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HOWL BE QUIET interview
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HOWL BE QUIET interview

HOWL BE QUIET。エッグマンでは初期の頃からずっと応援してきたバンドの一つである。今作「BIRDCAGE.EP」の凄まじき変化にCDを聴いた瞬間にあっと驚かされた。それだけこの一年でメンバーが前に進みたいという気持ちが強かったのだと感じた。ボーカル竹縄の圧倒的な歌唱力と楽曲センスはだれもが世界観に引き込まれる。現代の音楽シーンには決して寄り添っていないと思うが、それを彼らなりの解釈で彼らのシーンで最先端にいっているのだから、素晴らしい。洋楽と邦楽のセンスを取り入れた[M1:From Birdcage]、竹縄の孤独と戦った[M2:千年孤独の賜物]、お客さんと繋がりたいという気持ちで出来た[M3:ライブオアライブ]、自分の気持ちが素直に出た[M4:A.I]、そして鳥かごから抜け出す為に自問自答をし、向き合った[M5:救難戦争]。どれもシングルかと思うほどの曲達だ。この楽曲が11/5に世にでて、これから沢山の人に受け入れられていくんだとおもう。人の受け取り方はそれぞれだけれど、この音楽でメンバー自身が信じれるものを信じて、歩んでいくのであれば、必ずこのバンドが上に行くのだろうなと思う。ライブも沢山観てきて思うのが、さまよっていた時期もあるが、今は一点を見てメンバーが全員同じフォーカスでライブをしているあの世界観はHOWL BE QUIETだけがなし得る物だと思う。ライブも決して現代の踊れて、楽しいライブではないかもしれない。でも、確実に心に刺さる、そんなライブをしていると思う。そういうライブを見ていたら、自然と拳はあがるものだし、自然と身体は揺れるものだと私は思う。今作は今までエッグマンに出演してくれた時からの変化、そして今作についてインタビューした。彼らのいまを、誌面でも感じてもらえたらと思う。

―1年前のHOWL BE QUIETと今は全然違うなと思うことが沢山あるのだけど。心境の変化はありました?

黒木:前作は、上質な音楽を届けられていたと思うんですけど、今作はライブ感のある曲を意識して作りました。よりライブで伝わる物を作りたかった。

竹縄:自分自身の変化がすごく大きくて、前作[DECEMBER]の時は無意識のうちに、気持ちが内へ内へ入り込んでしまっていたのに後々気がついたんですけど、それに対して今回は”今、こう在りたい”という意識が大きくなっていって。今思えば、前作はお客さんに対してあまり心を開けていないアルバムだったなぁ、と。人間関係もそうですけど、心開かなきゃ、心を開いてもらわなきゃ深く繋がれないことって多いじゃないですか。音楽もそれと一緒だなと思って。俺自身開こうとしなきゃ、それは客も開いてくれないよなって。客ともっと深く繋がりたいという思いが、そのまま形になったE.Pですね。

-1年ってかなりの月日だと思うんですけど、その1年制作を続けてきて、なにか焦りとか不安はありましたか?

竹縄:焦りとかは無かったです。ここまでにCDを出さなきゃいけないとかいう感覚は無かったから、自分たちが納得できる作品にしたかったし、しっかり制作期間を設けたなという感じです。メンバー4人ともめんどくさい人の集まりだから、中途半端な気持ちでリリース出来るバンドじゃないんですよ。だからこそ妥協はしなかったというのもあって1年ぶりになったというのもありますね。

黒木:とにかく色々な葛藤がありましたね。自分たちがどんな音楽をやっていくかという話し合いを重ねました。平気でスタジオ入っても何もせず話し合いだけで終わったりする事も沢山あったし。やりたいことの焦点を合わせることが難しかったですね。

-制作も一曲に対してかなり完成度の高いものをレコーディングの段階で作っていると思うんですけど、その完成に行き着くまでに話し合いとかを重ねてるんですよね。

黒木:そうですね。基本的には俺と竹縄が言い合うことが多いので(笑)。だから完璧に楽曲を完成させるまでに、今回はかなりメンバーとの話し合いを重ねました。ライブオアライブなんて色んなアレンジを試して、まったく違うテイストのライブオアライブが沢山出来て。でもそうやって1曲に対して時間をかけたのはやっぱり、前作[DECEMBER]でなし得ることの出来なかったことを今回はなんとしてもなし得たかったので、新しいものに加えてメンバー4人が1番気持ちいいものを追求しました。

-このE.Pを聴いて思うのが、すごく音数が多くて、音遊びをしている様な感覚で聴いていてすごく楽しいのですけど、そこらへんは意識しました?

竹縄:音楽的にもそうなんですけど、前作[DECEMBER]でしてないことをするっていう試みをしたかったので、新しいことを追求したら自然と音遊びというか自分たちの気持ちがいい楽曲を作ってましたね。だからこそ[M3:ライブオアライブ]にはティンパニの音が入っていたりとか。バンドとして新しいことをしようという気持ちは凄く有りましたね。

-なるほど。今作の[BIRDCAGE.EP]は1曲目とタイトルが一緒ですけど、この曲を基盤にできたE.Pなんですか?

竹縄:[BIRDCAGE.EP]を作ろうと思って作った訳ではないんですよ。元々他の4曲が上がってきて、先にタイトルが決まって。そのときにこのE.Pの一曲目っていう表紙にふさわしい曲ってどんなものだろうと考えていたときに出来たのが[M1:From Birdcage]ですね。

黒木:あの曲が送られてきた時「来たな」って感覚があったんですよね。歌詞の一節に「自由を探しにいこう」っていう歌詞があって。今のバンドのフォーカスや、伝えたい物がこの曲に全て入れられたし、自分たちのバンドがこういうバンドでありたいと思うその根源となる曲が出来たのは本当に嬉しかったですね。

竹縄:この曲は生まれるべくして生まれた感じはありましたね。もしこの曲が他の4曲が出来る前にできていたら、全く違う曲になっていたとおもうし、形にすらなることはなかったなと思うんですよ。この1年で沢山曲も作ったし、その中で今自分たちが1番伝えたいと思って選んだ4曲としっかり向き合って、形にしてきた4人だからこそ出来た1曲だと思っています。今までの自分たちの常識を覆した1曲だし、革新的だなと思います。自分自身の事でいえば、英語の歌詞は嫌だと思ってたんですよ、今まで。だって日本人だし(笑)それは日本語で歌うものだろう、みたいな自分の中の確固たる信念を覆して、英語詞を入れた事とかは個人的には凄く大きな出来事だったと思います。

-なんで英語詞にしたんですか?

竹縄:単純に[I’m From Birdcage]という言葉になにも勝てなかったんですよね。英語詞は嫌だと思っていたけど、曲が出来たときには、既にあの歌詞であのサビが出来ていたから。他の歌詞は考えられなかった。曲が求めてるものがこの言葉だったというか。タイトルから引っ張られてきたとも思うし。もし仮に今作が違うタイトルだったら全然違うものになっていたと思う。

-今作は随分前向きになったなと思うんですけど、それこそタイトルとバンドの今がしっかりリンクしていると思ったけれど、良い意味で現代の流行に乗ってないというか。

黒木:流行の音楽には絶対したくないと思ったんですよ。だから、4つ打ちを使っていてもBPMをなるべく落としたりとか、どうしたら今の邦楽シーンと違う事が出来るかって言う自分たちの挑戦がありましたね。その中でも、どうしたら聴く人に受け入れてもらえるのかなっていうのは考えました。今作は拳を挙げてほしいアルバムですね。だからライブでも両手で拳があがっている人みたらテンション上がるし。

竹縄:今の音楽シーンのライブを観ていて思うのが、客がその音楽を愛して盛り上がっているという感じがあまりしなくて。盛り上がってて、踊れれば良いんじゃないか?っていう疑問だったりとか。俺が憧れたり、聴いてきた音楽は言葉にも音楽にも喜怒哀楽があって、それをライブで共有して感動してきたから。自分もそうでありたいっていう気持ちが凄く大きいんですよ。だからそういう音楽に自然となっている部分は有りますね。

-[M2:千年孤独の賜物]は面白い曲構成ですよね。

竹縄:今作の中で1番最初に出来た曲かな?

黒木:最初にこの曲聴いたのは確か1月とかだったと思う。曲名がやたらクールだなって思った(笑)。曲のテンションと歌詞がリンクしていないのが面白いなと思いましたね。ピアノリフではじまるのが新鮮だったし。このリフはピアノじゃないとだめだなとデモの段階で思っていました。コンセプトでいうとループと4つ打ちっていうのは構想の中にあって。でも竹縄ひねくれてるな〜って思ったんですよ(笑)。

-ひねくれてるっていうと?

黒木:サビが3拍子なのに4つ打ちって!って(笑)。だからこそすごく面白いなと思ったんですけどね。

-この曲が2曲目っていうのはすごく意味があるような気がしているんですけど。

黒木:そうですね。1曲目からの流れとかももちろんあるけど、鳥かごの中は誰にも認められなくて、[孤独]っていう世界があって、飛び出したいのにやっぱり孤独だ、僕たちはこういう人たちなんですっていう1曲目に反した曲なんですよね。このE.Pを一枚通して竹縄は誰かに救ってほしかったのかなと思う。[M1:From Birdcage]で飛び出そうとして、でも[M2:千年孤独の賜物]でやっぱり孤独だと思って、それでも生きていかなきゃ行けないから、[M3:ライブオアライブ]で力強く歌ってたり、[M4:A.I]で竹縄の素直な愛を歌ってたり。1曲目からはじまって[M5:救難戦争]に終わるって言うのが、本当に竹縄らしいなと。

竹縄:[BIRDCAGE.EP]って、俺の中では[M2:千年孤独の賜物]から[M5:救難戦争]だとも思っていたりして。それを円で繋いでくれているのが[M1:From Birdcage]であったりして。こんなこと俺らから言うのも変だけど、ループして聴いてもらいたいE.Pだなっていうのがありますね。

黒木:前作の時は鳥かごにいるっていうことすらわかってなかったんですよね多分。だから内に籠った音楽に自然となっていたのかなと思うし。リリースしてから鳥かごにいることに気がついて、で今の楽曲が出来たと思う。

竹縄:多分俺、制作期間中って思っているより自分のことに気がつけてなくて、この4曲が揃ったときに初めて、”あ、俺今鳥かごの中にいるんだ”っていうことに気がついて。

-このアルバムをリリースすることによって鳥かごから抜けられるの?

竹縄:飛び立ちたい、抜け出したいっていう気持ちはすごくある。でもこのE.Pがどういうものかと聞かれると、まだ飛び立っていなくて、飛び立つ準備が出来たっていう感じかな。ようやく扉の前まで来て、鍵があいて扉があいて、さあ俺どうする?っていう感じ。だから抜けれるとか抜けれたって感覚ではない。一年後になったらきっとまた違うように見えてるんだよね。自分の現在地がどこかなんて、そこから離れて振り返ってみたときにしかわからないと思うんです。その時に初めて、抜け出せたか、抜け出せてないかがわかるんだと思う。

黒木:飛び出したかったっていう気持ちがあるからこそ、[M5:救難戦争]ができたしね。

竹縄:曲を作っているときってその時思っている目先の事しか考えてないから、視野がものすごく狭くなってて。だからメンバーが客観的に聴くことによって自分自身に気づいていくというか。自分は自分に1番鈍感だから。

-[M5:救難戦争]の歌詞が今までに無いくらい鮮明な感じがするんですけど。

竹縄:この曲は本当に自分自身と初めてちゃんと向き合った曲ですね。世界で1番自分が憎かったし、嫌いだった。でもそれは今まで自分自身に向き合わずになんとなく隠して生きてきたのが今までの人生で、そんな自分に嫌気がさしたっていうのもあると思う。それで、自分と初めて向き合った感じはあった。

黒木:3拍子っていうのが竹縄節だなっていうのも感じたし、前作[DECEMBER]と救難戦争が明らかに違うのはバラードなのにバンド感があってロックな楽曲だと思う所。最終ライブで手が上がってもいいと思う。テンションの高いバラードっていう感じですね。

-[M4:A.I]は唯一の恋愛ソングだと思うんですけど、これはどういう曲?

黒木:今作唯一、竹縄が外に対して歌った曲な気がする。この歌詞を見て、外に向いている感じはしましたね。

竹縄:うーん…こうやって聞かれてみて思うのは、何も覚えてないってことかな(笑)うん、何も覚えてないんですよ。多分覚えてないっていうくらい、自然と自分の中から出てきたものなんだなって思う。他の楽曲はなにかしらのきっかけがあって生まれてきた曲なのに対して、この曲にはそういうのがない。だからこの曲は覚えてないほど自然なもんなんだとも思うし。もしかしたら今の自分に1番近い曲かもしれないですね。

-今作を踏まえて次作のイメージは出来てるの?

黒木:今作がまず受け入れられるか不安ですね。どういうフィールドで戦っていって次作にどう影響するのかていうのをまた考える期間に入るんだなっていう。でも、今作で飛び立つ準備が出来たから飛び立って、次作は飛び続けていきたいと思いますね。

竹縄:鳥かごの中にいる以上、かごの中にいる時は守られていて安全だけど、飛び立った瞬間から羽を止めたらそこに待っているのは死だから。ずっと飛び続けていないといけないんですよ。バンドとして、人として。だから飛び続けるってことを大事にしたいかな。

-ライブもかなり変化がありましたよね。エッグマンにはずっと本当に出てくれていて、その中でも印象的だったのが、6月30日のライブあったじゃないですか。あれからすごく色んな意味で変わったと思うんですけど。

竹縄:6月30日っていうのはバンドの歴史の中でも間違いなくターニングポイントの一つで。大事にしたいものに気がつけたし、あのライブをきっかけに自分たちを取り戻した感じはありますね。

黒木:あの頃は悩んでたんでしょうね。変わる事に精一杯でした。”変わらないといけない”って言う。竹縄がハンドマイクにしてみようとか自分がギターの横にシンセを置いてみようとか沢山試行錯誤はしましたね。でもやってみないとそれが成功か失敗かはわからなかった。

竹縄:間違いなく葛藤をしてた時期でしたね。自分たちが生み出してきた物だからバンドを、自分を、信じて進んではいたけど、わかんなくなってた。”HOWL BE QUIET”ってバンドがどんなものか。俺等がどんなライブをして、どんなバンドでっていうのを見失ってた。俺等も変わらなければいけないけど、どう変わらないといけないか、わからなかったんです。特に、今ここに来ている人は音楽をちゃんと聴いてくれているかっていう不安があった。俺等がいて音楽があるっていうものじゃなく、音楽があって俺等がいるってちゃんとなってるかが本当に不安だったし、ならないといけないと思ってた。別に俺等はアイドルじゃないから。音楽を発信している以上、人間より先に音楽が第一に来てほしいし。

-かなり迷いは感じましたね。それを経て8月13日のエッグマンの自主企画はその迷いを飛び越えて素晴らしいライブだったと思うんですけど、どんな気持ちでライブに望んだんですか?

竹縄:今振り返ってみて、自分たちを見失ってたあの時期に気づいたことは、ライブという場において、悪い意味で客を気にしていた自分たちがいたなと思っていて。そこからの1ヶ月で気づけたのは、”HOWL BE QUIET”として、他人の目を気にしながらやっている音楽なんて、届くわけないってこと。まわりを気にしてその人たちの顔色伺ってたら、それは俺たちの音楽では無いし、そもそも曲に失礼だったなと。良い意味でお客さんを気にしないってことが本当に大切だと思ったんですよ。恐れない勇気というか。俺等がちゃんと自分たちの音楽に向き合って、余す事無くステージにその感情や歌を置いてくる事がライブにおける正義そのものだと思ったんです。だからあの日は、お客さんを置いていく気持ちでライブしたし、そういう気持ちになったことに対してすごくポジティブだったから、ただ、音楽をしようって気持ちでした。なんならあの日のライブの事、あんまり覚えて無いんですよね。

黒木:正直に話すと、6月30日はライブが楽しくなかったけど、8月13日はライブ前から楽しかった。それは、ライブをするという事にフォーカスを置いて4人全員が色々な感情を共有して、ぐっと自分たちの世界観に入り込めたからだと思うんですよ。自分たちが楽しいと思えることが成功に繋がったかなと思います。

竹縄:そう、6月30日は、なんか楽しくなかったんですよ。無意識に不安になってた。お客さんの反応とかみて顔色伺って、俺等これで合ってる?大丈夫?って聞いてるような。でも8月13日はそんな不安が微塵もなかったし、本当にライブが楽しかった。俺等が最大限に楽しむことがライブだよねっていう話しになって。

-そして10月21日のエッグマンのライブまで20本近くまわったツアーやライブ、終わってみてどうですか?

黒木:総括することは中々難しいけど、8/24のMUSIC MONSTERSは特に記憶に残ってますね。本当に楽しかったし、俺等のレベルのバンドでO–WESTに立たせてもらって、パンパンの客席でみんなが盛り上がって、自分たちのやってることが間違えてなかったんだなと思いました。あの日に[M3:ライブオアライブ]を演奏したんですけど、みんな初めて聴く曲なのに、皆の拳があがっていて。すごく自信がついた。ツアーにまわっていて、バンドには色んなドラマがあると思ったし、他のバンドのドラマをみていたら、自分たちも負けてられないなと思いましたね。

-それを経て10月21日はどうでした?

黒木:お客さんの中には戸惑った人もいるのかなと思う。この2ヶ月で色んな変化があって。ひょっとしたら変わってしまって寂しいとか、上にいくことが悲しいと思う人もいると思うんですけど、僕たちは変わっていく事に、上にいくことが目標だから、その変化も楽しんでほしいなと思う。
でも、どんなに身なりが変わっても、音楽は変わってないですよ。服装やメンバーのライブにおけるテンションは変わってしまってもやってる音楽は”HOWL BE QUIET”だから。

竹縄:バンドをやっていて思うのは、慣れることが1番怖いなと思うんですよね。慣れるってことは、色んなことに鈍感になるし、当たり前になるし、無意識のうちに自分たちがつまらないものになっていく気がして。だから変わろうとする欲求は、自分たち自身に向けて刺激を追求している部分もあるんですよね。常に新鮮な気持ちでいたいっていう。

黒木:例えばの話ですけど、もし竹縄が坊主になって、それで俺等のファンが離れていったとしたら、俺等の音楽がその人には伝わらなかったんだなと思ってしまう。なぜなら、音楽は変わっていないわけだし。バンドだからやっぱり音楽を信じて来てほしいし。

竹縄:音楽で繋がれてれば、それだけでいい。俺らなんてHOWL BE QUIETの音楽に比べればちっぽけですから。どうでもいいんです。

-自信に溢れていて最近のHOWL BE QUIETはキラキラしている気がします。ワンマンライブがもうすぐですけど、どんなライブにしたいですか?

黒木:さっきも話にあがってたんですけど、今4つ打ちのバンド流行ってるじゃないですか。それにたいして僕たちの音楽は違うし、とにかくこんな音楽があるんだぞっていうことをみせたいですね。もちろんみんなとも盛り上がりたいし、共有したい。HOWL BE QUIETってどんなバンドなんだろうって思っている人に全員に魅せたいですね。

竹縄:音楽っていうのは自由だから、何かを否定したいわけではないけれど、俺等は、俺等の音楽で盛り上がりたいっていうのはすごく思ってますね。

-それは具体的にどういう?

竹縄:やっぱり俺等の音楽ってリズムでもなく、ギターでもなく、最初に歌だと思っているんで。

黒木:よくフェスとか行って思うのが、音楽聴いてるっていうより、みんなでわいわいしているなっていう印象が強い。楽しそうだなと思うし、いいなとおも思うんだけど、そうじゃなくて俺等の音楽は自然と拳が上がって身体が自由に動くようなそんなライブにしたいですね。[DECEMBER]の時はそういう音楽からは180度違う音楽をしていたから、そういうベクトルの話ではなかったんだけど、それを経て今作が出来て、リズムの上に必ず竹縄の歌があるってものを作れたからこそ、ライブも今までより楽しいものになるんじゃないかと思います。

-なるほど。久々のワンマン楽しみです。今日はありがとうございました。

全員:ありがとうございました!