–「風ノ唄/BURN」 ダブルA-SIDEシングル発売おめでとうございます。
全員:ありがとうございます!
–以前、劇場版「ドラゴンボール 神と神」の劇中歌と主題歌というダブルタイアップがありましたが、今回はダブルA-SIDE シングル、『テイルズ オブ』シリーズの20周年記念アニメ「テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス」オープニング主題歌と、PS3、PS4用ゲームソフト 「テイルズ オブ ベルセリア」オープニングテーマということですね。このテイルズシリーズのタイアップということで意気込みはありましたか?
TAKE:…この時代に…テイルズ知らない人はいないでしょう……。……この時代に生きてて…ゲーム知らない人はいないでしょう……。……俺たち…ファミコン世代……
GOT’S:いや、いきなりそのテンションはおかしいでしょう!!
全員:(爆笑)
TAKE:今回の2曲のうち「BURN」の方を先に作らせてもらって、それがちょうど1年前ですかね。ゲームの制作進行って結構早い時期から進むみたいで。その制作側の方と今回の作品の概要だったり想いだったりイメージを結構やり取りさせてもらって、その上で楽曲を構築させていった感じです。
–「風ノ唄」はその後に制作されたんですね。
TAKE:風ノ唄は今年に入ってからですね。これも制作側との顔合わせの時にイメージや楽曲のお話をさせてもらって、その上で3〜4曲ほど作って提案させてもらいました。その中で選んでもらったのが「風ノ唄」でした。嬉しいことに制作スタッフの皆さん、満場一致だったみたいで。
–『テイルズ オブ』シリーズは皆さん実際にゲームをされたことはあるんですか?
GOT’S:ゲームはまだやった事ないんですけど、名前は前から知っていたので今回のコラボをキッカケに絶対やろうと思ってます。
TAKE:作品の中でそれぞれのキャラクターに正義や人生があると聞きました。是非やってみたいと思っています。
–「風ノ唄」の歌詞についてなんですが、特にどういう思いをこめて書かれたんですか?
KOHSHI:沢山のキャラクターがいる中で、天族の人たちと人間の関わり合いを、流れる”風”でその世界を繋ぐことを表現しました。
–「同じ風に吹かれている僕らだから…」という歌詞には特に込められてるんでしょうか?
KOHSHI:まさにそうですね。現実社会の中でもこういうことがあるんだろうなと。同じ社会の中で生きている人間としての世界。争いがありながらも同じ時代に生きている人たちなんだから、というところまで感じてもらえたらいいなと思っています。
–FLOWさんの歌詞は意思の強さを一言一言、随所に感じるんですが、歌詞の説得力や断言する強さっていうのは普段から意識されてるんですか?
KOHSHI:そうですね。音楽だからいえるというか、歌詞だから、メロディーに乗せるからそこまで強いことが言えるっていうのはありますね。こうありたいなっていう自分への願望でもあったりします。理想というか。そういうのを体現出来るのがバンドなんじゃないかなって思いながら書いてます。
–KOHSHIさん、普段はあんまり…なんですか?
KOHSHI:普段はろくでもないので。
全員:(爆笑)
KOHSHI:「ちゃんとしたい、ちゃんとしたい、ちゃんとしたい」って(笑)。人として、社会人として(笑)
KEIGO:やめときなさい(笑)
KOHSHI:朝方4時頃の俺はもう…。バイオハザードみたいになってます(笑)
–「BURN」についても歌詞への想いをお聞かせ下さい。
KOHSHI:これはゲーム主人公の女の子をモデルに書きました。彼女の復讐劇の歌詞です。本当にゲームの為に書いた歌詞ですね。プロデューサーの方が明確なビジョンを持ってたので、わりとすっと書き上げられました。
–「BURN」のアレンジはキバオブアキバさんとの共同アレンジになっていますが、これはどういう経緯で実現したんですか?
TAKE:そもそもスタッフさんの紹介で、「面白いバンドがいるよー」って音源聴かせてもらったら、本当にすごくおもしろくて(笑) 音楽かっこ良くて、歌詞も面白いって言うので、一度共同制作させてもらったっていう流れですね。 今年の2月に発売した僕らFLOWの10枚目のオリジナルアルバム「#10」(ナンバーテン)からやっていこうって話になって。それと同時に今回の『テイルズ オブ』シリーズのお話をいただいたんです。キバオブアキバはハードテイラー(『テイルズ オブ』シリーズ大好きっこの意)らしくて、彼らの要素が入った方が、より濃いものになるんじゃないかなって。
–レコーディングはどういう感じで進んでいったんですか?
TAKE:「BURN」に関しては前作「JOY TO THE WORLD」と一緒にやったんですが、とにかくドラムの手と足がもげるんじゃないかって…(笑)
IWASAKI:当時、「JOY TO THE WORLD」のアレンジが上がってきた段階では、もう足が凄いことになってるぞと(笑)。ものすごいやらなあかんなと。 「BURN」に関してはとにかくテンポ感があって手数がめちゃくちゃあって。もともとTAKEのデモの段階ではもっとシンプルでストレートに走っていく感じの曲だったのが、キバオブアキバのみつる君にアレンジが渡ったことで、気が狂うほどの手数で返ってきた訳です。これはちょっと追いつかんぞ!(笑)ってなってるところで、テイルズの制作サイドと調整しながら、今の感じに落ち着きました。 にしても、ちょっと手数多すぎひんかという感じですが(笑) ストップアンドゴーとかトリッキーにジャジーになるタイミングがあったり、起伏にとんだ楽曲なんですけど、それがゲームのドラマ感を表現できてるのかなって。大きな扉を開けていくような感覚があります。
–KEIGOさんは今回のレコーディングはどういう想いで臨まれましたか?
KEIGO:両曲とも、歌詞も曲も綿密に打ち合わせしたので、作品の世界観が今まで以上に濃く出ていて、それがバンドの世界観の中でも薄れずにいるから、とにかく新しい風が吹いてるように感じます。 「風ノ唄」に関しては自分の持ってるRPG感というか、景色や風景が想像しやすかったので、そういうのをイメージしながら気持ちよく歌えました。 ツインボーカルが持ってる旨味も、タイプは違う中で表現出来てるしとても面白かったです。
–世界観という意味では、「風ノ唄」にはアイリッシュの要素だったり色んな要素が入っていて、展開も沢山あるけども統一感もしっかりあるなという印象を受けたんですが。
TAKE:壮大でファンタジーという部分では、わかりやすくストリングスというのが一番に立っていて、大地とか草原っていう景色って、北欧の方が合うかなって。スコットランドとかアイルランドとか。そういう楽器が入ってくるのがいいんじゃないかっていうのは、レコーディングの最後の方で出てきまして。それで大至急バグパイプの音源の2種類を使って混ぜて、それをストリングスと混ぜていった感じですね。そういう音の要素が壮大感を想起させるものになって良かったなと思います。
–今作は両曲ともアレンジの部分まで、音楽をやっているキッズ達には聴き所満載の作品ですよね。
TAKE:そこは聴いて欲しいですよねー。FLOWはそういう部分あんまり聴いてもらえないからなー(笑)。
全員:(笑)
TAKE:FLOW流ミクスチャーロックのバラエティー感のあるサウンドは結構お薦めなんですけどね。
–そうですよね。「DAYS」のカッティングフレーズも印象的で素敵ですよね。
TAKE:ありがたい。ぜひそういう視点で記事を書いていただきたい!(笑) プレイヤー冥利に尽きますね。
–そして、今回のシングルを引っさげて全国ツアーが始まりますね。「風」属性の曲を中心に演奏する「風ノ陣」、そして「炎」属性の曲を中心に演奏する「炎ノ陣」とターム別に分かれていますが、もちろん内容はまだ秘密ですよね?
GOT’S:これまでのFLOWの楽曲の中で、歌詞に「風」をイメージする言葉が入った曲や、「炎」要素の言葉が入った曲がたくさんあるので、今回はそういったテーマ別に分けてセットリストを作れたらと思っています。是非楽しみにしていてください!
TAKE:「風ノ陣」「炎ノ陣」それぞれセットリストは全く違うものにしようと思っています!今回、ダブルA-SIDE シングルの面白さをツアーでも表現出来るねっていうところからスタートしていて。アルバムのツアーになると、どうしても既存曲をあんまりやれずに新曲揃いのセットリストになることが多いんですが、今回新曲が2曲あるので他は何が出てくるかわからないという。 ここ最近やれていなかったレア曲だったり、お客さんに喜んでもらえるようなものに出来るんじゃないかと思って、そんなツアーを開催します。
–ツアーファイナルがディファ有明でカウントダウンライブとなっておりますね。
GOT’S:今年はすげーんじゃないかなー。カウントダウンライブも今回で3回目だからね。
KEIGO:慌てることもなく、余裕を持ったカウントダウン(笑)
TAKE:正確なカウントダウン(笑)
GOT’S:時計がちらついちゃうんだよね!!
IWASAKI:それは毎回しょうがないじゃん(笑)
TAKE:ファンの方達と一緒に年を越せるっていうのは本当にありがたいですよね。じゃなきゃ家で「ガキ使」みてるくらいだからねー。
KEIGO:年が明けたことにも気づかずね。やべー明けてたって(笑)
TAKE:ディファ3回目。縁のある土地で、また違う見せ方が出来ると思うので、前回も前々回も見てくれた方も楽しみにしてて欲しいですね。
–セットリストも含めて集大成的な日になるんですよね?
IWASAKI:このツアーを総括出来るような。
GOT’S:元々プロレスの会場で、ライブではあんまり使わない訳だから、何かしらプロレスとかが絡んできても「え?」とは思わないで欲しいですね。
全員:…。ワハハハハハ!!(爆笑)
TAKE:あと半年くらいはあるからそれまでにパンプアップしなきゃね。
–あ、メンバーご本人がやるんですね(笑)
TAKE:最高のコンディションで迎えようかなと思います。
IWASAKI:ツアーが進んでいく度に体がバキバキになっていってね(笑)
全員:(笑)
–こんなツアーにしたいなっていうイメージはありますか??
KOHSHI:今年はアルバムのツアーが既にあったので、年に2回ツアーを回るということがなかなかないので、そこの差異は見せたいし、「風ノ唄」「BURN」という新しい曲でとんでもない世界を見せたいですね。
KEIGO:さっきTAKEも言ってましたが、アルバムのツアーだと既存曲がなかなかやれなかったりするので、いい意味であんまり縛りのないツアーにしたいなと。
TAKE:演った曲を家に帰ってプレイリスト作ってみて、「あ、なるほど、だから炎の陣だったんだ、風ノ陣だったんだ」ってあとからまた楽しめるのもいいねー。
–実際にこの楽曲を手に取って聴いてくれる方々にメッセージがありましたらお願いします。
GOT’S:テイルズの新参者ですが、よろしくお願いします。
KEIGO:腰低っ(笑)
GOT’S:先日横浜アリーナで「テイルズ オブ フェスティバル」っていうのがあったんですが、2日間ともお客さんは満員で、凄いなって。自分等も演奏して、なんとか受け入れてもらえた感はあったんですけどね。これからもライブで演奏していくんでFLOWのライブにもぜひ来てもらえたらなと思います。
IWASAKI:今年シングル1発目なんですが、自信作になってます。この作品に携わってくれる人たちの生活を彩れる楽曲になっていますので、これを聴いてライブに来てもらって、皆さんの生活をもう一つ楽しいものに出来ればいいなと思います。
KOHSHI:家でゲームやって家でアニメ見て。。。「外出ろよこのやろう!!」っていう一枚になってますのでライブで待ってます(笑)
KEIGO:また新しい作品とコラボできたので、その作品を通してFLOWを知ってくれる人も多いと思いますし、ここまでFLOWを聴いててくれた人にもまた新しいFLOWの音や曲を感じてもらえる作品になってますので、ぜひツアーに遊びにきて下さい。
TAKE:今回はシングル「風ノ唄/BURN」の初回生産限定盤と期間生産限定盤のDVDにMusic Videoが収録されてるんですが、「風ノ唄」に関しては我々リボン演技を熱演させていただいてます。涙無くしては見れない(笑)ぜひご覧下さい!
–かなりの時間練習されたそうですね!
TAKE:丸々2日間練習して、本番当日は半日以上カメラ回してましたね。
KOHSHI:どういう気持ちで見ました?ああいうのって。
–…。衝撃でしたね(笑)。TAKEさんの体の反り具合が凄かったです(笑)
TAKE:よく見てるなー!!!(笑)。やっぱり美しさを求めないといけないなーってね。
KEIGO:芸術点とかある競技だからね。なんかこういうところも書いててもらっていいですか??(笑)
TAKE:こういうことばっかりやってるから、アレンジとかの音楽的な部分をなかなか拾ってもらえないんだよね(笑)
KOHSHI:自分等で煙に巻いてるよね(笑)ブワーって(笑)
KEIGO:「サウンドにこだわ…ブワー」みたいな(笑)
–最後にKOHSHIさんにお伺いします。今回の作品を敢えて漢字一文字で表すならなんでしょうか?
KOHSHI:年末感出てきたね。ダブルA面シングルを?一文字で? んー、じゃあ「尾」ですね。”テイルズ”ということで。どうでしょうか?
–ありがとうございます!