―まずは、「Reflection “A”」発売おめでとうございます。

トライアンパサンディ：ありがとうございます！

－約1年半ぶりのリリースという事ですが、まずリリースする直前の気持ちを教えて下さい。

G-YUNcoSANDY(Vo 以下：G-YUN)： 久しぶりすぎて！

HIDE(Gt)：ちゃんとレーベルに入ってリリースするのは初めてですからね。

G-YUN：出来て良かったなって、本当に心の底から思います。あと、今作が新しいトライアンパサンディの可能性が見える感じになっているので良かったです。

－前回リリース後からはeggmanに沢山出てもらってましたが、新曲もそんなにやってなかったし、こんなに曲作ってたんだ！って感心しました。

G-YUN：本当にそうですよね。お客さんに謝りたいですって自分達でも思った所があったので。

－2曲目の「YES/NO」以外は初めて聴いたので、リリース日が7月って聴いてビックリしました。

G-YUN：前作を作った後、ちょっとずつ曲作りを始めてたんです。でも一時期、全然曲作りが出来なくなった時期があって。それが3~4ヶ月続いたんですけど、それくらいの時期からレーベルと話をし始めてて、曲が出来てきた時にもう1回話させて下さいって言ってたから作る期間は長かったと思います。でも、出来ない期間が長かったし、出来始めてからは早かったです。

－背中を押された方がいいタイプのバンドなんですね。

G-YUN：うちらはいつだって出したいんですけどね！！でも出来なかったんです。それは、前作で幅広いアルバムが出来てトライアンパサンディという中で出来た自分の感覚っていうのが、カッコ良くて今までの私と違うものっていうイメージが強くて。それは、同期が入ったっていうのも含め新しい事に挑戦したバンドだったから違うものをやらなきゃっていう責任感とかプレッシャーもあったんです。だから前の幅が広かっただけに、次の曲達で方向性とかバンドの見え方とかシーンとかも、お客さん側からしたら変わってくるんじゃないかなって思って。だからこそ悩んだし見えなくなっちゃって。そうなったらメロディすら出てこなくなって。

－いつの日だか、長電話させられたの覚えてますわ(笑)。

G-YUN：したねー！した！した！！(笑)

－俺、仕事中だったのに帰りの時間までかかったんじゃなかったかなー(笑)。

G-YUN：その時期だったと思う！なんか分かんなくなっちゃってるんだけど、やらなきゃって思う性格なもので…。それじゃダメだって思った時に、メンバーに話したり、飲みに行ったり、電話したりして、みんなに考えすぎだよ！自信を持っていい！って言われたんです。そこから、メンバーが信頼してくれてたり、信じてくれてるなら自分の思うようにやればいいんだって思えるようになって、全部曲に入れちゃおうって思えたんです。今まではメロディが出てこなかったらオケを変えてくれない？って話も出来なかったのにそういう相談を出来るようになったり、ちゃんと頼れるんだって頼って方がいいんだって変われたんです。

－話聞いてじゃなく、今作の曲の歌詞を読んで思ってたのですが、背中を押してくれる歌詞とG-YUN自身がこれを書いて自分の背中押してるんだろうなって歌詞が多いなって感じてました。

G-YUN：G-YUNcoSANDYと安立純子っていう人がすごく対照的で。安立純子って人はとてつもなくネガティブで、G-YUNcoSANDYって人は、何でステージに立った時だけこんなに強気なんだろうって思うんです。安立純子はいつも彼女に憧れてて、歌詞を書いていく時にノートがG-YUNcoSANDYだとしたら会話しながら解決していく部分が多くて。G-YUNcoSANDYは、私の弱い所を写してるし、私は彼女の強い部分を写してるんです。反面教師みたいに。ちゃんと真剣に自分と向き合って書いた歌詞だから、例えばあなたに対して歌った唄じゃないですよってなっても、そこにあなたが自分の気持ちを写して解決していけるかもしれないから、そういう方法の歌詞でもいいって思えたんです。これから色々な景色を見ていく中で、お客さんの顔を見てこういう唄を歌いたいって思うかもしれないけど、今は走り出したばっかりだからこのスタイルでいいって思ってます。

－過去のバンドなども個人個人ある中で、今までと違う事をトライアンパサンディでやらなきゃいけないと思ってたと言ってましたが、ダンスロックというジャンルで勝負する事になったのには理由があるんですか？

MISSY(Gt)：「ROLLY-POP」って曲が出来て、そこで同期とかを入れる事になって、もちろん前のGOLLBETTYではやった事なかったし、あの曲が出来てきて一種の可能性っていうのを見いだせた気がして1枚目のアルバムを完成させれたんです。

HIDE：聴いてもらったら分かると思うんですけど、今流行ってるエレクトロダンスミュージックとかに乗っかろうって気持ちは一切ないし、そういうシーンに入ろうって思ってるわけでもないんです。

G-YUN：自分がやってきたジャンルの中で、「ROLLY-POP」って曲が今の自分にすごいしっくりきたんです。若かったらこんな想いしてないと思うんだけどね。良いテンションで背伸びしなくて良い音楽って思えたし、それがこのトライアンパサンディってバンドで出来るんだって思えたからですかね。

－その時の作品ってダンスロックという中でどれやりたいの？って思ったりもしましたが、今作「Reflection “A”」は、やりたい事が分かるというか、トライアンパサンディってこういうバンドですよってしっかり伝えてくれているなって思いました。

G-YUN：リード曲があるとその曲でバンドのイメージがつくと思うから、どれがリード曲になってもいいように作らないとって考えたらすごく怖くて。やり始めだし、何が正解か分からないから、こうやって集まって感覚で良いと思える曲を作ってきてるから不安な部分が多かったけど、考えに考えた結果、そのままで良いんだなって気付けたんです。今回はバンド感も強いと思うし、こういう方向性って決めるんじゃなく初期衝動で作りました。

－ちゃんと成長しましたねG-YUNcoSANDYさん！

G-YUN：はい！ちょっとだけ！(笑)。ライブとかも、今までの私を隠そうって思ってた時期があったけど、そうやって、こうしていなきゃいけないんだって思って殻を作っちゃってた事に今作を書き始めた時に気付いたの。素の自分でやった方がお客さんのノリが全然違ったんですよ。DrのWANIとも絡んだりするし。

－いや、その絡みは今のトライアンパサンディの最強の武器でしょ。

WANI(Dr)：あははは。

－アルバムタイトルの「Reflection “A”」は、8曲目と同じタイトルですが何故こうなったのですか？

G-YUN：すべては写しあってるなって思って。思っててもアウトプット出来ない人って沢山いると思うんだけど、自分と同じ感情を持ってる音楽にその気持ちを投影させて解消したりとか、ライブでのお客さんと私たちも一緒でこっちが開いたらオープンになってくれると思って。最初に鏡ってワードを探した時に、そこから派生して写すって言葉から「Reflection」が見つかってその言葉の意味が結構沢山あって、そのどれもが当たってたんです。

－”A”に関しては？

G-YUN：私の歌詞って、答えって言葉が結構出てくると思うんだけど、歌詞を書きながら答えを探している事が多くてそれのAnswerのA。と、このアルバムを入口として私たちを知る人もいると思うし、このアルバムを買ってライブにきてくれる人もいるかもしれないから、そういうAccessという言葉のA。あと、元々はみんな１人じゃん。バンドだって一緒にやろうぜって入口があったからバンドという1個になったし、バンドっていうAccessがあるからみんなが集まる。そういう入口って音楽にいっぱいあるなって思って。そのみんなの入口にこのアルバムがなったらいいなって思ったから各単語のAという頭文字を付けたかったんです。

－「Reflection “A”」は、曲に関しても締まり方のいい感じのメロディですよね。

G-YUN：3曲目に「SOSes!!」って曲があって、その曲のイントロのバラードの部分を使って、別のメロディ別の歌詞で作ったのが「Reflection “A”」なんです。

－いいですね！それ聴いて気付いたら嬉しいやつですね！キャリア初の全国ツアーもありますね！どんなツアーにしたいですか？

MASAMU(Ba)：今作のタイミングで正式メンバーにさせてもらったんですけど、まだトライアンパサンディに入ってからは浅いし、他のメンバーとは違った意味で楽しみです。もっと仲良くなれると思うし。

－WANIくん怖いから気をつけないとね！

WANI：みんな怖いよな？(笑)
一同：あははは(笑)

－トライアンパサンディが行ってない土地もあると思うので楽しみですね。

MISSY：トライアンパサンディでは初のツアーになるので純粋に楽しみっていうのもあるし、ツアーって成長する時期でもあるので、新メンバーも入ったし更にパワーアップ出来るように楽しんでやれればいいなと思いますね。

－最後に「Reflection “A”」を聴いてくれる方に一言お願いします。

G-YUN：私たちトライアンパサンディが散々苦悩して、巡り巡ってやっと今出ている答えがこのアルバムに詰まっていると思います。その答えは、新メンバーが増えるという事も、レーベルに入るという事も、いろんな面でライブに出てくると思うので、そのライブを見逃さないで欲しいし、今回の「Reflection “A”」を受け取ってそこにどんな気持ちを反映させて楽しんでくれるのかっていうのを直に見たいので、是非アルバムを聴いて”ライブ”という入口に一歩足を踏み入れて欲しいなと本当に心から思っています。(メンバー拍手)

－やっと違う曲も入ったセットリストを聴けるので楽しみです。ありがとうございました！