―こんなに緊張しないインタビューも久々です(笑)。ラフにいきましょうか(笑)。
MIO(Vo,Gt 写真中央 以下…M)&SHIZUKA(Ba,Cho 写真左 以下…S)&AMI(Dr,Cho 写真右 以下…A):よろしくお願いします。
-早くもセカンドシングルですね!しかもeggmanフリーペーパーの裏表紙!
M&S&A:ありがとうございます!パチパチパチ!
-しかも今回は4ページインタビューなのでたっぷり聞いていきたいと思います。まずはメジャーデビューして2ヵ月近く経ちましたがなにか実感した出来事や変化などありましたか?
A:大きい心境の変化などは特になくデビュー前と変わらないんですけど、デビューしてからインストアライブなどで色々な地域に行けることが増えて、そこで待ってくれている人たちがいて、そこで実感しましたね。アオハライドの挿入歌で知ってファンになりましたという方も多くてそういった出会いに感謝しています。
M:あとはメンバーと過ごす時間が格段に増えましたね。メンバーのことを今までより知る機会が増えたので面白いです。
S:この前地方で泊まったところに大浴場があって、一緒に入ったりしたよね。
A:裸の付き合いをね。
M:Chelsyの結束感はどんどん深まっていると思います。
-そんなChelsyがリリースする今作について聞いていきたいと思います。まずは『YES』についてですが制作の経緯を教えてください。
M:9月にデビューする前に3年くらい活動をしてきたんですけど、その中で私が1度脱退した時期があったり、メンバーの脱退があったり、紆余曲折があったんですね。しかもオーディションで集まったメンバーだからなかなか最初の頃結束力も小さくて。そういった状況の中でなにかを決断することっていくつもあって、もちろん私たちだけじゃなくて、みんな生きていたらそういう場面ってたくさんあると思うんです。その判断に迷ったときとかにYESと一言背中を押してもらえたらすごく楽になるし、前に進めるなって感じたことがあって、それを曲にしたのがこの『YES」という応援歌ですね。サビの部分の「君にYESを」というところにその気持ちが集約されています。
-いわゆる一般的な応援歌とは少し歌詞の雰囲気やニュアンスが違う角度や視点なのかなと感じたのですがそこはどうでしょう?
A:応援歌というと一般的にはチームだったりを応援するような大きな括りのものが多いかなと思うんですけど、この曲は一人一人の個に対しての応援歌なんです。だから一般的な応援歌とは少し違った角度で捉えている印象なのかなと思います。周りにどれだけ否定されたとしても、誰か一人でもいいからYESと言ってくれたらそれはすごい力になると思うんです。さっきMIOも話していましたがChelsyにとっても過去に重要な決断をしなければならない時があって、そんな時に誰か一人にでも肯定してもらえたら全然違うんですよね。一人で進むのと誰かに後押しされて進むのとではまるで景色が違って、どんなに厳しい道でも勇気を出せるんです。わたしたちはそんな場面において周りの人誰か一人にでも大丈夫って言ってもらえたから今があるので、今悩みを抱えている人たちの気持ちを少しでも後押しできたらと思っています。
-Chelsyにとってすごく意味合いの大きい楽曲なんですね。サウンド面でもあまり応援歌っぽくないというか、歌詞を見ずに曲だけを聴いたら応援歌とは感じないようなシリアスな雰囲気ですよね。
S:イントロのベースの音とかはめちゃくちゃ歪ませていて、ギターのリフばりですしね。
A:そんなベースに合わせるようにドラムもタイトに無機質っぽくなるように意識したので、演奏面でもそういった雰囲気を出す要因にはなっていますね。
-デビュー曲の『I will』とはガラリと雰囲気が変わっていますが、雰囲気を変えるために特別な意識などありましたか?
A:『YES』も『Good-bye girl』もライブで一緒に成長してきた曲なのでそこは意識していますね。『I will』はバラードだったのもあって落ち着いた白い衣装だったのですが、今回の衣装はチェックを入れてパキッとした感じにしてライブ感のある雰囲気にしました。
S:今回の衣装はこういう風にしたいって自分たちで発案したんです。スタイリストさんとも相談してブリティッシュなイメージで仕上がったのですごく良い出来になったんじゃないかなと思ってます。
-『YES』の聴きどころは?
S:先ほども話したんですが、イントロのベースの音の歪みやうねりに対して音作りにもすごくこだわったのでそこを感じてほしいですね。あとはずっと動いている感じのベースラインなんですけど、ラストサビの部分はずっと8分で演奏していて、そこで今まで個々で鳴っていた音たちが一気にギュッとまとまる感じの雰囲気なのでそこを聴いてみてほしいです。
A:そこわかる!それまでは個人個人で個性的に演奏している感じなんですけど、ラストのところで一つになって感情がウワー!っと生まれるよね。その部分までがうねるベースと無機質なドラムで歌詞的にもその部分までは人生をやさぐれた目線で見ている感じで、演奏の雰囲気と歌詞がリンクしているので歌詞を見ながら聴いてもらうとまた少し感じ方が違うかもしれないですね。あと個人的に聴いてもらいたいところは全編通してコーラスが多いんですけど、それがほかのChelsyの曲ではないくらい低いキーでのコーラスで音圧もあるかなと思うのでそこにも注目してほしいですね。
-MIOさんはどうですか?
M:どの曲でもそうなんですけど、曲ごとの主人公を頭で思い描いてその人になって歌うようにしているのですが、この曲は「YES」という言葉に対しての感情がすごく揺れ動きますね。何に対して「YES」と言えるのかとか本当に「YES」なのかとか。ただ「YES」と言うだけでは意味がないかなと思うので。
-MIOさんの中でこの主人公は先に向かってしっかり進んでいくストーリーですか?
M:そうですね。これから生きていく中でまた葛藤や悩みを抱えることって絶対あるし、立ち止まってしまうときはあるとは思うんですけど、その都度成長して乗り越えていけるはずだと思います。
-両A面のもう1曲である『Good-bye girl』についても聞いていきたいと思います。この曲も以前からライブでやっていますよね?僕が抱いているChelsyというバンドのイメージにすごく近い曲です。
S:曲が出来たタイミングは『YES』と同じくらいですかね。その頃から2曲ともライブでやっていますね。
M:私たち3人とも大学生で、同年代の友達たちが就職活動し始めたりとか社会に出ようとするタイミングで、まだ学生気分でいたいという気持ちと、社会に出て自分とも戦いつつしっかり周りの人とも生きていかなきゃいけないという狭間の年代だと思うんですね。そんな葛藤を描いた曲です。でもただ大人になりたくない訳ではなくて、先の希望も見えつつでもまだ子供でいたい自分もいるみたいなすごく微妙な感情が揺れ動いていますね。
-AMIさん、SHIZUKAさんは大学3年なのでちょうど周りは就職活動まっただ中という感じですよね?
S:思いきっりそうですね。インターンシップ行きたくないけど行かなきゃとか友達から聞きます。
A:いろいろたくさん失敗することってあると思うんですけど、その失敗をいつまでも後悔せずにしっかりと向き合って前に進んだときに成長するんだなと感じたタイミングがあって、そういった気持ちがこの曲には込められています。
-20歳くらいの歳って感受性も豊かだし、大人と子供の間みたいな感じなので、いろいろ悩んだりしますもんね。
M:今まで知らなかったことを知る機会が増えてきていて、私自身もうすぐ20代になるところなのですごくこの曲とは感情がリンクしますね。この曲に対する自分の想いがどんどん増していて、自分もこの曲も一緒に成長しているのかなと思います。
S:サビで「大人になんてならないと誓ったあの日にSay goodbye」という歌詞があるんですけど、まさに私たちくらいの年代はこう思っている人も多いと思うので、これも『YES』と同じく応援歌ではあるかもしれないですね。
A:誰しもが直面する葛藤だと思うので、今そのタイミングという人たちにぜひ聴いてほしいですね。
-そんなこの曲での聴きどころを教えてもらえますか?
A:ドラムはシンプルなんですけど、ゴーストノートを入れて世界観を出したりして工夫しました。Cメロでパターンが変わって間を使ったビートになるんですけど、SHIZUKAのベースとの掛け合いがすごく気持ち良いのでそこを聴いてみてほしいです。
S:ドラム同様、ベースもシンプルでずっと8分を刻む感じなんです。スラップバキバキのベースも憧れるんですが、8分でシンプルだけどカッコいいと感じるベーシストになりたいなと思っていて、少しでもそうなれるように意識して弾いたので、ベースラインも聴いてほしいですね。
M:この曲は3人でのコーラスワークがすごく重要な曲で、Chelsyの魅力の一つが味わってもらえると思います。そのコーラスと上手く掛け合わさるようにメインのメロディを歌うように心がけました。あとはサビのキーが高くて、突き抜けるような感じなのでその疾走感も体感してほいです。
S:サウンドがシンプルな分、コーラスが際立つよね。
-先ほどChelsyの魅力の一つと話していましたが、確かにChelsyの楽曲はコーラスも重視していると感じる曲が多いですね。
A:この曲は3人の声がどうやったら一番気持ちよく聴こえるかを考えてだいぶ試行錯誤しましたね。コーラスだけでのリハもやったりするくらいなので、ライブでもそこは聴きどころの一つだと思います。
-ちなみに曲名にちなんで、グッバイしたい自分の性格や癖などありますか?
A:あります!道が覚えられないんですよね。
-eggmanまでの道のりは覚えてますか?
A:さすがにそれは覚えてます!
S:地方とか行った時にAMIが散歩に出たりするんですけど、帰ってこれるか心配になるますね。
A:それはGoogleさんがあるから大丈夫!
-Googleにさん付けて尊敬している人初めて見ました(笑)。SHIZUKAさんはどうですか?
S:負けず嫌いすぎるところですかね。言われたことに対してすぐにムキになって言い返しちゃうんですよね。売り言葉に買い言葉的な。
A:ヤンキーだ!
S:違うよ!!
-その真相は聞かないことにしますね(笑)。MIOさんは?
M:私のお別れしたい癖は眠くなると喋らなくなるところですかね。
S:あー!それホントにグッバイしてほしい!
M:やっぱり?疲れたりとか眠くなると心ここにあらずになっちゃうんです。その様子で機嫌が悪いと思われちゃうんですよね。
A:今は慣れたけど最初はそう思った!
S:私も思った。
M:うわー、やっぱそうだよね。そういうところで誤解されがちなのでグッバイしたいです。
-それぞれグッバイしたほうがよさそうなことばかりですね(笑)。今作全体を通してレコーディングでなにか特徴的なエピソードはありましたか?
A:『YES』の一番最後のフィルは元々入れる予定がなくて、その場で考えて追加しました。
-前作『I will』のベースソロもそうでしたよね。
A:プロデューサーの近藤ひさしさんがもっと上を目指そうという思考の方で、録り終ったあとに「今のでも十分良いんだけど最後もう少し派手なことやってよ」的な感じで言われて録りました。しかも実はこの曲はその時にを録る予定じゃなかったんですよ。ほかの曲を先に録っていて進行が早く終わったのでじゃあ『YES』も録ってみようかってことになりまして。
-急遽ですね。
A:「『YES』叩けないの?」って聞かれて、叩けます。って答えたらレコーディング突入して、緊張感満載でそのままのワーッとしたテンションで録ったのですごくライブ感と熱量のある良いレコーディングができたかなと思いますね。
-『YES』のMV撮影はどうでしたか?
A:私の誕生日に撮ったんです!
S:それアー写とジャケ写の撮影の日だよ。
A:じゃあなかったことに。
-一応聞きましょうか。
A:スタッフさんからケーキをいただいたんですけど、その時前髪にカールを巻いていて、なんだかすごくボケた画になってしまったんですけど、その様子が初回盤のちら見せTV#2に収録されているので見てみてください。
-それは素のAMIさんってことですよね?
S:小顔ローラーもやりながらだったからホント変な画でしたよ。どこの主婦!?って思いました。
-必見ですね(笑)。ではMV撮影の話に戻りましょう(笑)。
M:屋内での撮影で個人個人のアイディア取り入れたり私物を飾ったりしての撮影だったので楽しかったですね。
S:私たちが普段音楽を制作している場所という設定の部屋なんです。
A:溜まり場的なね。3人が向かい合って演奏していて、ほぼすべて演奏シーンなのでライブ感のある仕上がりですね。
-そんなシングルリリース後には12/15企画イベントがありますが、その日はどんな1日にしたいですか?
M:企画ライブは6月にeggmanでやった時以来なのでワンマンとはまた違った対バンならではの魅了ある日にしたいですね。
S:出演者もめちゃくちゃ豪華なので絶対楽しい1日になるはずです。
A:あとは派手な1日にしたいなとも思ってます。ここ最近のワンマンではコンセプトを作って場内の装飾も含めたエンターテイメント性をも重視しているので、まだ詳しくお話できないんですけどこの日もなにかやります!
-楽しみな1日になりそうですね。僕も楽しみにしています。企画ライブが終わったらもうほぼほぼ今年も終わりになりますが今年を振り返ってどうですか?
M:あっという間だけどすごく濃かったですね。振り返ると去年の今頃はまだCDを出したこともないバンドで、3月にインディーズデビューできたと思ったら9月にはメジャーデビューさせてもらえて、なんだか時間の感覚がわからなくなってしまうくらいですね。
S:ワンマンを始めてやったのが3月だもんね。まだ9ヵ月だよ。すごく遠い過去に感じる。
-そこから考えると今年はハイペースでワンマンやってきましたねー。
M:そうですね。一気にガンっと進んだ感じがします。
S:そう考えると今年長くない!?
M&A:確かに。
S:Chelsy年表で考えると2014年は今までに比べてすごくトピックの多い1年でしたね。
A:最初の方にもお話しましたが、今年はすごく3人の結束が深まりましたね。オーディションで結成されたバンドで、学校が同じとかでは無かったので結成当初はたどたどしい仲だったし本気でぶつかり合うこともなかったので。そこから幾つかの決断といくつもの話し合いを経て今のChelsyがあって、1年に詰め込んだらパンクするんじゃないかくらいの濃密さでしたね。
-来年はどんな1年にしたいですか?
S:東京での活動がメインでようやく少しずつ他の地域にも行けるようになってきたので、もっともっといろいろな場所に行っていろいろな経験をして、いろいろな場所でライブやりたいです。全国ツアーとかもやりたいですね。
M:前から言っているんですけど、私たちの目標はアリーナツアーで、常にそれを言い続けていたら少しずつそれに近づくと思っていて、今年はワンマンを3回やったりメジャーデビューしたり、今までの活動の中で一番前進出来た1年だったので、来年はもっと前進してアリーナツアーに近づけたらと思っています。
A:フェスに出たいです!
S:出たい!
A:これもこうやって言葉にしたら近づけると思うので、実現させたいです。この前今までで一番大きい会場でライブをやらせてもらったんですけど、その場所に立ってみないと見えない景色やできない経験があるということをすごく感じたんです。まだまだ未熟なバンドなのでいろいろな経験をして大きくなっていきたいですね。
-これからも応援させてください!
―――――――――――
-曲名「YES」にちなんで、ChelsyメンバーYES/NO 意識調査アンケートを行いたいと思います!!
それでは第1問。「自分がもし男だとしたらメンバーと付き合ってみたいと思いますか?」
~シンキングタイム~
M:YES!
S&A:NO!
-意見が分かれましたね。それぞれ理由を聞いていきましょうか。まずはYESのMIOちゃんからどちらとかあるんですか?
M:どちらもYESですね。二人とも可愛いし、私が男性だったら女の子にちょっと振り回されてみたいと思ったのでYESにしました。
S:私とAMIがワガママみたいじゃん!
-そんなSHIZUKAちゃんがNOな理由は?
S:私には2人が重いかなと思って。
A:意味深。私はNOというわけではないんですけど、性格のタイプが違うので大変そうだなと思って。でも今思い直したらMIOはYESかも!
S:私は!?
-これ以上話すと収集つかなそうなので次の質問いきますね(笑)。第2問「生まれ変わったらメンバーの誰かになってみたいと思いますか?」
~シンキングタイム~
S&A:YES!
M:NO!
-今度は先ほどと真逆の結果ですね。
S:性格がホントバラバラなので、MIO、AMIそれぞれになったら見える世界が全然違うんだろーなと思ったのでYESにしました。
A:私もSHIZUKAと一緒で2人とも私と違った個性を持っているので面白そうだなーと思って。MIOは独創的な考えを持っているから面白そうだし、SHIZUKAは頭の回転早いからそれを体験してみたい。道も覚えられるだろうし。
S:それ聞いて私AMIになるのは嫌かなーって思ってきた。
A:なんでよ!
-MIOちゃんは2人とは付き合えても2人にはなりたくないと。
M:いろいろ考えた結果ですよ。私が良いという訳ではないですけど、私は私でいいかなって。
-なるほど(笑)。では第3問「別のパートをやってみたいと思いますか?」
M&S&A:YES!
-全員YESですね。それぞれなんのパートやってみたいですか?
A:ドラム以外もいろいろ経験してみたいですが、特にギターとかキーボードとか音色があるものをやってみたいなと思いますね。
M:私はドラムですね。カッコいいじゃないですか。
-AMIさんドヤ顔してますねー(笑)。
M:それは置いといて。両手両足すべて動かすのとかすごいなーと思うのでドラムやってみたいです。
S:私ギターやってみたいです。私がギターやったらカッコイイギタリストになれそうだなって。
A:イケメン発言だなー。
-ギターをカッコよく弾くSHIZUKAさん想像つきますね。第4問はみんなNOを選びそうなんですが一応聞いてみます。「メンバー3人で一緒に住んでみたいと思いますか?」
M&S&A:NO!
-やっぱりこの結果ですね(笑)。
M:3日間くらいならいけるかもです。
S:私は嫌ですね。この前一緒のホテルに泊まったときに私が真ん中だったんですけど、MIOは寝言がうるさいし、AMIはめちゃくちゃ早起きで散歩するって言い出して動き出すし困ったもんですよ。
M:じゃあリビングがあってそれぞれの寝室が別なら?
A:あっ、それならいけそう!
S:それでもAMIは早起きして動くでしょ?嫌ー!
A:私家でグータラするので、2人に怒られそうだから無理だと思います。
M:私もズボラだからすごい2人に怒られそう。
-最初のインタビューから感じていましたが3人は本当に個性的で面白いですね。今日はありがとうございました!