―アオイハルのバンド名の由来から教えて下さい。

石川正史（Tambourin.Vocal）：もともと、バンドの中にアオイハルという曲があって、響きが良いなと思ってこのバンド名になりました。

木坂圭秀（Bass）：英語のバンド名とかなんか違うよね、という話しになっていて、アオイハルになりました。

－メンバーチェンジも経てこの5人になったと思うのですが、5人になってどうですか？

石川：すごく雰囲気はいいですね。木坂くんと楫野（Guitar）が入っても違和感無かったです。

木坂：僕はすごくアオイハルが好きだったので、アオイハルでベースを弾くのは俺しかいない！と思ってました（笑）。

－今作、3rd mini album [タンバリンをこわしちゃった]が発売になりますね！

石川：今回、本当に１からのスタートで、曲を作るところから始めたので大変でした。

－今作のタイトル[タンバリンをこわしちゃった]は随分ユニークですね。

石川：元々は[オーパッキャラマド]というタイトルにしたかったんです。[クラリネットをこわしちゃった]という童謡の中の歌詞に[オーパッキャラマド／パッキャラマド／パオパオパパパ]というのが含まれていて、この曲は女の子がクラリネットを吹こうとしたけど、壊れて吹けないと思い込んでいた曲で、（本当はクラリネットを演奏するのは息の吹き込み方が難しいからその子にはできなかった）おーこれ良いなと思ったんですけど、[オーパッキャラマド]って全くしっくりこなくて、ならクラリネットじゃなくて僕ならタンバリンだなと思って[タンバリンをこわしちゃった]にしました。

－そんな意味がこめられていたんですね。まさか、リリースイベントのタイトル[パオパオパパパパーティ]もそこの歌詞からですか？

石川：そうです（笑）。

－すごいふざけたタイトルだなと思ってました（笑）。

木坂：このインタビューを読んだ人はきっと納得できると思います（笑）。

－作曲はどういう風にやっているんですか？

木坂：元々アオイハルの曲は前のベースが作っていたので、曲を作る人がいなくなってしまって。

石川：で、僕が作ろうと思ったんですが、何にせよタンバリンしかできないので（笑）。なので、メロを僕がスタジオで歌ってそれに山野（Drum）がリズムを付けて、みんなが入ってくるという作り方でしたね。中々難しくて、自分の頭の中ではこういう曲という構想があるのに、楽器が出来なくて口でニュアンスを伝えるだけなので、何度もやり直したりフレーズを考え直したりしました。

木坂：アオイハルでは、その作る曲がどんなイメージの曲で、どんな情景なのかというのを割と重視して作っているとおもいます。

石川：あと、[M4:風が吹いたのさ]はこのアルバム唯一木坂君が曲を持ってきたんです。

木坂：この曲はお母さんが死んだ曲です。って伝えたんです。

石川：俺は全くそのイメージが曲を聴いて無くて、それに近づけようとして、歌詞は若くして記憶を無くして、どんどん記憶がなくなって気がつけば、隣にいてくれる彼女のことすらも他人になってしまうという曲です。

木坂：めっちゃ良い曲やから（笑）。

－雰囲気も一曲だけ違いますもんね！作詞はどうですか？

石川：基本的にダメ人間を主人公に曲を書いています。

木坂：[M7:のパラグライダー]は主人公が飛び降り自殺をしようとしてできないという歌詞です。

石川：[パラグライダー／ビルの上／怖じ気づいて／飛べないから]という歌詞が有るように、飛び降りようとして出来なくて、大声を出してここから飛び立とうという曲なんです。

－アルバムを意識して作った曲はありますか？

木坂：僕は[M5:単純な夢をみた]ですね。勢いあるなと。

石川：最初この曲を作った時、失敗しちゃったなと思ったんです。

木坂：キー設定に苦労しましたね。

石川：ライブでもどういう風に披露するか試行錯誤してますね。あと、このアルバムに少し暗い曲が欲しいなと思っていた時に出来たのが、[M3:そうやって]です。

木坂：この曲はドラムの山さんが激推しの曲です！

石川：リハ帰りの車の中で、暗い曲と思って考えていたら、すぐ舞い降りてきました。家に帰ってすぐ作ったんですが、本当にすぐ出来ましたね。

－[M6:ハッピーエンドのその先]はライブでもみんなで歌うようなイメージがありますね。

石川：歌詞がふと思い浮かんできて、メロがすぐ出来た感じです。この曲はすんなり出来たんですが、今回どの曲も歌詞がわりと苦戦しました。[M10:星にねがいを]はレコーディング当日に歌詞ができて、バタバタでしたね。

－当日ですか！？

石川：しかもその歌詞を事前に歌う事無くレコーディングだったので、本当に歌うのに苦戦しました。特に、このアルバムの中で似た様な歌詞があったらまずいなと思っていたので、そういうのも込みで考えると本当に難しかったですね。

－リリースツアーも有りますが、意気込みをお願いします！

石川：やはりライブバンドなので、是非ライブに足を運んでハッピーな気持ちになってもらえたら嬉しいです。

木坂：本当にこのアルバムは8曲ともそれぞれの色があるので、ライブを楽しみに音源を買って聴いてきてもらえたら嬉しいです！！

－本日はありがとうございました！