-eggmanでライブをやり始めて1年半ほどが経ち、それから今までの間にCDリリースや初めての自主企画イベント、誕生日ワンマンなど色々な出来事がありましたが、遂にメジャーデビューですね!しかもeggmanフリーペーパー表紙です!
井上苑子(以下 井上):井上人生史上初の単独表紙です!本当に嬉しいです。よろしくお願いします!
-こちらこそよろしくお願いします。ではまずはメジャーデビューを直前に控えての今のお気持ちを聞かせてもらえますか?
井上:ついに来たなーって感じです。しかもこのフリーペーパーが配布開始になる7/1にデビューですもんね。
-この1枚が全国のCDショップに並ぶわけですよ。
井上:しかもジャケ写が私の顔のアップですからね。ちょっと恥ずかしい(笑)。めっちゃ緊張しますし、不安もプレッシャーあるし、でもワクワクもあるし、すごいいろんな感情が混ざり合ってますね。
-今作のタイトル『#17』(ジュウナナ)は苑子ちゃんが17歳というところからですよね?
井上:そうですね。もうこのタイトルにするっていうのはずっと決めていて、表記だけ悩んでましたね。今回のメジャーデビューもツイキャスがきっかけで、今はSNS全盛の時代なのでハッシュタグをつけようということでこの表記にしました。今しかできないなと思いまして。
-どんな1枚ですか?
井上:今回でメジャーデビューということで、今作で私を知ってくださる方もいると思うのですが、今までやってきた活動の集大成というか、今までがあるからこその1枚になっています。そして井上苑子というアーティストを知ってもらうにはピッタリな自己紹介的な1
枚になっているかなと思います。
-1曲ずつ収録曲について聞いていきたいと思います。まずは1曲目の「大切な君へ」。
井上:デビューが決まってから制作が始まった曲で、デモを聴いた段階ですごくキャッチ-で、これを曲として完成させて聴かせたいと思いました。
-歌詞の内容が非常に等身大の曲のように感じました。
井上:等身大ではあるんですけど、歌詞を書くのはすごく苦労しましたね。この曲は友達に向けて書いた歌なんですけど、友情の好きと恋愛の好きって似ている部分があるなと思って、そこの境界線ってなんだろうって考えても思い浮かばなくて、だからこの大切なだれかを思う気持ちというのを友達だけに限定しないような歌詞にしたくて、そこのバランスが難しかったんですよね。
-確かに友情とも恋愛とも捉えることができる内容ですね。しかも苑子ちゃんお得意の妄想ではないですね(笑)。
井上:この曲に関しては現実的ですね(笑)。
-MVもこの曲にぴったりの世界観ですね。
井上:二日間の撮影だったんですけど、正に青春!!っていう日々を過ごしました。海ではしゃいだり、スイカ割りしたりめちゃくちゃ楽しかったですね。女子高生という今だからこそ切り取ることができた作品だと思いますし、友情とちょっぴり恋愛が混ざったショートム
ービーですね。しかも私と同い年の松本花奈さんという映画監督の方に今回のMV監督を担当していただいて。
-それが驚きですよね。17歳タッグはどうでしたか?
井上:同い年とは思えないくらいしっかりされてて、監督さん以外のスタッフさんはもちろん年上なのですが、自分の映像に対するこだわりとかはしっかりと話していて、でも周りへの気遣いもできていて、同い年の子でこんなにすごい子がいるということは非常に刺激になりました。今作のタイトルである17歳同士で作品作りができてよかったです。
-2曲目の「Lovely days,Lousy days」前作に収録されていたライブでも大盛り上がりの人気曲「Stay with Me」に引き続きノリノリな曲ですね。
井上:早くライブでやりたいですね。みんなで盛り上がりたいです。SHAKALABBITSのUkiさんに歌詞をMAHさんに曲を書いていただいて、また新しい井上ワールドがこの曲で広がったかなと思います。
-Ukiさんには独特の世界観や歌い回しがあるというイメージなのですが、そこは難しくなかったですか?
井上:レコーディングは難しかったですね。今おっしゃったようにUkiさんの世界観に近づいた方がいいのか、崩していった方がいいのか悩んだりして。でも曲の演奏の雰囲気に合わせたいなと思って、Ukiさんがレコーディングに立ち会ってくださっていたので、色々と質問させてもらいながら進めました。日本語で歌っているのに英語っぽく聴こえるところだったりとか、今までの私の雰囲気とはまた違った作品になっていますね。
-今後、新しい苑子ちゃんのライブのスタンダードになりそうな気もしますね。続いて3曲目の「Get U」はガラリと雰囲気が変わりますね。
井上:自分に自信がなくて諦めがちで、片想いをしている女の子のお話。男の子は映画見ようって軽いノリで言ったのに、そうと分かっていても期待しちゃっていて、でもそれについては触れることができずで、諦めようとするんだけど、でも諦められなくて。高校生くらいの方にはあるある。と共感していただけるんじゃないかなという切ない感じですね。
-この曲は苑子ちゃんお得意の妄想から生まれた曲ですかね?(笑)。
井上:もうがっつり妄想ですね。映画行こうとか言われたいです(笑)。
-もしこの主人公のように映画見ようって言われて、そのまま誘いがこなかったとしたら苑子ちゃんだったら相手にはっきり言いますか?
井上:「行こうって言ったやんな?行かへんの?」って言っちゃいますね。モヤモヤ苦しむとかできないです(笑)。
-そして4曲目の「夢」に続いていくわけですが、メジャーデビューという一つの夢を叶えた苑子ちゃんが歌うと説得力が強いですね。
井上:曲は事前にいただいていたんですが、歌詞が何回書いてもしっくりこなくて、事務所のビル(7階)から下をみた時に、たくさんの人が歩いている姿を見て、世の中本当に色んな人がいるなって思ったんですけど、それと同時に小さい頃に夢見た自分になれている人ってどのぐらいいるんだろうって思って。もしかしたらなにかちょっとしたきっかけがあればその夢を叶えることができるかもしれないのにってふと思って、そんな夢を追う人の背中を押すことが少しでもできたらと思ってこの曲を書きました。
-音楽を始めた時に今の自分を想像できていましたか?
井上:いやー、まったく想像できてないです。弾き語りでずっとやっていたから、バンドサウンドで歌うってことすら想像ついてなかったです。しかもメジャーデビューだなんて、夢のまた夢でしたね。小学生で音楽を始めたんですけど、将来は美容師になるって思っていたので、途中で音楽辞めるのかなって思ってましたもん。でもやっぱり歌が好きで続けてきたし、結局辞めようと思ったことはなかったですけどね。
-続けてきたという苑子ちゃんの行動が今に繋がっているのかもしれないですね。5曲目の「and I…」はカバー曲ですが、この曲を収録することになったきっかけは?
井上:冒頭でもお話したのですが、ツイキャスというものを定期的にやっていて、それがメジャーデビューのきっかけになったんですが、そこでリクエストがあった曲を歌わせていただいたりしていて、私自身もすごく好きな曲でよく歌わせていただいていたんですね。それで今作を作るにあたって1曲カバーを入れたいなと思い、ももちひろこさんにご相談させてもらいました。すごい切ない曲なのに好きという気持ちが溢れ出ていて謝罪のごめんじゃなくて愛情ゆえのごめんに胸を打たれたんですよね。メジャーデビュー作品にこの曲を入れることができてすごく嬉しいです。
-ツイキャスについても聞かせてもらいたいのですが始めたきっかけは?
井上:どうやったら私の歌をいろんな人に聴いてもらえるかなって考えて、最初はUstreamをやっていたんですが、ある時Ustreamの調子が悪くなってしまって、なにか変わりをと思ってツイキャスを始めたのがきっかけで(笑)。
-完全に偶然から始まってますね(笑)。
井上:しかもそれは中3のときでその後はしばらくやってなかったんです。高校に入ってからなんかやろうかなと思ったときに携帯にツイキャスのアプリをダウンロードしていたのを思い出して、ツイッターとかも連動できるしいろんな人に見てもらえるかなと思って、ツイキャスをやり始めたら徐々に見てくれる方も増えて。そうしたら今のレコード会社の関係の方が見てくださったらしく、そこからライブに来てくださって、そこから今回のメジャーデビューのお話が進んでいったんです。
-なにがあるかわからない世の中ですね。
井上:本当にそうですね。ツイキャスを偶然始めていなかったら今の現状はなかったわけですからね。
-そしてアルバム最後の曲を飾るのが「ふたり」ですね。ここ最近の苑子ちゃんとは切っても切れないSUPER BEAVER柳沢亮太とのタッグですね。
井上:もう安心感ですよね。ここ1年くらい制作の度にご一緒させていただいていて、どんどん良い物が作れていると思います。二人で色々と話し合って、すごく聴きやすいなにかに振り切れることのないちょうどいいバランスの楽曲に仕上げることができたかなと。これもお得意の妄想で、すごくラブラブで相手の男の子が大好きで仕方ない女の子の感情を表現できたので、カップルの方にぜひ聴いていただきたいです!
-温かみがしっかりある愛情が溢れていてすごく心地よい楽曲ですよね。
井上:私の中のでは昼間の代々木公園のベンチでっていうイメージです。あとは2という数字をあらゆるところに散りばめていて歌詞にも注目してほしいですね。
-この曲の歌詞にあるようにショートカットきっと似合うよって言われたら苑子ちゃんは髪切ってしまいますか?
井上:まず私似合わないです(笑)。でも切っちゃうんだろーなー(笑)。
-先ほど少しお話にもでてきましたがレコーディングでのエピソードがなにかあれば教えてください。
井上:5曲目の「and I…」でギターと歌を一緒に録りました。ツイキャスからの流れで弾き語りをしている雰囲気のグルーヴ感を出したくて、それが再現できたかなと。普段は楽器と歌は別々に録るので新鮮な体験でしたね。非常に面白かったですし、またやってみたいなって思います。
-リリース後の8月にはワンマンツアーがありますがどんなツアーにしたいですか?
井上:初のワンマンツアーなのでとにかく本当に楽しみですね!たくさんの人に来ていただきたいですし、その来てくれた方々全員と一緒になって楽しみたいです。もう今からワクワクですね。
-前回の東京でのワンマンは17歳の誕生日ワンマンでしたが、今回はどんなワンマンになるのでしょうか?
井上:メジャーデビューをして、初めて私のライブに来てくださるという方もいらっしゃると思うので、井上苑子というアーティストをしっかり堪能してもらえるようなワンマンにしたいです。
-その後9月には主演映画「私たちのハァハァ」が公開になりますね。
井上:かなり刺激的な毎日でしたね。自分がカメラに映る表情とか、良い経験をすることができました。あとは撮影では人生で一番楽しい時間を過ごすことができて幸せでしたね。本当に仲が良くて、毎日一緒でずっと笑いあっていて、宿泊しているホテルでもそれぞれ別の部屋なのに誰かの部屋に集まったりとか。そんな4人の雰囲気だからこそ生まれた映画かなと思っていて、その空気感をぜひ味わってほしいですね。絶対NGだと思っていた本当に素のシーンが使われていたりとかリアル過ぎて。ここ使う!?みたいな(笑)。すごく面白い映画なのでみなさんに観ていただきたいです。
-以前のインタビューでフェスに出演したいという目標を話していて、去年末実際にフェスに出演し、今回メジャーデビューという夢を掴んだ苑子ちゃんですが次の目標を聞かせてもらえますか?
井上:武道館とか大きい会場でライブができるようなアーティストになりたくて、もっともっと楽しめるライブをやりたいなとは常々思っているのですが、今まで私を支えてくれた家族やスタッフさんなど数々の方々に恩返しの意味でライブを見せられるようになりたいです。
兵庫県出身、A型いて座の17歳現役女子高生です。ギターを弾いて歌を歌っています。
② 自分が思う長所と短所を教えてください。
面接みたいですね(笑)。長所は良く笑うところと人見知りをしないところ。短所は人見知りしないから思ったことをズバズバ言ってしまうところです。
③ 特技はありますか?
特技は空手です。黒帯持ってます。
④ 休みの日はなにをしますか?
最近はジムに通っています。身体動かすのが好きなんですよね。
⑤ 音楽を始めた年齢ときっかけを教えてください。
小学校5年生の時にスクールに通ったときですね。きっかけは母親がボイストレーナーをやっていて、元々歌が好きだったんですが、学芸会の時に人前で歌ったときの楽しかったからです。
⑥ 今のマイブームを教えてください。
けん玉です。教えてもらったときにセンスがあると言われて調子に始めました(笑)。今、流行ってるんですよ。タワーレコードとかにも売っていて。手先だけじゃダメで地味に見えて足とか筋肉痛になります。
⑦ 歌手になっていなかったら何になっていたと思いますか?
先ほども話してしまいましたが美容師さんか保育士さんですね。あとはイルカの調教師!小さい頃イルカショーを観に行った時に私もなりたいって思いました。
⑧ 歌、ギター以外でやってみたいパートはありますか?
目立ちたがり屋で真ん中にいたいのでボーカルがやりたいです(笑)。もしドラムとかやるとしたらシシド・カフカさんみたいに前に出ますね。パートうんぬんではなく、真ん中で目立ちたいです(笑)。
⑨ 今までの音楽活動で一番楽しかったことは?
ライブですかね。今までライブももちろん楽しかったですが、こうやらなきゃとか既成概念に囚われていた部分もあって、でも最近のライブはすごく自由にやれていて、めちゃくちゃ楽しいです。
⑩ 逆に一番つらかったことは?
路上ライブをやっているときにフライヤーを目の前で捨てられてしまったことですかね。あれはつらかったです。
⑪ 音楽をやっていてよかったなーと思ったことを教えてください。
私の曲を聴いて元気になれたとか、勇気をもらえたとかそういった感想をいただけたときにすごく幸せだなと思います。
⑫ 今までで一番思い出に残っているライブを教えてください。
去年末のCOUNTDOWN JAPAN 14/15と中学3年生のときの関西在住ラストの大阪ワンマンですね。前者は夢であったフェスに初めて出ることができたので忘れられません。後者の大阪ワンマンはスタートからラストまで泣きっぱなしで1曲もちゃんと歌えなかったんです。スタート直前に当時のマネージャーさんからすごく感動的なメールが届いたりして、もう全編涙が止まらなかったです。大阪でのファンの方に今度のワンマンツアーでの大阪は泣かないようにね。とか言われてしまいました(笑)。
⑬ ライブでの失敗談などありますか?
先ほどの泣き過ぎっていうのもありますが忘れ物が多かったり、、、。気を付けます、、。
⑭ 座右の銘は?
努力は必ずしも報われないかもしれないが、努力は裏切らない。って言葉ですね。まだまだ努力が足りないなって思うので、頑張ります。
⑮ 高校卒業まであと1年切っていますがに克服したいことはなにかありますか?
虫退治ですかね。本当に苦手で、、、。あとは涙もろいのも直したいです。
⑯ eggmanの思い出はありますか?
たくさんありますね。ここ1年ずっと出させていただいて、eggmanで共演させて頂いたアーティストさんと仲良くさせていただくことも多くて、思い出が詰まったライブハウスです。敢えて1つ挙げるとしたら去年7月に行った初の自主企画ライブですね。企画ライブってこんなに楽しいんだなって感じました。忘れられない1日でした。
⑰ 最後にファンの皆様に一言お願いします。
冒頭でもお話しましたが、今作は井上苑子というアーティストを知ってもらうにはピッタリな自己紹介的な1枚になっているかなと思いますのでぜひ1度聴いていただきたいです。そしてライブに遊びにきてください!絶対楽しい1日にします!!