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FACT interview
- SPECIAL -

FACT interview

世界を股に掛け活動する「FACT」が自身も最高傑作と語る約2年ぶりとなるフルアルバム[burundanga]。もう既に、以前の「FACT」はいない。変化という呼び名の進化を続けてきたバンド「FACT」が放つ突然変異サウンドトラック。
eggman出演経験もある彼等に、インタビューを敢行した。

—-本日はお忙しいところありがとうございます。eggmanにもご出演して頂いてますし、こうやってインタビュー出来て嬉しいです。よろしくお願いします。

FACT:よろしくお願いします。

—-まず今回リリースされる「burundanga」のアルバム名についての由来をお聞きしたいのですが。

hiro:アサガオの一種なんですけど、元々は、俺が映画をみてたらその映画のワンシーンで主人公が花の匂いを嗅いだ時にバタッと倒れて頭がパニックになったんですよ。でもその花はすごく綺麗なんです。後悔だったり暗い部分がある中でも綺麗なキャッチーな部分があるよってこと、綺麗な花にも毒があるっていう事を伝えたくて。

—-アルバムを通して聞かせて頂いただいて、本当に全体を通して名曲が揃っている最高傑作だなと感じたんですけどリリースを控えてどうですか?

hiro:明日リリースでもいいくらいの気持ちですね。

kazuki:聞いてもらわないと良さは伝わらないんで、早く試聴して感じて下さいって思います。ミュージックビデオも公開されると思うし、いっぱい聞いて欲しいですね。

—-DVDも同時リリースで遂にFACTさんの顔を公開されていますけど、今回のミュージックビデオでも顔は公開するんですか?

kazuki:そこはブレずにあまり出さない方向で行きますね。

takahiro:まぁ、出したく…ないかな。

kazuki:俺の顔が世に広まって欲しくないですね。

—-そうなんですね。今まで能面を付けたり顔を出さなくなった理由はなんですか?

kazuki:俺らは音楽をやってるんで音楽を聞いて欲しいっていう理由です。その入り口は何でも良いと思うんですよね、聞いてもらえれば。顔が出てなくて能面付けてたらフックになるじゃないですか。なんだこれ?って。それで曲を聞いてもらってカッコいいって所までもって行きたかったんですよね。DVDでも顔は出てるし、ネットとかで調べたら出てきますけど、これから俺たちの音楽に足を踏み入れてくれる人にもそこで気になってくれたらいいんじゃないかなって。でもまぁ…恥ずかしいっすね。

—-(笑)結論的にはそこなんですね!ライブハウスのマンスリーなので音楽のシーンやライブハウスの事など、日本と海外の違いを海外経験の多いFACTさんの目線で教えてもらえますか?

kazuki:全部が全部じゃないんですけど、まず第1にアメリカだとバーみたいになってるところでライブやる事が多くて、お客さんもライブを見に行くというよりも週末飲みに行ってそこでライブやってるという感覚の方が多いですね。日本ではあんまりそういう所がないので生活からは1歩離れているのかなって思いますね。アメリカではライブはもっと身近ですね。

—-日本だとそういうところはないですもんね。

kazuki:悪く言ったら普通の人は入りにくいですよね。ライブを見に行く人だけがライブハウスに行くようになっちゃってる。それをどうやってぶっ壊したら良いかは分からないですけど、そこがオープンになっていけば気軽にライブが楽しめるんじゃないかなって思いますね。俺はそこが海外との一番の違いかなと…。

takahiro:ジャンルにもよりますけど僕らのジャンルだと3回に1回は喧嘩が起きてましたね。だから会場に「NO FIGHT,NO DRUG,NO ALCOHOL」って書いてあったりしました。

hiro:教会でライブやった事もありますね。

takahiro:教会ではFUCKとか汚い言葉は使っちゃいけないんですよ。使うとギャラなし!

kazuki:そこが違うよね。向こうではギャラが絶対に出るんですよ。ライブすれば10ドルだけでも貰えるしノルマは絶対にないんですよ。

—-教会でライブやるんですね!(笑)

hiro:ピザ屋でもやりましたね。

—-ピザ屋??

takahiro:普通のピザ屋です。狭い狭い。。

hiro:ライブやってる脇で普通にピザ買ってる奴とかいましたね。

kazuki:でも単純にそういうのあったら面白いですよね。ピザ買いに行ったらライブやってるって。

eiji:日本じゃ難しいだろうね。

kazuki:日本は音の問題とかありますからね。難しいっていう認識はありますけど、そういう事が壁を作ってるんだなぁと。

—-FACTさんが作るそういうライブハウスが出来たら面白いですね!!

hiro:夢の1つですね。

kazuki:ライブハウスやりたいねって言うのは結構話してますね。

—-ライブハウスというよりは今のお話聞いてると言い方変えたらライブ出来る飲み屋ですね!

takahito:ひと気のないところでやりたいですね。

kazuki:でも人のいないところに作ったら人が飲みに来てくれないからね。

一同:爆笑

eiji:地元に歩いて行けるそういう場所ないかな〜って思うんですよ。

takahiro:日本だとそういう所作っても人こないんだろーな。

—-そうですね。習慣がないですもんね。FACTさんは海外で活動しているイメージが強いですが、今年日本でフェスやライブなどの活動をしてみて日本のバンドの印象はどうですか?

hiro:それぞれのバンドがちゃんと個性を持ってる。

kazuki:そうだね。それぞれここすごいなっていうバンドは、みんな何かしら自分達にないものを持ってる。

—-そうですね。KEN YOKOYAMAさんとツアー回ったりAIR JAM出たりしましたけど、どうでした?

kazuki:彼は憧れの人だし、AIR JAMも17歳~18歳くらいの時に聞きまくってた人達ばかりだったんで、そこに混ざれるっていう事だけですごい感動しましたね。AIR JAMも出れるなんて思ってなかったのでそこも感動しましたね。KENさんとのツアーでも憧れてる人と6カ所も同じ空間にいるってだけでいろんな事学んだし、単純に楽しかったし嬉しかったっすね。

—-憧れてた人とやれるってすごい事ですよね。逆にFACTさんを憧れている若手バンドも沢山いると思うんですけど何かメッセージというかアドバイスはありますか?

takahiro:とりあえず、自分を持って欲しいっすね。自分の思った事を貫き通して欲しい。

kazuki:もっと視野を外に向けて欲しい。

takahiro:例えば、自分達の力で海外に行ってブッキングしてやってくればいいし、俺らが初めてロサンゼルスでライブやった時よりもネットとか諸々の環境が良いから出来ると思う。

kazuki:俺らはデモテープの時代だったからね。やる気があるんだったら好きなバンド日本に呼んじゃうくらいでも良いと思う。この間、KENさんとも話したんですけど、俺ら「STRUNG OUT」ってバンドが大好きで彼らが日本に来日した時にどうしても一緒にやりたくてtakahiroがイベンターに電話してデモテープ送って、結局ライブやらせてもらえたんですけど、KENさんも「LEATHERFACE」が来た時に同じ事してて、やっぱりそこなんじゃないのかなって。誰かに肖るんじゃなくて自分の行動力だとおもいますね。もっとがっついた方がいい。

hiro:それが楽しかったっすもん。高校1年とかの時で一番最初の話だけどtakahiroが買って来たCDにデモテープ募集って書いてあって、送ったら返事が来てライブやらせてもらって、その後アメリカに来てって言われた時にライブハウスに手当たり次第連絡しましたね。

tomohiro:みんなで同じところを見てたから、俺が出来ない事は誰かがやって誰かが出来ない事は誰かがやってっていう。やっぱり一人で思ってたってしょうがないからバンドで話してどこを見て自分達がこうなりたいって思うのか、持ってるお金をどう使うのか、そこさえまとまっちゃえば歳なんて関係ないと思います。俺らもまだやってないことはやりたいし。

kazuki:俺らが20歳くらいの時に思ってた事の続きをやってるんですよね。デモテープを作ったら海外のレーベルとか自分達がリリースしたいレーベルに送りまくる。ネットもメールもなかったから。それをなんとなくクリアして色んな人に助けられて海外のレーベルと契約出来たし、当時やりたいと思ってた事を未だに続けてるだけですね。

—-リリースが1月11日にありますけど、その後のご予定というか、今言ってくれたやりたい事の続きっていうのはありますか?

kazuki:もちろんありますね。

takahiro:アメリカのマネジメントが決まったのでツアーだったり、今年は攻めたいっすね。

kazuki:いろいろ海外で出来る事をやってスタンダードな位置にいきたいっすね。こういうジャンル好きな人の30人に1人くらいはFACT好きだよって、それくらいスタンダードになりたいです。全然認知度がないと思うんで。

tomohiro:結局あっちでは、まだ2ヶ月くらいしかやれてないしね。

hiro:それを海外のバンドは1年間ずっとライブやってアメリカを回り続けてる。

kazuki:30本くらいのツアーを回った時に持って行ったCD300枚が全部なくなるとか、1回のライブで10人くらいは気に入ってCDを買ってくれる事が分かったんでもっとやってみたいなと。かといって1年間向こうに住み続けてツアーに回り続けるのは難しいと思うので、今出来る範囲でやっていきたいなと思います。

—-日本でもアメリカでも流行っているジャンルとかがその時その時であると思うんですけど、影響とかはされませんか?

kazuki:結局今アメリカで流行っているものを真似しても手遅れなんですよね。勝負にもならないし。

—-今のCDが自分自身というか、「FACT」だと?

kazuki:自分達があるからこそ、戦いに行けると思うしそれを武器だと思って今もバンドをやれてるので。

takahiro:流行を踏まえた上でどう変化していくのかっていうのは大事ですよね。

kazuki:今流行ってるものはかっこいいって思って俺らは確実に影響受けてるし、しっかり吸収して今回のアルバムに入ってると思います。でもそのまんまじゃないんで。

takahiro:そうっすね。そこが自分達の武器だと思うし常に良いものは吸収してそれを消化して出していければ武器になり続けるんじゃないかなと思います。

—-かっこいいっす。本当にメンバー皆さん1人1人に「FACT」という1本の筋が通ってて感動しました。リリース楽しみにしてます。本当にありがとうございました!!!

FACT:ありがとうございました!