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LEO interview
- SPECIAL -

LEO interview

今年5月からスタートした怒濤の連続リリースに加え、6月には自身がeggmanで主催する「ONLY ONE VOICE 〜singer’s lounge〜 FINAL」が大盛況の内に幕を下ろすなど、2015年のLEOはとにかく話題に事欠かない。それもこれも、彼を取り巻く厚い人望と高すぎるモチベーションが着実に実を結んでいるからこそだ。そんな破竹の勢いをさらに決定付けること間違いなしの作品が、LEOにとっておよそ2年半ぶりとなるフルアルバム「BIRTH」。連続リリースの幕開けを告げた”あなたへ”のほか、”愛してるfeat. TEE & LANCE(ONE☆DRAFT)”、”君への恋feat. TAK-Z”、”Lastly feat. Ms.OOJA”といった豪華アーティストとのコラボ曲、さらにはアッと驚く異色のナンバーも多数収録。サウンド、歌唱法、そして生き様、何もかもがセンセーショナルに塗り替えられた、文字通りの衝撃作だ。我々の想像を軽く飛び越えていくバイタリティは、果たしてどこに潜んでいるのか。名実ともに”今もっともホットな男”である彼に話を聞いた。

Interview & Text : Ken'ichi Shirahara (UTALABO)

—-まず、先日行われたご自身主催のライブイベント「ONLY ONE VOICE」について触れていこうと思います。本当に豪華な出演者でしたね!僕もLEOさんと一緒にMCとしてステージに立たせて頂いて、とても楽しかったです。あと、出演者の一人として「LEOさんは本当にライブの人なんだな」ということを改めて実感しました。

LEO(以下L):そう言ってもらえて嬉しいです。ライブってやり直しが利かないから怖い気持ちがつきまとうんですけど、一度限りの経験という意味では本当に興奮するんです。「思い切りやってやろう」と意気込めるのも、生の空間に後押しされている部分が強いんですよね。今回の「ONLY ONE VOICE」もお陰様でたくさんの人に遊びに来てもらえて、忘れられない一日になりました。

—-ちなみに、僕とMCをやってみていかがでした?

L:もちろん楽しかったですよ。二人で司会を行うことが今までほとんどなかったし、もともとMCが得意なわけでもないので、すごく心強かったです。

—-でも実際は、僕の方こそLEOさんに助けられていました。どんなときでも冷静ですよね。

L:自分ひとりで喋るときは緊張もするし「あ、これを喋らなきゃ」というノルマみたいなものが自分の中に生じるんですけど、ケンイチ君と一緒にやっている時は本当に落ち着きながら進行できたんですよ。決められたセリフだけでなく、その場で起きた事に対して自然に発言できる余裕があったので。

—-さて、5月の「あなたへ」を皮切りに、これまで3ヶ月連続で配信シングルをリリースしてきたわけですが、改めて振り返ってみていかがですか?

L:常に緊張が絶えなかったです(笑)。中でも最初にリリースした「あなたへ」は久しぶりに発表するシングルでもあったし、評価が数字に反映されるという意味で、チャートもすごく気になっていました。リリース日って、ファンの皆さん以外の人たちにも楽曲がお披露目される大事なタイミングなので、その日に皆さんがどういう風に自分の曲を聴いてくれいるのかを考えるだけでももの凄いプレッシャーで。しかも今回はそれが3回も巡ってきたわけですから、ドキドキハラハラの日々でした。

—-でもその結果、3作ともiTunesのチャートで1位を記録するという快挙を達成されて。ムーブメントになっている感がすごくありましたよ。

L:やっぱり連続配信っていうのは大きかったですよね。それこそチャート上位にもランクインすることが出来て、LEOというアーティストが存在している理由を僕自身しっかりと噛み締められたんです。

—-そして、実に2年半ぶりとなる3rdアルバムのリリース。今回のアルバムは、どのようなことを思い描きながら作っていったのでしょうか?

L:僕の場合、特定のコンセプトに基づいた曲を一つずつ作るんじゃなくて、アルバムのことを意識せず、その都度制作した1曲1曲の積み重ねがアルバムとしてパッケージングされるケースがほとんどなんですね。でも今回の新録曲に関しては、シングル曲にはない要素を補う形で、今までやってこなかったアプローチにも挑戦しようという気持ちで制作していきました。そういう意味では、あらかじめアルバムのこともちゃんと目指した上で作れていたのかなと。

—-フルアルバムとしてはおよそ2年半というリリース・ブランクも、音楽に対するLEOさんの欲を大いに熟成させたのでしょうね。

L:そうですね。たとえば、僕にとってバラードはもっとも自信のあるアプローチなんですけど、それだけが僕の音楽ではないんですよね。今回挑戦をしたことで自分を成長させられただけでなく、僕の方から提示をして初めて聴いてくれる人に伝わるものがたくさんあるのだということを改めて思い知らされました。

—-おっしゃるとおり、今流行のディスコ調にチャレンジした”Living for”やのどかなアコースティック・チューン”Smile For Me”など、本作では未だかつて味わったことのないLEOさんがたくさん生まれていますね。特に思い入れの強い曲はありますか?

L:強いて挙げるとするなら”YEAH YEAH”ですかね。いわゆる四つ打ちビートと生っぽいサウンドとの融合を目指した曲で。ただのEDMにしちゃうと温かみに欠けるというか、自分の持ち味である歌の要素が少し薄れてしまうと思うんですけど、この曲はトラック構成がシンプルな分、歌とサウンドのコラボレーションをばっちり楽しんでもらえると思います。

—-あと、R&B/ソウルのリスナーとしては”Brighter Day”も欠かせないなと。こういうライトかつ適度にポップなソウル・アプローチも、LEOさんの歴史にありそうでなかったですよね。

L:”Brighter Day”では、90年代のジャパニーズ・ソウルをイメージしてみました。あの頃のミディアムナンバーによくあるクラシカルな感じを、為岡そのみさんとMANABOONのコンビにじっくり引き出してもらったんです。明るめの曲調なので、ぜひ朝方に聴いてもらいたいですね。

—-サウンドのみならず、歌声も曲によって表情がまったく違いますよね。僕自身、「LEOさんってこんな歌い方出来るんだ!」と驚くばかりでした。

L:大体いつも「このパートってどういう感じで歌えばいいですか?」という風に、なるべく自分の方からボーカル・ディレクション(ボーカルのニュアンスや方向性を指揮すること)を担当してくださる方に相談するようにしています。相手の方も曲のイメージを噛み砕いた上でアドバイスしてくれるので、それにどうやって応えていくか考えるだけでもすごく楽しいんです。特に今回はたくさんのことにチャレンジさせてもらっているので、僕が曲によってどんなボーカルを繰り出すのか、ひとつひとつチェックしながらこのアルバム聴くと一層楽しめると思います。

—-では最後に、eggmanの読者の方に向けてメッセージをお願いします。

L:僕のことを知っている人には色んなことを思い描きながら聴いて欲しいし、反対に僕のことを知らない人には、まず色んな曲を試し聴きしてもらいたいです。そうする中でボーカルだったり歌詞だったり、あるいはサウンドだったり、何か自分にフィットする要素を見つけてくれたらとても嬉しいです。皆さんの声を頼りにこれからも精一杯活動していくので、アルバムの好きなところもぜひ聞かせてくださいね!