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CHROTO interview
- SPECIAL -

CHROTO interview

2009年11月結成。誰もが対峙する「時」との共鳴や悲鳴を、独創的な世界観で描き出すロックバンドCHROTO(クロト)。既存のキャッチーさとは一線を画す強暴なサウンドでライブハウスシーンの中でも話題になっている彼ら。そんなCHROTOが待望の全国流通音源を遂にリリース!今回はVo/GtイトキンとBa西野 遊に話しを伺ってみた。

interviewer:タニカズヒコ

―今日は宜しくお願いします。まず初めましてという事でCHROTO結成の経緯から教えてもらってよいですか?

西野:僕とイトキンの前身バンドとGt高橋と前のDrが組んでいた前身バンドがそれぞれあったんですが、同じぐらいのタイミングでお互い解散が決まって4人で新しく一緒にバンドを組み結成したのがCHROTOです。

-今回待望のリリースですが、結成から今まではどんな活動をしていたのですか?

西野:それぞれライブハウスである程度活動していたし、バンド仲間も沢山いたので、イメージや気の合うバンドを誘って自主企画の開催を主において活動してましたね。シーンを作って行きたいというのも目標の1つにもあったので。そのやり方も上手くハマってお客さんも増えて行き、結成1年半でワンマンもやらせてもらえたし良いイベントにも呼ばれる事も多くなりましたね。

-初の流通作品となるセルフタイトルとなるアルバム『CHROTO』ですが完成してみてどうですか?

イトキン:正直もっと曲作って入れたかったというのはありますけど、自分達が出来る最大限の物は詰め込めたかなと。特にコンセプトがある訳ではなく、CHROTOというセルフタイトルの通り、今の自分達を表現出来たしこの作品に対する達成感もあります。

-この8曲は今見せたいCHROTOを詰め込む事が出来た作品に仕上がってる感じですね。

西野:そうですね、ライブでやってない曲も含めたら40曲以上ある中、このアルバムには過去の曲の録り直しの曲もありますし、今までやってきた曲プラス新しい曲を詰め込んだ名刺代わり的な一枚になってます。

-レコーディングはどうでしたか?

西野:ドラムのメンバーチェンジもあったりしたので、今回は半年ぐらいかけてレコーディングしました。

イトキン:個人的には歌録りは相当大変でしたね。ライブとレコーディングした歌に差があると言われる事が多かったので、メンバーだけじゃなく、仲の良いバンドから第3者目線からの意見も取り入れてライブ感を出したいというテーマを元に、ライブ感が出るまで何度も何度も録り直しましたね。それだけこだわりを詰め込んだ感じですかね。

西野:ライブでお客さんを気持ち良くさせる、熱くさせるというバンド結成のコンセプトもあるので、そこは拘りましたね。

-歌の表現に苦労したという事は、歌詞の制作も苦労しましたか?

イトキン:そうですね。昔は歌詞を自分が思いついたままをバンドに提出してた所があるんですけど、途中から曲にあてはめる前にメンバーに歌詞のテーマをメンバーに伝えて、それが本当に伝わるかどうか模索して、それから歌詞を作り込んでく方法にしたんです。メンバーに伝わらないとお客さんにも伝わらないと思ったので。そこが苦労しましたね。

西野:新しい試みでしたね。イトキンの歌詞は感性豊かで独特なんですけど、人に伝える面で表現が難しい所も多少あって。その歌詞の世界観をメンバー全員が理解する事によって、また新しい表現が生れてライブでも表現が変わってきたと思います。

-どんな感じで歌詞のテーマをメンバーに持って来るんですか?

イトキン:色々なパターンがあるんですけど、多いのは俺がショートストーリーみたいな物を作って、それを歌詞に広げてみるのが多いですね。例えば1曲目の「(Dream is)DESTINY」は歌詞の中に「俺だけの真夜中」という言葉があるんですけど、異世界というか、PVでも表現してるんですけど、現実とは違う「俺だけの真夜中」という世界を歌いたかったんですよね。個人的に世の中は幸せと不幸せが平等にあると思っているんですが、この世の災いとかを全て背負わされる主人公がいて、その僅かな時間の事を歌ってます。幸せというのは日常にある些細な事の積み重ねが一番の幸せなんだと気づかされる曲です。

-なるほど!その話しを聞いてからまた曲を聞き直すと新しい発見が出てきそうですね。PVの話しが出ましたがPVもそのストーリーに合わせて制作したんですか?

西野:そうですね、イトキンがPVの絵コンテを全部作って持って来て、それを元に作りました。かなり完成度の高い絵コンテでした。

イトキン:映画とかアニメとか大好きなので、イメージを最大限の表現出来るように制作しましたね。

-曲はどんな流れで作っているのですか?

西野:フロントマンの3人が曲を作るんですけど、メンバーによって持ってき方は様々です。

イトキン:俺は曲もメロディーも作ってくるんですが、他のメンバーが持って来たリフだけとかから作り込む場合もあります。あと合宿してみんなで曲を作ってみたり。

-合宿なんて行ったんですね!

西野: メンバーチェンジのタイミングで活動を止めたくなくて曲作りを徹底的に行ったんです。自分達のモチベーションも大事にしたかったし、ちょうど今のアルバムに入ってる曲は合宿して作った曲も多いですね。

-では、最後にこのアルバムをどんな風に聞いて欲しいですか?

イトキン:そうですね、前身バンドから活動を考えると僕らも色々苦労をしてきて、今回念願の流通音源なんです。もちろんライブも変わらずやっていきます。なのでどんな形でも良いのでCHROTOの音源を聞いてライブにきて欲しいですね。

西野:値段も手に取りやすい価格にもしてあるので是非CD聞いて欲しいです。秋からはツアーも行うので是非ライブに来て欲しいです。

-今日はありがとうございました。

イトキン、西野:ありがとうございました!