—久しぶりのインタビューですね！

緋遊（以下：H）：１年ぶりですね。前回のアルバムのリリース以来ですね。
悠希（以下：Y）：そうなりますね。
ZERO(以下：Z)：中に１度配信リリースを挟んだんですけど、盤としては１年ぶりですね。

—改めて新譜「東京ホライズン」リリースおめでとうございます！

全員：ありがとうございます！

—今回のリリースにいたるまできっといろんな思いがあったと思うんですが、どんな１年間でしたか？

サトシ（以下：S）：なんか心の波はすごくあったなって思いますね。
一朗（以下：I）：バンドとしてもそうですけど、個人個人がそれぞれにいろんな思いを抱いていたと思います。

—そんな中でリリースされた今回の新曲はどんな楽曲になっているんですか？

Y：今までのINITIAL’Lをさらに進化させた感じですね。僕らが掲げていた「フューチャーロック」っていうものにより一層近づいたかなって。今までやってた感じとは違くて、ラップテイストが入っていたり今まで以上にキャッチーなサビが入っていたり、ライブのことも考えてシンガロングが入っていたりと、ここまでの自分たちを総まとめにしたような感覚もありますね。着実に培ってきたものを詰め込んだイメージですね。
S：前回アルバムをリリースした時に自分たちがやりたいことや自分たちに向いているもの好きなことをとにかくたくさん詰め込んだんですが、その中で自分らに本当にあっているものは何なのかっていうものが見えてきたんですよね。自分がリスナーだったらアルバムリリース後の一発目のシングルでアルバムと同じことをしてて欲しくないなって思うんです。さらに１歩２歩先が見え隠れする作品を俺だったら求めるだろうなって。そこに達するまでに色々試行錯誤していった感じです。曲はたくさんあったんですが、そういう意味で先の見える楽曲に絞って今回のリリースになりました。
Y：今回アレンジャーさんと一緒に楽曲を作り上げていったんですが、いろんな楽曲がある中で僕らがぱっと聞いて一番かなって思えたのがこの曲でしたね。メンバーが１人増えて６人で作り上げていった感じです。

—実際に完成してみてどうですか？

Y：もうライブでもやってるんですが、これからどんどんやっていける楽曲だなって思ってます。
Z：幸先いい感じですね。素直に受け止めてもらえてるなって思えます。すっと入っていってるんじゃないかなって。

—リリースツアーがあって、そこからツアーファイナルが11/6に渋谷eggmanでありますね。

S：去年ワンマンツアーに回ったところで今回のツアーを作っているんですが、去年から“eggmanをいっぱいにしたい”っていう気持ちが強くて、だから去年のリベンジに近い気持ちが込められてるんです。今年に入った段階でこのコンセプトというか目標がそこだったのでこの１１月のeggmanに向けて作った一年みたいなところありますね。
Y：去年の自分たちを超えたいですよね。毎年毎年少しずつでも進んでいるものを見せたいしそうありたいし。
H：東京もそうだし、今回のツアーが成功しないと、もっといろんな地方に行けないから、まず今回のツアーをしっかり成功させたいですね。
S：地盤を固めてファンの子達と大きくなっていきたいですね。

—今回の「東京ホライズン」という言葉について聞かせてください。

Y：INITIAL’Lになってから東京という場所に拠点を移したんですが、それからいろんなバンドと出会っていろんなバンドと戦ってきて悔しさもたくさん噛み締めてきたんですよね。それだけ僕らの周りにかっこいいバンドがあふれているんですが、その中でも一番輝いていたいなって思うんです。何度でも諦めないでチャレンジしていく気持ちも歌詞にのせたんですが、「ホライズン」って言葉に関していうと、東京では地平線なんて絶対に見えないんですけど、高いところまで行けばそれも見えるんじゃないかなって、強い思いを込めています。
Z：歌詞が本当に真っ直ぐで、いい意味で比喩表現が少ないから日常で聞いていてもそうなんですがライブでもすっと響いてるんじゃないかなって思いますね。僕自身口ずさんでると元気になれるんですよね。

—では今回のシングルを聴いてくれる方々にメッセージをお願いします！

H：今回はラップもそうだし新しいことにたくさん挑戦してるのでそこを聴いて欲しいですね。ライブだと間奏に全員でただ暴れるだけっていうセクションもあるので楽しみにしててください！
Z：ギターの話をしたいんですけど、ほとんど弾くところないのでやめときます（笑）さっきの話にもなるんですが、歌詞もすんなり入ってくると思うので、心が熱くなってくれるんじゃないかなって思います。昔の自分の夢とか自分の理想とかやり残したこととか思い出してくれたらいいなって思います。
S：フューチャーロックって音楽のことだけじゃないなって最近思うんですよね。挑戦し続けることが本当の意味でのフューチャーロックだと思っていて、今回グッズにもそういうメッセージを込めたんです。もっと生活に密着してチャレンジしていく背中を押していけることが本当の意味だと思うので、ぜひ会場でそれを体感して欲しいです。最高に刺激を与える音楽を提供できたかなって思います。
I：今回は東京ホライズンもそうなんですがカップリングもめちゃくちゃかっこいいんですよ。今までのINITIAL’Lっぽさもあって純粋にかっこいいなって思えるので。こっちはバンドサウンドを前面に出せているのでシングル全部で楽しんで欲しいです。
Y：僕らが普段音楽を聴いていていろんな有名なアーティストからいろんなものをもらってるんですよね。それと同じことを聞いてくれた誰かに与えて行けたらなって思っています。そうやって何かが生まれた人がまた同じように誰かに何かを伝えての繰り返しだと思うんです。とにかく共有した時間で何かを与えて、それをよかったと思ってもらえるバンドになっていきたいですね。

—最後に今回の作品を漢字一文字で表現するとしたら何ですか？

Y：「伝」ですね。

—ありがとうございました！