—「赤色のグリッター」本誌初登場ということで、まずは結成について聞かせて下さい。
▶︎佐藤リョウスケ(以下…佐藤):
ギターの鈴木(陸生)と僕が同級生で前身となるバンドを組んでいて、
そのバンドが解散するのをきっかけに「赤色のグリッター」を結成しました。その後、共通の知人の紹介で(渡辺)明日香とクラカズ(ヒデユキ)と知り合いました。
▶︎渡辺明日香(以下…渡辺):結成は3年前、2012年ですね。
—これまでミニアルバムを2枚、シングル1枚、デジタルシングル1曲と、コンスタントにリリースを重ねてきましたが、ついにファーストアルバムを迎えましたね。
▶︎佐藤:これまでリリースしてきた音源とは、やっぱりちょっと違うなって。
1番の自信作、しっかりと胸を張って”今の赤色のグリッターはこれだよ!”と言える作品になりましたね。
▶︎渡辺:同意です!自信作です!
—アルバムタイトルが力強く、またストレートな印象を受けました。
このタイトルにした経緯を教えて下さい。
▶︎佐藤:5曲目の「息をとめる」という曲に、”存在証明を”という歌詞があり、そこからとったんですけど、今の僕達のような10代〜20代の頃って、
まだ自分自身が誰にも認められていないという気持ちがあると思うんです。
僕自身、そういう気持ちが強い方なんですけど…
けど実際、”ちゃんとあなたは存在しているよ”って大袈裟じゃない簡単な言葉で納得出来る時もある。
他にも同じ気持ちの人が沢山いるような気がして、そんな人達の心の置き場所になればいいなと思ってこのタイトルをつけました。
—佐藤さんの書く歌詞は、そういった若い世代を中心としたリスナーに多くの共感を呼んでいますが、歌詞について意識したことはありましたか?
▶︎佐藤:”これはこうだから”とか、具体性を持たせすぎると同じシチュエーションの人にだけしか届かないと思っていて。
なるべく多くの人に届くような言葉で、聴く人にとってどんな風景にでも置き換えられる歌詞を意識していましたね。
—アルバムを通して、各楽曲に誰か主人公がいて、その心象やセンチメンタルな想いが赤裸々に歌われているように感じました。
それは自分自身のことであったり、誰かに置き換えたりと意識をして切り替えをしていますか?Music Video も公開されている、1曲目の「神様の涙」についてはどうでしょう。
▶︎佐藤:曲によっては切り替えは全然違いますね。
この曲は今の自分自身と、理想の自分への葛藤や願望を歌っています。
—今作では初のプロデューサー、浅田信一さんを迎えてレコーディングを行ったそうですが、一緒にスタジオに入ってみていかがでしたか?
▶︎佐藤:バンドにとって、本当の第三者が加わっての制作でした。
ゆっくり時間をかけて、僕とバンドの引き出しを開けてくれましたね。
本当にやりやすかったです。
▶︎渡辺:それぞれのメンバーをみて、その人に合った対応をして下さいました。
私たちの質問にも真摯に答えてくれて、お互いが遠慮せずしっかり意見を出し合う事が出来ました。
—渡辺さんは今作を通してご自身のパート、ベース&コーラスとしてはいかがでした?
▶︎渡辺:コーラスに関しては、これまでより歌うパートが多くなって、曲によってソロで歌う事があったりと、新しい挑戦になりましたね。
あと、今回はレコーディング時に、初めてベーステックさんに入って頂き、サウンドやフレーズに関しても話し合いを重ね、自分自身成長出来たと思います。
—その中で特に注目して欲しい部分とかあります?
▶︎渡辺:そうですね。9曲目の「風は突然に」のイントロで、これまでには無かったリズムのフレーズが出て来ているんですけど、それは私的にも新たな1面になりました。
—そのアルバムのラストを飾る「風は突然に」についてお聞きしたいのですが、楽曲冒頭の壮大なコーラスなど、赤色のグリッターにとって新たな予感を感じさせる1曲になっていると思いました。
▶︎佐藤: 完結してしまったら意味がないというか、歌詞も何かを探し続けてるんですよね。
曲の最後も切りがよく終わるんじゃなくて、あえて引き延ばして余韻を残して全てに収まりきれていない印象にしたくて。
これからも大きなものを探し続けたいと思うし、そんなイメージを膨らませていったらこの曲が出来ました。
—12月18日下北沢SHELTERからリリースツアーもスタートします。
▶︎佐藤:すごくいいアルバムが出来たので沢山聴いてもらって、ライブを観て”やっぱりいい!”って実感してもらえたら嬉しいです。
ライブでしか感じる事が出来ないものもあると思うので、目で耳で全てを使って楽しんでもらいたいと思ってます。
▶︎渡辺:ライブに来てくれた人の中にも、少なからずそれぞれが悩みを抱えていたりすると思うんです。そんな人達にとって寄り添えるようなライブをしたいと思っています。
—2015年の最後までバンドの活動は続くと思いますが、今年を振り返り、バンドにとってどんな1年となりましたか?
▶︎佐藤:スタート。全てはこの「存在証明」からまた始まりますね。
—なるほど。振り返ることなく、今、ここからがスタートだと。
渡辺さんはいかがですか?
▶︎渡辺:一言で表すと「友達」です。
対バンやツアーで出会った沢山の人達と仲良くなれた事が本当に嬉しかったです。いっぱい刺激をもらいましたね。語り合って、”一緒に頑張ろう!”という意識が深まりました。
—今後、赤色のグリッターはどんなバンドになっていきたいと思いますか?
▶︎佐藤:何でも出来るバンドになりたいですね。
センチメンタルな曲から、ポップな曲まで、”こんなことも出来るんだ!”って、
驚かせ続けたいですね。いつまでも。
▶︎渡辺:聴いてくれている人と、いつまでも肩を並べて励ま合える、そんなバンドになりたいですね。
—最後に読者の方にメッセージをお願いします!
▶︎佐藤:今作のリリースを経て、ライブも大きく変わってくると思います。
少しでも気になったら、ぜひチェックして欲しいです!
▶︎渡辺:じつは高校生の時やっていたバンドで、eggmanにライブ出演したことがあって。
何年か経ってこうやってインタビューを受けるのは感慨深いですね。
この気持ちが伝われば嬉しいです!
※アルバム情報※
ファーストアルバム
「存在証明」
2015年12月2日 release
eninal/SPACE SHOWER MUSIC
[CD] PECF-3158 ¥2,000+税
1. introduction
2. 神様の涙
3. 海より
4. ボディーソープ
5. 息をとめる
6. クローバー
7. continue
8. 泣くなよ
9. 風は突然に
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※ライブ情報※
赤色のグリッター1st ALBUM 「存在証明」リリース
~心の置き場所ツアー~
2015 年12月18日(金) 東京 下北沢SHELTER
w / Brian the Sun
2016 年01月16日(土) 岩手 盛岡the five morioka
w / BURNOUT SYNDROMES / LILI LIMIT / Bentham
2016 年01月17日(日) 宮城 仙台enn 3rd
w / BURNOUT SYNDROMES / LILI LIMIT amd more
2016 年01月23日(土) 大阪 福島LIVE SQUARE 2nd LINE
w / BURNOUT SYNDROMES / LAMP IN TERREN
2016 年01月24日(日) 名古屋 池下CLUB UPSET
w / BURNOUT SYNDROMES / LAMP IN TERREN