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片平里菜 interview
- SPECIAL -

片平里菜 interview

デビュー前からASIAN KUNG-FU GENERATION主催のフェスに出演し、Gibson社のギターブランドエピフォンから日本人女性として初めてエピフォン・アーティストに認定されるなど話題沸騰の片平里菜から待望のセカンドシングルが届いた。まだ少しあどけなさの残る21歳が描く飾らない歌詞とポップメロディは秀逸。今後の活躍に期待のアーティストと呼ばれていますが、彼女の活躍は期待ではなく確信だと私は思います。要チェック。

interviewer:ブッキングマネージャー窪田

―セカンドシングルリリースおめでとうございます。片平さん自身にとってデビューのきっかけとなった『夏の夜』に続く、シングルということで非常に大事なポジションを担う楽曲であると感じました。

片平:そうですね。デビュー曲である『夏の夜』は楽曲制作をし始めた当初の曲で、自分の内面を深く掘り下げた私の核となる曲ですし、「閃光ライオット2011」の決勝で弾き語りを披露した、私にとってすごく大切な曲でもあるので、その次のシングルを出すプレッシャーはありましたね。

-そのプレッシャーに打ち勝てるだけの楽曲だと思います。

片平:ありがとうございます。ファーストシングルでカップリングも含めて、いろいろな一面を少しはお見せできたかなとは思っているのですが、もっともっと曲作りの幅を広げたいし、もっともっといろいろな一面をお見せしたいという想いがあって、この『女の子は泣かない』という曲でまた新たな世界観をお見せできるかなと思います。

-いつごろ制作した曲なのですか?

片平:1年くらい前に制作した曲なのですが、出来た当初は全然しっくりきていなくて(笑)。

-じゃあシングルとしてリリースするなんて想像つかなかったですか?(笑)。

片平:正直な話、最初はまったく想像つかなかったです(笑)。『夏の夜』のような自分の感情を描いた曲を作ることが多かったので、まさかの展開です(笑)。

-そのまさかの展開の中、この曲を選んだ理由は?

片平:実はこの『女の子は泣かない』という曲は制作した当初は、今回リリースするものとはまったく違った曲調のものだったんです。ミディアムテンポでしっとりした感じの。-それは意外ですね。

片平:こういった歌詞の内容を重く悲しい話として表現するより、後日での笑い話くらいの感覚で表現したほうが現実味があって伝わりやすいかなと思ったので、思い切って軽快なポップメロディのものにしてみようということになり、作り直したんですね。

-そこで一気に変わったと。

片平:そのバージョンに対してのスタッフさんの評判がすごく良かったですし、ライブで披露した時のお客様の反応も良かったですね。それでアレンジャーの島田昌典さんにアレンジをお願いして、出来上がった曲を聴いたときに「この曲はもっとたくさんの人に聴いてもらうべき曲だ」と確信できましたし、歌詞の内容も今の私の年齢じゃないと歌えないものかなという想いもあったので、このタイミングでリリースしようと思って選びました。

-制作に至ったきっかけは?

片平:友人の実話を元に曲を作ってみようと思ったのがきっかけですね。タイトルが先に決まっていた感じです。

-制作の際はタイトルを先に決めることが多いですか?

片平:いや、初めてですね。仮タイトルがそのままタイトルになることはたまにありますが(笑)。

-ミュージシャンあるあるですね(笑)。等身大でストーリー性が強く、ありのままの言葉で歌詞を綴っているイメージがあるのですが、特に意識している部分でしょうか?

片平:意識していないと嘘になりますが、特に意識しているというよりは自分の中での自然な意識なのかもしれません。伝わりやすい言葉、伝わりやすい感情をそのまま歌にしたほうが私の歌はリスナーの方々には届きやすいかなとは思ってはいるので。ただ、特別に簡単な言葉だけで作詞をしようと思っているわけではないですし、もっと難しい言葉を使ってカッコつけたいとは思うんですけどね(笑)。

-今の等身大な雰囲気が逆にカッコいいと思います。伝わるという部分ではライブというものも非常に重要だと思うのですが、自身初のワンマンツアーが控えている今の意気込みを教えてください。

片平:初のワンマンツアーなので、いつもの弾き語りスタイルだけでなくバンドスタイルでもやる予定ですし、まだシングル2枚しか世に出していないので、みなさんにとっては初めて聴く曲も多いと思うので、CDだけでは伝わらない私の一面をお見せできたらと思っています。今だからこそ楽しめる片平里菜を出していきたいですね。イベントタイトル通り感情を開放して楽しいで欲しいです。

-弾き語りとバンド編成ではやはり違いますか?

片平:だいぶ違いますね。弾き語りはマイペースに自分次第でやれるので(笑)。バンドだといろいろな音が存在する分、自分の歌が埋もれないように意識するようになりましたし、バンドスタイルでのライブを重ねていくうちにその楽しさもどんどんわかってきたので、どちらでも私らしさを追求していきたいとは思っています。

-今年を振り返ってみてどうでしょう?

片平:やはりメジャーデビューできたことが大きかったです。一人でライブハウスに出ていた時とは応援してくださるファンの方々やスタッフさんなど私の活動に携わってくださる方々が格段に増えましたし、出会いもたくさんありましたし、自分の持っているキャパシティーは少し大きくなったかなと思います。閃光ライオットに出場したときには想像つかなかった世界がどんどん広がっているので、これからも楽しみです。

-今後どんなアーティストになっていきたいですか?

片平:もっともっと片平里菜を知ってもらいたいです。今回のシングル『女の子は泣かない』は同世代の女性は共感してもらえるかなという内容ですし、ぜひ一度聴いてみてほしいです。