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【PICKS!】#02 「C SQUARED」 interview
- SPECIAL -

【PICKS!】#02 「C SQUARED」 interview

eggmanが独自目線で注目するオススメアーティストを紹介する「PICKS!」、本号では、R&B, FUTURE SOUL, HOUSE等のブラックミュージックルーツをオリジナル解釈のアーバンサイドミュージックとしてアウトプットするグルービーカルテット、C SQUAREDをご紹介! ’90ジャパニーズR&Bから、最新のワールドワイドクラブミュージックカレントまで、世代性と地域性にまたがった2019年男子横揺れ自由形の感性で、現在ライブハウスを中心に活動中。 12月に控えた初となるワンマンライブまでの道のりを、バンドのこれまでと絡めて話してもらいました。

Interview & Text : 鞘師 至

ー shibuya eggmanにはこれまで度々出演してもらっていますが、12/15(日)には遂に初のワンマンライブですね。 これまでの経路的に、C SQUAREDは元々どういう風に集まったバンドなのかを、聞かせてもらえますか?

■TŒM(Vo) : 僕とSyn(Gt.)が元々高校生の時からバンドを組んでて、僕のアメリカ留学が決まった時に、ONE PIECE的な感じで「2年で戻ってくるから、その時また東京で集まろう」って言って一旦散ったんですよ。 そしたら僕がアメリカ楽しすぎちゃって2年経っても全然アメリカにいたんですよね。 で、ある日向こうで車乗り回して遊んでたら、電話が掛かってきて、お前約束が違うじゃないか、早く帰ってこい的な(笑)。 それで確かに約束はしてたんで、僕的にはけじめだと思ってアメリカの専門学校は中退して、バンドしに日本に帰ってきたんですよ。 そしたら当時のベースは別でメタルバンドやり始めてて、アメリカから僕を呼び戻したくせに「俺今はこっちのバンドをやりたい」とか言う訳ですよ。 で、Synは大学でちゃらんぽらんな生活しててギターすら家にない、とか(笑)。 もう僕キレそうになって(笑)。 僕は向こうで毎日音楽理論とか勉強して、ライブもしてっていう音楽生活をしてて、でも約束だから中退してまで戻ってきて、そしたらメンバーは女のケツ追っかけてたり、別でメタルバンドやってたり… Synなんて最初パワーコードした弾けなかったんですよ。
■Syn(Gt) : …そこからがんばりましたね(笑)。
■TŒM : でも俺戻ってきちゃったし、職もないし、もうバンドやるしかないじゃん、っていうことでとりあえずで曲作って、ウェブの当時有名だったメンバー募集掲示板に書き込んでメンバー探して。 で、最終的にKёи(Ba.)とisu(Dr.)が見つかって、今のメンバー編成で固まりました。

ー あ、メン募ってちゃんとメンバー見つかるんですね(笑)。

■Kёи(Ba.): かなり奇跡に近かったと思います。 最初はへんな人沢山応募で来ましたし(笑)。 すごい革手袋とかはめてるけどめちゃくちゃ下手なドラマーとか(笑)。

ー 来そう〜(笑)、でも結果本当良かったですね。 Synさんは元々TŒMさんとは?

■TŒM : Synは高校の後輩ですね。 元々は彼の友達の超イケメンのギタリストと僕がバンド組んでたんですよ。 でもそいつがギターはうまいけど他がポンコツ過ぎて学校退学になって一緒にバンドできなくなって。 で、責任とれ!って言ったらそいつが連れてきたのがSynで。 第一印象は「こいつ大丈夫かな…」っていう感じでした(笑)。
■Syn : でもそれだいぶ端折ってまして…(笑)、学校の近くにみんなが溜まるスーパーがあったんですけど、入学式初日に友達とマック食べてたら、急に「お前、新入生?」って絡まれて(笑)。 その場にその共通の知り合いのギタリストもいて紹介されて、「ギターやってんの?」って訊かれて。 当時僕はアコースティックギターだけやってたんで「はい、やってます」って言ったら、うちにギターあるから来いって連れてかれて… 入学式初日ですよ(笑)? 親父が尾崎豊が好きで家でよく聞いてて、その影響でアコギ弾いてたんで、まさかそこから今みたいなギターを弾くことになるとは思ってもみなかったですね。
■TŒM : すっごいオシャレなコード考えた!ってそのフレーズSynに渡すと、すっごい渋〜いギター入れてきたり(笑)。 そういうの結構あるんですよ。 1人だけ違う時代に生きてる的な。 あとは、覚えたての9thのコードとかをリハスタとかでずっと弾いてたりするんですよ。 それが嫌でね〜(笑)。 うわー覚えたて〜っていう感じが(笑)。

ー 曲はTŒMさんがギター含めて作って、アレンジを全員で詰めていく、的な作曲方法?

■TŒM :  最初は1人で全部作ってたんですけど、やっぱり限界が来るんで、最近は骨組みは僕が作るんですけど、みんなの脳を借りてバンド全体でアレンジをまとめてます。 

— 音楽性は最初から今のようなテイスト?

■TŒM: 僕元々ダンサーだったんで、幼少期から高校生になるまではマライア・キャリー、とかマイケル・ジャクソンみたいな洋楽中心で聞いてて、高校でロック一気にハマって。 バンド始めた時はFall Out Boyとかみたいな曲やってました(笑)。 今と全然違いますよね。

— このバンド、ライブではTŒMさんは歌いながらダンスも取り込んだステージングをしてますが、それはそういう音楽キャリアからだったんですね。 

■TŒM: そうですね、今の音楽になるまでそのプロセスは省けなかったですね。 

— そんな音楽的なプロセスも経て、今回は初のワンマンライブですが、そのために準備していることって何かありますか?

■Syn : 純粋にロングセットのライブが初なので、それをしっかり見せれるように、来てくれる人に楽しんでもらえるようにライブの流れも含めて今練っているところです。
■TŒM : あとは来てもらってのお楽しみですけど、普段の30分のライブでは聴いてもらえてないものもできるかも…? 今色々考えてます。 なのでこれまでWeb上で僕らの音楽を聴いてくれて気になってる人とか、ライブハウスでライブを見てくれて少しでも気になった人とか、いろんな人に見に来てもらいたいですね。 ひとまずここまでの僕らの集大成というか。 楽しんでもらえるようにがんばっていいライブにしようと思います。