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カトキット interview
- SPECIAL -

カトキット interview

eggman 「みずみずしい日々」コラム

Interview & Text : 鞘師 至

eggmanをご覧の皆様、初めまして!
京都を拠点に活動中のスリーピースエレクトロポップバンド、
カトキットボーカルのあっけと申します。

この度2017年6月21日に2nd Mini Album「みずみずしい日々」
をリリースするにあたり、文字数無制限でアルバムの魅力をお伝えできる場をいただけたので、それはそれはテンション上げて書いていこうと思いますのでよろしくお願いします!書きたい放題!!!

まずは「カトキット」というバンドについてご紹介します。

1、カトキット

「ポップミュージックと呼ばれる音楽ってなんでこうもクソみたいな歌詞ばっかりなんやろう」というボーカルあっけの疑問からスタートしたこのバンド。聞いてる分には一番興奮できてたまらない音楽のジャンルなのに、どうしてこうも胸を締め付けてくれないんだろう。もっとキュンキュンさせてくれよ!っていうかそれが出来たら
最強の音楽なんじゃないか?よし!作ってみよう!!

ざっと説明するとそんな感じで「ポップミュージック」と「感情の深みを見出す歌詞」という両極端な二つを絶妙なバランスで併せ持つ楽曲を制作するためにこのバンドは生まれました。

ライブではシンセサイザー2台とループステーション、その他諸々のエフェクト系機材と、ドラムとベース。
それらを駆使してエレクトロサウンドを中心に生み出しています。

メンバーは男、男、女です。みんな健康な人間です。

2、「みずみずしい日々」アルバムコンセプト

今回のアルバムは自身2作目のミニアルバム。
一作目を出した頃は持ち曲の中で一番いいものを上から6曲選んでベストアルバム的にしようぜ!売れなかったらもう次無いんだから!っていう感じで選曲。
それに比べて今作はきちんとテーマを持って曲を書いていきました。
一番のテーマは「孤独」。
そう聞くとなんて暗そうなアルバムなんだ・・・と思われるかも知れないですが、そうじゃ無い。
例えば夏から秋になる夕暮れに吹く風に、なんとなく切なくなったことが皆さんにもあると思います。
あの感覚はただ切ないものでしょうか。悲しいだけのものでしょうか。
その瞬間何を思い、どんな言葉がよぎったのか、誰に思いを馳せているのか。
そんな事を思い返すとき、孤独がふと顔を出す気がします。
「孤独の時間」というのは、捉えられなかった感情の粒を鮮明に映し出すために必要な、とても大事なものだと思います。
その粒の一つ一つが人生になり、豊かな日々となる。
孤独を少し愛しく思えるような、そんなアルバムを目指しました。

3、「みずみずしい日々」聞きどころ

「孤独」をテーマにという話をしましたが、1曲目からサウンドはフルテンションです。ピコピコ全開です。
ピコ太郎もおどろk(自重)
バンド作品でありながら6曲中3曲はリズムが打ち込みだったり、ストリングスもふんだんに使用しました。
曲順の並びを考えてからバランスを見て編曲したりもしたので、とても聞きやすくバラエティーに富んだミニアルバムになっております。
歌詞の世界観は様々なシーンで書きました。
26歳だったり、15歳だったり、メスだったり、人間だったりします。部屋の中だったり、桜の木の下だったりします。
あなたが思うここで聞きたい、この時間に聞きたいって曲をそこに連れていってやってほしいなと思います。
でも初めて聞く時は一度最初から最後までヘッドフォンで静かな部屋で聞いてほしいな!
作り手のエゴですが、細部までじっくり聞きこんでほしい。

4、「みずみずしい日々」音楽的マニアック観点

レコーディング、ミックス、マスタリングの全てを京都のスタジオ「SIMPO」の小泉大輔エンジニアに依頼。
カトキット初音源からずっとお世話になっていて(かれこれ4年ほど)阿吽の呼吸で話ができる(はず)の信頼のできるエンジニア。
カトキットのレコーディングはいつもカトキット側でプロツールスを使い完全にデモを作ってから、それをいい音で撮り直していくという感じで、そのままデータを渡したりもするんですが、私のこういう音にしてくれ!という要望にストンと応えてくれるんです。
今回レコーディング、ミックス共に最も時間がかかったのがラストの曲である「喪失」でした。
ボーカルを「山下達郎さんばりのダブルボイスにしたい!」という要望を伝えると「じゃあ1000本ノック行きますか。」という感じで、一度録音した歌に対して、音程や音の長さはもちろん、息遣い、発音の微妙なニュアンスなど全てをぴったり一緒にして重ねて歌を撮っていくというレコーディングが行われました。
5秒聞いては5秒歌って、「はーい、もう一回聞いてー、はい、歌って!はい、もう一回ーー!」っていう感じで何度も歌い直しました。クッソ疲れましたが、ドMの私からすると最高に楽しかったです。
編曲もシンセサイザーや打ち込みの上物の量が過去最大です。
アルバムを聴いてもらった方から「喪失」が一番好きという言葉も多数聞くので、自信のある一曲です。
ぜひ山下達郎さんばりのダブルボイスにも注目して聴いてください!!

5、こんなよくわかんない奴の文章を読んでくれたあなたは天才、努力家、天下取り

ここまでよくお付き合い頂き、ありがとうございました!
もしもあなたがカトキットも知らないのにここまで読んだんだとしたらそれはもう気持ち悪いです!
ありがとう!!!
いよいよ2017年6月21日、「みずみずしい日々」リリースします。売れなかったら次は無いわけですが、私達の音楽は日本のミュージックシーンに必要だと信じてます。この音楽最速消費時代に、一生モノを目指して作り続けてます。フェスでワーワーいうだけがインディーズバンドじゃ無いんだ!
人生をみずみずしくする芸術を求めているあなたに届いてほしいです。

最後まで読んで頂き、本当にありがとうございました!
作品を通してあなたの人生に何らかの影響を与えられることを願っています。