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Nene interview
- SPECIAL -

Nene interview

福岡出身4人組”正統派”ロックバンドNene。
ハイクオリティなサウンドに現代社会につきつけるような歌詞。
このバンドは世の中に広がるべきであると私は考える。
そんな彼らのファーストインタビューを敢行した。

interviewer:Shoko Ishikawa

―まずは結成の経緯を教えてください。

(Vo/Gt.)沖野裕也(以下沖野):元々同じ大学のサークル内で結成しました。

(Ba.)小林哲也(以下小林):僕は同じサークルだったのですが、二年前に加入しました。

(Gt.)和田敏明(以下和田):てっちゃん(小林)は元々サラリーマンやっていたんですよ(笑)。

-えー!そうなんですね。東京に出てきたのはいつぐらいですか?

(Dr.)小川隼平(以下小川):去年の5月ですね。

-東京に出てきてどう思いました?

和田:各駅が小さな惑星みたいな・・・(笑)。どこに行っても文化があるなと思いました。

小川:意外と福岡と変わらないなと思いました。

-そして遂に1st Album「strange gradation」が発売になりますね。

沖野:このアルバムの曲たちはバンドを結成した初期の頃の曲から、上京してきて作った曲まで、新旧揃ったアルバムになりましたね。
[M7:怪物と人間]はバンドが出来る前に出来た曲です。逆に[M1:Polaris]、[M3:メイクアップ症候群]は東京に出てきてから作りました。

-結成から4年の間で曲への変化はありましたか?

沖野:僕は大学時代、暗い曲ばかり作っていました。無意味に色々なことに不満を持っていて、心の中に深い闇を抱えていました。でも、バンドを始めて、色々な人に出会ったり、人間関係を築く内に、東京に来る位の頃には大分明るい曲が出来てきましたね。今回のアルバムタイトルもそこから来ていて、暗いところから明るい所へのグラデーションを表現したくて付けたのが、「strange gradation」です。

和田:最初沖野の家に遊びに行ったときは、わ、やばいやつの部屋だ。って思いましたもん(笑)。

沖野:一人になったら、常に暗い事ばかり考えていました。

-昔できた[M7:怪物と人間]はその1番暗い時期に作っていたのですか?

沖野:そうですね。この曲は自分自身に書いた曲で、嫌いな自分=人間、変われない自分=怪物という考え方で曲を書きました。この曲を書いたときは、歌詞とか誰かに理解してほしいだとか、思っていなかったんですけど、これに対してアンサーソングがあって、それが[M10:シネマ]です。この曲は未来の自分が過去の自分(怪物と人間の人間)に対して話しかけていて。
[M10:シネマ]も自分自身に対して書いているんです。

-[M1:Polaris]は本当に王道のポップチューンですよね。

沖野:今まで曲を作るときの感覚って、なんとなく全部一緒だったんですが、この曲の時に関しては「シングルを作ろう!」と思っていて、自分も聴いてくれる人も好きな良い曲を書きたいと思って作りました。この曲に関しては[M7:怪物と人間]とは逆で、どうやったら相手に伝わるかを考えて作りました。今まで超えられなかったラインを超えられたと思います。

-[M2:クライモア]はライブで盛り上がりそうですね。

沖野:上京前に作った曲なんですけど、当時、自分は変な曲ばっかり書いていて、今となってはボツになったものしかなかったんですが、そんな時にライブチューンが欲しいなと思って作ったのが[M2:クライモア]です。これがNeneだ!という曲になりましたね。

和田:この曲のギターリフは、KARAの曲にインスピレーションを受けて作りました(笑)。

-[M4:Downer chord]は他の曲とは違って強めの口調の曲ですね。

沖野:この曲を書いたのが3年前なんですが、この時が人生で1番落ちていた時期でした。

-それはどうしてですか?

沖野:親友が自殺未遂をしたんです。ビルから飛び降りてしまって、右腕を粉砕骨折してしまって。

-でも曲調は4つ打ちのダンスチューンですよね。そこに矛盾は感じないのですか?

沖野:その矛盾があって良いと思っています。
この曲は元々、ブラックサバスみたいな匂いのロックアプローチだったんですが、より皮肉っぽさを増すために、マッシュアップするイメージで4つ打ちにリアレンジしました。
元々、自虐の歌なので、自暴自棄とダンスチューンの結びつきって、シニカルで逆に怖く感じるかなって。僕はぴったりだと思ってます。

-メンバーおすすめの曲を教えてください。

小林:[M3:メイクアップ症候群]です。ベースのはっきりとした見せ場があるので!

小川:[M10:シネマ]ですね。福岡時代からやっていた曲で、マスタリングが終わって改めて聴いた時、めっちゃいいな!と直感で思った曲です。

和田:[M5:微熱]です。純粋にこの曲が好きです。なんというか、水の中にいるような・・・。

沖野:[M5:微熱]はなんと、このアルバム唯一のラブソングです!

-しかもかなりストレートなラブソングですよね!

沖野:上京したときに、やたら福岡の子で思い出す子がいて、付き合ってもなかったんですが、もしかしたら、その子のことが好きなのかもしれないって思って出来た曲です。

-最後に読者の方に一言お願いします!

小林:やっとリリースが出来て、凄く嬉しいので作品を聴いてライブにも足を運んでほしいです!

小川:たくさんの人に聴いてほしいです。

和田:俺のギターがもし良いと思った人は、つき合って下さい(笑)。

沖野:今回初めてNeneを聴く人にもどういうバンドなのか、わかるような一枚になっているので、是非手に取ってほしいです!

-今日はありがとうございました!