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Victory interview
- SPECIAL -

Victory interview

すごいバンドが現れた。陳腐な言葉に聞こえてしまうかもしれませんが、そう表現するのが一番しっくりくるであろうバンドに出会いました。現役女子高生5人組バンド「Victory」。
2014年はこのバンドがきっとすごいことになります。絶対に。今のうちから押さえておかないと乗り遅れちゃうかもしれませんよ。

interviewer:ブッキングマネージャー窪田

―ファーストアルバムリリースおめでとうございます!本誌初登場ということでまずは自己紹介をお願いできますか?

AYAKI(Vo 以下…A) :結成7年目、佐賀県唐津市の女子高生バンドVictoryのボーカルをやってます!AYAKIです!特技は料理で、学校も家庭科系の学科の高校に通ってます!

SHINOBU(Ba 以下…S):ベース担当、SHINOBUです!

Rena(Gt 以下…R):ギターRenaです。ツインテールしてます!食べること寝ること大好きです。(ギターと一緒に)

MAYUKO(Dr 以下…MA):ドラムのMayukoです!Victory代表の「弱メンタル」 です!笑

MINAMI(Gt 以下MI):ギターのMINAMIです。

-女子高生で結成7年目ということですが、ということは小学生で結成したということですよね?バンド結成の経緯を教えてください。

MI:そうですね。小学生の時に先輩のバンドに憧れて、わたしとあと一つのバンドの子で呼びかけて10数人集まった中の5人で結成したのがVictoryです。

S:小学校のときの担任の先生が趣味でバンドの指導をしていたのがきっかけですね。

-そんな経緯で結成されたVictoryですが、バンド名の由来は?

MI:victoryっていうバンド名になったのは、いくつか候補が出ていたのですが、当時小学生だったので、唯一このVictoryという英単語を知っていたRENAの案でVictoryというバンド名になりました。

-確かに小学生で英単語ってほとんど知らないですもんね(笑)。

R:でも、今は自分に勝利できるような演奏が毎回出来るように頑張ろう!と思ってます!
-楽器はそのタイミングで始めたということですよね?

S:楽器はバンドをすることになって初めて触りましたね。私はベースの、心臓にズシンとくる低音と、縁の下の力持ち的存在であるところに惹かれてベースを選びました。

MI:私は最初はベースをしたかったんですけど、指導していただいてた先生からお前の手はギターに向いてるって言われて、ギターになりました(笑)。

-それでは今作「KGSD」について掘り下げていきたいと思います。まずは印象的なタイトルだなと感じたのですがこれはどういう意味を込めているのですが?

S: “君が好きです”という意味が込められています。アルバムの中の一曲がタイトルになっているんですが、直接はなかなか言えないけど心に秘めた伝えたい思いがある、そんな思いをちょっと湾曲的に表してあります。

-今作を聴かせてもらって、5曲それぞれに個性もあって非常に面白かったです。

R:いい意味で裏も表もさらけ出して作った曲や、スタートするぞ!というこれからの未来に対する希望の歌や、色んな面に挑戦できたかなと思っています。

-それぞれの楽曲について聞いていきたいのですが、まずはタイトル曲の「KGSD」。

A:表題なので、1番に聴いてほしいし1番聴いてもらいたい曲ですね。曲調や歌詞が私たち女子高生にピッタリだと思います!

MA:がっつり演奏してるけど、よく聴くと凄く純粋な歌詞なんだな、というギャップを楽しんでもらえればなと思います。

MI:そうなんだよね!この曲は聞いてて楽しくなってくるし、テンポがあるから乗りやすくて、でもよく聞いたら歌詞がかわいい!ってところが好きです。

S:落ちサビから転調のところが個人的にはすごく好きです。静から動への切り替わりというか、どんどん感情爆発させていく感じが聴きどころです!

A:あとはイントロ、アウトロに”KGSD!”って部分があって、ライブ中にお客さんと一緒に歌いたい部分なので、是非覚えてほしいです!

S:ライブでお客さんと一緒に歌って盛り上がりたいですね!

-そんな曲の次に来るのは疾走感のあるロックチューン「I GO Everyday」。

MA:私が曲を書かせてもらったんですが、すごく疾走感のある曲でその中でもいろんなROCKの要素がいくつか入ってたりするので聞きごたえがあります!
歌詞は同年代の子達に共感してもらえる部分があると思うので、たくさん聞いてもらって共感してほしいなって思います。

MI:かわいい曲なのかな?っと思いきや、カッコいいリフで始まるところが好きですね。

S:ギターソロもカッコいいんですよ!特にソロ終わりの、ツインギターの兼ね合いのところとか!

A:歌詞は私が書いたのですが、完全に私たち自身を思って書きました。アップテンポかつ前向きな歌詞がVictoryらしいところだと思います。進路を考えてる学生さんに聴いてほしい一曲ですね!

-3曲目の「偽物スマイル」はヘヴィーなサウンドが特徴でまたガラリと雰囲気が変わりますね。

S:まずは最初のギターを是非聴いてほしいです!そこのギターからバンドインのところは演奏していても、ちょっと鳥肌が立ちそうになるくらいお気に入りです!(笑)。

R:どの音もそうですが
特にこの「偽物スマイル」のギターソロは 
大人と子供の境目にいる私達の
複雑で大きい思いを込めました。
今しか出せない音になったかな、と思います。

MA:そういったところも含めて楽器隊のガッツリ感を楽しんでもらいたいなと思います!女の子でこんな曲するのか?!ってくらいガッツリ演奏してると
思うので、そこを聴いてほしいですね。

MI:これは私が作曲しました。この曲は孤独やじぶんをさらすのが怖い、だから自分じゃない自分を作り上げるツンツンした女の子の気持ちの曲です。

A:強気な弱虫をかいた曲で、年齢性別問わず、共感をして頂ける部分があると思います。

-この曲に続くのはしっとりとしたバラード曲である「U」。

MA:メロディーと、歌詞がすごくマッチしてて、男性の方にも聴いてほしいんですが、女性の方に特に聴いてほしいです!私は感動しました!(笑)。

A:そうだねー。恋してる女の子に聴いてもらいたいですね。

S:これはベースが意外と複雑なので、是非そこも聴いて頂きたいです。全音符でシンプルに弾いていたり、動きをつけていたり、楽しんで頂けると思います!この曲はレコーディングでも結構苦労した気がします(笑)。

-アルバムの最後を飾るのは今後の未来に向けての希望が見え隠れするような「HAPPY LIFE」。

A:この曲のテーマは自立。1人で上京する子を想像して書きました。新しいことを始める人にピッタリな曲だと思います!

MA:明るいバックサウンドに、新しい事に一歩踏み出すような歌詞が凄くマッチしているので、何かを始める人や、自立する人など沢山の人に聴いてほしいです!

S:二人と被ってしまいますが、やはり歌詞に注目してほしいです。私たちの境遇と重なる部分がたくさんあるので、聴いてくださる方にも共感して頂けたら嬉しいです!

-ここまで収録曲について聞いてきましたが、現役高校生でここまでの音源が完成できるものなんだと正直驚きました。制作の際にこだわった部分やそれぞれのパートの聴きどころなどあれば教えてください。

A:ボーカルとしては極限までファルセットを減らしたところはこだわりのひとつです。聴きどころとしては、ライブ中にはないアコースティックギター、タンバリンが入ってる曲があるので、注目して聴いてほしいです!

MI:私はカッティングだったりとかギターソロをいかにうまく表現して歌わせるかとか意識しましたね。あとはテンポ良く弾くところです。

S:ベースとしてはアタックを意識しました。どうしてもアタックが弱く、音が柔らかな感じになりがちだったので、ゴリっとした音を出せるように頑張りましたね。

R:技術はまだまだですが
今しかないありのままの
感情的なものや本能的なもので
精一杯にぶつけました。

-制作過程やレコーディングは順調でしたか?

MA:いろいろありましたねー。初めて東京でレコーディングを行ったんですが、「U」の私のパートをとる前日に、渋谷の歩道橋で滑り落ちて腕に大きな痣作ったまま次の日のレコーディングを行いました(笑)。

MI:ボーカルが力みすぎて声潰しちゃってみんなで飴と温かい飲み物を買いに行きました(笑)。

A:買い物関係で言ったら私はおつかい頼まれて、マネージャーさんと一緒に行ったらマネージャーさんから動画撮られて、はじめてのおつかいのBGMつけられたこと(笑)ちなみにYouTubeにも載ってて、母がたまに見て笑ってます(笑)。

MI:あと、自分のことでは弾き方がうまくいかなくて悔しくて泣きました。

S:メンバー5人中3人が泣きましたからね。
レコーディングで思ったようにうまく演奏できないことに対する悔し涙だったのですが、見ている私も泣きそうになりました…(笑)。ちなみに私とRENAはまだ泣かされてません!(笑)。

R:何度かに分けてレコーディングをしたのですが、その度にプロになる意識の深さを感じたり出来なくて悔しいという想いをリアルに感じました。
マネージャーさんから何度も連絡が来て怒られました(笑)。でもプロになるんだ、という意識の始まりになりまりました。

-以前ライブも見させていただいたことがあるのですが、演奏レベルが非常に高かったです。なにか特別な練習法などはあるのですか?

MA:みんな特別なことをやっているわけではないとは思いますが、私は絶対イメージトレーニングをしています。ここでこうやると激しく見えるとか、自分で自分を見た映像を思い浮かべてイメトレしてますね。

R:ライブや練習の映像は必ずデータに残して何度も見るようにしています。
そしてヒマがあればギターに触っていることや
色んなアーティストさんの映像を見たりコピーしたりすることをやっています。

-最後にそんなVictoryのみなさんの今後の目標を教えてください。

S:ライブに来て下さったお客さんが、私たちと一緒に暴れ出したくなるくらいの、激しい、楽しいライブをやれるバンドになりたいです。 個人的には大学受験があるのでそれを乗り越えて、学業とバンド活動を両立させていきたいです。

MI:個人としはもっともっとギターのフレーズや早弾きをできるようになりたいですね。Victoryとしてはみんなの知らないようなところまで上りつめたいとおもいます!

A:バンドとしては曲中もMCも、お客さんと楽しめるライブであってほしいので、フロントマンである自分がそうなるようにしたい。個人的にはダイエットですかね(笑)。

MA:私自身の目標は、女性ドラマーでは1番、むしろ男性ドラマーに見られるくらいのドラマーになりたいです!そしてバンドとしては、誰にも負けない!とかじゃなく、私達と同じことは絶対にできないと思われる凄いバンドになりたいです。

R:スタートをすることが出来るのもとても幸せなことで沢山の人に支えられながらライブや音源を作って来たので、しっかり自分の足で、手で、心でその人達にVictoryの風を感じてもらえるように音楽をやって行きたいです!現実的なことを言えば
3月30日のワンマンライブを
成功させたいです!そのために精一杯頑張っていきます!突っ走っていきます!