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EGG BRAIN interview
- SPECIAL -

EGG BRAIN interview

ミュージックシーンの新境地を開拓したEGG BRAIN。
彼等のキャリアの中で最高傑作と言える4枚目のフルアルバム「PUSH」が遂にリリースされる。
数々の大型イベントにも名を連ねる3人にインタビューを敢行した。

interviewer:YUMA (eggman)

――4枚目のアルバムということで、リアルな部分でいうと、結構勝負作だと思ってるのですが、『PUSH』っていうアルバムタイトルにした意味から教えてください。

薬師ジョーイ(以下:ジョーイ):いろんな意味があるのはあるんやけど、曲が出来ていってて、アルバムのタイトルどうしようかなって思った時に、曲の雰囲気とか歌詞とかを見ていたら結構誰かの背中を押すような、そんな歌詞が多いなぁと思って。今まですごい長いタイトルが多くて一文字にしたいなぁと思って『PUSH』にしました。良くもないけど悪くもない、ちょうどいいなぁと思って。あ!じゃあ『PUSH』にしようと…。
田畑邦彦(以下:田畑):ひとつ補足ですけど、一文字ではなくてonewordね!
一同:(笑)
ジョーイ:付けた結果すごい覚えやすいとか、いいねって言われるから付けてよかったなって思います。

――本当にこの4枚目が勝負なんだっていう意味が込められてるのかなとか若干思って…。

ジョーイ:最初は込めてなかったけど、そういう意味も含めれるよね。

――人に元気を与えようみたいな歌詞は自然と多くなったのですか?

ジョーイ:そう、自然と。別にそういうのを書きたかったわけでもないけど。歌詞書いてたらそういうのばっかり書いてるような自分がいて。

――それはジョーイさんの心境みたいなのがそういう歌詞に繋がったという事ですか?

ジョーイ:それは絶対あると思う。それこそ1年前の震災も今になって冷静に考え始めたし。身近な友達が亡くなったりとかして、そういう状況に自分が置かれて、歌詞書いた時にそういう心境が誰かの背中を押すような歌詞になったっていう感じです。

――そうなんですね。前回のツアーが終わったのは2月ですよね。それで、もう4月リリースでいきなりツアーじゃないですか。いつ作ってたの?って思って。結構最速の最速というか、その速さ普通出来ます?

ジョーイ:スパン的には短いねんけど、元々このアルバムを4月に出したくて前作も実は作ってて。だから前作のレコーディングが終わったその次の月からこのアルバムの曲を録り始めてました。「7 DISHES YOU WANNA EAT」のツアーに出る前にも曲を作ってたし、ツアー中にも曲を作ってたし、レコーディングしたしっていう感じです。

――忙しいですね。辛かったですか?レコーディングというか。でも曲はもう出来てたんですね。

ジョーイ:えっとね。出来てないね。
一同:(笑)
田畑:最後の詰めのところが。
ジョーイ:そう、詰めのところが。だから全体は出来てるけど、歌詞はまだ出来てないとか、Cメロのメロディーはまだないみたいな。そんなんはあったけど。嫌でも徐々に毎日レコーディング行って、12時から24時まで曲を録って、帰って、ギターフレーズ考えて、朝起きて、歌詞考えて、とかを繰り返していたらなんかメラメラしてきて…。絶対良いものを作ったるわってな感じで、ちょっとずつちょっとずつ覚醒してきて。なんか反対に緊張感のある楽曲が揃ったというか。今までのEGG BRAINにはないゾクゾク感のある楽曲になりました。

――レコーディング遊びに行かせてもらいましたけど、すごくレコーディング中の雰囲気がいいですよね。

ジョーイ:あ、いいね!良かったかもしれない!

――レコーディングってピリピリしてるイメージがあったので、賑やかじゃないですけど、みんなニコニコ笑いながらやってる印象でした。

田畑:ええタイミングにきたね!

――EGG BRAINのLIVEってすごいハッピーというか、ダイブとかどうこうじゃなくて楽しいで終わるじゃないですか。その感じがそのまんま作る時にあって、ここからEGG BRAINの雰囲気が出来てるんだなって思いました。

田畑:じゃあそれならこのアー写は大間違いですな。
一同:爆笑

――完全睨んでますね(笑)でも最初見たとき超かっこいいって思いました。

ジョーイ:それはみんな言ってくれるから嬉しいなあ。
田畑:やっぱりアー写って何枚も撮るやんか。で、やっぱり目つむりとか半目とか絶対あんねんけど、それを集めたアー写も事務所に飾ってあるからな。変顔アー写(笑)
一同:(笑)

――…ちょっと脱線しちゃいましたけど、今度見たいです!今回の楽曲には日本詞が入ってるじゃないですか。どういう思いで日本詞に挑戦したんですか?

ジョーイ:そもそも日本語がやりたくなかったわけじゃなくて、ずっと日本語はやりたくて。どのアルバム作る時も挑戦はしてたんやけど、なかなかかっこいいものが出来なくて。で、今回もトライしてみようってなった時に日本語と英語をうまくミックスすることによって、かっこいいものが出来たなって思って。あ、これならみんなにも聴いてもらえるなっと思ったからやってみよう、レコーディングしてみようってなりました。まあ経緯はそういう感じかな。

――聴いてると自然に入ってきますよね。日本語だから2、3回聴いただけで口ずさめちゃう。今回、そういう曲がすごい多いなっと思って。

ジョーイ:やっぱサビとかで日本語がくるとライブとかでもみんなが歌えるっていうのは夢やったし、いいなと思うし。ホンマに俺も自分で聴いてて、こうスッと入ってくるからホンマにやって良かったなって。これは多分今までEGG BRAINをずっと聴いてきてくれてる人でもすんなり受け入れてもらえるんちゃうかなっと思って。で、また英語あんまり聴かないような人も、もしかしたら聴いてくれるチャンスになるかもしれへんし。
田畑:今まで英語力で勝負してた部分ていうのは少なからず武器としてあったから。それやったら逆に日本語ってダイレクトだし。もっと次のさらなるステップアップでボーカル力でも勝負出来るようになればバンドとしての成長にもなるかなって。ちょっと日本語やろうかと思うねんってジョーイに言われた時に、ぜんぜんやったらええと思うでってすんなり受けた。
ジョーイ:2人も僕が作ったのをいいねって言ってくれたから。じゃあもうやろうって。
田畑:今ままでもデモの段階で日本語の曲もあったし。

――そうなんですね。

田畑:ファースト出す前にもあったし、それがこのタイミングにたまたまなったんです。
ジョーイ:多分まだEGG BRAINのこと知らんくて、でもこういうEGG BRAINの音楽が好きな人はいっぱいいてるはずなんやんか。ただ気付いてないだけで。その人にちょっととっかかりというか。日本語やったら入りやすいというか。それでアルバム聴いて、英語もいいやん!とか思ってもらえたらいいなって。

――EGG BRAINらしさっていうのは絶対残ってますからね。ツアーなんですけど、本当に長いですね。47都道府県行ってみようっていうのはどこからきたんですか?

ジョーイ:結構自然に。前からずっと言ってた。
田畑:どうせリリースツアーやるんやったらもっと長くやりたくない?すぐ終わらすの勿体なくない?っていう所からですね。ライブももうどんどんやっていった方が高められるし。これをきっかけに行ったことない所にも行きたい。

――逆に初めての県とかあるんですか?

田畑:あります!他にも一回しか行ったことない所もあるから、そういう所に今もう一回行ってどうなるのかなっていう。すごい楽しみです。

――47都道府県だけどツアーは50本なんですね。

内田雅人(以下:内田):北海道は3本あるから50本。

――ぜんぜんツアーが長いことに関しては楽しみでしかない?

ジョーイ:長くしたかったんよね。リリースして3か月で終わったら、せっかく作ったCDをライブで出来るのがそんだけの期間しかないっていうのはなんか勿体ないし、寂しいなって思って。
田畑:「7 DISHES YOU WANNA EAT」の時はいろんな兼ね合いもあってあの本数になったけど、なんやったらもう次フルのタイミングでがっつりツアーやりましょーって。

――そんな50本のツアーでは、EGG BRAINがeggmanにくるじゃないですか。特別な想いってみたいなのあります?”egg”って部分で。

田畑:あるよね、やっぱり。

――結構お客さんに、EGG BRAINをeggmanに呼んでくれって言われるんですよ。

田畑:eggmanのお客さんいつも暖かいな~と思う。自分たちがいいもの出来たらちゃんと返してくれるし、欲してる感がすごいあるからもっとやりたくなる。ミイラズの時とかもね。

――ミイラズとの対バンありましたね!ジョーイが機材トラブってたけど。(笑)

田畑:あの時、あえてアンプ壊したのかと思ったもん(笑)トラブル作ってからの俺らの巻き返しのリカバリー(笑)
内田:15分くらい止まったんやっけ?
田畑:そうそうそう。
内田:ジョーイはトラブル少ないねんけど、トラブルすると絶対15分以上押す。
田畑:ジョーイのトラブル長いよな(笑)じゃあまた次もeggmanでトラブルが起きることを…(笑)
ジョーイ:そんなん願わんとって(笑)

――うっちーさんあんま喋ってないので、うっちーさん攻めしようかな(笑)

内田:やめろや、知ってるやろ何にも出てけえへんの(笑)
田畑:じゃあ今回の記事の下に、内田の名言っていうコーナー載せようよ。
一同:(笑)

――それ面白いですね。

内田:じゃあコーナー化してや?
田畑:じゃあひと単語で(笑)

――本当にコラムやってくれるんだったらお願いしますよ?

内田:全然やるで!マジで考えるで!

――じゃあやりましょう!考えてご連絡します!本当にお忙しい中、今日はありがとうございました!!

EGG BRAIN:ありがとうございました!!