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mihimaru GT
- SPECIAL -

mihimaru GT

2013年に結成10周年を迎えたmihimaru GTが自身初となるオールタイムベストアルバムを発売!発売記念として行った今インタビューでは結成時の苦労話や10年続けてこられた秘訣など、今だからこそ話せる内容の濃いものになりました。

interviewer:ブッキングマネージャー 窪田

-今回10周年記念ベストということですが、10年振りかえっての率直な気持ちを教えてもらえますか?

hiroko(以下…h):遊園地の中にいるような気持ちでしたね。ゆったりとメリーゴーランドに乗っているような時もあれば、動きの激しいジェットコースターに乗っている時もあったし、コーヒーカップに乗ってグルグル回っているような時もあったかなと。

-面白い感覚ですね。

h:色々な経験をさせてもらいました。あと19歳でデビューしたので、本当に濃い青春という感覚もすごく強いです。そこから10年続けてこれたという事自体が奇跡だなと思います(笑)。デビューした直後とかは路上ライブやクラブとかライブハウスでもよくライブをやっていたんですけど、楽屋からステージに出てみたらお客さん二人とかありましたからね(笑)。その頃は3年も続かないんじゃないかという気持ちもあったのでここまで続けてこられたことに感謝ですね。

-所謂下積み時代というか、そういったライブをしていた期間ってどのくらいあったんですか?

miyake(以下…m):デビューしてから2年くらいはそんな状況でしたね。

-かなり意外ですね。

h:その頃はmihimaru GTという名前を全然覚えてもらなくて苦労してました(笑)。こんなわかりにくい変な名前つけた私が悪いんですけど(笑)。でも今思えばそういった時代があったからこそ今の私たちがあるというか、ライブハウスやクラブってお客さんとの距離が物理的にも近くて、ライブ力が問われる場だと思うのですごく勉強になりましたね。

-ライブハウス側の人間としては、ミヒマルのようにホールクラスでのライブを行うアーティストが昨年行っていたようなライブハウスのツアーをいまだにやってくれているというのがすごく嬉しいです。

h:原点回帰という感じです。なんかホッとするんです。大きい会場でのライブももちろん楽しいですしワクワクしますが、先ほど話したようにお客さんとの距離が物理的にも近いのでそこで研ぎ澄まされる感覚もありますから。

-そんな10年を振り返った今回のベストアルバムは52曲で3枚組という大ボリュームですが、選曲はどうやって行ったんですか?

h:ファンの方々の投票を元に色々話しあってこの52曲を選びました。

-収録曲以外にもたくさん曲があるので相当難しかったんじゃないですか?

h:自分たちの楽曲って子供のような存在なので本当に悩みましたね。CDに収録できる最大限ギリギリで詰め込んだので、アルバム曲を入れたらシングル曲が入らなかったりとか。

m:10年を振り返る中で支えてくれたファンの皆さんと思い出に残る作品にしたかったんです。

h:ファンの方々から投票と一緒にその曲にまつわるエピソードも一緒に募集したんですけど、そのエピソードがすごく感動的でした。自分たちの音楽がそれぞれの方々の人生の1ピースになれていたと思うとすごく嬉しくて、音楽をやってきてよかったなって思えました。今作のブックレットには抜粋したいくつかのエピソードが載っているのでそれも是非読んでほしいです。

-こだわりが詰まった正にmihimaru GTのベストアルバムという訳ですね。

m:そうですね。今回全部マスタリングし直したんですよ。3日間連続でやってすごく大変でした(笑)。その甲斐あってみなさんが既に持っている音源とは違った形で収録しているので、そこも聴きどころかなと。

h:聴きどころと言えば今回録り直した「Drum-Line」と「mihimarhythm」も新しく生まれ変わっているのでそれも是非聴き比べて欲しいですね。

m:今回の52曲の中で、リマスタリングはしましたが、新曲という形で収録されている楽曲が一つもないので、この2曲を新しく録ることで歴史を感じつつ、また新たなmihimaru GTを楽しんでもらえるかなと思って録り直したんです。

-この2曲を選んだ理由は?

h:シングル曲は極力変えたくなかったんです。レコーディングした時の温度感というか当時の空気を変えないほうがこの10年の歴史をそのまま感じてもらえると思ったので。本当はちょっと恥ずかしいから変えたい気持ちもあったんですけどね(笑)。その中でまず「mihimarhythm」を選んだ理由は『曲がりくねっていく道でも後ろを振りむかずに前を見て進んで行こう』というポジティブなメッセージを込めたこの曲への想いが、今の私たちにもう一回必要なんじゃないかなと思ったからです。この曲を録り直すことでエンジンを入れ直せたと思いますね。

m:この「mihimarhythm」はファーストアルバムの1曲目の曲で、そこまで有名な曲ではないと思うんですけど、ユニット名が入っている唯一の曲ということもあって、コアなファンの方々からはすごく愛してもらっているんです。もちろん僕たちにとってすごく大切でもあるこの曲を新しく録り直して今のミヒマルで表現したかったんです。

-もう一曲の「Drum-Line」はどういった理由で選んだんですか?

h:この曲はちょっと甘酸っぱい夏の恋のお話しで、キャピキャピした雰囲気を感じる楽曲なんです。この曲を録り直してもうちょっとキャピキャピ感を取り戻さなきゃいけないなと思って(笑)。

~一同爆笑~

h:あとは純粋に今この曲を録り直したらどんな曲になるんだろうって一番強く思った曲だったんです。

-デビュー曲である「約束」も新しいMIXで収録されていますよね。この曲が新しく生まれ変わっていて、それが3枚目の最後に収録されているというのが歴史を感じつつすごく感慨深かったです。

m:そう言ってもらえると嬉しいですね。この曲はデビュー当時からお世話になっているスタッフさんの発案で別バージョンも作ってみようという話になってMIXし直しました。結果的に今回のベストアルバムを締めくくる素晴らしい作品になったと思います。

-3枚の流れが一番新しい「君だけのStory」から始まって、最後に一番最初の曲である「約束」で終わるというのが斬新だなと思いました。この曲順にも強いこだわりを感じます。

m:確かに時系列で言うと新しい物から古い物へ流れていくので従来のベストアルバムの捉え方とは少し違うかもしれないですね。正直なところで言うと一番最初がデビュー曲だと今と声とかも違ってちょっと恥ずかしいじゃないですか(笑)。

~一同爆笑~

h:今の私たちしか知らない方がいきなり聴いたら逆に新曲!?みたいになっちゃうかなと(笑)。

m:ミヒマルってHip-Popというジャンルを掲げて、デビュー当時から色々模索しながら様々なジャンルを混ぜて作り上げてきたので、ジャンルの近い曲たちを1枚ずつにまとめたりせず、その時その時の僕たちの発信した音楽の軌跡をみなさんに辿ってほしかったのでこういう構成になりましたね。

-様々なジャンルといえば多数のコラボ曲も収録されていますよね。

m:俺とhirokoで作る世界観って自由そうで実は狭くて、例えば歌詞の男性視点の世界観を作ろうと思ってもhirokoは女の子だから女の子目線からの想像上の男性視点になりますし、逆に僕も女性目線の歌詞は難しいんです。
でもコラボだとミヒマル色は残しつつも全く違う世界観を作りあげられるので非常に楽しいですね。

h:先ほどみっくんも話してましたがHip-Popというジャンルを掲げて様々なジャンルの懸け橋になれたらいいなと思っているのでコラボは本当に楽しいです。

-そんなミヒマルの歴史が全て詰まっているといっても過言ではない今作ですが、10年を振り返ってここまで続けてこられた秘訣などありますか?

h:失敗を恐れなかったことですかね。チャレンジ精神というか、やっぱなんでもやってみなきゃわからないことって多いじゃないですか。やる前から諦めたりせずに、とにかくなんでも思いついたことは精一杯やってやって、気付いたら10年って感じでしたかね。あとはチャンスだと思ったことにはとにかく喰らいついてました(笑)。

-ハイエナのようですね(笑)。

h:でもそのガムシャラにやってきたのがよかったんだと思います。結果なんて最終的にわかるもので、やる前には結果なんて絶対わからないですからね。

-miyakeさんはどうですか?

m:常に満足しなかったからですかね。もちろんその時その時でベストを尽くしていますが、クリエーターとしてもアーティストとしても100点満点でもう満足!って思ったことは一度もないので、それが原動力だったと思います。あとはこの二人だったから10年続けてこれたかなとも思います。性格も違うし、ぶつかり合う時もあるけど、それが良い化学反応を起こしてお互いに切磋琢磨して続けてこられたと思います。

-すごく良い話ですね。ミヒマルは常になにか面白いことや新しい話題を提供し続けているイメージがあります。

m:その意識は強いですね。

-その意識があるからミヒマルのハッピーで楽しいライブ空間も生まれるわけですね。

h:それすごく嬉しいです!ステージに立って、ファンの方々にどうやって楽しんでもらうかをミヒマルチーム一丸で常に考えているので、ライブが楽しかったって言ってもらえるのは本当に嬉しいですね。ここでも先ほど話したチャレンジ精神が表れていますね。とにかく面白いと思う事を発信し続けたいんです。

-ライブ前のゲン担ぎとかありますか?

h:ベタだけどみんなで円陣組みますね。一致団結してその日をガっと盛り上げられる感じがします。

m:でもhirokoの掛け声が意味不明な物が多くて総ツッコミが入るのでいまいち締まらないんですけどね(笑)。

-引き締まらない円陣がミヒマル恒例なんですね(笑)。

h:なにで笑われてるのかいまいちよくわかってない事もあるんですけどね(笑)。MCとかでもファンの方々がクスクス笑ったりしてるのも自分では意味がわかってなかったりとか(笑)。ツッコミがあってはじめて自分が変な事を言ったんだなって気付くんですよ。

m:hirokoは異次元の天然だから、実は天然気味な僕ですらツッコミ役に回らなきゃいけないんです(笑)。

h:ここもみっくんとのユニットで良かったと思う瞬間ですね(笑)。

-10年続けてこられた秘訣の一つかもしれないですね(笑)。では最後に結成10周年イヤーならではの10個の企画があるそうなんですが、今発表されている物以外にどんなことを行っていくのか教えてください。

h:9月に結成10周年記念ライブを行います!しかもshibuya-AXと渋谷公会堂の2ヶ所でやります!先ほども話した通りファンの方々にどうやって楽しんでもらうかをミヒマルチーム一丸で常に考えているので是非楽しんでいただきたいです!まだ未発表の企画に関しては乞うご期待ということで(笑)。

-記念ライブ楽しみにしていますし、是非これからも応援させてください!今日はありがとうございました!

h&m:ありがとうございました!