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MAGIC OF LiFE interview
- SPECIAL -

MAGIC OF LiFE interview

「あなたに出逢えたから」ここまでこれた。「あなたに出逢えたから」このアルバムが作れた。
その言葉の一つ一つに、今までにないほどの説得力があった。
今まさに大きな変途期を迎えているMAGIC OF LiFEの音霊と言霊が凝縮された、あなたに届けるための1枚です。

Talking Partner : TATSUKI

—まずは、ミニアルバム「FOR YOU」リリースおめでとうございます!

全員:ありがとうございます!

—早速聴かせていただきました!良曲が本当に多いですね!どれがリード曲になってもおかしくないなって思える選曲になってるように思うんですが、今回のコンセプトなどはどういう風にあったんですか?

高津戸信幸(以下:高津戸):今回は曲作りの仕方を大幅に変えました。今まではある程度アレンジしたものをメンバーに渡していたんですが、今回はギターと歌だけの段階のデモを送りました。そのかわり、今回は歌詞に重きを置いたので、どの曲もしっかり歌詞まで書き上げてから送りましたね!何十曲か送った中でそこからメンバーと一緒に選んでいきました。アレンジもメンバーに委ねる形をとったので、シングルっぽい並びになったんだと思います。

—メンバー全員での好みが大きく反映されたんですね!それぞれ推し曲はあるんですか?

岡田翔太朗(以下:岡田):ありますね!僕は「似た者同士」という曲ですね。曲の中でいろんなイベントがあって振り幅の大きい曲ですね。デモ段階で送られてきた時にメロディーが素敵だなと思っていました。
渡辺雄司(以下:渡辺):俺は「魔法にかかる」!自分たちの曲に力をもらえるなって。背中を押してもらえる曲ですね。アレンジするときも、もちろん全曲気持ちを込めてやりましたけど、この曲は特にいろんなアイデアが浮かんできて、それを組み合わせていくのがとても楽しかったのもあって、思い入れが強いですね。

—自分たちの曲に背中押されるっていいですよね!過去曲でもありますか?

渡辺:もちろんあります!でも今回は特にかなって思いますね!全員でアレンジをやったというのも大きいかもしれないですね!
山下拓実(以下:山下):僕は「朝焼けとからっぽ」ですね!作ってる時から、これがリード曲になってほしいと思ってました。僕これ以外考えられなかったですね(笑)
高津戸:もちろん全部好きですけどね。それぞれにこだわりが大きくあったし。強いて言うなら、「魔法にかかる」のイントロのギターフレーズとか好きですね!あとは「Dreaming」のベースラインの気持ち良さとか、「QUICK DRAW」のアレンジのかっこよさとか、メンバーにたくさん助けてもらって推しどころがいっぱいになりましたね。
歌詞に関しては、全曲一押しですね。15年間の僕の音楽人生で感じたこと、出会いとか別れとか傷ついたり傷付たりとかが練りこまれていて、恋愛の歌詞でもただの恋愛の歌詞ではなくて僕らでしか鳴らせない音や言葉が入っているので、そういう部分も全曲通して聴いてもらえたらと思いますね。

—ありがとうございます。せっかくなので一曲ずつ聞かせてください。まずは「朝焼けとからっぽ」について聞かせてください。

高津戸:僕の人生の中で辛かったところが入ってる曲です。19歳からこの世界に入って、20代前半には大人の嫌なところ、自分の嫌なところが嫌という程見えてきて、どうでも良くなってしまった時期もあったんですよね。そうなってしまった時に大切なもの、大切な人をたくさん失ったんですよね。失ってからしかやっぱり気づけなくて。あの時なんであんなことしてしまったんだろうとか、あの時ああしてればよかったとか。それが「居場所には空白が残って、君といた日々のように輝いて」って言葉につながっていると思います。悲しい思い出がいっぱい詰まっていて、でもそれによって気づくことがたくさんあったなって曲ですね。悲しい曲です。

—アレンジはどういう風に進んでいったんですか?

山下:今回一番最初にやったのは選曲ですね。何十曲の候補の中からまず収録曲を選んで、そこからスタジオに入ってアレンジを進めていきました。
岡田:アレンジの軸になっているのはノブ(高津戸)の頭の中にあるイメージですね。僕はノブのイメージをとにかくヒヤリングして、そこにめがけて作っていっています。スネアを打つべきポイントとかある程度固まってきたら、そこに雄司(渡辺)がアイデアを重ねたり、拓実のギターリフがそこに乗っかってきて。で、そこからまた僕が違うアイデアも入れてみたりしましたね。流動的に進めていきますね。
高津戸:まずはドラムのリズムパターンを明確にしますね。ベースもギターもそれぞれにアイデアを持ってきてくれるんですが、とにかく僕の中ではドラムを作ってからそこにめがけていきたいんですよね。
渡辺:それぞれに抱いていたドラムイメージが異なっていたりすることも多いんですよ。俺はこれがいいと思ってたけど、確かにそっちもいいなーみたいな!俺は結構口で説明するのが下手なので、ある程度デモを作ってみんなに聞かせますね。
高津戸:みんながいろんなイメージとアイデアを持ってきてくれるから迷うんですけど、最終的に決断して固めていくんですよね。僕は僕のイメージを大事にしなきゃいけないので、心苦しいときもありましたけどね(笑)

—「魔法にかかる」についても聞かせてください。

高津戸:情けない話ですが、何度も諦めようとしたこともあったしいろんなことが信じられなくなったことが、音楽が好きだからこそ毎日のようにあったんですよね。そんな時にメンバーだったり、ファンの方々だったり、味方でいてくれる方々が「大丈夫」って言ってくれて、力が湧いてきたときのことを歌った曲です。信じてくれる人がいるから、今でも続けられているし、魔法がなくて飛べないなら走ればいいんじゃん!って自分に言い聞かせるように、そしてメンバーに言い聞かせてる曲です。だから、雄司が「背中を押される」って言っているのは僕の思いが伝わっているのがわかって嬉しいですね。
渡辺:俺、比喩を使った歌詞だともう訳がわからなくなるからな(笑)。このくらいわかりやすい歌詞だとすごく助かる(笑)

—MAGIC OF LiFEって二面性というか、多面性っていうイメージがあるんですが、今作は最初の2曲で既にその多面性が出ているなって感じますね。「Dreaming」についても聞かせてください。

高津戸:これはもう夢を追いかけよう!果ての果てまで!っていう歌ですね。これも僕らに言い聞かせているような曲ですね。飄々とやっている感じも僕ららしくていいのかなって思いますね。ダンサブルな曲も欲しかったのもありますし。
渡辺:サビのビートの聴かせ方も結構フックがあっていいよね!
高津戸:この曲だけ、僕が先に少しだけアレンジを進めたんですよね。リズムのイメージがあったので!結構昔に作ってた曲だったんですが、引っ張ってきた感じです。

—なるほど。「似た者同士」についても聞かせてください。

高津戸:お客さんに向けて作った曲ですね。コメントやお手紙をよくいただくんですが、悩んでたり人生に行き詰まっているという内容のものが結構ありまして、僕も一緒だよ、だからこそ音楽が共鳴してるんじゃないかなっていうことを伝えたいんですよね。強い人間じゃないけどただただまっすぐ前に向かって突き進んでいれば自分たちのことを好きと言ってくれる人が現れて、自分が頑張った分誰かが喜んでくれることがあったりもして、そんなことを思いながら少しでも手を差し伸べてあげられたらなって思っています。

—本当に素敵な曲ですよね。僕もこの曲大好きですね。

高津戸:メロディーに関してはこの曲が一番気に入ってます。ただ、好きすぎていろんなものを詰め込んでしまって(笑)そんな悩みもありましたね(笑)
渡辺:毎サビで表情が違うよね!
岡田:そうだよね。ノブがもってきたデモが、語りかける感じだったり訴えかける感じだったりとすでに幅が広かったからそれにみんなで寄せたっていうイメージですね。

—歌詞が最初の段階であったのは、アレンジを進めていく上で本当にいい影響がたくさんあったのかもね!

渡辺:そう!それはほんとうにでかい!最後のサビでしっかりピークにいく感じもいいよね!
高津戸:歌詞を理解してもらってアレンジを進めていくっていうのは初めてだったけど、実際にそれをやれたことが嬉しかったですね。ただ、この歳になったからできたことなんだと思います。前までは歌詞を見せるのも恥ずかしくて、極力見せないようにしていましたし。

—そして「寝顔」!

渡辺:これもいいな!これも好きや!!
高津戸:この曲は大切なものがどんどん増えていくけど、自分の隣にいてくれるであろう人が喜んでくれる人生ならいいなって。僕も男の子なので、全部一番がいいとか全部あいつに勝つとかギスギスしてた時期もあったんですが、自分が頑張ったことで誰かが喜んでくれることがあるなら幸せだなって。小さな幸せを大きく感じていこうなっていう曲ですね。
渡辺:わかりやすくてとっても伝わりやすい曲ですよね。
山下:MAGIC OF LiFE史上、一番日常的な歌なんじゃないですかね!一番日々に近いというか普段の話だよね。
岡田:確かにそうだね!
渡辺:聴いた瞬間に、日常に寄り添ってくれる曲だなって思えたから、それをより近いものとしてお客さんに届けられるようにアレンジをしていけましたね。実際に、何気ない幸せが本当に幸せなんだなって感覚でいられるようになりましたね、この曲を聴いてから。

—「PHANTOM」についても聞かせてください。

高津戸:これは玉井さんという方がアレンジしてくださったんですが、勉強になることばかりでしたね。この曲だけ浮いちゃうかなって思っていたんですが、全然そんなこともなくてアルバムに馴染んでくれたなって。

—この曲はファルセット攻めしてますよね!経緯を教えてください!

渡辺:今までデモが送られてくる時に、サビをファルセットで歌ってることが結構あったんです。喉を酷使しないためとか、デモを録るときの環境とかいろんな理由があったんだと思うんですが。僕はこの曲もそういうテンション感なのかなって思ってたら、実際も全部ファルセットなのでびっくりしましたね!
高津戸:なんかね、裏声を褒められることが何度かあったんです。なので全面に押し出す楽曲を作ってみようと思ったんです。皆さんがどう受け止めてるかわからないですけど、やってみてよかったなって思いますね!
山下:これができたときはすぐにノブにメールしましたね!これやばいわーって!この曲、まだ会場限定で配布しただけで、リリースは今回が初めてなのでリスナーのリアクション楽しみですね!

—「QUICK DRAW」!

高津戸:これはとある声優・舞台監督の方がいらっしゃいまして、その方の「QUICK DRAW」という舞台の劇中歌として書かせていただいた楽曲になります。脚本を読んだり稽古を見に行かせてもらって、書きましたね。聴いてもらえたらわかると思うんですが、いろんな音が入っていたりしますね。

—今作の多面性の大きな1面を担ってる曲ですよね。

高津戸:そうなのかもしれないですね。ベースラインとかすごくかっこよくて気に入ってます!
渡辺:これはグイグイ行きましたね!ただレコーディングで気合入ってグイグイ行きすぎたせいでライブであんまり派手なステージングできへんなーって悩みもあります(笑)ちょっと難しくしすぎたなー。

—そして最後の曲「We Live」。

高津戸:これは本当に「生きていこう」という曲です。4人でひとつになって進んでいこうと。決意をもって。隣の芝は青く見えるけど、それでもしっかり進んでいこいという曲です。誰かのせいにするんではなく自分らで腹をくくっていこうという決意ですね。
山下:この曲イントロにピアノが入ってるんですけど、人生で初めてピアノを弾いたんです(笑)。弾いたことないのに頭の中で音階が鳴ったんですよね。どれが正しいのかわからないから頭がいっぱいいっぱいでしたね!
高津戸:嬉しいですよね。弾いたことのないピアノでアレンジが広がって、しかもそのピアノが入ったことで曲が良くなったので。
岡田:拓実って、バンドの曲こそ書いてはいないけど、メロディーメーカーだなって思うんですよね。印象的なギターフレーズを考えるのも得意だし。美しいラインを出してくれる。新しい武器が増えましたね。

—これからハードルが上がりますね!拓実さんに求めるものが(笑)

岡田:みんなで拓実のピアノを求めますね(笑)

—という8曲入りのミニアルバム!ボリューミーですね!曲順はどういった感じで決まっていったんですか?

高津戸:自分が聴いて、楽しくて感動して激しくなるという感覚ですね。リード曲はもちろん一曲目だったんですが、2、3曲めで楽しくて、4、5曲めで心があったかくなって、6、7、8曲めで激しくアツくなるっていう。区分分けした感じです。

—なるほど!タイトルはどうやって決めたんですか?

高津戸:今までとても小難しい言葉を選んできたんですが、せっかくこうやって日常的な丸裸のようなアルバムができたので、わかりやすいタイトルにしようって話になったんですよね!「僕と誰か」という曲が多くて、それをそのままあなたに届けたいって思ったので、そのまま素直に「FOR YOU」にしました。

—そしてここからリリースツアーが始まりますね!メンバー1人ずつ意気込みを聞かせてください!

高津戸:最近はとにかく楽しくライブをやれているので、その雰囲気のままツアーに回れたらいいなって思います。いろんな人たちを巻き込んで汗をかいてみんなで歌って躍動感のあるライブで、そのときの言葉や表情で感情を共有できればいいなと思っています。時間を忘れられるような空間にしたいですね!
山下:今回は数字にもこだわりたくて、チケットを売りきりたいです。今ライブがすごくいいと思えているので、次に繋げたいツアーです。なので、ぜひ遊びに来て欲しいですね!
渡辺:今まで以上に感情をしっかり届けられるツアーになるんじゃないかと思います。みんなで同じ方向を向けていると思うし。ぜひその空気を共有したいですね。ですたい。

—なるほど。ありがとうございます。では次の質問に、、

岡田:おーっとっとっとっとっとっと!!!
高津戸:素晴らしいな。素晴らしいよ翔ちゃん。
渡辺:これ絶対使われるな(笑)

—意気込みは「おーっとっとっとっとっとっと」ということで大丈夫ですか?

岡田:いやいや!あのね、みんな言った通り今のMAGIC OF LiFEがすごく良くて、みんながいいと思っていること自体もみんなに伝わっているのでこの状態のままツアーに回りたいですね。今の自分たちなら新しいことにも挑戦できると思うので、新しい自分たちとしてライブに臨めたらと思っています!あとは、お客さんとコミュニケーションが取れるような何か、喜怒哀楽のどこかを知れるようなライブにしたいと思います。

—最後になりますが、今回の作品を感じ1文字で表現するとしたらなんですか?

高津戸:あ、出た!そうだ、考えとけばよかった。これ難しいな。。。
「逢」ですかね。あなたに出逢えたことで作ることができた作品なので。