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the quiet room interview
- SPECIAL -

the quiet room interview

瞬く間に店頭から姿を消した、
数量限定シングル「Instant Girl」を経て完成した、
Mini Album《Jubilee》
“生きる喜び”をあなたと共に。

–前作のミニアルバム「Circle」から約11ヶ月、新作「Jubilee」が完成しましたね!今の率直な気持ちを教えて下さい。

菊池(以下K):まぁ… 最高傑作ですね!(笑)
毎回前作を更新して良い作品を作っているという事は言っているんですけど、本当に出来ているなと。 取材やインタビューだから、そう答えているのではなく、心からそう思います!

–アルバムタイトルの「Jubilee」(読み:ジュビリー)このタイトルにした理由を教えて下さい。

K:祝祭とか祭典とか何個か意味があって、一番良く使われるのは「歓喜・喜び」、僕はその意味合いを受けてタイトルにしました。 これまで22年間生きてきて、出会いと別れの中にしか感じられない「喜び」があるなと思って。それだけは、年齢も国籍も関係なく共通して同じように感じることができる。そんな「人として生きる喜びとは一体何だろう?」ということをテーマにした6曲になっています。

–菊池さんの中で、なぜ今のタイミングで、人として生きる喜びを探ろうと思ったんですか?

K:ちょっと前までは、別れをテーマに歌っている曲を聴いても、感動や共感があまり出来なかったんですよ。実感がないというか。
このバンドを約5年やってるんですけど、その間にメンバーチェンジが多くあって、コビキ(Drums)が最後に加入して1年が過ぎて、やっとこれが「the quiet room」というバンドなんだなと実感が出来るようになりました。
数々の別れがあったからこそ今の僕たちがいて、そのおかげで、沢山の喜びをより強く感じる事が出来た1年だったなと。それがきっかけですね。
自分自身がすごく成長出来た年になりました。

–その後、別れの歌を聴いて変化はあったんですか?

K:変化ありましたね… aikoさんとか聴いて、めっちゃ泣いてますもん(笑)もちろん昔から聴いていたんですけど、より深く感じるようになりましたね。そういった部分は少し大人になりました。この1年の大きな変化だと思います。

–では、楽曲についてお話を聞かせて下さい。
今作のリードトラックM-1「Number」、これぞクワルー的な爽やかな1曲ですが。

K:そうですね。 けど、これまでよりは少し新しい部分も加えていて、かなりJ-POPを意識したアレンジにしました。
最近僕たちは”ロックバンド”というカテゴリーになるのは若干違うのかなと思っていて。
以前は、自分で”ロックバンド”だと名乗っていたんですけど、ロックという概念に捕われない、逆にどこまでポップスに振り切ることが出来るか勝負してみた曲ですね。
バンドとしてやりたい事が多く広がっていて、決してポップスだけやりたい訳ではなく、激しいロックもやりたい。
どれだけ自分達の音楽性を拡げていくことが出来るか、そういったメンバー全員の共通意識の中でこの曲が完成しました。

–以前から、the quiet roomには様々な音楽性、特にポップスへの意識を強く感じていましたが、より明確になったんですね。

K:前までは、歌詞もメロディーも響きや雰囲気を重視させていたんですけど、 今回は特に楽曲への歌の乗せ方が変わりましたね。
歌を中心に、カッチリ演奏を合わせて行く事を心掛けました。
より歌が目立って届くように研究しましたね。
「Number」に関しては、メロディーをいかに耳に残すか、メンバーが各パートのアレンジしてくれました。

–サビの歌詞は、ピュアなJ-POPとはいかず、少し捻くれてますね(笑) とてもクワルーらしいです。

K:そうですね(笑) この曲は、恋の始まりについて歌っているんです。
その始まりに少し臆病になっているというか。
人って出会いや別れを繰り返しながら成長するじゃないですか、
これまで何度か恋愛もしてきて、また新しい恋愛に踏み出す時に、”それ本当?””だって前の人は嘘だったもの”じゃないですけど。
そんな風に疑いから入ってしまうことが多くなってしまったなと思うんですね。 けれど結局は相手を信じれずにはいられないという、そんな淡い恋心の歌です。 始まったばかりなのに、同時に終わることを考えてしまっているような。そんな感覚に近いです。
恋愛に限らず、友達との人間関係だったり、疑りから入ってしまうのが嫌だなーと思いつつ、それが僕の歌いたい人間らしさなのかもしれないですね。

–M−2「Instant Girl」はバンドとして、初の数量限定シングルとなった曲ですが、 リリース後の反響はどうでしたか?

K:この曲は、意図的に最近流行のテンポが早くて踊れるアレンジにしたので、どんな反応をされるか正直心配だったんですけど、思ったより皆が普通に受け入れてくれて。 逆に僕たちはどんな音楽をやっても大丈夫なんだ!という自信に繋がりましたね。
あと、単純にこの曲は演奏していて楽しいです!

–そのリリースツアーでは、全4公演中3公演がチケットSOLD OUT!、 しかも数量限定シングルということで、一瞬にして売切れてしまい、 店頭からすぐに姿を消してしまったという状況になりました。バンドを支持してくれるお客さんが着実に増えていますね。

K:いや〜嬉しいですね。単純に。
バンドを初めた頃には、想像すら出来なかったことなので驚きました。
最近は僕たちの音楽を聴いてくれるお客さんが増えてきているという、実感出来るようになってきましたね。

–M−6「Fanfare」についてもお話を聞かせて下さい。 アルバムタイトルである「Jubilee」(歓喜・喜び)と一番リンクしている楽曲だと感じました。アルバムの最後に収録されているということもあり、特別な思い入れはありますか?

K: この曲は始めからアルバムの最後の曲にしようと思って作りました。 これまでの作品では、テンポがゆっくりな曲を最後にすることが多かったのですが、今回のアルバムは僕達が思う喜びはこういうことだよと、”生きることへの歓喜や喜び”を詰め込んだ力強い一曲に仕上げられたかなと思っています。
アルバムの最後に相応しいものになりました。

–the quiet roomというバンドのテーマとしても通じるところはありますか?

K:”表情豊かに生きる”というのがバンドの大きなテーマなんです。
ライブに来てくれたお客さんには泣いたり笑ったり表情豊かに楽しんで欲しいし、CDを聞いてくれた方々の感情に寄り添える音楽を作っていきたいです。今回も”表情豊かに生きる”というテーマを意識した作品になったと思います。 −

–M-6 「Fanfare」の歌詞の内容で、ポジティブな曲ながらも「叶わない夢がある」というワードが出てきますが、対極なイメージのこの言葉を入れた理由を教えて下さい。

K:叶わない夢があったとしても、自分が夢だと思ってしまったらやるしかないじゃないですか。結局諦めきれないというか、忘れられないというか。やらなければいけないし、そんな気持ちも全て含めたうえで、一緒に寄り添っていけるような曲にしたいなと思って、この言葉を入れました。 そんな考えを持つ様になったのも、最初に戻りますが、最近自分が少しは大人になったからなのかなと思います(笑) メンバーもそうですね、変わったなと思います。バンドがちゃんと年齢を重ねられている、いい年の取り方をできているというか。 昔は僕が好き勝手やってワンマンバンドと言われていましたが、最近はちゃんと話し合って自分達が好きなことをお互いに出し合えるようになって来ました。それはやっぱり音源にも出ているように感じますね。

–一つの目標や意識に向かってバンドがしっかり進んでるってことですよね。

K:前よりは状況が良くなっているからっていうのもあるんですが、これまで僕ひとりでやってしまっていたことも共有できるようになりました。
意識的にはみんな同じ方向を向けているのかなと思います。

–例えば今回の歌詞の全体イメージで、「出会い」「別れ」「喜び」等、菊池さんが持ってくる歌詞に対して、イメージを共有して各自メンバーが汲み取ってくれることはありますか?

K:僕の歌詞に対してメンバーが言及してくることはほとんどないんですよね。なので正直なところはわからないです(笑)
でも結果的にイメージ通りのアレンジにはしてくれますね。
メンバー全員恥ずかしがり屋なので、歌詞やら曲の世界観についてやらの会話は無いけれど、気持ちが共有できるようになっているのも成長かなと思います。今回リリースするJublieeも、結果的に全曲自分が求めていたアレンジになったような気がします。曲に対しての気持ちが共有できるようになってきた今は、たとえメンバーが作ってくれたアレンジが想像と違ったとしても”これはこれで面白いかも”というように思えることが多くなりましたね。

–Jubileeリリースツアーも控えていますね。 大阪・名古屋と続き、東京はキャパ800人の渋谷CLUB QUATTROにて、 ワンマンライブです!

K:とうとう来ました、単純に楽しみですね。
CDを聴いていたら、ライブを観ていたら、時間の流れが早く感じるような飽きの来ないバンドサウンドを目指してやっているので、リリースツアー、特にワンマンは「楽しすぎて一瞬で終わっちゃったね…」と思ってもらえるようなライブにしたいなと思っています。
「楽しい時間は早いもので、、、」というお決まりの台詞を嘘偽りなしに自信を持って言いたいですね。
ワンマンを行う渋谷CLUB QUATTROは、東京で一番出演したかった場所であり、憧れのステージです。 中学生の時初めて行った地元茨城のライブハウスで一目惚れした僕の大好きなバンドが「CLUB QUATTROでワンマンライブするよー」と会場でフライヤーを配っていて。
それを受け取りつつ、「こんなにかっこいいバンドがワンマンに選ぶ場所なんだ、クアトロってすごい場所なんだ、いつか自分もそこに立ちたい」と思っていました。そのフライヤーを部屋に貼ってずっと目標にしてました。
もう6年以上前ですね。(笑) でも今となってはそれも通過点というか、事務所に入って先輩バンドのライブを観に行って、より大きいステージにやはり憧れますし、もっと上に行きたいと強く思っています。
身近なバンドが背中を見せてくれていて、僕らも頑張らなきゃと思うので、もう先は見据えています! もう次の作品のことも考えてますしね。
どんどん前を向いて進んでいけたらいいなと、そう思っています。

–では最後に読者のみなさんにメッセージをお願いします!

K:このアルバム「Jubilee」は、今まで以上にテーマを持って完成させて、今後もずっとみんなの人生に寄り添える一枚になったのではないかなと思います。 嬉しい時も、悲しい時も聴いて欲しいです。 辛い時に励みになるような、嬉しい時にはさらに倍増するような、そんな作品になりました。
今後の展望は、とりあえずツアー各地をSOLD OUTさせて、さらに大きなステージを目指してさらに頑張ります! 自分で言うのもですが、最近勢いづいているなと思いますし、みんなを更にワクワクさせていけるようなバンドになります!


【商品情報】
New Mini Album
「Jubilee」
1. Number
2. Instant Girl
3. 世界の始まりに
4. Vertigo
5. Adiantum
6. Fanfare
2016.06.08 RELEASE
MDMR-2035 / ¥1,600(+tax)

【ツアー情報】
the quiet room「Jubilee」Release Tour 2016
07.09 [土] 大阪・阿倍野ROCKTOWN
w / マカロニえんぴつ and more…
07.10 [日] 愛知・名古屋 APOLLO BASE
w / マカロニえんぴつ and more…
07.16 [土] 東京・渋谷CLUB QUATTRO
ONE-MAN LIVE

《チケット》
前売:¥2,500 (D代別)
各プレイガイドにて発売中