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GIVE ME OW interview
- SPECIAL -

GIVE ME OW interview

ChelsyのVo,Gtを務めていたMIOが名前を美緒に変え、ソロプロジェクト“GIVE ME OW”を再スタートさせた。いきなりの4ヵ月連続リリース、レコ発イベント、そしてワンマンライブと一気にスタートダッシュをする彼女の確固たる想いとは。

インタビュアー:ブッキングマネージャー窪田

-ソロになってからは初のインタビュー掲載になりますね。

GIVE ME OW(以下…G):そうですね。バンドをやっていた時代からこの名前でソロ活動も並行して行っていましたけど確かにインタビューは初ですね。よろしくお願いします。

-まずは“GIVE ME OW”というアーティスト名の由来から聞かせてもらおうと思います。

G:ソロ活動名なににしようかなって考えていた時に、ふと思い浮かんだんですよね。最初は言葉の響きだけ。“OW”って日本語で「痛っ」って言う時の英語なんですけど、そういうちょっとした痛みを私にください。そういう痛みとかそれぞれ思う感情を共感、共有できたらなって思ってこの名前にしました。

-バンドの解散タイミングでソロ活動名を変えるという選択肢はなかったのですか?

G:それはなかったですね。この名前を純粋に気に入っているというのもありますし、今までやってきたことを敢えて変える必要はないかなって。でもやはり変化はしたくて、MIOから美緒に名前を変えました。

-その意図を聞かせてもらえますか?

G:バンド時代からソロになった決意的なものですかね。バンド時代とは違うというのは示したかったんです。あとは作詞作曲をすべて自分でやっているので本名の美緒で、私自身の感情をしっかり表して、自分の船は自分で漕いでいこうという想いで変えました。

-バンド時代からの変化はなにか感じますか?

G:変化だらけですよ(笑)。今の活動をお手伝いしてくれている方はたくさんいますが、やはりソロ活動においては私自身がどうしたいかという意志が大事で。責任も含めて自分次第。自分が発信したい音楽はどういったものかということを考える時間は必然的に多くなりましたね。

-7月から再スタートとなったソロ活動ですが4ヵ月連続でのリリース、そしてレコ発イベントにワンマンと一気に進めていますよね。

G:バンドが5月に解散して、その後立ち止まらなくてよかったなって思っています。音楽から離れる時間を作っていたらこうやって活動できていなかったかもしれないです。音楽というものが私自身のエンジンでありガソリンであり、音楽で生きているなって最近すごく感じます。先ほどもお話しましたが自分でやるって決めたらやるしかないので。

-正直大変じゃないですか?(笑)。

G:そりゃあ大変なこともありますよ(笑)。周りにはいきなり飛ばし過ぎじゃない?って言われたり。でもやっぱこの速度でスタートしてよかったなって思っています。今までバンド活動していた時には見えていなかったこともたくさんありましたし、曲作ってレコーディングして、イベントのこと考えて。確実に前に進む力は以前より強くなったと思います。

-そんなGIVE ME OWの音楽のコンセプトなど聞かせてもらえますか?

G:難しいことを書くのではなく、リアルな生活感とか、みんなが思うような普遍的なものを曲にしたいなとは思っています。私自身全然特別な能力がある人間でもなく、当たり前に悩むし、自分のことを否定しちゃうことも多いし。これだけたくさんの人がいる中で、私だけ特別に思う感情とか想いなんてほとんどないと思うんですよ。だからこそそれを歌にしたいなって思います。私はたまたま音楽というもので表現しているだけで、みなさんがSNSに思ったことを書いたりするのと全然変わらない感覚なのかなと思います。あとは感情の理由をしっかり考えることは作詞の際には気にしていますね。なんでそういう感情になったのか、なんでそういう行動をとったのかとか。そういう部分にその人らしさ、その人の個性ってあると思うので。そんな細かい心情を曲で描けたらなって。

-GIVE ME OWの音楽表現として今発売している“てのりサウンド”というのを思いついたきっかけは?

G:サウンドプロデュース面などで協力してくれているひぐちけいちゃんとの会話の中ですね。どんなことをやったら面白いかなっていろいろ話している中で“箱”というキーワードがでてきて。そこからどんどん派生していったんです。スリーブボックスって可愛いなって思って、ってことは中になにか入れられるから曲に基づいた“なにか”を入れようとか。箱を繋げると一つの画になったらいいよねとか。ひぐちけいちゃんとはいつもなにか面白いことやりたいねって言いながらアンテナを張り巡らせています。今は事務所やレーベルにも所属していないのですが、個人でやっている今だからこそできる自由な発想でやりたいなって思うことはどんどんチャレンジしていきたいですね。

-先日は古着屋を期間限定でオープンしたりなどもやっていますもんね。

G:すごく楽しかったですね。元々ファッションがすごく好きで、その中でも古着が大好きで、ずっとやってみたかったんですよ。思ったことを具現化してみる、実際にやってみるってすごく大切なことだなって改めて思いました。やってみてわかることもたくさんあるし、その経験がまた自分自身のパワーになるし。傍から見ると何がやりたいの?って思われてしまうかもしれませんが、すべて音楽に結び付くと思っています。だからこれからもこういったことにもチャレンジしたいですね。

-そして10/20にはGIVE ME OWとしての初ワンマンが開催されますね。

G:バンド時代に初めてワンマンをやったのがeggmanで、今回も初ワンマンがeggman。改めてここからまた進んでいくんだなって思うとすごく気が引き締まりますね。過去の自分への挑戦ですね。バンド時代にたくさんライブをやらせてもらったeggmanでどれだけのワンマンがやるかという。絶対超えてやる。やってやるぞ!という気持ちです。バンド時代の私を知ってくれていた人にも見ていただきたいですね。私の覚悟を知ってほしいし、それをライブで体感してほしい。私の中にある炎はまだまだまだまだ全然消えていなくて、むしろどんどん強さが増しているくらいなので。絶対に良いライブにします。