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ラックライフ interview
- SPECIAL -

ラックライフ interview

2018年5月、結成10周年、デビュー2周年を迎えるラックライフが6枚目のシングル「シンボル」をリリースする。

「今のラックライフがあるのは見に来てくれる皆や仲間がいてくれたから」。そう語るPON(Vo & Gt)の今作への思いは本当に感慨深く、10周年を迎えるにふさわしい1枚!

Talking Partner : TATSUKI

ーまずは6th Single「シンボル」リリースおめでとうございます!

PON:ありがとうございます!

(パチパチパチパチ)

ー今回は、TVアニメ『食戟のソーマ 餐ノ皿』遠月列車篇OP主題歌となっておりますね!

PON:そうなんです。でもこれ、大阪映らないんですよ(笑)なので他のチャンネルでたまに放映してる時を狙ってみたり、あとは東京に滞在しているタイミングでみたりしていますね。
原作に関してはもちろん読んでました!JUMPっ子なので!

—自分が見ていた漫画のタイアップをやるってなると、喜びもひとしおなんじゃないですか?

PON:やっぱりテンション上がりますよね!だってJUMPですよ!?男子はみんなJUMPみて育ってるじゃないですか!(笑)

—そうですよね、僕もそうでした(笑)

PON:ですよね(笑)

ー歌詞を見させていただくと、アニメのタイアップ曲でありながらも、PONさんの思いそのもののような気がしてならなかったんですが、シンクロする部分も多かったんじゃないですか?

PON:タイアップ曲を書かせてもらう時はいつもそうなんですが、原作を読んで、自分と同じ気持ちになっているシーンはどこやろって探すんですよね。それを見つけたら自分のことのように歌っていくんです。
今回は、主人公が学校の中で友達と一緒に刺激し合いながら高めていったり、夢に向かって頑張っていく部分が、ライブハウスに似てるなって思ったんです。
もう10何年ライブハウスに出続けていますが、毎回いろんな人たちと本気のライブでぶつかって、そのあとの打ち上げで対バンした人たちと色んなことを話すじゃないですか。こういう風になっていきたい、こんなことがやりたい、って。その間に自分たちを信じてくれる仲間と出会って、もっともっと先の夢まで語り合えるような関係にもなっていって。ライブハウスを出てもやっぱりそんな話をし続けられる関係にもなっていったりして。
そういう部分が一番近いものを感じましたね。

—確かにそうですよね、ライブハウスっていう場所は。

PON:自分たちにとってなくてはならないもので宝物なんですよね。
でも逆を言うと、未だに一緒にやれちゃっている現状でもあるなって思うんです。
バンド始めた頃の予定では、もう既に某有音楽番組にも出演してるはずの年齢じゃないですか(笑)。でもまだそれは夢の話であって、そんな同じような夢の話を10年間ずっとしてるんですよね。それってやっぱり悔しいんですよね。仲間が今もいてくれてることも最高だし、自分たちも音楽にも自信を持ってやっているけど、それがまだ結果を出せていないままずっと一緒にやれてしまっている現状がもどかしくて、もっとやらないけないし、もっと認められるべきだから、「俺らもお前らも最高やな!でももっと頑張らんといかんよな!」っていう狭間ですごく戦ってるんですよね。

そういう思いを込めてる歌です。

ー特に素直に思いを込めることのできた言葉などあったら教えてください。

PON:僕らの一番最初の原動力って「うわ、あれかっこいい!」って思えたことなんですよね。それが二番の「答えなら胸の中 いつだって変わらない気持ち 憧れてたあの姿に 近づけてるかな」という部分なんです。学生時代にズタボロの学校の一室で見た、2つ上の先輩のライブを未だに覚えてるんですよ。機材もボロボロで、今思えばよくあんなところでやれてたなっていうような環境ではあったんですけど、生まれて初めての生の楽器が鳴るライブ。うわーって思った気持ちは今でも覚えてるし、ああいう風になりたい!って気持ちで始めたんですよね。それが自分の中でのシンボルなんで、大事にしていきたいなって思えるんですよ。だから未だにあの時のことって話題にも出てくるし。「ああいう風になりたいよな!」って。「誰かが思い出してくれた時にいつになってもドキドキできるようなそんな存在になりたいよな」って。

—僕はど頭の歌詞からドキドキしましたよ。核心的なものだなって。

PON:僕らの信じてるものは僕らがあの時感じた気持ちやったってやつですね。自分たちが何にドキドキしながら、何を思いながら10年バンドをやってきて走ってこれたかっていうのは形もないし覚えてる人もきっといないけど、自分だけでも覚えていられたら十分支えになってるなって思いますよね。

ーそしてアレンジがものすごくシンプルでありながらも、それでもラックライフ感が絶対に死なずに活きてきますよね。

PON:とりあえずギラギラしたいよなって言いながら作りました。音もフレーズもリズムパターンも。シンプルに作ってそこから細かく刻みまくろうって進めていって、音が詰め込まれているけど疾走感のしっかりあるものを目指しました。サビもギターがカッティングで刻みまくっていたり、今までやったらNOって言ってただろうことも、それやってみようって会話しながら進めていきましたね。

—ラックライフって、いろんな音を混ぜすぎず1つ1つの楽器の音がしっかり聞こえてくるアレンジにしてありますよね。

PON:もちろん生楽器以外の音が入っていることもありますけど、できるだけ今いる4人で完結させるものを目指していますね、ライブで再現できなくなってしまうので。もしかしたらそのうちバリバリに同期を使い出すかもしれないですけど、それはそれで僕は全然ありやとも思ってるんです。
ただ、今はこの4人でできることを追求している段階ですね。

ーそして、2曲目「ルーター」についての製作のきっかけ聞かせてください。

PON:人間ってショックを受けたら時が止まるんやって思ったことがあったんです。泣くとか叫ぶとかではなく、本当に「ちーん」ってなるんやって。それは、自分が大切にして作り上げてきた宝物の山を、身近な人の一言で弾かれてしまって、これがなくなったら俺でいる意味がないんやけどって思うほどショックな出来事だったんです。こんなに近くで生きていて俺がこんなに大事にしていたものをわかってもらえてなかったんだなって感じで、人と人ってわかりあえへんのやって悲しくなったんです。そんなことが起こるなら一人で生きていきたいとも思ったんですけど、でもやっぱりそこにいて人と生きていたいとも思うし。
全部をわかってくれとは言わないが、わかろうとして欲しいなって思うと同時に、もしかしたら自分も気づかないうちにこうやって人を傷つけてしまっていたのかもしれんなって思ったらすごく怖くなって、人の気持ちをしっかり考えて生きていきたいなって改めて思ったんですよね。
誰かにこの気持ちを聞いて欲しかっただけの歌です。
どうして欲しいとかじゃなくて、口に出してただ救われたかっただけの曲かな。

—いつ頃の出来事なんですか?

PON:去年ですね。そう思った瞬間に歌詞を一気に書き上げました。書き上げたっていうよりも心に何かぶつかったからそれを書き出したって感じですね。書きたい書きたい!って思いながらすぐにできましたね。

ーそして3曲目「バースデー」について聞かせてください。

PON:僕、言葉を口にしながらメロディーを作っていって、それがいきなりハマることがあるんです。「これって何のこと?」って思うくらい突然に。「バースデー」はまさにそうで、地元の川辺でアコギ弾きながら口ずさんでいたら「今日は僕の産まれた日」ってフレーズが出てきたんですよ。普通の何でもない日に(笑)

—誕生日でもないのに?(笑)

PON:そうなんです(笑)。これいいかんじやなーって。でも今日普通の日やけどなーって思いながらも、とりあえず今日は僕の産まれた日ってことにしてみようかって思ってそこから作っていきましたね。

—おもしろい(笑)。そもそも川で歌ったり練習したりするんですね!

PON:川でめっちゃ歌うんですよ。曲作りとか川辺ですることも多いですよ。

—そうなんですね!予想外の作曲術でした(笑)。そんなバースデーは今回コラボがあるんですよね?

PON:そうです。LACCO TOWERの真一ジェット兄さんと一緒にやらせてもらいました。前から誰かと一緒に何かやってみたいなっていうのはあって、せっかくやるならキーボードの人とって考えたら彼しかいない!って思って。
今までのキーボードフレーズはスタジオミュージシャンの方に後乗せサクサクな感じでやってもらっていたんですが、今回は一緒にスタジオに入って「この曲どうしていこうかー?」っていう初期の段階から作り上げていきました。すごく面白かったですね。

—ゲストミュージシャンというとガンガン前に出てくるイメージだったんですが、綺麗に「ラックライフ」としてまとまっている感じがして、それがいい意味で期待を裏切られた感がありました。

PON:ゲストミュージシャンっていうとそうですよね、もっと派手にやってもらったりしますもんね(笑)。いろんなこと考えながらやってもらえたのでハマったのかもしれないですね。

—一番のお気に入りの部分ってありますか?

PON:アウトロですかね!ここは丸投げしたんですけど、こんな感じかなー?って弾いてくれたのが、それ!って感じでしたね。やっぱすごいなーかっこいいなーって思いました。

—おもちゃ箱感ありますよね。

PON:そうですね、ポップにしたいなって思っていて、おもちゃっぽい音探しも一緒にやったりしました。楽しかった。人と一緒に作るのって自分の当たり前が当たり前になるわけじゃないから勉強になりますよね。

ーなるほど。
そして5月で10周年を迎えますね!デビューしてからも2周年!
デビューシングルのインタビューもさせていただきましたが、シングルももう6枚目なんですね!早いものですね。

PON:早いですよね!早いんですけど振り返ったらめっちゃ長いんですよ!2年でシングル6枚とアルバム1枚って。
インディーズの頃のラックライフは、1年に1枚ミニアルバムを出すくらいのペースだったのに、デビューしてからは凄いスピードですよね。やればできるやん!って最近は思ってます(笑)。作ってる時は「俺才能ないのかも〜」って思いながらやってるんですが、振り返ってみるといい曲が多くて「天才かも」って思ってます(笑)。実際自分の曲好きな曲めっちゃ多いんですよね。

—それ聞きたいです!どの曲が一番好きですか?

PON:いや、全部ですね。カップリングも含めて全部。
ちゃんと気持ちこもってるし、無駄打ちしてないし。
自分の財産としていろんなことを感じてきたものが形になっているので嬉しいですね。自分がこれだけ生み出してきたってことも嬉しいし、自分の曲に励まされることもあるし。

—ラックライフの曲で最近聴いてる曲は何ですか?

PON:最近は「sweet my life」をよく聴いてます。いい大人になろうぜ!って!
永遠のテーマみたいなところあるじゃないですか!大人になってるなって感覚あります?

—いや、18歳で止まってますね(笑)

PON:ですよね(笑)!みんなそうなんですよきっと。高校の時の友達で集まってもバンドマンで集まっても、話題の内容は多少変わっていってたとしても、感覚的にはあの当時のままでいるし、自分たちのことまだ若いと思ってるし。
いつか思ったことを曲にして、それをまた時間を経て聴いてみたら励まされて、それでまた曲を書いてっていう、いい無限ループでいられるから素敵なことやなって思います。

ー4月から周年月にまたいで、自主企画イベント「GOOD LUCK 2018」が開催されていますね!4月のTSUTAYA O-EASTでの東京編はいかがでしたか?

PON:むっちゃ楽しかったです!ほんまに好きなバンドしか出てないんですよね。自分たちがこんな音楽にドキドキしてきて、こんな人たちと一緒に夢を語り合いながら、こんな人たちに憧れながら音楽をやってきたんやでっていう、自分たちがどんな風にライブハウスで生きてきたかを伝えられましたね。俺らの10年が丸ごとこのままなんですよ。自分たちが歌わずとも自分たちのことを知ってもらえる日でした。

—大阪編が5月4日と間も無くの開催ですね!意気込みを聞かせてください!

PON:濃いですよねー。大変やわこのメンツは、、、(笑)みんな好きすぎて心が追いつかない日ですね(笑)
僕、このイベントでライブレポをやるって断言したんですよ!全バンドを見ながらクイックレポを書きつつ、楽屋やステージ袖に行って他のバンドにも挨拶したりしたいし、ってやっぱ大変でした。でもね、やっぱり自分がかっこいいって思っているバンドを好きになって欲しいんですよね。「あんたの友達かっこいいね」って言われるの嬉しいし、そういう機会を少しでも作っていきたいなって思うんですよ。ラックライフがトップにアコースティック編成でライブするのとかもそのためだったりするし、一つのきっかけになってくれたらいいなって思います。
僕ら毎日ライブやってるわけではないじゃないですか。そのタイミングで辛くなった時でもライブで救ってくれるバンドがこの中にもいるはずなんですよ。その時に俺らが好きなバンドのライブで誰かが救われるなら是非見に行って欲しいなって思うし、それで救われてくれるなら俺も素直に嬉しいですし。
最終的には俺らを好きでいてくれよ!って思ってますけどね!

—5月4日、ライブレポ楽しみにしています(笑)!
そして、10周年のアニバーサリーイヤーが始まりますね。

PON:そうですね。10周年はぶっ飛ばしていこうと思っています。曲作りも頑張ってますし、なにより10周年のアニバーサリーイヤーにみんなに挨拶に行かないってのはダメでしょ!って思っているので、楽しみにしててくださいね!

—ファンの皆様にメッセージをお願いします。

PON:相変わらずライブハウスで生きていますので、ライブハウスでお待ちしております!

ーでは最後に、今回の作品を漢字一文字で表現するとしたら何でしょうか?

PON:「絆」!ださい(笑)
でもね、仲間がいたからここまでこれたと思うし、特に「シンボル」に関してはそういうことを歌えたので。
「GOOD LUCK」っていうイベントにピッタリなんですよね!このイベントに出てるバンドのことを思い出しながら書いたし、この曲を書いてる時に出演者全員が載ってるフライヤーを見ながら、それぞれのバンドとの思い出を浮かべてましたしね。
語り合える仲間がいたからここまでこれたって本当に心から思えてるので「絆」で!

—ありがとうございました!これからも応援させてください!