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wrong city interview
- SPECIAL -

wrong city interview

結成からたった2年。既に「wrong city」のベスト盤と呼べる最高の音源が完成した。
結成当初から数々のアーティストのサポートで全国を飛び回り、その名を広げてきた彼等が世に叩き付けるのは、ラウド、パンク、エモなど様々なジャンルを吸収して消化した今作「LIFE AS A GHOST」。
こいつらを知るのは、もちろんリスナーのあなた次第であって、いつだって良いかもしれない。
でもこのCDを聴きながら想う。そのタイミングって”今”なんじゃないだろうか?

interviewer:ブッキングマネージャー窪田

―本誌初登場ということでまずバンド結成の経緯から聞かせていただけますか?

Atsushi:僕とVictorとJorgeがそれぞれ前にやっていたバンドの辞める時期が同じくらいで、そのタイミングでVictorとJorgeが知り合って一緒にバンドをやろうという話になり、僕がそこに誘われたところから始まりました。それで3人で飲んで、スタジオは入って、じゃあこれでやってみようかって。

-その後Onoshitさんが加わるわけですね?

Atsushi:そうですね。

Jorge:僕が前から知り合いで、暇そうだったので誘いました(笑)。

Onoshit:滑り込んでみました(笑)。

Atsushi:ちょうど彼もバンドをやってない時期で、自分のバンドをやりたいって。いろんな偶然が重なった結果ですね。

-バンド名のwrong cityの由来は?

Atsushi:世の中に対する皮肉を込めています。いまの世の中は間違った街だ、みたいな意味なのですけど。いまの日本はおかしいっていうかいろんな事件とかもあるけど、俺らもそこの住人として生きているっていうことを表したバンド名です。

-リリース前からSiMとかcoldrainとかのツアーサポートをやって、バンドの名前というか話題性はだいぶ盛り上がっている中で、待望のリリースでようやく音源がお客さんの手元に届くわけですが、率直にリリースを控えてのメンバーそれぞれの気持ちを聞かせてください。

Atsushi:結成から2年でリリースって早いと思われるかもしれないですが、過去にそれぞれがいろいろ経験した上で最短距離っていうのを自分たちの中では見つけて来たつもりです。その無駄を省いて最短距離で駆け抜けて来て、自分としてはようやくかな、と。1年って短いと思われるかもしれないですが、中身の濃い1年を過ごしてきたので僕にとっては短い間隔はなかったですし、やっとここまで辿り着いたなっていう感じです。でも本当は上半期にライブを重ねて、10月くらいにリリースをして、下半期をツアーで終われたらという目標だったので、ちょっと遅いくらいです。

-Victorくんはどうですか?

Victor:なんか、純粋に楽しいし嬉しいですね。自分のバンドのCDがタワレコに並ぶと思うと今からワクワクです。

Jorge:自分もVictorと同じで人生で初めてのCDリリースなので、一人でも多くの人に聴いてもらってどんどん広がったらうれしいです。

Onoshit:一つの目標が達成出来たっていうのはもちろんあります。それでいま出来た作品がまったく全然知らない人たちが手に取って聴いてくれるのかなって思うとすごく楽しみです。ツアーとか行って僕らの音源聴いて観てみたいなって思ってくれたお客さんにこれから出会えるのかなって思うとみんなが言っている通り楽しみではありますね。早く会って一緒に楽しみたい。

-CDがあるかどうかってバンドにとって違いますよね。ライブを観てカッコいい、更にCDが手に取れるっていうのは大きい。

Atsushi:ツアーサポートとかで地方にも行ったんですけど、今までは自分たちのことを知らない人に向けてライブをやってCD買ってもらうっていうのが基本で、ようやく聴き込んで楽しみにしてくれている人のところに行けるっていう、また違う楽しみが増えました。

-そんな今回の作品ですが、ジャンルがどこに分類されるのかわからないというか、本当に様々だなと。楽曲制作などで工夫しているところや、意識している部分などはありますか?

ATSUSHI:基本の楽曲は全部Onoshitが作っていて、メロディーとかはVictorが変えたりはしています。一番重視しているのはメロディーですね。楽器のアレンジのかっこよさも大事ですが、口ずさめる、不意に歌ってしまっているようなものが一番良い音楽なのかなと思うので。Onoshitが「この曲はこういうイメージで作った」っていうのを教えてくれるので、それを再現していくっていう感じですね。あと意識しているのはライブの構成ですかね。こういう曲があればライブでここに入れ込められるとか。そういうのが基本です。

-なるほど。ライブも意識しての制作なんですね。

Atsushi:今回のは特に。今まではリリースもしてなかったのでライブ活動というのが中心になっていて、これから先もライブ活動を中心にはしていくんですけど、ライブでしか聴かせられない状態で、ライブを基本に考えてここでこういう曲、ここではこういう曲っていうものの集まりが今回のミニアルバムで、いわば今の自分たちのベスト盤って言えるCDなんです。これから先に作る作品はどうしても「音源でこういう曲があれば・・・」っていう作り方をしていくと思うんですけど、いまはもう本当に今までのライブでやってきた曲たちをやっと1枚のCDに詰め込めたんで。だからこのCDみたいな作品はこの先もう作れないんじゃないかなと思います。

-いまのwrong cityだから作ることができた作品ということですね。1曲目は結成当初からライブでもずっとやっている曲なんですもんね?

Victor:そうですね。

Atsushi:この曲が出来たときにやっとライブが出来るんじゃないかって思ったんです。2曲目に関しては唯一このCDのために作った曲なんで、1曲目と2曲目で過去の自分たちの代表曲と今の自分たちの代表曲が聴ける造りになっています。

-ここはそういった部分で曲順も意識したと。アルバムのタイトルの由来は?

Victor:その中に入っている曲たちの内容っていうのがけっこうネガティブで、LIFE AS A GHOSTの意味的には「先人たちの意志」みたいな。あなたたちがやってきたことでこれだけのことがいま生まれています、みたいな、あえて悪い方をピックアップしていって、「聞いてる?こんなことになっているんだよ?」みたいな意味も込めて。あなたたちのせいでこうなっているんですよっていう。

-個人的に5曲目の「Dance Hall Drug」がとても好きで、推し曲だと言えるほど完成度が高いと思うのですが、どういった経緯で作られた曲ですか?

Onoshit:この曲は僕が最初に持ってきた3曲のうちの1曲なんです。wrong cityに入るとき、俺はまだ面接だと思っていて、それで最初に3曲持っていったんです(笑)。

Atsushi:どういう曲を作るの?っていう会話もあったんで最初から持ってきてくれたんです(笑)。この曲を聴いたときに僕は、一発で気に入ってこれwrong cityにちょうだい!って言いました(笑)。

-このアルバムはこんな人に聴いてほしいとか、こんなアルバムです!みたいなのはあったりしますか?

Atsushi:Victorが割とネガティブなことを書いていたりとか自分の受けてきた差別的なことを書いたとは言っているんですけど、そういう感情って誰しもが持っていると思うんですよ。どんな人に聴いてほしいというより、聴いた人が「あ、みんなこういう風に思っているんだな、自分だけじゃないんだな」っていう風に捉えてもらえるような。たまたま僕たちはそういうのを吐き出す方向が音楽だっただけで、みんなにも何かしら手法があるんだよっていうことが伝わればいいかなって思います。

-そういった部分がバンド名に繋がっていますね。

Atsushi:そうですね。まあ、ここの4人なんてバンドやってなかったらほんとにロクな人間じゃないんで。やっぱりそういう人が持っているネガティブな思考っていうのはきっと「なんで自分だけ」っていう風に考える人が多いと思うんですけど、同じことを思ってる人は居て、お前一人じゃないんだよっていうことを感じてほしいですね。

-今回のツアーに対する意気込みとかはありますか?

Atsushi:さきほども少し話しましたが、今までは誰一人知らないような状況のライブっていうのを繰り返して、バンドの力を上げていく活動だったので、ようやく「wrong cityをやっと観られた!」っていうライブをできるっていうのが楽しみでしかないですね。音源が出たからって言ってもライブが自分たちの基本ではあるんで。ライブハウスっていう遊び場で新しい友達と遊びたいなと思っています。

Victor:CDを聴いてくれたお客さんと話したいですね。聴いてどう思ったの?っていうのが聞けたらいいし、人と話すのも好きだから。良いと思ってくれた人ってテンション感が違うじゃないですか。そういう人たちと話して、こう思ってくれてるんだなって。

-ツアー回らなきゃ絶対に知り合わない人たちもたくさん居ますからね。

Victor:絶対友達にならないなっていう人も居るじゃないですか(笑)。そういう人たちと、どんな音楽が好きなの?でもいいし、そういった他愛も無い話がしたい。

Jorge:初めて行く場所も然り、すごい久しぶりにいく場所も然り、初めましてだったり久しぶりだったり、ようやくそれを冠で回れるようになったよっていう報告ができるかなっていう嬉しさと、応援してくれている人にありがとうが言える場所になれればなとは思います。

Onoshit:みんな言いたいことは全部言ってくれているんですけど。俺オチが一番ヘタクそなのに(笑)。でもほんと、楽しみですね。あとはいろんな地酒を飲んでみたい。みんなと楽しいことをして、おいしいお酒を飲みたいです。

-今後の展望は?

Atsushi:面白くて新しいことはやりたいっていうのが基本的にはあるんですけど、古き良き音楽もあるんで、とにかく詰め込んで良い楽曲を作っていけるバンドになれればなというのは思っています。その上でライブ活動っていうのをこれからも一番大切にしていきたいです。で、よく言われるんですけど、wrong cityはみんな楽しそうに演奏するって。基本的にライブ中も自分たちが一番楽しんでいるくらいに自分たちで思っているんで。いつまでも楽しく音楽をやっていけたらなあと思います。

-ステージ
上が楽しくなければ絶対お客さんも楽しくないですからね。

Victor:俺は正直こういう風になりたいっていうのは無いんです。何年もこのバンドをやれていたらいいなと思います。

Jorge:そうですね、ずっと続けて、日本だけじゃなくて海外とかも行けるようになりたいなっていうのはありますね。

-次はOnoshitさん。またオチにしちゃってすみません(笑)。

Onoshit:えっと、クビにならないように頑張ります(笑)。

-曲書いてるのに!?(笑)。

Onoshit:そうですね、それも踏まえて(笑)。クビにならないようにいつまでもこのみんなと楽しくやれたら幸せです。

-次回作もOnoshitさんが良い曲書いてくれることを期待しています!(笑)。