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SPRINGMAN interview
- SPECIAL -

SPRINGMAN interview

「murffin AUDITION 2021-2022」グランプリ受賞後、コンスタントなデジタルリリースを重ね、突き抜ける歌声と幅広い音楽性でシーンをざわつかせてきたSPRINGMAN。初の全国流通盤として満を持してリリースされる1st mini Album「SCREW」は、SPRINGMAN荒川大輔渾身のロックンロールを詰め込んだ名盤だ。いよいよ間近にリリースを控え、今の思いを語ってもらった。

Interview&Text:渡邊直人

― 1st mini Album「SCREW」がいよいよリリースされますね。リリースおめでとうございます!

ありがとうございます!

― 初の全国流通でのCDリリースかと思います。「murffin AUDITION 2021-2022」でグランプリを受賞して、デジタルでのリリースを積み重ねて遂に、というところかと思いますが、今の気持ちを聞かせてください。

率直に嬉しいです!CDをリリースするのは初めての経験ですし、形に残るものなので悔いのないようにと思って、とにかく振り絞って作り上げました。僕だけの力ではできなかったことなので、一生懸命頑張れるきっかけを一緒に作ってくれた、周りにいてくれる皆さんに感謝しています。

― CDがお店に並ぶのってやっぱり念願ですよね。

「いつか自分も」と思いながらCDショップにここ1〜2年たくさん通って、同じレーベルやこれまで対バンしてきた先輩や仲間のCDがお店に並んでいるところを見てきたんです。応援メッセージのPOPなんかも見て、早く自分もここに置かれたいと思い続けてきたので、それがついに叶うと思うと心底嬉しいですし、お店にも手に取ってくれる人たちにも、全力でありがとうございますっていう気持ちを伝えにいきたいです。

―「SCREW」というタイトルやジャケットに込めた想いがあれば教えてください。

日本語で「ネジ」なんですけども、ネジってかっこよくないですか?僕にとってネジって、子供の頃から父親の仕事の関係で身近にあって最初に遊び出したおもちゃみたいなものだったし、高校、大学も工業系の学校で勉強していたのもあって、とにかく身近な存在なんです。改めて考えると日常のあらゆる場所でみんなも意識してないところで使われていて、様々な分野・場所で、みんなの生活の一部になっている。そんなネジのように、自分の楽曲がいろんな場所や状況で支えになったり、彩りを与えるものになってくれたら、という思いで「SCREW」というタイトルにしました。

― M1「カポック」は昨年デジタルリリースもされた曲ですが、この曲で一気にSPRINGMANのイメージが拓けた印象です。制作エピソードや、思い入れがあれば教えてください。

初めてドラマの書き下ろし曲として作った曲です。テーマに沿って限られた時間の中で形にしていくのも初めての経験だったので、いよいよ音楽を仕事にしていくんだなっていう身が引き締まる思いと同時に、そんな状況にワクワクしながら望んだ楽曲でした。考えすぎてもいけないと思ったので、今の自分にできることをと思って、衝動や直感というものを大事に作りました。だからこそ今、SPRINGMANを知るキッカケになっていたり、代名詞的楽曲になっているのは嬉しいですね。

― 今回のリード曲でもあるM3「エスケープコール」どのように出来た曲なんですか?

曲作りに行き詰まっていた時に、バンド仲間が曲づくり対決しようって言ってくれたんですよ。僕が行き詰まると電話で助けを求める感じに「エスケープコール」って名前をつけて、このタイトルで明日のこの時間までに作ろう!って話になって。そこで生まれた曲です。

―「逃げたくなる」と繰り返される歌詞が、ありのままの心情が綴られているように感じました。

活動が進む中で状況が変わっていって、より良いものを作っていきたい思いで制作に対しての意識も変わっていって。自分のやりたいことだし楽しいことではあるんですけど、自分で自分を追い込んでしまう瞬間があったんです。そんな時に大学時代の友達によく電話をして、卒業してからどうしてるとか、仕事始まってからどうなったなんて話を聞いたりしながらダラダラ話してたんですけど、最後「お互い頑張ろうぜ」って切ればいいのに、行き詰まっている自分には「頑張ろうぜ」って言葉に出来なかったんです。そんな頃の思いを歌詞にしました。

― 悩んでいるからこそ生まれる言葉に救われる人は多いと思います。

この曲を真剣に聴いてくれているタイミングって、きっと誰かにそばにいてほしいはずだと思うので、そんな人に寄り添えるような曲になってくれたらと思います。

― 音作り、アレンジなどもかなり練り込まれている印象です。レコーディングでこだわったポイントなどありますか?

生々しさみたいなところを強く意識しました。歌詞にも僕の内面が大きく現れている楽曲だと思うので、目の前で演奏をしているようなリアルな部分をちゃんと音に残せるように、どの楽器もこだわりました。

―「心境」「右にならえ」「雨降り休日」はずっとライブでもやってきた曲ですよね。遂に音源としてリリースされますが、楽しみにしてた人も多いんじゃないでしょうか。以前デモで出していたかと思いますが、再レコーディングするにあたって何か変化はありましたか?

元々SPRINGMANがスリーピースバンドだった頃は3人で出せる音で作るっていうのが1つのコンセプトだったんです。でも今のソロ形態になったことで自由度が増して、最初に作っている時から頭に鳴っていた音、全部を積め込むことができました。ただ、歌に関しては作った当初の不完全な雰囲気みたいなところを大事にしたかったので、作った頃の気持ちや歌い方を思い出しながら歌いました。

― 「雨降り休日」は特に、ソロアーティストならではサウンドになっている気がします。

この曲は特に、構成やサウンド構築のイメージはあったんですけど、作った当初はそれを形にする技量もイメージを伝える力もなくて、、、今やっとできるようになったので、思った形にすることができました。笑っちゃうような雰囲気でレコーディング現場は望んで楽しかったです。普段は触らないような楽器も積極的に取り入れて、いろんな音が入ってるのでぜひ聴いてほしいです!

― そしてリリースツアーが6月に開催されます。今回は東名阪だけでなく、出身地でもある宇都宮もツアーに組み込まれていますね。意気込みを聞かせてください!

好きなバンドを見に、たくさん足を運んだ地元のライブハウスから始まりますし、なによりCDを持って初めてのツアーなので、今まで以上に楽しみです!地に足つけてしっかりやりたい気持ちと、ここまでありがとうとこれから楽しみにしていて欲しいって気持ち、このライブどうなってしまうんだっていうワクワクと、、、、いろんな感情が溢れそうになっているので、そんなライブをみんなに見てほしいなと思います!

― SPRINGMANの音楽をこれからどんな人に届けていきたいですか?

僕は生きるのが器用じゃないし、むしろ下手なぐらいで。だから、同じようにうまくいかないと思っているような人に寄り添いたいんです。僕がステージに立つのは、こんな自分でも一生懸命やっていればいいって思えたからで、僕を見て大丈夫だって思ってほしいんですよね。誰かが迷ったりした時にリセットできるキッカケになれたらと思うし、そんな人たちに、SPRINGMANの音楽が届いてくれたらと思ってます。


【リリース情報】

4/10( 水 ) New Release !!
1st mini album「SCREW」

01.カポック
02. 心境
03.エスケープコール
04. 右にならえ
05.雨降り休日
06. 勤労

【ライブ情報】

SPRINGMAN 1st mini album『SCREW』release tour

6/8(土)栃木:宇都宮HELLO DOLLY
6/14(金)大阪:LIVE SQUARE 2nd LINE
6/15(土)愛知:CLUB ROCK’N’ROLL
6/28(金)東京:下北沢Daisy Bar