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J-DAD interview
- SPECIAL -

J-DAD interview

九州は福岡をレペゼンする男性シンガー、J-DAD。R&Bシーン最大規模クラスのイベント「福岡R&B祭」や「SUNSET LIVE」といった西日本を代表する野外FESへの出演を重ね、かねてより愛や絆をモチーフに素朴な音楽を届けてきた彼が、自身初となる全国流通のアルバム作品「My Soul Days」を発表。どのような人生を歩み、また現在は音楽をどう見つめているのか、彼に話を聞いた。

Interviewer & Text:白原ケンイチ

―ではまず、本作「My Soul Days」のコンセプトからお聞かせください。

J:「My Soul Days」と言う作品は、僕が今日まで泥臭く生きてきた様をありのまま書き綴った一枚であり、十数年間のすべての苦楽を魂で叫び届けています。特に、最愛の方を亡くされた方に心から届けたい”My Friend”と、僕の代表曲でもあり、グループ時代から歌い続けてきた”素直になれるように”の二曲は、このアルバムの本質とも言うべき内容なので、ぜひ聴いて頂きたいです。

- 本作「My Soul Days」の制作には、著名なアーティストを数多く手がけてきたTinyVoice,Productionの布陣が大々的に関わっていますが、彼らと密接にリンクしてみていかがでしたか?

J:まず、TinyVoice,Productionという偉大なプロデュース・チームと関わらせて頂いたことを心の底から感謝していますし、誇りに思っています。本作に多く携ってくれているEQさんは、最初のイメージと違って本当に気さくな方ですし、わざわざ僕の地元まで足を運んでくれて一緒に”Okaeri”を生み出してくれたSunny Boy氏も、音楽愛に溢れた素晴らしい才能の持ち主です。ほかにも、本当に関わってくださる皆さんは温かい方ばかりで、まさに最高の環境で曲を作ることが出来ました。

-また、J-DADさんの大きな特徴として、”Okaeri”で歌われているような父としての側面を強く打ち出している点が挙げられると思います。父親像を重んじる特別な理由があればお聞かせください。

J:生きていく中で得るものもあれば、失っていくものもあるという現実を、僕は十数年間の音楽人生の中で学び知りました。そうした中、僕が18歳のときに長女が生まれ、今年の春には中学生になります。世間一般的に見ると理想の父親像とはきっとほど遠く、また家庭も決して裕福なわけではなかったので、娘たちにとって僕は、寂しい思いや貧しい思いをさせるただの夢追い人だったかもしれません。ただ、愛娘が大人になったとき、音楽人として生きてきた一人の男の姿や、芸を磨き貫く父親の姿を娘達が誇れるようにと、いつも全力で音楽道を歩んでいます。J-DADというアーティスト名を、二人の娘のイニシャルである「J」から取っているのは、そうした自分に恥じないスタイルを体現するためでもあるんです。

-すでに発表されている楽曲にくわえ、本作では新たに3組のアーティストとのコラボレーションが実現しています。まず、宏実と切ないラヴストーリーを繰り広げる”Can’t Say Still I Love You”。これはどういった経緯で生まれた楽曲ですか?

J:自身で初めて女性アーティストをゲストに迎えた曲なのですが、実力派の女性アーティストである宏実ちゃんをお迎えすることができて本当に嬉しかったです!ラブソングは照れ臭くて普段はなかなか書けないんですが、今回は宏実ちゃんのリードもあり本当に素晴らしいデュエットになりました。

-続いて、ISH-ONEとの”BACK MILLER”。ヒップホップ特有のストリート性に強靱な上昇志向が絡んだ、絶妙な一曲だと思います。

J:ISH君とは、初めて出会ってから三年ぐらい経つでしょうか。小倉の大先輩であるINGENIOUS DJ MAKINO氏との交流をきっかけに、知り合いました。前々から本当に尊敬してますし、日本代表するMCだとも確信しているので、全国展開するこのタイミングでオファーをさせて頂いたんです。この”BACK MILLER”は、ISH君と言葉を交わしながら生み出した一曲で、楽曲制作を通して改めてISH-ONEというアーティストの世界基準のスキルの高さをとことん見せ付けられました。

-そして、同じ九州出身のレゲエデュオ、Natural Radio Stationとも”Love and Unite”でコラボレーションが実現しています。

J:福岡の家族や仲間たちなど、応援してくれるみんなに向けて愛と感謝を綴ったメッセージ・ソングです。Natural Radio Stationの二人と初めて楽曲制作に取り組めたという事実は、福岡そして九州全ての音楽シーンを今後さらに盛り上げたい一心と、故郷九州を背負って立つ強い覚悟を示しています。

-本作リリース後の野望や展望をお聞かせください。

J:九州から全国へ向けて、皆さんに愛されるような曲を作り、伝えていきたいと思っています。あと、やっぱり僕は現場の叩き上げなので、まだ生のJ-DADを体験したことのない方にも届くよう、「My Soul Days」を持って全国各地でライブをしたいです!

-では最後に、「eggman」をご覧の皆さんにメッセージをお願いします。

J:eggmanを愛読されている皆様!そしてJ-DADを応援してくれる全ての皆さん、本当にいつもありがとうございます!「My Soul Days」という作品は、紛れもなく僕の命そのものです。ぜひ皆さん聴いてやってください!今後ともJ-DADの応援のほどよろしくお願い致します!!