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しなまゆ interview
- SPECIAL -

しなまゆ interview

しなまゆから傑作が届いた。『ヘンシン』というタイトル通り、今までになかったしなまゆの新世界が存分に詰まっていて、非常に面白い作品になっている。
どういった経緯で今作が完成したのか。それを紐解くインタビュー。

インタビュアー:ブッキングマネージャー窪田

-リリースおめでとうございます!タイトル『ヘンシン』は変身ですか?

モリユイ:そうですね。どういう作品を作ろうかという話し合いの中で、「変化したい」、「変わりたい」というところでメンバー全員が一致したのがこのタイトルのきっかけですね。今までは大人になんてなりたくないって思っていたのに、大人になりたいっていう想いがでてきまして。しなまゆというバンドが羽化するイメージ。それを表現する言葉として『ヘンシン』が一番しっくりきたので、このタイトルに決めました。

-変わりたいと思うようになったきっかけはあるのですか?

モリユイ:純粋に年齢を重ねたというのはあると思います。良いと思う時の判断基準とかも変わってきましたし。前作の収録曲は10代の時に制作した曲も多くて、とにかく人とはちょっと違う面白いことをやりたい!というのがその時の気持ちだったんですよね。それで出来たのが前作『まえならえ』で、当時の自分たちのやりたいことはすべて詰め込んだ自信のある1枚にはなりました。ただ、もっと聴いてくれる方々の生活に寄り添うような作品を作りたいと思うようになったんです。例えば月並みですけど悩みを抱えた時に聴いて少しそれが解消されたりとか。私が去年に精神的にガクッと落ち込んでしまった時期があって、その時にも音楽に救われることもあったり、メンバーやスタッフさんなどに救われることもあって。その時期を乗り越えられたということが私の中で、今こそ変わるタイミングだ!というのが芽生えたのかなと思いますね。

-そうしてできた今作は正に今までのしなまゆとは違う表情を見せていますよね。

モリユイ:前作から引き続いてしなまゆメンバーだけでなく、プロデューサーさんを迎えての制作が今回もあったのも、大きいですね。以前は先ほども話したように面白いことをやりたいと思うあまりに複雑にしがちだったりとか、いろんなことをどんどん乗っけたがっていたんですけど、やはりメンバーだけでなく他の方からと共に制作することで、そういったものをそぎ落とすことの勇気、シンプルな構成だけどしっかり聴かせる、魅せる曲、歌詞の構成など、今までの自分達だけでは、気付かなかったこと、到達できなかった部分があったので、新生しなまゆと言える1枚になっていると思います。

-非常に女の子らしいというか、女の子が主人公の曲で構成されているのも今までにない感じですよね。

モリユイ:そこは自分の中でのテーマのメインでもありました。女の子として見られることに若干抵抗があったんですが、杉恵ゆりかさんと出会ってからは、女の子最高!と思うようになったんです。女性特有のストーリー性だったり、女の子だから書ける歌詞があるということに気付けてから制作した初めての作品だったので、そこは今作の大きな特徴だと思います。

-最初に今作聴いたとき驚きました。特に1曲目の「恋をしている目をしている」で本当にしなまゆ?って感じました。

モリユイ:そう言ってもらえて嬉しい!!恋をしているという自分自身の気持ちを表した動詞と、目をしているという自分ではわからない他人から見た視点が混在しているんですが、語呂もいいし、ただ恋をしているだけでは伝わらない微妙なニュアンスだったり、そこはすごく大きなポイントです!

-MVでも今までは全く違った世界観で驚きました。恥ずかしかったですか?

モリユイ:私自身が一番驚きましたし、恥ずかしかったですよ!(笑)。でも一つの作品として意外に客観視できている自分もいましたね。こう言った部分でも私自身の考え方や捉え方とかが確実に以前より変わったな。と思います。

-要注目ポイントですね。あとは5曲目の「Bambi」にすごく力強いパワーを感じました。

モリユイ:この曲は自分自身のために書いた曲です。

-珍しい気がしますね。今までそういった類の曲ありましたっけ?

モリユイ:なかったですね。先ほどもお話した精神的にガクッと落ち込んでしまった時期のことを書いた曲で、なにかこの時期のことを形に残して自分の中で消化したかったんです。あの時感じたいろいろな感情、叫び、それを乗り越えて進むんだっていう強い感情が込められています。まだバンビなんだから、ここからが勝負なんだよ!って自分にも言い聞かせて、これを聴いた方のなにか支えになれたら嬉しいと思っていたので、そうやって力強いパワーを感じてもらえたなら本望ですね。すごく悩んだし苦労してできた曲なので、みなさんに愛してもらえる曲になってほしいです。

-そんな今作を経てのライブは今までとは違ったものになりそうですね。

モリユイ:今新作を織り交ぜてのセットリストだったりはいろいろ試行錯誤しています。作品だけじゃなく、ライブでも変身したしなまゆになりたいので。漠然と良いライブをしたいって思っていたけど、その部分で具体的に明確になってきていて、今すごくたくさんの女の子がバンドをやっていて、ジャンルもたくさんある中で、しなまゆで一番をとりたいって思うようになったんです。そういった意味でも今作の『ヘンシン』という言葉は大きいですね。

-インタビューを通じてその想いの強さを十二分に感じました。今年の活動が楽しみですね。

モリユイ:今年のしなまゆは攻めていきますので、期待していてください!これからもよろしくお願いします!


「ヘンシン」
2016.03.09 Release!!
1667円+税 / FLCF-4496

収録曲
M-1.恋をしている目をしている
M-2.not yet
M-3.サタデーフライト
M-4.ダンス社会人
M-5.Bambi
M-6.傘

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