―本誌初登場ということなので、結成の経緯を教えてください!
菊池遼(以下:菊池):ドラム以外の三人は茨城県出身で、最初は全員違うバンドをしていたんですけど、高校2年生の時に周りのバンドが受験で活動休止にどんどんなり、その時に本気でバンドをやりたいメンバーで集まったのが結成の経緯です。
–元々バラバラのバンドで活動してたんですね。
菊池:そうですね。でも、自然とメンバーが集まって今に至っています。
–東京に上京した時はどんな気持ちでした?
菊池:もう右も左もわからなかったですよ(笑)。上京して初めてのライブがエッグマンだったんですが、こんな丸いライブハウスがあるのか!しかも渋谷のど真ん中!お洒落!って思いました(笑)。恐ろしかったです。
–[the quiet room]っていうバンド名はどういう意味なんですか?
菊池:これは特に意味は無いです。[クワイエットルームへようこそ]という名前の映画があって、その響きが良いなと思ってつけました。バンド名で曲のイメージがつかないようなバンド名がよくて、ふわっとしている感じにしました。
–そして今回、新しい「Humming Life e.p.」がリリースされますね!
菊池:やっと新しい物を皆さんにお届けできます!
–〈M1/Humming Life〉はタイトルにもなっているけれど、これはどんな曲ですか?
菊池:最近、曲を作る時にざっくりとしたテーマを考えて作っているんですが、the quiet roomは【表情豊かに生きる】というのをテーマにしていて、自分の表情や感情は相手に伝わる様に制作しました。歌詞の中にも〈泣いたり/笑ったり〉という表現が出てくるんですが、自分の中にある小さな感情を凝縮した曲です。どんな小さな事でも喜怒哀楽はあるし、それを意識して作りました。
―〈M2/tonight is the night〉はお洒落な曲ですね。
菊池:〈M2/tonight is the night〉は今までの集大成って感じの曲です。こんな曲が書けるんだ!と思ってもらえたらと思っています。
―歌詞も今までよりは攻撃的な感じですよね。
菊池:今までの曲は自分の身近なものに関して曲を書いていたんですが、この曲は日頃ニュースを見ていて、この情報が本当に正しいのか、何を信じれば良いのかわからないなと思ったんです。そういう考えの人って少なくてもいると思うし、聴いてくれている人になにかを伝えられたら良いなと思います。
―こういう歌詞を書いた背景とかはあるんですか?
菊池:僕は茨城県出身で、東日本大震災で被災した地域に住んでいました。地震後1ヶ月くらいは放射能の危険性でほぼ外にも出れなかったし、電車も止まっていたんです。そんな中で、自分は何もできないなと思っていたんです。そんな時に前作の〈Hello Hello Hello〉が出来ました。とにかく歌詞とかどうでも良くて、明るくて皆がハッピーになれる曲を書いたんです。それから月日が少し経ってやっと今、皆に訴えかけられる説得性のある曲を書こうと思って作ったのが今作の二曲目です。
―the quiet roomは本当に等身大な曲が多いですよね。〈M3/19歳〉とかは特に感じました。
菊池:20歳になる前に今の自分の曲を書きたいと思っていたんです。復習的な曲です。
―日本語のタイトルは珍しいですね。
菊池:そうですね。歌詞は英語を極力入れずに作っていて、タイトルは少しでもキャッチーな方が良いなと思っていつも英語で付けています。でも、今回は本当に等身大の自分自身の事を書いたら英語だと少し違うなと思ったのでそのままストレートなタイトルにしました。
―っていうかまだ19歳なんだね(笑)。
菊池:そうですよ(笑)。でも、最近自分が19歳だって事を忘れます。この前出演した、”閃光ライオット”とかも周りのバンドは本当に演奏が上手で、”本当に10代!?”って思っていました。みんな25歳くらいに見えた(笑)。
―”閃光ライオット”は長年目標にしていたと思うのだけど、出演してみてどうでした?
菊池:最初はまぁ、別に通過点だ。くらいに思っていたのですが、いざステージに立ったら3000人ものお客さんがいて本当に感動しました。みんな一人一人、自分たちの音楽を聴いてくれて、演奏を始めたら皆イスから立ってくれたんです。本当に嬉しかったです。でもやはり通過点であることは間違いないので、次に繋げていきたいですね。
―毎回CDのジャケット本当に可愛いですよね。
菊池:毎回同じ人に頼んでいて、デザイナーさんの描く女の子の絵に惚れ込んでしまって頼んでいます。シリーズ作なので、過去の作品のジャケも見て欲しいです。
―8/25のリリースパーティーがあって、ツアーも始まりますが、意気込みとかはありますか?
菊池:今、”閃光ライオット”という大きな舞台に立って、新しい課題が見えてきたと思っています。どんなに大きなステージでも、一人一人に届けようと思っているのは変わりないし、ツアーでもしも一人しかお客さんがいなかったとしても、その人に届くようにライブがしたいです。
―ファイナルはeggmanで9/17にありますね!
菊池:とにかくホームのエッグマンで人をパンパンにしたいです!そして納得が出来る演奏がしたいです。
―今日はありがとうございました!
菊池:ありがとうございました!
the quiet room製品情報
タイトル「Humming Life e.p.」
品番TQR-0003
¥500-(tax in)
M1/Humming Life
M2/tonight is the night
M3/19歳
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the quiet room Live 情報
2013/9/17(tue)@shibuya eggman
the quiet room pre.【Humming Life e.p.】TOUR FINAL!!!
the quiet room
the Hedgehog
Ferrill
STELEOGRAM(茨城)
CROMARTY(滋賀)
OPEN/START 18:00/18:30
ADV/DOOR 1500/2000