楽しみにしているライブの目的はバンドであり、それがどんなイベントなのか、ぶっちゃけそんな事はどうでもいいと思っていないだろうか?
そんなことないよって人には、これから説明する「REDLINE」というイベントを好きになる為にこの文章を読んで欲しい。
どうでもいいじゃんと思っている人には、違う見方もあるという事を伝えたい。
例えば、3つのアーティストが1つのライブハウスに集まり、イベントが行われたとする。
次の日に、全く同じアーティストが、全く同じ会場でライブをしたとしても、そのイベントを企画する主催者によって、イベントの雰囲気が違ってくる。
それは、良くも悪くも、その人間の人柄で雰囲気が決まるからだ。
2010年、「REDLINE」という、1つのイベントがJapan Music SystemというCDの流通会社によって立ち上げられた。
全国6会場での開催。各会場でチケットのソールドアウト公演も多数あった。
このイベントは、毎年9月~11月に全国各地で開催されていて、僕はその時期が楽しみで仕方がないと、心から思っている。
そんな僕の衝動をあなたにも感じて、共有してもらいたいと思っている。
「REDLINE」とはどんなイベント?と聞かれたら、
「とても愛があり、多くの”楽”という雰囲気に包まれたイベント」と答える。
その理由は、なによりスタッフが一番楽しんでいるからだ。
僕が毎年楽しみにしているのは、最高に楽しいという雰囲気があるからなのだが、どの会場でどんなアーティストが出演していても「REDLINE」というイベントの雰囲気は必ずあって、その中で、ほんの少しだけ違う空気を作るのは、誰でもない”あなた”だという事を話したいと思う。
2013年10月。これから始まろうとしている「REDLINE」が最高のイベントになる為に必要なものは、”あなたの好奇心”であり、”あなたの笑顔”である。だからこそ、1年間のたった数日の間、参加しようとしている”あなた”にちょっとだけ力を貸してほしいと思っている。
そして、その好奇心と笑顔があるからこそ、多くのスタッフが今この時もその一日の為に努力しているという事も伝えたい。
「REDLINE」とはどういうイベントなのか。
「REDLINE」とは、各会場に出演するアーティストを毎回変えながら全国を回る、ツアー形式のイベントである。
アメリカで行われているワープドツアーに憧れているという影響しているという話を去年のeggmanのマンスリーマガジンの「REDLINE」スタッフ対談でも聞いた。
2010年の「REDLINE」初年度のツアーファイナルは9月12日の渋谷eggmanだった。
キャパシティ350人の小さなライブハウスに”ROTTENGRAFFTY”や”SiM”、”Fear and Loathing in LasVegas”などが出演し、会場が壊れるんじゃないかと思うくらい、どのアーティストも最高のライブをしていたのを、今でも覚えている。
そしてこのイベントが産声をあげたばかりにも関わらず、主催者への愛がその日出演したバンドから感じとれた。
これが「REDLINE」なのか!と、当時ライブハウスのスタッフとして働き始めた僕には、そのバンドからの愛やイベントの雰囲気に圧倒されたのを覚えている。
2年目も僕は色々な会場で開催される「REDLINE」に参加し、バンドが発する”生の音”を伝えに行くというそのツアー活動の現場を目の当たりにしてきた。
その時、このイベントに大きな憧れを抱いたのを覚えている。
「限界を越え、すべての境界線を無くすことを目的とする活動体」
「You cannot change your destination overnight,but you can change your direction overnight.」
運命を一夜で変えることはできないが、あなたが進む方向は、一夜で変えられる。
「REDLINE」はこういう言葉でこの活動体の存在意義を訴えている。
この活動体はあなたにとっての最高の遊び場を作ってくれるから、それを疑わずに信じて会場に来て欲しい。
では、何故そう思うのか。
ちょっと別の話になってしまうかもしれないが、僕はライブハウスのスタッフをしながら[NOID]というイベントの主催者をしている。
もちろんそのイベントでの夢とか、目標にしている事は沢山ある。
だけど、その活動に意味があるのかは未だに分かっていない。
eggmanを中心に開催しているイベントだけれど、東京ではない土地にも行くし、たまに大きな会場を借りて開催した事もある。
毎日の生活の中で[NOID]というイベントの事を考えて活動をしていて、自分がイベントを組む上で考えている事が何個かあるのだが、その思考は「REDLINE」を真似していると何度か思った事があった。
もちろんこの2つは違うイベントではあるが、ジャンルレスな部分、全国各地で開催することなど、「REDLINE」という先輩と呼べるイベントの大きな背中を見て自分もやってみたいと、こういうイベントにしたいと思って活動している事が多い。
きっとどんなイベントにもきっと意味はあって、
例えばチケットを買ったイベントに4バンド出演するとして、3バンドの事を知っていたら残りの1バンドの時はフロアに行って休んでいたりしないですか?
もちろん休憩は必要だと思う。
倒れられても困りますからね(笑)。
でもイベントの主催者としてはその知らないバンドの最高にカッコいい音を聞いて欲しいって思ってるんです。
出会って欲しいって思っているんです。
今日まで知らなかったはずのそのバンドと出会うという事がどんなに素敵な出会いかを知って欲しい。
僕の経験でも過去にそういう事がありました。
もっとこのアーティストに早く出会ってたらなって、それを後悔した事も沢山あった。
もちろん自分のイベントでもそうだけど、ジャンルレスという事や境界線を無くすという事を念頭に掲げている「REDLINE」は、そんな素敵な出会いを作ってくれると思っています。
毎年「REDLINE」はジャンルレスで、出演アーティストのラインナップを見てみると今年の公演も当たり前かのようにそれを示している。
今年は、恵比寿LIQUIDROOMで10月11日から10月20日までの10日間連続で開催されるのだが、記念すべき初日には、海外から「SKINDRED」を招聘していているにも関わらず、別日にはアイドルの「BiS」も出演する。
普段見れないようなアーティストの共演が実現するのも「REDLINE」の1つの楽しみでもある。
僕は、同じようにイベントをやっていてここまで幅広いジャンルのアーティストが集まり、共演する事に正直嫉妬もするし、憧れを抱いている。
「REDLINE」じゃないと実現しない1日がそこにはあるからだ。
10日間の中でここまで多数のアーティストが出演をすれば、きっと知らないアーティストがいるんじゃないだろうか。
さっきも出会いの話をしたが、だからこそ「REDLINE」のホームページを見て見て知らないアーティストがいたらあなたの5分間を下さいと言いたい。
本当にたった5分で良い。
現代っていうのは、少しの興味だけで携帯のYoutubeボタンを押せばそのアーティストの楽曲が聴ける便利な世の中になっている事をあなたも知っているでしょう?
ここまでこの文章を読んでくれた”あなた”。
ちょっとは「REDLINE」がどんなイベントだか分かったでしょうか?
グダグダと僕がこのイベントを大好きだという事を伝えましたが、何が言いたいかって、一度で良いから来てみてよって事です。
文章作るのってすごく難しいけど、自分の中の「REDLINE」に対する
この衝動が伝われば良いなって思う。
ちょっとでも興味を持ってくれたのなら、その衝動を感じに来て欲しいって事。
「REDLINE」というイベントを主催している”KTR”って男がどんな人間か、Japan Music Systemって会社がどんな会社か。
僕は、このイベントに毎年DJという立場で参加させてもらっていて、
毎年大阪や名古屋、去年は沖縄まで連れて行ってもらいました。
参加させてもらって感じたのは、全国各地でそこにいる”あなた”たちの反応は違うし、その土地のそれぞれ違った”あなた”によってこのイベントの雰囲気は良いものになるって事です。
そしてスタッフ同士の和気あいあいとした空気もすごく好き。
今年は、ツアー形式ではなく東京の恵比寿で10日間連続開催という事ですが、東京が近い人はもちろん、ちょっと遠くても、是非とも東京まで来て欲しい。
楽しくて楽しくて、仕方がなかったと言える最高の思い出を作りに。
一生付き合える新しい友達を作りに。
大好きなそのアーティストに会えるって事だけでも良い。
知らないアーティストとの出会いを実現する日でも良い。
理由なんて本当に何でも良いと思う。
あなたの衝動があれば。
何だよコイツって思った方もいるかもしれない。
うるさいくらい、1人の若造が長々と話しましたが
「REDLINE」は、あなたが求めるそういう何かに架け橋を与えてくれるイベントです。
イベントの意思や、出演するバンドが伝える言葉に耳を傾けてみてください。
それはきっと「REDLINE」という1つのイベントの開催の意味をわかるだろうし、きっとそれが
“あなたが進む方向”を示してくれる一夜になる。
素敵な素敵な一夜があなたの元に届きますように。
2013年10月11日から20日。恵比寿で会いましょう!