――新作「きもちはつたわる」発売おめでとうございます。アルバムとしては約3年ぶりの作品となると思うのですが、今作のリリースまでの活動を教えて下さい。
大平:ghostnoteは結成してから丸9年になるんですが、アマチュア・インディーズ時代にはアルバムを出しては全国ツアーをまわる!というザ・バンドの活動をしていたのですが、2008年5月にデビューしてからは、今までにghostnoteがトライしたことのない新しい挑戦をする2010年末まででした。例えばタイアップが決まって、それに対して制作をする、、というアプローチだったり。今思い返すと良い経験ができたし、その時期悩めたからこそ成長できたんですけどね。心のどこかで、本当の意味での「音楽」との距離ができてしまったように感じていたんです。そんな中メンバーであらためてこれからのghostnoteのことを話し合ったんです。で、やっぱりghostnoteはライブしかないって結論が出て、2011年は原点に戻って1 年間かけて約150本ほどの全国ツアーをまわりました。
――そんな2011年はライブを頻繁に行っていたghostnoteですが、その辺のお話や、思い出話などあればお願いします。
大平:まずはシンプルに楽しかったし、音楽が、バンドが大好きだなって感じましたよ!毎回毎回新たな発見があるし、同じライブなんて一本たりともないから一瞬一瞬が特別なんです。
そしてやはりライブを見に来てくれた人、同じステージに上がるバンドマンや、ライブハウスのスタッフや、それらを取り囲む各地の音楽シーンを支えている人との「出会い」です。人と人との繋がりの大切さを改めて感じられて、ghostnoteも一人間としても成長させてもらえました。
――なるほど。前に進みつつ成長し続けた良い流れですね。
大平:あと具体的に言うとツアーファイナルに地元岡山で怒髪天と2マンをやらせてもらって。ずっと追いかけ続けてるバンドの1つだから、ガチンコでぶつからせてもらえたのは刺激的だったし、感慨深かったです。まだまだこれから、もっともっとやれるぞって思いました!
――今回のアルバム「きもちはつたわる」に込められた思いやコンセプトなどありますか?
大平:去年の「きもちはつたわるツアー2011」の中で新曲として披露していた曲達が中心になっていて、ラストに入っているタイトルチューンの「きもちはつたわる」という曲だけツアー終了後の2011年を振り返って書ききった曲です。やっぱり去年のツアーで感じたことや得たものは大きく反映されてますね。その時や今の自分自身やghostnoteの状況とも重なってるんですかね、、。すこし言い方が重くなっちゃうかもだけど、人生なんて良いことばっかりじゃないんですよ。悲しいこともありゃ、苦しいときだってあるし、なかなか上手くいかないことのほうが多いと思うんですよ、たいていの人は。僕自身もそれを日々の生活の中で痛感してますし。だけど、一番大切なのは、、その現状を受け入れて「一歩踏み出せるかどうか」だと思うんです。そんな、今を頑張って生きている全ての人に聴いてほしいですね!ghostnoteの作品としては今回凄く振り切っていて、自分でも清々しく感じますし、潔い5曲が入っています。
――歌詞に関して、以前は誰かに対して書いている歌詞が多く感じられ、最近は自分自身そして”誰”というよりみんなへ向けた歌詞になっている気がするんですが、そこら辺の意識はありますか?
大平:どうなんですかね?まあ常に書きたいことは変わっていくもんだと思ってますし、自分としては、特に意識しているってわけではないんですけど、去年はやはり自分自身と向き合う、、対話する時間が圧倒的に多かったです。だから、無意識にそうなってるのかもしれませんね。っていうのも最近は曲を書くとき、ステージにあがって歌うとき、凄くシンプルな気持ちなんです。少し前なら、こういう歌い方したら、こんな言葉をチョイスしたら、どう人に届くだろう、聴こえるだろう、、とかずっと考えてましたし、ステージ上でもイメージしていましたね。それはそれでとっても大切な作業なんですけど、今の自分はそういうモードじゃなくて。明日はもしかしたらこないかもしれない、たった一度しかない 自分の人生。後悔のないように、、あるがままの心で、自分自身の心の言葉で、ありったけの歌を歌いたいってなってるんです。それが「音楽」なんじゃないのかなって。
――音楽をやる上でghostnoteが心がけているものってありますか?
大平:シンプルですよ。心を込めて歌うんです。心を込めて楽器を鳴らすんです。喜びや、悲しみを目の前にいてくれる人に対して、大切な人へ向けて。僕らにとってghostnoteというバンドは人生そのものなんですよ!!
――地元岡山での思い出や地元への思いなど教えて下さい。
大平:やっぱり生まれ育った「故郷」ですからね、一番大切な街です。
――最後に読んでくれている皆さんに一言お願いします。
大平:やっと胸を張って渡せるアルバムができました!是非、どこかで聴いてもらってライブハウスで会いましょう!!あっ、、あと、、後悔のないような毎日を!!