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SherLock interview
- SPECIAL -

SherLock interview

murffin AUDITION 2019のグランプリを獲得したSherLock。初々しさがありつつも今後への期待を持てる作品を生み出してくれた。まだまだ伸びていくバンドなので、今のうちに要チェック!

インタビュアー:ブッキングマネージャー窪田

―出身がそれぞれ違う三人かと思いますが、まずはそれぞれの出会いから聞いていきたいと思います。(お互いの第一印象などもあればそれも聞かせてもらえたら)

比嘉 琉久(写真中央Vo./Gt. 以下…比嘉):音楽の専門学校で出会いました
升國 巧生(写真右 Ba./Cho. 以下…升國)通っていた大阪の専門学校です。琉久と裕太どっちも出会った当初は髪色が明るくてめちゃくちゃチャラそう、こわいが第一印象です(笑)。
木岡 裕太(写真左 Dr./Cho. 以下…木岡):知り合ったきっかけが学内でのバンドメンバーを募集するというイベントで琉久と巧生がドラムを募集していたので声をかけました。声をかけたのはなんとなくで特に理由はなかったです。第一印象は顔濃い人と今時のイケメンやなって感じやったと思います。

―そしてそこからSherLock結成に至った経緯を教えてください。

木岡:結成はそれからしばらくやりとりしたり一緒にスタジオ入ったりして楽しかったからですかね。

―意気投合してという感じですね。バンド名の由来も聞きせてもらえますか?

木岡:バンド名の由来はバンド名を決めいている時に名探偵コナンを読んでいてシャーロックホームズが出てきてそこからとりました。sherlockを翻訳してみたら推理バカという意味が出てきて僕らは音楽バカを目指そうという意味も込められてます。

―その後、ライブ活動など行っていったと思いますが、去年murffin AUDITION 2019に応募したきっかけをどういったものだったのでしょうか?

比嘉:2018年のmurffin AUDITIONで友達のバンドが最終審査まで残ったことでこのオーディションを知って、メンバー3人が好きなバンドの所属しているレーベルでもあったからです。
升國:俺らも受けてみるか!っていう結構軽い気持ちで応募しました笑
木岡:実は一昨年のオーディションにも応募してたのですが、一次も通らなくて去年もリベンジのためっていうのもありますね。

―そんなエピソードもあったのですね。ではリベンジに成功してmurffin AUDITION 2019のグランプリを獲得したと聞いた時どうでしたか?

木岡:正直最終審査の手応えもなく、最終審査の帰りも車の中で落ち込んでいたくらいなので驚きと嬉しさで大変でした。笑
比嘉:マジ!?俺ら?なんで??って感じだったもんね。喜びと驚きと疑問やらなんやらいろんな感情がグルグルしてよくわかんなかったです。
升國:とにかく驚いたよね。自分たちが選ばれると一切思ってなかったので、本当にただただ驚きで。それとすごい先輩方と同じ事務所というプレッシャーに押しつぶされそうになりましたね。
比嘉:とりあえず賞金ゲット!やったぜ!ともなりましたね(笑)。

―賞金ゲットおめでとうございます(笑)。そして今作「アイカワラズ」のリリースに繋がっていくわけですが、まずは今作のタイトルの由来を教えてください。

比嘉:“相変わらず”と“愛変わらず”のダブルミーニングです。
升國:グランプリをとって色々周りは変わってしまったけど、変わらず自分たちらしくやる。という意味を込めた“相変わらず”と変わらぬ愛を探しているという意味を込めた “愛変わらず”という二つになったよね。
木岡:そんな2つどちらの意味も大事なので漢字ではなくカタカナにしました。
比嘉:カタカナにしたのは聴き手によって自由に解釈してほしいというのもありますね。

―今作をe.pという形式にしたのにもなにかこだわりなどあれば聞かせてください。

比嘉:こだわりというよりは、今の僕らができる精一杯の形をとらせていただいたという感じです。

-作品全体のコンセプトも聞かせてください。

比嘉:“愛”です!

ー作詞を二人が担当できるというのはバンドとして一つの強みかと思いました。ここへの意識や想いなどあれば聞かせてもらいたいです。

比嘉:聴き手によっては解釈が変わってくるような抽象的な歌詞が好きだったりするので、できるだけ良い意味で回りくどく書こうといつも意識してます。基本的には自分が実際に経験したことしか書けません。
升國:自分が体験した内容 自分の想いは自分しか形には出来ないと思ってるから、自分の言葉で作詞したいと思っています。

―作品全体的に僕や君など人物を捉えた言葉が多い印象を持ったのですがそこは意識している部分でしょうか?

比嘉:僕は特に意識した事はないです。感情に大きな起伏が無いと詞は書けないので、そこには絶対に自分以外の誰かが密接に関わってきますので自然とそうなってしまいます。
升國:聴いている人が曲の中に入りやすいように意識してますね。

―二人の違いがあって面白いですね。反対に作曲はSherLockで統一されていますが、ここはバンドとしてのこだわりのある部分でしょうか? 

比嘉:基本的には作詞者が歌のメロディの原案も持ってきますが、バンドサウンドを作るのは全員でだし、そこでバックの伴奏に合わせて話合いながらメロディを変えたりすることもあるので。あと、俺に関しては曲をスタジオに持っていくのがリフだけとかワンコーラスだけとか、かなり大雑把なので、そこから2人と話合いながら広げていくという形を取ることが多いため、曲に関しては自分だけで作ってる感じが全く無いので。

―収録曲1曲ずつについても聞かせてもらおうかなと思います。まずは作品の始まりとなる1曲目の『杪夏』。曲のコンセプト、楽曲制作の背景など聞かせてください。

比嘉:これは巧生曲なので巧生よろしく!
升國:別れてからも彼女のことを思って、今ならこうしてあげる。だから戻ってこないか?という男のダサくて弱い部分を描きました。

―この曲はタイトルが個人的にはあまり聞き馴染みのない言葉だったのですが、この言葉をチョイスしたところにこだわりなどあれば聞かせてください。

升國:タイトルのチョイスは夏の終わりという意味と杪という字には小さいと言う意味も含んでいて、別れても彼女に未練がある小さな男という意味を含めて杪夏にしました。

―三人それぞれのこの曲での聴きどころ、推しポイントなども聞かせてもらえますか?

升國:曲の推しポイントはサビが2段階になってるところですかね。2段階目でウーアーコーラスが入ってきて広がりが増えるのが推しポイントです!
比嘉:個人的な聞きどころはギターに関していちばん音を重ねた曲なのでそこに注目。歌はサビのコーラスがとても綺麗で好きです。
木岡:この曲は曲入りのドラムフレーズを決めるのに苦労しました。
なんとなくで叩いてみたり、DTMで適当に打ち込んでみたりもしました。
結局決定したフレーズも打ち込みで偶然出来たものを参考にアレンジしました。
なのでその曲入りがドラム的には1番のポイントです。

―続く2曲目は『ハクイキ』。この曲のコンセプト、楽曲制作の背景など聞かせてください。

比嘉:この曲は寒い日の夜にふと考えたことをバーっと書き綴った冬の歌です。元々は俺のリフから派生して出来た曲ですね。
木岡:この曲は不安や苦悩がコンセプトではないかと思ってます。

―この曲の推しポイントなどありますか?

升國:2番Aメロでベースの音にコーラスがかかって音が変わってるところを聴いてほしいです!!
木岡:この曲はシンコペーションをするしないをすごく話し合って調整しましたね。メロディーと楽器のリズムを他の曲より考えて作りました。推しポイントはcメロから最後までです。聴いてても演奏しててもテンションが上がってLiveでも盛り上がりそうです。

―あとこの曲をカタカナタイトルにした意図を聞かせてもらいたいです。

木岡:タイトルをカタカナにした理由は「白い息」と「吐く息」の2つの意味を持ち合わせていたからです。

―続いては3曲目の『誇り』。

比嘉:この歌はまさにmurffin AUDITIONのグランプリが無ければ書けなかった曲です。一気にガラリと環境が変わってしまったことに対しての自分の戸惑いや不安がコンセプトになっています。
木岡:この曲は8分の6拍子の曲がしたくて作ったような気がします。SherLockの楽曲は基本4分の4拍子で、いつもと感覚的に違うのでなかなかうまく組み立てられなかったです。

―推しポイントも聞かせてもらえますか?

比嘉:聴いてほしいところはCメロの一部語り口調になるとこです。個人的にここ好きです。
木岡:1番サビ終わりからギターソロがかっこよくて推しです。

―個人的に4曲の中では少し異色な曲なのかなという印象を持ちました。ここになにか意図やイメージがあればお答えいただきたいです。

木岡:今までずっとジャンルなどに囚われすぎないようにしていて、いい曲ならそれでいいと思いながら作曲します。そんな僕らのわかりやすいイメージとは違う一面も知ってもらうための曲だと思います。

-そして作品の最後は4曲目の『イツノヒニカ』。

升國:この曲は1st e.p「1107」のレコーディング1週間前に出来た曲でスタジオでみんなで必死に捻り出したのを思い出します笑
比嘉:でもさ、SherLock史上いちばん早くできた曲じゃない?歌詞も。たしかスタジオ3回くらいですぐ出来た。
木岡:滑り込みだったよね。なのでここまでこの曲が成長したことにとても驚いています。

―曲のコンセプト、楽曲制作の背景など聞かせてください。

升國:誰のために歌っているのか、誰のために演奏しているのか、誰のためにバンド活動しているのか、わからなくなった時の心情を描いた曲です。推しポイントはラストのサビでメロディーが2種類になるところですね。
木岡:曲自体はシンプルでサビはみんなで歌えるようになっていて、Liveでみんなで歌う時はすごく気持ちいいです。

―この曲もカタカナタイトルにした意図があれば聞かせてもらいたいです。

升國:理由は特にないんです(笑)。なんとなくです(笑)。
比嘉:なぜかカタカナが1番「これだ!」としっくりくるんですよね。

-あとこの曲は個人的にはSherLockの今の代表曲かなと思っていたので、1曲目とかなのかなと勝手に予想していました。作品の最後の4曲目にこの曲を持ってきたところにこだわりがあるのかなと感じたのですがどうでしょうか?※1st e.pでも4曲目がこの曲ですね。

比嘉:やっぱり自分の中でこの歌は最後にバシッと締めてくれるような歌だと思ってるので最後にしました。ライブでも最後にやる事が多いです。

―レコーディングでのエピソードはありますか?

比嘉:全曲歌録りになかなか苦戦しました。特にコーラスパート。途中挫けそうになりましたがなんとかやりきりました。イツノヒニカのシンガロングには友達やレーベルスタッフの皆さんなど、沢山の人の声を入れて貰いました。協力してくれたみなさんに感謝です。
木岡:今までのレコーディングより大人の数が多くて緊張しました。テックさんがいらっしゃったのにも驚きました。プロの現場の一端を感じたレコーディング期間でした!
升國:レコーディング当日にりゅーくが二日酔いで遅刻した事ですね(笑)。あの時は冷や汗をかきました(笑)。あとは、宿で3人川の字で寝た事ですかね。なんか修学旅行みたいでワクワクしました(笑)。

―最後にバンドとして今後の展望、目標など聞かせてほしいです。

木岡:まず今回の「アイカワラズ」で全国の人にSherLockを知ってもらいたいです。Liveもたくさんして大きなイベントやフェスなどにも参加して、大きい舞台にも立ちたいです。
そしてmurffin discsの事務所に初めて行った時に令和を代表するバンドになると宣言したのでそこを目指していきたいです。

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SherLock NEW e.p
2020.5.27
サブスクリプション、ダウンロード配信

「アイカワラズ」

1. 杪夏
2. ハクイキ
3. 誇り
4. イツノヒニカ