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SherLock interview
- SPECIAL -

SherLock interview

エモーショナルなライブパフォーマンスと卓越したポップセンスを武器に、ライブハウスを中心に全国的に活動する大阪発のロックバンドSherLock。New Mini Album「イニミニマニモ」はこれまでのバンドの歴史と共に、未来への決意を感じる意欲作だ。いよいよ間近に迫ったリリース、そしてツアーへ向けて、eggmanマガジン初インタビュー決行!

Interview&Text:渡邊直人

ー どんな経緯でスタートしたバンドなんですか?

比嘉 琉久(Vo/Gt):メンバーそれぞれ地元が違うんですけど、大阪の専門学校で最初出会いましたね。最初はコピーなんかもやりながら始まりました。

ー「SherLock」というバンド名の由来は?

比嘉:僕が人の名前っぽいバンド名にしたいっていう話から、長すぎず短すぎず、耳馴染みのいい分かりやすい響きがいいよなってなって。その話から当時のドラムが持ってきたのが「SherLock」って名前でした。いくつか候補があった気がするけど、一番しっくりきたのですぐに決まりました。

― メンバーそれぞれどんな音楽のルーツがあるんですか?

升國 巧生(Ba/Cho):僕はバンドとして初めて聴いた音楽がRADWIMPSで、めちゃくちゃ衝撃を受けた覚えがあります。

比嘉:BUMP OF CHICKENを聴いたのがキッカケでギターを始めました。そこからバンドを始める頃にWANIMAやMy Hair is Badを聴いていたので、スリーピースでバンドをやっているのもその影響があるかもしれません。僕が沖縄出身なのもあってMONGOL800なんかもコピーしたりしていました。

― 作詞作曲がそれぞれ担当分かれているようですが、どのように作曲しているんですか?

比嘉:曲を作ろうってなった時に、2人で家に集まってやることが多いです。リズムを打ち込んだりしながら、巧生(升國)がメロディー出してくるとこに僕がどんどん歌詞を乗せていく、みたいな形です。2人になってからは特にその形が増えました。

升國: 2人とも自信がないというか心配性だから、顔合わせて「これいいよね」「いいね」っていう投げ合いをしないと、お互い不安で作れないんです(笑)

― 4月リリースとなるミニアルバム「イニミニマニモ」印象的なタイトルですがどんな意味が?

比嘉:これは英語なんですけど、日本で言うところの数え歌みたいな言葉で。「どちらにしようかな 神様の言う通り」とかあるじゃないですか。それのアメリカバージョンらしいんですよ。今作の「SECRET 」という曲の歌詞にも入っていて、インパクトあって語感も良かったし、SherLockの音楽の多面性みたいなもの表現したくてこのタイトルにしました。

― M1「光」は今の心境や状況がストレートに伝わる曲に感じました。

比嘉:ここ最近、ネガティブな感情を曲にすることが多かったんですけど、久しぶりにまっすぐな言葉で書くことができました。メンバーの脱退があって、バンドの動きにブレーキかかってしまった時期があって、でもこのままじゃいけないと思ってそこから一歩踏みだすキッカケの曲になればと思って書きました。

― 終盤のシンガロングだったり、ライブでも欠かせない曲になりそうですね。

升國:レコーディングの時、その日事務所にいた人たちにも参加してもらってシンガロングの部分をレコーディングしたんです。いろんな人の力を借りて力強い感じになったので、ぜひ聴いてほしいし、ライブで一緒に歌ってほしいですね。それと、今回はタイミング合わなかったんですけど、次回のガヤ録りは直人さんにも参加して欲しいです(笑)

― M4「醒めない、白昼夢」はポエトリーリーディング的な歌い回しが入っていたり、ストレートさとはまた別のSherLockの持ち味を感じます。

比嘉:これは2019年に自主で出したEPに入ってた曲なんですけど、「とにかく癖のある曲を作ろう」って話からできた曲ですね。 今回再録したんですけど、当時の音源から何段階もパワーアップできた手応えを感じています。歌詞も少し変えたし、ギターも重ねたし、、、昔の音源持ってる人はぜひ聴き比べて、違いを感じてみてほしいです。

― M5「こんな君なら会いたくなかった」どんな経緯で出来た曲なんですか?

升國:久しぶりにバラードを作りたいって思って作った曲です。その時の琉久(比嘉)の心情的にも、今ならいい歌詞書けるんじゃないかと思って(笑)苦戦はしたけど、良いものができたと思います。

比嘉:以前一緒に時間を過ごした人に対しての歌詞なんですけど、結局は離れ離れになってしまった人に対して、長いこと一緒にいたが故にお互い変わってしまった感情を言葉にしたくて。自分の中の感情をうまく言葉にできたなっていう手応えがあります。デモの状態では普通に「いい曲できたな」ぐらいの印象だったんですけど、いざちゃんとレコーディングしてみと、めちゃくちゃ化けたなと思って。スタジオで歌っている時も思いっきり気持ちが入ってしまうことがあって、ライブで早くやりたいですね。

― M6「SECRET」先日eggmanのライブでも披露され、コーラスワークと疾走感が印象的でした。 

升國:今作で一番スムーズにできた曲かもしれないです。疾走感出しつつ「光」とはまた別の雰囲気のクールな曲を作りたいって思って。イメージ通りの形にできました。

比嘉:最初は巧生のメロディーからだったんですけど、とにかくメロが良かったんで、どんどんイメージ沸いてきて歌詞も苦戦することもなくスムーズに書けました。

升國:この曲の始まりはどうしても目立ちたくて(笑)、最初のベースにこだわったので聴いてほしいです!

― アルバムタイトルにもなってる「イニミニマニモ」というフレーズはどうやって出てきたんですか?

比嘉:巧生からメロディーだけもらって歌詞を考えていた時に、「イニミニマニモ」ってフレーズがぱって頭に浮かんで。その言葉自体があるかどうかも分からなかったので調べたら、ちゃんと数え歌として存在する言葉でした。もしかしたら沖縄で使われていたりして、子供の頃にどこかで聞いてた言葉が潜在意識の中にあって、みたいなことなのかなとも思っています。

― 今作通して、未来への決意のようなメッセージを強く感じました。どんな人たちに届けたいですか?

比嘉:このボリュームで作品を作ったのが初めてですし、パッケージという形に残る形態でリリースするのも久しぶりなので、いつも応援してくれる方にはもちろんですが、僕らを今まで知らなかった人たちに届けたいです。今作の1曲でも刺さって、新しい出会いに繋がったら嬉しいですね。

升國:僕ら2人とも決して強い人間ではなくて今まさに新生活が始まって不安になったりする季節だと思うので、そんな人たちにとっての拠り所になれたら嬉しいです。僕たちのように自信がなかったり、不安を抱えやすい人世の中にたくさんいると思うんで、僕らも一緒だよ。って伝えたいですね。

― 全国7箇所のツアーが始まります。どんなツアーにしたいですか?

比嘉:久々に回る場所では、SherLockこんなにかっこよくなったんだってところを見せたいですね。いつもお世話になってる場所には、ちゃんと成長しているんだなっていう、良い意味で安心させられるようなツアーにしたいです!

升國:今回初日もファイナルも大阪なので、初日とファイナルで大きくパワーアップして二皮も三皮も剥けていたいです。自分たちでも成長を感じられるぐらい、ツアーを経て大きく成長できるツアーにします!

ありがとうございます!最後に何かあれば一言!

比嘉:ぜひ音源チェックして、そして気になったらライブに来てください!いつでもライブハウスでお待ちしてます!セミファイナル、eggmanお世話になります!


【リリース情報】

2024.4.9(tue) 会場限定&配信Release
New Mini Album イニミニマニモ

M1. 光
M2. mistake
M3. Re:夢
M4. 醒めない、白日夢
M5. こんな君なら会いたくなかった
M6. SECRET
M7. 今、咲き乱れて
BONUS TRACK. スタンドバイユー
(パッケージのみ収録)

【ライブ情報】

Release Tour
4/9(火) 寝屋川VINTAGE
4/11(木) 岡山 CRAZY MAMA 2nd Room
4/17(水) 福岡 Queblick
4/18(木) 広島 ALMIGHTY
5/16(木) 名古屋 R.A.D
5/17(金) 東京 eggman
5/25(土) 大阪 BRONZE(Tour Final)