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Bentham interview
- SPECIAL -

Bentham interview

ライブを意識したキャッチーなサウンドに、
深み、切れ味も更に磨きを掛け、
より繊細に、新たなBenthamを表現した3rd EP『OMG』。
今の音楽シーンの先を見て、そして音楽業界に新たな”種”を投じる今作はこの先の音楽シーンを大きく変えてゆくかも知れない。

interviewer:森村俊夫

メンバーL→R
鈴木 敬(Dr.Cho.)/小関 竜矢(Vo.Gt.)/辻 怜次(Ba.)/須田 原生(Gt.Cho.)

–今作「OMG」に比べ、よりキャッチーにポップに仕上げながらも、ガレージロックのように切れ味の良いサウンドで構成されていて、繊細にBenthamらしくつくりあげられている印象を感じました。

小関:これまでに2枚のアルバムを出して、今回3枚目のアルバムを出すことになって、今までの経験も生かせたかなと思います。自分自身のギターの音も、須田のギターの音とどう絡めるかというのも考えたり、Benthamとしての音も見えてきたかなと思います。エンジニアさんもプロデューサーさんも3作とも同じ方なのですが、ミックスやマスタリングの時点でもいろいろ話し合いをして結構ガラッと変わっているので、今までとの変化も楽しんでもらえるんじゃないかと思います。

–キャッチーさもありながら、今作、楽曲の奥の方に”物悲しげ”さも感じるのですが、なにか意識したことはありますでしょうか?

小関:意識的にどうこうということはしていないですね。すごく自然に出た感じです。
鈴木:今までは小関くんと須田くんの楽曲で構成されていたんですが、今作ではデモ段階から全員で曲を出し合って、制作したという事もあるかもしれません。”Bentham”という芯の部分がある中で、個々の持っている視点が反映されたのかなと思います。

–なるほど。今作で、今までとは変えて全員で作曲をした理由はありますか?

小関:前作の『NEW LIFE』をリリースしてすぐ、11月ぐらいに次作をリリースしようという案がすでにあがっていて、すでに候補曲はいくつかあったんですが、よりベストの状態を出す為に候補曲をたくさん上げていこうという中で、みんなで曲を出し合う事になりました。
以前からみんなで曲を制作できれば良いなとも思っていましたし、プロデューサーのTGMXさんからも良いんじゃないかという事だったので、10日間で20曲くらい上げましたね(笑)。

–10日間で20曲…(笑)。その中から今作に収録された8曲の中に、4人が作曲した曲が収録されている事が、今作全体の深みがすごく増しているところに繋がっているのかなと感じました。

須田:そうですね。バンドとしても、個人としてもとても勉強になりました。

–今作、冒頭から「YUMEMONOGATARI」、「クレイジーガール」とキャッチーかつアッパーに始まりますが、そういう一面もありながら「クレイジーガール」では、4つ打ちの楽曲でありながら、少しエモく聴かせる部分も感じました。

小関:今回、この楽曲に関しては、自分自身の好きなようにやった部分は大きいですね。自分が得意とするコード感であったり、メロディーであったり、イメージしているものを強めに主張してやりたいようにやりましたね。そういった部分が、エモさに繋がっているのかもしれません。
僕個人がイメージしている”キャッチー”というモノをこの曲では出せたかなと思っています。サウンドもそうですし、メロディーも、コーラス感も全部。
あと、この曲の最後の「Ah–Ah–Ah」の部分は結構ライブを意識しているところなので、是非ライブでも歌ってもらえると嬉しいです。

–公開されている「クレイジーガール」のMVは、シンプルな白バックで演奏シーンと、対極するような奇妙なシーンとが入り混じる構成になっていますが、どういう意図があったんでしょうか。

小関:このミュージックヴィデオをつくるにあたって、僕らが中学生や高校生の思春期だった頃に聴いていた音楽や、当時良いなと思ったミュージックヴィデオのアナログ感みたいなものをイメージしました。歌詞にもある”タイムマシーン”にも繋がって、振り回された過去と今とを行ったり来たりしているようなつくりになっています。

–今作を聴かせて頂いて、「After party」は個人的に特に大好きな楽曲です。切なくもエモく歌いながら、やっぱりキャッチーで、なんか切ないのに何故か楽しくも感じる楽曲でした。この楽曲は鈴木さんの制作した楽曲ですよね。

鈴木:そう言ってもらえて嬉しいです。今までのBenthamがあったので、正直どこまでハマるかわからなかったんですが、4人でアレンジを固めていく中ですごく良いものになったので、良かったです。
小関:各楽曲のソングライターがいて、その楽曲に他のメンバーも良い曲だなと感じられたので、僕たちのこれからの強みになるなと思います。

–M6の「ハイルーフ」というタイトルにはどういった意味が込められているんでしょうか?

須田:高い屋根…その頃、ちょうど僕たちの機材車の積載量がいっぱいでキツイ時期で、もっと大きな車(ハイルーフ)が欲しいなと思っていた時期で(笑)。
楽曲的には、ポジティブな恋愛の歌なんですが、自分自信がもっと大きければ君の事も考えられたのに、という自分自信のキャパシティー(積載量)と、機材車の積載量がリンクしましたね(笑)。

–バンドマンらしいですね(笑)。
今作全体を通して感じるところではあるんですが、イントロ部分や間奏部分をとても大切にしているというか、しっかりバンドを鳴らしている印象がありました。

小関:そうですね。構成的にベターなものを頭に入れつつも、曲の流れを意識して大事にしています。
須田:僕たちは詰め込みがちな音楽をしていますが、今作でよりブラッシュアップしていく中で、昔から自分達がやりたいと思っている事を広いレンジで出せるようになったのかなと思います。

–最後に収録されている「雨と街」では、他の楽曲に比べ”あえて、やり切らない感”を感じました。

小関:悪い意味ではなく、一種の”煮え切らない感”はあるかも知れないです。僕のイメージ的には、今後活動を重ねていく上で目指す”ポップス感の種”のようなものを出せたかなと思っています。
この、”煮え切らない感”が、はち切れそうにはならないけれど、不思議と一番悲しく感じる楽曲になったのかなと思います。
今までの”らしさ”を持ちながら、”これからのBentham”も表現する事ができたのかなと思います。


Bentham
3rd EP「OMG」
2015.11.11 release
KOCA-87 ¥1,800(税抜)
1,YUMEMONOGATARI
2,クレイジーガール
3,タイムオーバー
4,After party
5,STORY
6,ハイルーフ
7,contact
8,雨と街
【Bentham「OMG」Release Tour】
2015.11.13(金)静岡UMBER「TOWER RECORDS静岡店×Wooly “good(s)ound vol.4″」
2015.12.1(火)千葉LOOK
2015.12.5(土)仙台(会場未定)
2015.12.8(火)富山SOUL POWER
2015.12.9(水)金沢vanvan V4
2015.12.10(木)新宿LOFT「新宿ロフト×音速ライン presents『ビールナイトNEXT』」
2015.12.15(火)岡山PEPPER LAND
2015.12.16(水)広島CAVE-BE
2015.12.17(木)福岡QUEBLICK
2015.12.18(金)大分CLUB SPOT
2015.12.19(土)長崎STUDIO DO!
2015.1.14(木)宇都宮HEAVEN’S ROCK VJ-2
2015.1.15(金)熊谷HEAVEN’S ROCK VJ-1
2016.1.29(金)名古屋APOLLO BASE
2016.1.31(日)大阪2nd LINE
2016.2.16(火)渋谷CLUB QUATTRO – TOUR FINAL!!!