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四星球 interview
- SPECIAL -

四星球 interview

こんなに楽しいバンドは他にはいない!!
TVのバラエティー番組から そのまま飛び出して来たかのような音楽は
確かに”もはやCDではない”

interviewer 森村俊夫

―早速ではありますが、”四星球”は本誌では初掲載という事もありますので、自己紹介頂いても宜しいでしょうか。

北島康雄(シンガー 以下、北島):まだエッグマンのライブハウスにも出させてもらった事もない中、いきなりこのようなフリーマガジンに掲載頂きましてありがとうございます!
僕達は徳島を拠点に活動している”コミックバンド”で、活動はもう13年目になります!

-過去には、なんばHatchやZEPP NAMBAでのワンマンライブ、更に今年は香川で開催されたMONSTER baSH 2014(以下、モンバス)の大トリを務めるなど、今や四国を代表するバンドとなった”四星球”ですが、今年の夏はどうでしたか?

U太(Ba.):今年は例年に増して、慌ただしい夏でしたね。
今年の夏は青森の八食サマーフリーライブから、次の日には四国に戻ってモンバスという過酷なスケジュールから始まった夏でした。

北島:毎週ライブだったんですが、我々コミックバンドという事もあり毎回違う要素を取り入れているんですが、それも大変でしたね(笑)。
今年モンバスが15周年という事もあって、イベントのスタッフさん達とも協力してライブをつくっていったんですが、花火を上げさせてもらったり、イベントのスタッフさんや出演者100人にステージに出てきてもらったりと、いろいろ仕込ませて頂きました!

-すごいですね(笑)。
10月1日にリリースされる今作についてもいろいろ聞かせて下さい。
とにかくツッコミどころ満載なのですが、まずは今作のタイトル『もはやCDではない』。
おそらく、レコーディングのエンジニアさんや、CDをプレスする工場のおっちゃん達もみんな”これはCDだ”と思ってつくっていたとは思うのですが、一体何なんでしょうか!?

一同:(笑)。

北島:このタイトルにした意味はたくさんあるのですが、一番大きな理由は”CD”という型に収まらないモノを創りたいというのがありました。
CDを出すというだけでは終わらず、ツアーやライブに来てもらって完成するところもあるので、そういう意味でも”CDではない”という意味を込めています。
最近の音楽業界の流れとして、CDには特典がめっちゃ付いていて、それが有りきになっているところに対する皮肉的な風刺をきかせているのもあります。

U太:まあ、僕らも特典付けるんですけど・・・(笑)。

北島:これも”もはや特典じゃない”としてやります(笑)。

一同:(笑)。

-そんなツッコミどころ満載の今作の内容にも触れていきたいのですが、
早速1曲目、「前作で全部出しきった」ですが、今作のボリュームからして、もちろんそんな事はないと思うのですが、そんな事いきなり言って大丈夫なんですか!?(笑)。

北島:前作で全部出し切った中でも、今作こんなにもボリュームが出せるというのを聴いてもらいたいなと思い、このようなタイトルを付けました。
前作も全部出し切りましたし、今作ももちろん全部出し切っていますし、毎作品出し切らないと聴いてくれた人に伝わらないなという気持ちからつくった一曲です。

-本当にボリュームのある作品だと思います。2曲目に収録されている「妖怪泣き笑い」はメッセージ性もあり、曲の構成も様々な展開があり、ライブで楽しめる要素もたくさん取り入れられている楽曲で、全部出し切っている感はすごく感じました。

北島:曲を創る中で、ライブで盛り上がって楽しめるというのは絶対条件だと思っています。このような楽曲展開はコミックバンドだからできるところでもあると思いますし、ライブで楽しめる楽曲は僕達だからできるところでもあると思っています。

U太:他の人がやっていないような面白い事をどんどん突き詰めていった結果、今の形ができたのだと思います。

-3曲目に収録されている「モリス教授の世界一のLove Song」ですが、えーっと、”Love Song”とありますが曲ではないですよね?これ笑。

モリス(Dr.):これは曲の概念も越えていくような・・・(笑)

北島:いつも、このような展開は作品の終盤に入れているのですが、普通だとアルバムのリード曲を入れるようなとても大事な3曲目に、”あえて”入れてみることが面白いかなと思いました(笑)。

-(笑)。曲の歌詞の内容になりますが、実際にモリスさんには恋愛評論家の一面はあるんですか?(笑)。

モリス:ありますよ!恋バナとか好きですし、的確なアドバイスもできますので、読者の皆様もなにかありましたらいつでも言って下さい!
今後、そっち方面の仕事もしていきたいと思っているので(笑)。

-幅が広いですね(笑)。次に収録されている「LAUGH LAUGH LAUGH」も真っ直ぐ過ぎるくらいのラブソングですが、これもモリスさんの影響ですか?(笑)。

北島:ここにはモリスさんの影響はないですね!(笑)。ただ、前曲のコントの流れからこの曲に繋げたいというのはありました。
僕達は余興の場に呼ばれる事も多くて、MVに使われている結婚式の映像も、実際に余興でライブをした結婚式の映像なのですが、そういった場所でも歌える曲をつくりたいというのもありましたね。

-MVではメンバーが途中女装していたり、衣装が変わったりしている中、歌詞の内容でも女性の気持ちも男性の気持ちも表現している楽曲になっていますね。
「全日本ライブ大賞」は、4つ打ちのサウンドを取り入れていたりと、ノリノリの楽曲ですが、曲の途中に突如ライブ審査が始まり、落選し、そして何の違和感もなく曲に戻っていく流れは”四星球”にしかできないですね!

北島:ありがとうございます(笑)。この曲だと、まず「ライブ大賞」というテーマから曲をつくり始めて、その中で”審査発表でズッコけたい”というのを取り入れたいという流れから構成を練っていきました(笑)。

-「チャンネルはあのままで」は、一昔前のTVのCM前の決まり文句にも似ているタイトルですが、楽曲のアレンジもその時代背景も取り入れられたような楽曲ですね。
作品通して聴いても、同じようなアレンジやアプローチは1つも存在しない程に様々な要素があります。

U太:周りの音楽やアーティストのアプローチだったり、様々なジャンルだったりをなんとなく真似て、まさに良いとこ取りをして、作品を通して飽きない作品にしたいと思っています!

-「ベロベロバー」ではいきなり”うたのお兄さん・お姉さん”が登場して、子供の頃によく見ていた教育テレビの番組を想像させる楽曲ですが、音楽を聴いているのに、その場所の光景で浮かんでくる”四星球らしい”楽曲に感じました。

北島:まさにそういう意味でも”もはやCDではない”という事を表現しています!

-今年の元旦にリリースされたシングルのタイトル曲でもあります「親孝行 or DIE」。

まさやん(Gt.):この曲では僕の友達の声優さんにも参加してもらっています。

U太:すごく良い声で、メンバーの声とのギャップもあって、より僕らのリアリティーが出せたと思います。

-「幸せならCLAP YOUR HANDS」。ここまでツッコミどころが満載過ぎて、少し疲れ気味だった私の身体に深く染み込んでくる、すごく良い曲だなと思いながら聴いていたんですが、よくよく曲のタイトルを見ると、”より名曲ver.”と書いてあって、一気に”やられた感”に襲われました(笑)。

一同:(笑)。

U太:1stアルバムにも収録されていた楽曲なんですが、今回プロデューサーさんにこの楽曲を再度アレンジしてもらい”より名曲ver”として改めて収録しました。

-「思い出クイズ」ではツアーファイナルの秘密を告知してますね(笑)。

北島:リリース後のツアーともリンクさせている部分ですね!

-ファイナルの場所はまだ発表されていませんが、すでに行きたくなっております(笑)。
「ゴーストライターありがとさん」は今作を締めくくる楽曲ですね。

北島:今まで触れて来なかった”音楽”に対しての曲で、新しい試みでもあって、この曲は作品の最後に入れたかったというのがありました。

-本当に作品を締めくくるのにふさわしい曲だと感じて、お腹一杯になって満足していたのですが、どうやらもう一曲収録されているようですね・・(笑)。

一同:(笑)。

北島:19歳の時のファーストデモに収録されていた曲です(笑)。考えている事はあの時と変わらないので、この楽曲を聴いてまた今作を始めから聴きたくなってくれたら嬉しいなと思います!
“ボリュームがある”という事を履き違えた作品でもあると思いますし、こんなに楽しい作品が他に何枚あるんだろうなとは思うので、騙されたと思って一度聴いてもらいたいです!

-このインタビューで、読者の方にも”四星球”の楽しさが伝わったと思います!お時間頂きましてありがとうございました!

メンバー3人:ありがとうございました!