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SAKANAMON interview
- SPECIAL -

SAKANAMON interview

結成16年目に突入し、ますます調子を上げ続けている3ピースロックバンドSAKANAMON。シンプルな音像で構成された今作「liverally.ep」は、相変わらずのSAKANMONワールド全開ながらも、彼らのロックバンドとしての魅力が存分に発揮された1枚だ。EPリリース、そしてワンマンツアーへ向けて、バンドのコンポーザー藤森元生に4年振りのインタビューを行った。

Interview&Text:渡邊直人

ー eggmanマンスリーマガジンへの登場は2020年2月振りとなります。EPリリースおめでとうございます!

ありがとうございます!

─ 新作「liverally.ep 」ロックバンドとしてのSAKANMONの魅力が詰まった1枚だと感じました。どんなテーマで作られた作品なんですか?

結成15周年を経て、これからどうしていこうかというところをみんなで話し合って。今までの僕らは同期を積極的に取り入れた楽曲が多かったんですが、改めてシンプルにロックバンドらしくライブをテーマにして、出来る限り3人の演奏で成立するような臨場感ある作品、というところを目指して作りました。

ー ジャケットも印象的でした。どういった経緯でこのジャケットになったんですか?

タイトルの中にある「rally」という言葉に「反復」や「復活」「回復」的な意味がありまして。そこに繋がるシンボルとして、僕らの実際に使っていた楽器とか機材、パソコンのディスプレイなんかをガラクタとして集めて、再生させたもの、、、名前はついてないんですけど、この真ん中にいるガラクタでできたスクラップマン的なやつを作り上げて、このジャケットになりました。

― 今作は“LIVE”をテーマに、リハから帰宅までのストーリーが綴られていると伺いました。

収録されている4曲がそれぞれ、「リハーサル」「ライブ」「打ち上げ」「帰宅途中」という流れになっています。

ー まさしくM1.「MIC CHECK ONE TWO」はリハーサルのやり取りに出てくる言葉が歌詞になってますね。

言葉も少なかったので、ただリハをやっているだけにならないようにライブを意識して、歌詞として使える言葉を選んで形にしました。

― しっかりライブ映えする歌詞になっているのはさすがでした。そこからのM2.「DUAL EFFECT」のライブ感にグイグイ引き込まれてしまいました。

タイトルの「DUAL EFFECT」は「2つの効果」という意味なんです。心理現象で、行列に並びたくなるような心理、みんなが好きなものを好きという心理を指す「バンドワゴン効果」と、負けそうだったり弱そうだったり、そんな人を応援したくなる心理の「アンダードッグ効果」 があって。そのアンダードッグがバンドワゴンに乗って行くような、この2つの心理効果が合わさることによって、僕が伝えたいメッセージが浮かび上がってきたんですよね。劣勢のまま大きな力になって、みんなを連れていくぞ!という思いを込めて、この曲を作りました。

― SAKANAMONの根本的なスタンスに通ずるものがありそうですね。

そうですね。こういうところが、我々のアイデンティティだと思ってます。

ー M3「すっぽんぽん」はまさにSAKANAMONワールド全開な曲ですね。

これは「打ち上げ」にあたる曲なんですけど、本当に深いこと考えずに、心も体も裸で楽になれるような曲になればいいなというところで作った曲です。これ、1番最後にできた曲なんで、もう僕にとってはなんかボーナスタイムというか、遊び心詰め込みまくって出来上がった楽曲ですね(笑)

ー 展開が全く予測できない(笑)どうやって作られていくんですか?

すっぽんぽんコーナー(笑)を最初に思い付きまして。

― まさかのそこスタートなんですね(笑)

そこから始まって、じゃあその前後はこの感じだろうという流れで完成していきました。

― すっぽんぽんコーナー(笑)のキメなんかもライブ映えしそうだし、ライブが楽しみです。

どうやって合わせるのかわからないけど、頑張ります! 

ー そしてM4「おつかれさま」は、まさに帰り道に聴きたくなるような優しいミドルテンポの名曲ですね。

帰宅の時に聴いている人がそのまま語りかけられてるような、なんだろう、、、気持ちと体がリンクして流れるような感じという意味でのライブ感。そんなところを伝えるために作りました。

ー まさしくそんな曲ですね。そしてM5「光の中へ」M6「TOWER」は昨年11月に開催されたリキッドルームワンマンのライブ音源となってます。それぞれ聴いて欲しいポイントなどありますか?

「光の中へ」は、音が3人しかないところで演奏している生々しさ、荒々しさ、臨場感みたいなところが本当にわかりやすく出てるんじゃないかと思います。「TOWER」は、ライブが戻ってきたぞ感というか。みんなでシンガロングできる環境で、僕らもお客さんも全力で楽しめているライブ感、空気感が伝わるかなと思って収録しました。これもぜひ聴いて欲しいです。

ー ちなみに今作のレコーディングで、何か今までにないチャレンジってありましたか?

ベースの森野さんは、普段ライブで鳴らしている音を目指して音を作っていましたね。キムさんはなんか、いつも通りだって言ってました(笑)。僕は、今回に限らずなんですが、より良く聴こえるように常に音作りやコード感を大事にレコーディングを進めました。そういった意味では、チャレンジをずっと続けてきている感覚です。

ー eggmanに出演してくれるバンドの中にも、SAKANAMONが好きで目標としているバンドにたくさん出会います。積極的に若手バンドとも対バンしているイメージですが、昨今の若手バンドから感じることなどありますか?

音楽の世界だけじゃないと思うんですけど、演奏はもちろん楽曲も、その年でそのレベルか!っていうバンドがたくさんいて。おれらがその頃そんな規模じゃなかったなと思って、どんどんレベルが上がっているなと思ってビックリしてます。焦っちゃいますよね。(笑)

ー そして3月、SAKANAMONのライブバンドとしての魅力が爆発するであろうイベントがeggmanで開催されます。これはどんなライブなんでしょうか?

我々初の、フロアライブとなっております!

― 初なんですね!意外!

カンペとか出せないから怖いですね(笑)

ー チケットは即完ということでおめでとうございます!

ありがとうございます!ライブの内容はもちろんセッティングなんかも、面白くする為にどんな感じでやろうかまさに今考えているところなので、楽しみにしていてほしいです!

ー そして全国10箇所に渡るツアーが始まりますが、こちらはどんなツアーになりそうでしょうか?

今回ワンマンツアーなんですが、どの会場もいつもより少しキャパを狭めにしたんです。みんなで密密なライブを楽しんでもらいたいですね。セットリストもそんな規模感ならではの感じになるかと思います。

ー 良いツアーにしてください!それでは最後に読者の皆さんに一言お願いします!

我々16年目に入りまして、えー、非常に調子が良いです!ライブが良くなってきたという自負がありますので、ぜひ今回のライブに来てほしいなと思っております。えー、でもね、あの気を抜くと良くないなってこの前ライブで反省したので(笑)身を引き締めて頑張っていきますので、皆さんこれからもよろしくお願いします!


⚫︎リリース情報

3/6( 水 ) New Release!!「liverally.ep」

01. MIC CHECK ONE TWO
02. DUAL EFFECT
03. すっぽんぽん
04. おつかれさま
05. 光の中へ (2023.11.11 LIQUID ROOM 15th ANNIVERSARY LIVE TOUR “真向” )
06. TOWER (2023.11.11 LIQUID ROOM 15th ANNIVERSARY LIVE TOUR “真向”

⚫︎ライブ情報

『liverally.ep』 リリース記念アウトストアライブ
“フロアで来ぶらり”

3/19(火)東京 shibuya eggman SOLD OUT

SAKANAMON TOUR 2024 ” 来ぶらり “

4.05( 金 ) 宮城 仙台 LIVE HOUSE enn2nd
4.07( 日 ) 北海道 KLUB COUNTER ACTION
4.13( 土 ) 福岡 INSA
4.14(日) 広島 4.14
4.27(土)京都 MOJO
4.28(日)香川 TOONICE
5.11( 土 ) 愛知 CLUB UPSET
5.12( 日 ) 石川 金沢 GOLD CREEK
5.19( 日 ) 大阪 LIVE SQUARE 2nd LINE
6.01( 土 ) 東京 Spotify O-WEST