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Miyuu interview
- SPECIAL -

Miyuu interview

シンガーソングライターMiyuu。しっかりと前を向いて話す彼女の目は着実に未来を捉えていたように思う。充実した時を過ごせているんだろうなと感じた。そんな彼女がリリースするファーストアルバム。そこに込められた想いを聴いてみた。本誌初掲載!

インタビュアー:ブッキングマネージャー窪田

―今日はよろしくお願いします!

Miyuu(以下…M):よろしくお願いします!以前からこのフリーペーパー読んでいたので掲載されるのがとても嬉しいです。ファンの方からもこれに載ってほしいって言われたこともあったので。

―ありがとうございます。そう言ってもらえるのはとても嬉しいです。では早速ですが初のフルアルバム発売が約一ヶ月後に控えての今のお気持ちから聞かせてもらおうかなと思います。

M:今作は今までより自分の頭の中にあるイメージを具現化することができた作品かなと思います。アートワークもこの人と作品作りをしたい!ってずっと思っていた方にインスタグラムで連絡をしたんです。作品全体としてもこういう作品を作りたいっていうのを簡単ではありますが企画書みたいな物を作ってスタッフさんに相談して。

―アーティスト自ら企画書ってすごいですね。

M:そんなに大それた物ではないですが、そういった物を作って先にイメージを共有してから制作ができたのはとてもやりやすかったです。

―その企画書に書いた作品のテーマ・コンセプトはどういった物だったのですか?

M:大々的に打ち出しているわけではないんですが、“朝日”というのがテーマです。なのでアートワークもそれに合わせた物になっています。“朝日”って一般的にはスタートとか希望とかプラスな意味で捉えることが多いとは思うんですけど、今作においては次の日がきてほしくないみたいなちょっとネガティブな気持ち、陰の部分も描きたいなと思って制作を進めましたね。

―今作をそのテーマにしようと思ったきっかけとかはあったのですか?

M:確実なきっかけになったわけではないのですが、去年8月のワンマンの時になんだかすごく緊張してしまって、次の日きてほしくないみたいな気持ちになったんですよ。もちろん楽しみな気持ちも大きかったのですがその反面同じくらい不安もあって。そういうことってきっとみなさんも経験あると思うんですよね。あとは音楽をやっていく中でいつ音楽ができなくなるなんて誰にもわからないじゃないですか。音楽をやっている時はとても楽しいけどそういった不安とかは常に思っていて、そういったことを曲にしたりしてはいたんですが、改めて一つのテーマとして取り上げてみたのが今作ですね。メロディとかアレンジは結構明るい印象を持つと思うんですが、歌詞を読むと意外にそうじゃない部分も多くて、そういった意味でも陰と陽みたいな要素があるかなと思います。

―楽しいことがあれば辛いこともあるのは当然だし、明るいだけの人なんて絶対いないですもんね。

M:そうですね。歌詞はそういった部分にフォーカスしたものが多いと思います。

―作品タイトルも元々の企画書段階から決まっていたのですか?

M:その段階からこのアルバムタイトルにしたいというのは企画書にも書いていましたね。海で朝日がゆっくり昇ってくるというまさに今回のアートワークそのものなんですけど、そういう意味が一つ。でも表記ではSで分けてLOWLYという単語にもしていて、この言葉は身分が低いとかあまり良い印象は受けない意味を持った物なんですけど、その劣等感とかそういったところも含めて自分をという存在を素直に捉えて歌っているという意味も込めてこのタイトルにしました。

―先ほどお話にもありましたがMiyuuさんの頭の中のイメージがしっかりと具現化されているんですね。

M:ここまでテーマ性を持って作品を作ることができたのは初めてだったので、この作品をみなさんがどう楽しんでくれるかとても楽しみですね。DVD,BDにはライブの映像も収録されていますし、mu-mo専売の数量限定生産の物にはZINEもついていて、今までMCとかでは話したことがないような私の気持ちを綴っていたり、内容にもとてもこだわった作品にはなったんじゃないかなと思っています。

―今作の収録曲を作っていく中で特に意識した部分などはありますか?

M:制作段階でそこまで意識はしていなかったんですが、曲を並べてみて改めて思ったのは“誰か”がいる曲ばかりだなということですね。二人称っていうのかな。同じ人に向けてではなくそれぞれ曲によって相手は違うのですが、あなたとか君とか誰かに歌っている曲が多いですね。

―それは過去作と比べると珍しいことということですか?

M:そうですね。今までの曲は自分の感情の殴り書きというか、自分の感情、一人称が多かったです。

―その変化をしたターニングポイントみたいなものはあったのですか?

M:ターニングポイントとして意識したことはなかったですが、今思うのはライブをやる上での意識の変化が影響しているのかなと思います。以前私の曲の歌詞解説をしてくださった方がいて、それを読んだときに私は恋愛の曲としては書いていなかったんですが、その方は恋愛の曲だと捉えていて、そういう聴く人によって受け取り方が違うこととかってとても面白いなと思うことがあって、そこからライブでも一人一人の対面する意識でやるようになりました。私一人対みなさんではなく、一人一人の方々と向き合うように、届くようにライブをするようになったのが制作にも繋がっているのかなと。

―そんな今作の収録曲の中で特に思い入れが強い曲はありますか?

M:9曲目の「Southern Waves -Acoustic Studio Session-」です。2016年に配信された作品なんですが、過去のライブでこの曲の歌詞がフッと飛んでしまったことがあったんです。内心すごく焦っていたのですが客席を見た時に、泣いている女性の方がいて、こんな状態でもこの曲を聴いて泣いてくださる方がいるということがすごく特別に感じて。この曲が持つパワー、この曲の意味。聴いてくれる方がいるからそれが成立するんだなって。その時からほぼ全てのライブでは歌っていて、ごちゃごちゃ考えず自分の感情のままに歌うようにしているんです。そして去年12月クリスマスのワンマンで色々な感情が入り込んで泣いてしまったんです。自分でもびっくりしましたが、みなさんびっくりしたと思います(笑)。この曲の前がMCでそこも細かいことを考えず、その時の自分の感情で喋って、そのままの流れだったからすごく印象に残っている曲ですね。

―そんな曲がライブ感のあるAcoustic Studio Sessionで収録されているのは面白いですね。

M:今までとは違うアレンジでやりたかったというのもありますし、キレイすぎないというか、こういうちょっと粗さもあるような形も届けてみたいなと思っていて、何回もレコーディングで録り直してみたいな形じゃなく、よりリアルにより近くに、ライブ感も大事にしてチャレンジしてみました。

―次の10曲目も含めてこのライブ感はいいですよね。レコーディングでのチャレンジはほかにもありますか?

M:5曲目の「two of you」は打ち込みがメインで、今までとは違った形ですね。レコーディングの時に録ってみては直したり、色々音色を試してみたり、レコーディング中にすごく変化した曲です。そこが生音のレコーディングとは違う経験をできましたね。あとは6曲目の「someone’s tune」はちょっと気持ち悪いコード感というか、一聴するとんっ?って思うんだけど成立しているみたいな曲を作ってみたかったんです。でも音楽理論を学んでいるわけではないので、そこのバランスにはとても悩みました。ただ気持ち悪いだと成立しなくて、矛盾した言葉になってしまいますが気持ち良い気持ち悪さというか。何時間も手探りで試行錯誤をしながらデモを作って。そういった経験もできたので面白い制作でしたね。

―そしてリリース後の3/21には神田明神ホールでのワンマンライブがありますが、意気込みを聞かせてもらいたいです。

M:テーマ性を強くもった今作の世界観はしっかりとライブでも出せたらいいなとは思っています。弾き語りの一部とバンドの二部とで違う表情も見せたいですし、一部では弾き語りならではの距離感、バンドでは普段の弾き語りライブではできないような世界観。どちらも楽しんでもらえる物をちゃんと作り上げたいなと思います。

―楽しみなライブになりそうですね。最後になりますが今後の展望・目標などを聞かせてもらいたいです。

M:最近のライブで意識していることと似ているのですがしっかりとリアルに近い距離感で届けていきたいなと思っています。大きな会場はもちろん目指していきたいですが、そういった中でもギャップをできるだけ少なく、自分の血が通ったものを。そういった活動ができる取り組みをしていきたいなと思っています。