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LEO interview
- SPECIAL -

LEO interview

eggmanで開催されているライブイベント「ONLY ONE VOICE」を昨年より自ら主催するなど、アクティブな活動ぶりが際立つLEOが、今年の5月より連続リリースを実施。その第一弾となる「あなたへ」は、LEOの魅力を凝縮した新たなるスタンダードナンバーに仕上がっている。新章に懸ける彼の意気込みは相当なもの。さっそく、その決意の丈をご覧頂くとしよう。
interviewer:白原ケンイチ

―「letters」以来となる新作ですが、LEOさんにしてはこのリリース・ブランクって結構長めですよね。

LEO(以下L):そうですね。もちろん、リリース以外にも色々と動いてはいたんですが。「ONLY ONE VOICE」という自分主催のイベントをここeggmanでやらせてもらったり、大阪でFM802主催の「R&BEEEEP」というレギュラーイベントが定期的にあったり。他に「札幌R&B祭」や福岡のSUNSET LIVE
といった今まで経験したことのないフェスにも参加させてもらって。

―リリースの代わりに、ライブに精を出した一年であったと。場数を踏むごとに、新たな刺激もさぞかし味わったのでは?

L:やっぱりアーティストは曲を作るだけじゃなくてライブをして得るものも多いと思うので、毎回違う現場で修行のように色んなことを打ち出していく内に、勉強になったことはたくさんありました。特に「ONLY ONE VOICE」では、ステージの裏側やスタッフさんの行動一つ一つを目の当たりにしたことで、今まで見えなかったものがたくさん見えるようになりましたし、出演者の人とのコラボレーションなどを通じて、何かを背負って立つ上で必要な責任感もかなり備わったかなと。

―個人的にも「ONLY ONE VOICE」を始動させて以降、LEOさんの一皮剥けた姿がファンの人にも着実に浸透しつつあるように思います。そもそも自分でイベントを主催することになったきっかけは何だったのでしょう?

L:自分の音楽をあらためて見聞きしてもらいたいという思いがありましたし、意外にも短くはないキャリアの中で自分発信のイベントを行うのは初めてだったので、音楽的な部分はもちろん、MCも含めたトータルの経験を積みたいなって。実際そういう場所があると、お客さんとも触れ合える機会が増えて、親近感のもとで楽しくライブ出来るんですよ。

―来場されたお客さんの反応はいかがですか?

L:「ONLY ONE VOICE」でしか味わえないトークも積極的に展開していますし、自分の出番以外にも司会者として出演者の人を紹介したりしているので、ほぼ出ずっぱりのLEOを見てもらえるという意味では楽しんで頂けてるかな?と思います。(笑)。「ONLY ONE VOICE」に関しては必ずしもR&Bのアーティストさんばかりが出演するわけではないので、本当に色んな層のお客さんにも喜んでもらえているんじゃないかなと思います。

―さて、いよいよ5月から怒濤の連続リリースがスタートしますが、リリース前の今の心境を聞かせて下さい。

L:とにかくワクワクします。そのワクワクは、自分の曲を待ってくれているファンの人たちがいるという安心感の現れでもあって。その人たちに聴いてもらって、どういう反応がもらえるんだろう、という。今回の曲は、自分の歌詞や世界観が今まで以上に伝わる歌だと思うので、そこを期待してくれている人にとってはぴったりはまると思います。早く聴いてもらいたいです。

―「あなたへ」と「歩み」。どちらの曲でも、LEOさんの真骨頂がより深まったような印象を受けました。

L:音楽活動を仕事としても続けていく以上、自分のやりたい音楽と求められている音楽に折り合いをつけながら制作していく必要があって、実際にこれまでもそこを強く意識していたんですけど、ここ最近はその両方の距離が段々と縮まってきたような気がするんです。自分の率直な気持ちを詞に書けばみんなが必ず反応してくれるだろうと、自信を持てるようになったというか。

―まずメイン・トラックとなる「あなたへ」は、アコースティックなサウンドを下敷きにしたミディアムナンバー。

L:「愛しくて」で僕のことを知ってくれた人が多いと思うので、この曲ではあえて「愛しくて」のような王道のラブソングとは真逆にあたる別れをテーマにしてみました。「誰もが経験する人生の切なさをダイレクトに届けるにはどうすればいいだろう」という発想から始まって、とにかく自分が思っている世界をありのまま歌詞に書き出して。意外に思われるかもしれませんが、今までこういう曲を書いたことってあまりなかったので、とてもチャレンジし甲斐がありました。

―切り口で言えばやりきれないラブソングなんですけど、本質はあくまでポジティブなんですよね。

L:そういう目線はいたって自分らしい部分だな、と自分でも思います。聴いてくれる人それぞれの人生に重ねてもらえる曲に仕上がったので、同じようなシチュエーションに直面した人にはぜひ共感してもらいたいです。

―歌詞にも登場する「ありがとう」というフレーズは、一見するとごくありふれた言葉ですが、対象の人が近くにいればいるほど、なかなか素直に伝えられなかったりするんですよね。

L:仲が良いとつい強がってしまうこともありますし、後から振り返ったり思い出したりすることで初めて分かることもあるんですよね。年を重ねていく内に、時には誰かとの別れを決心しなければならないことにも自然と気付かされてきたので、そういうポジティブな意味での覚悟を「さようなら」と「ありがとう」の二つの言葉に込めてみました。

―そして2曲目の「歩み」は、揺るがぬ決意を感じさせる勇壮なナンバー。男性の人から多くの共感が集まりそうな歌詞ですが。

L:この曲は自分が会社員になったつもりで書きました。これはイメージですけど、自分にも同じような事はあって、仕事が終わって家に帰る途中、まさに歩みを止めて一人で色々と考えるんです。「あのときの自分は輝いてたな」とか「頑張らなきゃな」とか。そういう一人きりの時間にふと生まれる闘志みたいなものを書きたいなって。今までは100%僕の目線で書いてきた曲が多かったのですが、今回のように自分の中でイメージや設定を膨らませると、それはそれで同じ境遇の人たちへの思い入れがより強まって良い曲が生まれるんです。

―連続リリースの第一弾が安定感に満ちた仕上がりである以上、今後の企みも非常に気になるところです。ひとまず、ここでチラッと第二弾以降の予告をしてもらってもいいですか?

L:第二弾では、「ベイビーアイラブユー」のTEE君とONE☆DRAFTのLANCE君をフィーチャリング・ゲストに迎えてます。良い意味でめちゃくちゃ男臭くて、それでいて優しさも伝えられるラブソングなので、女性の方にもぜひ耳を傾けて欲しいですね。もう一つはウェディングソングを予定しています。自分のラブソングを結婚式のBGMとして使ってもらったり、自分自身が披露宴で歌ったりすることが多いので、今回はちゃんと制作の段階から結婚を意識して曲を作ってみようと。どちらの曲でも、今までにありそうでなかったことが起こりそうです。

―個人的には、久々にLEOさんの痛快なアップナンバーが聴きたいところです。ぜひ今からでも連続リリースに採用を!

L:もちろんです!これから本格的に制作作業を行っていくのですが、アップナンバーも今までにないようなアプローチで送り出せたらと思っています。これから夏に向けてまた全国を周りつつ野外フェス等も決まってますので、みんなと盛り上がれる曲は必要不可欠ですからね。楽しみにしていてください!