—まずは２０周年おめでとうございます！

全員：ありがとうございます。

—２０周年全国ツアー「20th Anniversary Beginning of the Story 〜We are
ROTTENGRAFFTY〜」を終えたばかりではありますが、どんなツアーになりましたか？

N∀OKI(以下：N)：去年も全国各地回らせてもらって、やりきった感もあるんですが、今年は去年以上に忙しくさせてもらって、この２０周年イヤーは本当に充実していましたね。毎年待っててくれる人もいてくれたし、久しぶりにロットンのライブに帰ってきてくれた人もいて、「この２０周年イヤーのロットンをみとくぞ！」っていうお客さんのアツい熱も感じられたので「ああ、、よかったな。」って気持ちでいっぱいですね。
NOBUYA(以下：NO)：全国ゲストの方にきていただいて、この２０年間の中で出会った仲間たちと濃い一日を各地で作れたことを感謝しています。２０年前にできた楽曲や、今みたいに幸せな状況じゃない時のロットンの楽曲をたくさんの人の前で披露できたことが何よりも幸せで楽しいと思えたツアーでしたね。

—ツアー中の特に思い出深いエピソードがあったら聞かせてください。

N：いろいろありましたが、、、大阪が特に面白かったですね。氣志團が初めてツアーに参加してくれたんですが、金色グラフティーをカバーしてくれて、自分らの金色カーニバルにしてて、本当に時間をかけて準備してくれたんだろうなって思えましたね。各バンドみんなからそういう愛は感じましたが、大阪は特に印象が残っていますね。
アレンジを入れて演奏するってリハーサルの時間も、結構いると思うんです。忙しい中割いてくれたんだと思うと嬉し泣きです。笑
NO：前半戦も色の濃いツアーになりましたが、後半戦の10ヶ所どれをとっても優劣のつけられない濃い思い出ですね。笑

—1999年という世紀末に始まったROTTENGRAFFTYですが、２０年という歩みを振り返ってみていかがですか？

NO：一言ではなかなか語りつくせないですが、、、、本当に色々ありましたね。
N：誰しも順風満帆なんてないですが、今が結成してから一番いい感じなので、それが素晴らしいなって思いますね。
何度もライブ中でも言ってますが、本当やり始めた当初は20年も出来るなんて思ってなかったですね。誰も予想してなかったし、やり続ける事の大事さを改めて噛みしめてます。

—特に印象に残っている思い出があれば聞かせてください。

N：特に1つ上げるとするなら、やっぱり武道館ですかね！
武道館もあるし、、、事件というか、ロットン内で世の中に出せないようなものはいっぱいありますが。。。笑
喉元過ぎればなんとやら、みたいなところもありますけどね。まあいろいろあるとはいえ、結局武道館やれたことっていうのは僕らにとって大きなものになっていると思います。
NO：武道館は色々あった中でも思い入れが凄くありますね。また絶対やりたいと思ってます！笑

—そして２０周年の今年、ニューシングル「ハレルヤ」リリースおめでとうございます！

二人：ありがとうございます！KAZUOMIが頑張って凄い良い出来です！

—タイトル曲「ハレルヤ」について、どんな楽曲になっているのか聞かせてください。

NO：僕がN∀OKIの家に行かせてもらって２０周年で伝えられることってなんなんだろう、とか、自分たちが今これだって伝えられるメッセージってなんなんだろうってことをかなり深い時間まで考えてて、ふとした時にN∀OKIから「ハレルヤ」ってどう？って言われて。それに僕自身ピンっときて「ええやん」ってなって。そこから歌詞を書いて行く作業を始めました。
そこからKAZUOMIも入ってみんなで歌詞を書いてメッセージを抽出して１つのメッセージになっているという感じですね。
今回はそのN∀OKIの家で２０年目にして伝えられるものってなんだろうって考えたスタートが良かったなって。その「ハレルヤ」って言葉もそうだし。
N：そうですね。「晴れるやん！」っていうのもあって一つの言葉でたくさんの意味を持てる言葉だなって思っていて。感謝の思いもそうですし、２０年経ったことでスタイルも固まりつつあるなかで忘れてしまっていたものをもう一度思い出して、青くも若くもいたいなって、そういうことを思いました。２０年目にしていい曲ができたんじゃないかなって思います。
NO：聴いてください！ってとこですかね。説明するのも野暮かなとも思うんで！
本当にテンションも凄く上がるし、聴きやすい曲です！

—各パートにおいて、ここが聞きどころ！というのがあれば教えてください。

N：んー。曲の全てが聴きどころかな。笑
NO：そうそう！笑

—すでにこの曲はツアーでも披露されていますが、ライブでの手応えはどうですか？

N：やっぱり新曲なので初めて聞くお客さんばかりなので、他の曲に比べたら暴れるというより探りながら聴いてる感じがありましたね。笑
でもどんな曲もどういうスタイルで聞いてもらっても間違いじゃないし、後半戦ツアーの中でやればやるほど、お客さんも楽しみ出した感じがあって良かったですね。

—今回、カップリングには「相殺微量サイレンス」。こちらもバッキバキにかっこいいサウンドに仕上がっていますね！サウンドのこだわりを聞かせてください。

NO：KAZUOMIから上がってきた曲で、これやりたいっていう話があったので。この歌詞に関しては曲を聴いたイメージでN∀OKIとお互いに歌詞を書いたのをKAZUOMIにみてもらったんです。
KAZUOMI本人が自分で書きたいってことだったので俺らは引いて本人に任せたって感じですね。そこでKAZUOMIが書いた世界観に自分たちが染まっていくっていう作業でしたね。
この曲もかなり良い曲なんですよね。

—そしてもう一つのカップリングに「ぼくたちの失敗」のカバーが収録されていますね。この選曲にはとてもびっくりしましたし、実際に聴いてみてのインパクトがものすごいなと思ったんですが、この選曲をするきっかけみたいなものはあったんですか？

NO：これはもともと録音してた曲ですね。
N：以前、別のトリビュートがあった時にこの曲を入れようってことだったんですが、”今じゃないかな？“と別の曲に変わった時があったんです。
それを今回満を持してリリースすることになったという感じです。
NO：違った一面のROTTENGRAFFTY”ぼくたちの失敗”も是非堪能して欲しいですね！

—今回このシングルと同時に「ROTTENGRAFFTY Tribute Album 〜MOUSE TRAP〜」というトリビュートアルバムがリリースされていますね。２０周年だからこその作品だと思いますし、錚々たる面々でありROTTENGRAFFTYのみなさんにとっては本当に大切な方達に参加してもらっている一枚だと思うのですが、完成品を聴いてみての感想を聞かせてください。

N：僕らのことを思ってもらって愛を持って接してくれて、バンドによっては”あれ？これってオリジナル曲！？”っていうくらいアレンジをしてくれてるバンドもあって。単純に自分たちのものに足して時間をかけて練り上げてくれたっていうことが本当に嬉しいですね。
NO：そうですね、今回参加してもらったアーティストの１年間のスケジューリングとかも、僕らも似た活動してる時もあるからわかるんですが、友達の曲をカバーするというのはやっぱりすごい労力だし、それをオッケーしてもらって自分たちの色に染めてもらえたっていうのが本当に感謝ですね。僕らも同じようなオファーも良くいただきながらも、タイミング的に難しくてできなかったこともあったので、無理くりスケジュールを空けてくれたバンドもいると思うのでそういうところも音に表現されているように俺は思えて、ROTTENGRAFFTYをそんなにも愛してくれてたんだなってわかったアルバムになりましたね。
N：本当にみんなクソ忙しいのに、9アーティスト集まってくれて感謝しかないですね。
どの曲も本当にかっこいいアレンジなので、隅々まで聞いて欲しいです。

—来年はベストアルバムのリリースが発表されていますね。リクエストディスクへの投票が開催されていますが、意外性、想定内、いろいろあると思いますが、途中経過をご覧になってどうですか？

N：ロットンのリリースラッシュ。笑
やっぱりこれが入ってくるんやっていうのがあったり、予想外のものがあったり。沢山ある中からお客さんに選んでもらうってなかったから楽しみですね。これからまだまだリクエスト楽曲の順位も変わっていくと思うので。
NO：なんでしょうね、、、、、聴いてください（笑）
11月の半ばにLINE LIVEを放送した時に途中経過を初めて見たんです。僕らの予想とは違った感じでしたね。笑
お客さんが選んでくれた10曲とメンバーで選んだ10曲のベストアルバムも聞き応えしかないと思います。笑

—２０周年という特別な１年だった２０１９年ももう終わりますが、今年を振り返ってみていかがでしたか？

N：振り返ってって言ってもまだ振り返る余裕ない！（笑）！まだポルノ超特急もあるし！とりあえず今年の一番最後のライブが終わらないと余裕ないっす（笑）。そのくらい今年はよく動いたと思います！
NO：去年より確かに忙しい。笑
N：去年はアルバム発売して、47都道府県、全52ヶ所のツアーやって、ポルノ超特急もあって・・・それより今年の方が忙しいって事は本当にありがたい話ですけどね。笑
二人：爆笑

—２０２０年はROTTENGRAFFTYにとってどんな２１年目になるのでしょうか？

N：ぼちぼちスケジュールも決まってきていますが、せっかくなら今年よりも忙しく動きたいというか、やっとROTTENGRAFFTYも２０歳になってここから大人のロットンになっていきます！でもただ大人になっていくんじゃなくてさっきも言った若さとか青さとか初期衝動も保ちながらですね。年々よくなっていきたいから、今年以上の動きをしたいですね。ライブはやりまくるとは思うので！
NO：去年武道館やって、武道館をやったアーティストがそこから沈んでいくのかそれとも飛躍していくのかみたいなのを側から見てて、、、ROTTENGRAFFTYというバンドは下降していく方に取られるんじゃないかっていう恐怖の中、武道館をやったんです。怖かったので２０周年はいろんな仕掛けをして、「ロットンって武道館やってからすごく上昇してるね」って思われるような１年にしたかったんです。お陰様ですごく忙しいですが楽しく幸せな一年になったので、来年の１年間は武道館をやり終えた気持ちと一緒で、２０年目はこんなにロットンがんがんいってたのに、２１年目はこんな感じなのかって思われるのは絶対に嫌なので、今からいろんな仕掛けを考えていろんなアイデアを出しあっています。２０年目のロットンを楽しんでもらえたのであれば、２１年目は「こんなに面白いバンドなんや！」って思ってもらえると思います。

—来年もよろしくお願いします！ありがとうございました！

二人：こちらこそ来年ももっともっと忙しくなるので、宜しくお願いします！
次はベスト盤のリリースで！かな？笑