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Suzu interview
- SPECIAL -

Suzu interview

いつも前向き。素直。一見子供のように無邪気で明るい19歳のシンガーソングライターSuzuが歌を歌い始めたのはわずか2年前。 天真爛漫な人柄と、ステージ上でスイッチが入った瞬間から飛び出す洗練された歌声が支持され、2/12にはメジャーデビューというシンデレラストーリー。 動物的嗅覚で身の回りの世界を切り取ってはひとつひとつの思いをまっすぐな言葉で綴るSuzuの歌は、10代の今感じ取る周囲の情景を透明度高く描き、共鳴するリスナーを増やし続けている。

interviewer:鞘師 至

―本格的に歌を始めてから僅か2年程度、異例の速度でのメジャーデビュー。色々な事が目まぐるしく動いていると思いますが、今どんな心境ですか?

Suzu(以下、”S”): 自分がプロだなんて、すごいなあと思いますけど、本当はまだあんまり実感がないです。やってることは今までとあんまり変わらないかな。

-歌を歌い始めたきっかけは何だったんですか?

S: 高校生の時、いとこの結婚式でギターを弾きながら歌ったのがきっかけです。「ちょっとやってみようかな」くらいの気持ちで歌ってみたんですよ、そしたら周りのみんなが「すごいね!」ってたくさん言ってくれたから調子に乗っちゃって、その勢いで色んなライブハウスに飛び入りで行って、歌わせてもらうっていうのをやり始めたんです。

-その時にはもう自分で作曲してオリジナル曲で?

S: そう、高校2年生の時にオーディションライブがあって、自分の曲でないと参加できないのが分かってすぐに作ったんです。でも当日に風邪引いちゃって、その時はオーディション出れなくて落ちちゃいました(笑)。ただそれがきっかけで今まではカバーばかり歌ってたんですけど、自分の曲を作るのも楽しくなって、カバーもオリジナルも、英語の曲も日本語の曲も歌うようになりました。

-最初はどんなカバーを?

S: テイラー・スウィフトとか、アヴリル・ラヴィーンとか、ディズニーチャンネルに出てた人達を好きになっていって、楽譜とかよく分からなかったから耳で聞いてそのままコピーして歌ってました。

-英語で?

S: 意味とか全然分からなかったですけど、歌い方とかで覚えるんですよ。 歌詞っていうか音で覚えてる感じ。

-19歳、周囲の友達は大学や専門学校へ進学したり、企業へ就職したりする人も多いと思います。Suzuさんはミュージシャンの道を選んで東京へ上京、同い年の友達とはちょっと違った生活が始まりましたが、今の生活は充実してますか?

S: うん、すごい楽しい。友達とは違うかもしれないけど、やること沢山あって充実してます。沖縄の友達が「新聞見たよ〜」とか「MV見たよ〜」とか連絡くれて応援してくれるのもすごく嬉しいし。あんまりしょっちゅう会えない友達が多いけど、どこかで冊子のインタビューを見てくれたり、ラジオを聴いてくれたりして「ほんと変わらないね〜」って言ってくれるのも嬉しい。東京に来て1年くらい経ったんですけど、沖縄に帰る度に友達とは集まってずっとおしゃべりしてます。高校時代の面白かった話しとか。

-今の東京の生活はどう?

S: 東京も好きです!超大好き。いろいろあるし、人も優しいし。あと物知りな人が沢山いてすごいと思います。電車の乗り方を道で聞いても路線を全部分かってて、私の行きたい場所までの駅とか乗り継ぎとか全部教えてくれたりするから、「みんな物知りだなー」って(笑)。

-ちなみに本作リード曲「step by step」は沖縄在住時に作った曲ですか?

S: そうです。高校時代に作った曲で、英語の授業中に出て来た ” step by step ” っていう単語がかっこいいなって思って、家に帰って意味を調べたら「一歩ずつ」って意味なんだって知って、ピンときて曲にしたんです。

-意味は家に帰って知ったんですね(笑)。

S: あ、そう授業中は聞いてなかったかも(笑)。でもほんとにひらめいた感じで、「周りに流されないで、自分のペースで一歩ずつ進んでいこう」ていう意味を込めて作ったんですけど、どっちかというと私いつもマイペースだったんで、そういう自分の思ってる事をちゃんと歌にできてよかった。だから授業もちゃんと役に立ってますよ(笑)。曲作りもやりたいときにやって、友達と遊びたいときは遊んで。ほんとマイペースにやってました。 曲はね、大雨が降るとめっちゃ出来るんです。小雨じゃだめ、ザーザー大雨が降ってて、雷が鳴ってって、そういうのが好き。落ち着くんですよね。東京では雨少ないときもあるから、今はyoutubeとかで嵐の動画を再生して、大音量で部屋に雨の音を鳴らして曲を書いてます。

-「キミとボク(M3)」、「アクアマリン(M4)」、「別れみち(M5)」などの歌詞にはよく「キミ」というワードが出て来て、心の内をとっても素直なことばで綴ってますが、これはSuzuさんの身の回りにいる実在の誰かへ歌ったもの?

S: あたし簡単なことばしか思いつかないんですよ(笑)。それでそのまま書いてしまう。キミっていうのは、実在したりしなかったり。でもどちらかというと身近な人へ書くことが多いかな。「アクアマリン」はお姉ちゃんのことを書いた曲です。

-近しい人への本当の気持ちなんですね。リアルタイムに感じている事がまっすぐ伝わって来る感じがします。本作では今までのSuzuさんの人生で感じた事、学生時代の思いでなど過去のSuzuさんの想いが沢山詰まった作品になりましたが、この先、歌っていきたい事や、シンガーとしてやりたい事ってありますか?

S: 今は日本語で歌詞を書いて歌ってるんですけど、これから世界に出て行っていろんな国でも歌って、聴いてもらいたいから、これからは英語の歌詞を書いて海外でも共感してもらえるように英語で歌うっていうのもやりたいんです。だから英語がんばる!今は1日2時間、毎日英語の勉強してるんですよ。あとTVも英語で聞いてる。 目標は事務所の社長より英語がペラペラになることかな(笑)。あと一番やりたい事で言えばいつかディズニーの曲を歌いたい!ミッキーと並んで一緒に歌ったりね。

-それ実現したら本当に凄いですね。

S: しますよ!がんばるから。その為にも英語勉強しなきゃ。