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ONE☆DRAFT interview
- SPECIAL -

ONE☆DRAFT interview

LANCE、RYO、MAKKI の3名で結成され、近年ではeggmanを代表するモンスターイベント「PYLON」のホスト役としても知名度を上げている音楽ユニット、ONE☆DRAFT。そんな彼らが、すべて新録曲で構成された通算6枚目のアルバム「ALL FOR ONE」を発表。彼らがもっとも得意としている”笑いあり、涙あり”のストレートなナンバーが多く取り揃えられているほか、”湾怒羅不斗 〜不屈の特攻隊長〜”ではいつになくお茶目なキャラクターを炸裂させるなど、従来の作品以上にバラエティに富んだ内容となっている。さっそく、本作に懸けたチャレンジ魂を紐解いていこうと思うのだが、まずは本誌のインタビューページ初登場となる彼らの結成エピソードからご覧頂こう。

Interview & Text : Ken'ichi Shirahara (UTALABO)

—-皆さん、同じ帝京高校の出身だそうで。

MAKKI(以下M):そうなんです。全員野球部の同級生で。野球をやめた後は、3人とも違う場所を拠点にしていたんですけど、後々になってそれぞれが音楽をやっていたことが分かって。

—-ONE☆DRAFT結成までの経緯というのは?

LANCE(以下L):はじめはMAKKIと二人で音楽活動をスタートさせて、しばらくして今度はRYOとも自分たちの出演するイベントでばったり再会して。そのとき何となく、3人でやっていくべきだって直感したんです。自分たちにはないものをRYOに補ってもらいつつ、一つのユニットを作りたいって。それで、RYOを誘って3人でONE☆DRAFTを結成したんですけど。

—-同級生3人が音楽を通じて再会するって、冷静に考えると相当ドラマティックな巡り合わせですよね。

L:そうなんです。しかも有り難いことに、デビューまでもそんなに時間はかからなくて。デビューの話が決まった時点で、2〜3曲しかなかったですからね、自分たちの持ち曲(笑)。偶然が重なった結果ではあるんですけど、それが実現出来たのはこの3人だからだったんじゃないかって思うんです。
RYO(以下R):デビュー前に色んなところにデモを配ったんですけど、そのときからすっげえやる気でしたからね。「絶対認めさせてやる!」ぐらいには思ってましたから(笑)。

—-皆さんがデビューされたのが2007年。それから8年が経過したタイミングでリリースされた今回のアルバム「ALL FOR ONE」では”ONE☆DRAFTの第一章完結”と謳われていて。

R:8という数字は、僕らにとってとても重要なんです。僕らのロゴマークも蜂(ハチ)にちなんでいますし、ここはドカンと打ち出したいなと。もちろん、完結とともに第二章がスタートするので、これで終わるわけでは全くないんですけど(笑)。

—-リード曲の”湾怒羅不斗 〜不屈の特攻隊長〜”は、新鮮なアプローチながら、お祭り騒ぎが大好きなお三方らしい楽曲に仕上がっていますね。

L:ノリもいいし、ライブパフォーマンスも楽しそうだし、おまけにまわりの評判も良かったので、ほとんど勢いでリード曲にしちゃった感じです(笑)。歌詞にはイメージソングに起用して頂いている「暴走列伝 単車の虎」という携帯ゲームに出てくるワードをたっぷり詰め込んでいます。別に自分たちのやってきた悪さを書いたわけではないですからね!(笑)

—-皆さん、良い感じに弾けてますよね。

L:そうですね、良い意味で浮いているというか。ほかのアルバム曲に関してはアゲ曲もバラードも、僕ら特有のエピソードや心情に基づいているんですけど、この曲だけはゲームのことだけに集中して書いたから、言ってみたら代わりが効かない存在なんです。
R:ミュージックビデオも面白い感じに仕上がりました。実は8年間やってきて、ビデオで振り付けを取り入れたのは初めてなんですよ。レッスンに通ったりして頑張ったので、ぜひ観て欲しいです(笑)。

—-あと個人的には”男魂”のノリもすごく好きで。リフレインが耳に残ります。

R:ある意味、そこだけがすべてです(笑)。
M:そして僕、歌ってます(笑)。

—-えっ!?(笑)

M:それこそ、1stアルバムに収録されている”ワスレナSWEEEEENG!”という曲で初めて歌入れして以来ですね。音源でがっつり歌うのは本当に久しぶりだったので、楽しかったです。
L:この曲の存在感にもすごく助けられました。この曲がアルバムに収まったことで、他の収録曲もぽんぽん決まっていって、うまくバランスが取れたんですよ。

—-“湾怒羅不斗〜”でミクスチャーロック的なテイストに挑戦しているのをはじめ、ポップ、バラード、EDMなど、サウンドが華やかなのも本作の特徴かと思います。そこら辺のバリエーションは常に意識していたりするんですか?

M:ジャンルにこだわらないことがこだわり、ですかね。
L:そうそう。たとえばRYOはR&Bが好きだったり、僕は歌謡曲が好きで日頃からよく聴いたりするんですけど、それぞれの趣味がONE☆DRAFTに反映されることはほとんどないです。やっぱり、ONE☆DRAFTをやるときは俺らだけにしか出来ない音楽を作りたいなとずっと思っているので。

—-さてせっかくなので、皆さんがホストを務めているeggmanの名物イベント「PYLON」についても聞きたいと思います。

R:一言で言えば飲んだくれイベントですね(笑)。DJタイムでお酒を振る舞ったり、MAKKIが色んな曲を流して「こういう音楽もあるよ」ってお客さんに提示したり。
M:そういうのもありつつ、ライブもちゃんとやって・・・一言で言えば、総合的なエンターテインメントですね。
L:クラブに普段あまり遊びに行かない人もたくさん来てくれるんですけど、そういうお客さんにも楽しんでもらえるアットホームなイベントです。時間帯こそ深夜ですけど、やっていることは昼のイベントに近いかな。出演者の人も、デイタイムに縁のある人が多かったりするので。

—-ライブハウス「eggman」に対する今現在の印象はいかがですか?

R:本当にお世話になりまくっている場所ですね。これまでに数々のビッグネームの方が出演してきた会場なので、その歴史にONE☆DRAFTも刻んで頂けるよう、これからも頑張っていきたいです。
M:僕なんか、デビュー前からお世話になってますからね。メジャーデビューが決まって初めてライブをしたのもeggmanでしたし。とにかく今も昔も温かい場所、というイメージです。
L:僕らにとっては最高の遊び場だから、これからもずっとそのままであり続けてくれると有り難いなと思います。

—-では最後に、このフリーペーパーをご覧の皆さんへのメッセージをお願いします。

R:このアルバムが世に出ることで、ライブでも新しいONE☆DRAFTをお見せ出来るような気がしています。そしてやっぱり、「PYLON」にはぜひ遊びに来てもらいたいです。6月に開催したばかりですが、またそう遠くない内に開催する予定なので、情報をチェックしていてください!
M:一生懸命作ったアルバムなので、単曲でダウンロードせず、ぜひアルバム丸ごと買ってもらえたら嬉しいです(笑)。
L:色んな曲が詰まったアルバムですが、それらは常識外れの内容ではなく、誰もが日々の中で感じることばかりだと思います。だから皆さんにはそれぞれの経験に照らし合わせてもらいながら、その時々でタイムリーな曲に出会ってほしいです。落ち込んでいるときも楽しいときも、必ずフィットする一枚だと思うので。もちろんライブでも歌っていく曲ばかりなので、まずはこのアルバムをがっつり聴いちゃってください!