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OTOTOI GROUP
- SPECIAL -

OTOTOI GROUP

童謡のような響きをロックで奏でる唯一無二の女性ボーカルバンド「OTOTOI GROUP」。
12月5日、前作のフルアルバムとはまた一味も二味も違う、奇跡のシングル「AVALON」を発売!
止まることなく進化し続ける、その音を体感せよ!

interviewer:難波

–前回4月に初の全国流通盤としてアルバムを発売されましたが、その後周りの反応や自分たちの活動の仕方で変わったところなどありますか?

丸茂:地方のライブに誘ってもらえることが結構増えました。

–朝の天気予報のBGMにも使われてますよね?

丸茂:そうですね。見たこと無いですけど(笑) 。今もまだ流れてるんですか?

–最近見たばかりなので、まだ流れてると思いますよ。

丸茂:それは嬉しいなあ。たまに見てくれた人で「見たよ!びっくりした!」って連絡が来たりします。

–私からすると、最近いろんなところで聴くなあと思ったりするんですが、皆さんでそういうのを実感する瞬間ってありますか?

丸茂:あんまり無いです(笑)

–なるほど(笑)。では、さっき地方のライブにも誘ってもらえるようになったと言われてましたが、今まで行ったことが無かった所で、ここに誘ってもらえて良かったという場所はありますか?

丸茂:先日大阪に初めて行きました。すごい遠かったなー、大阪遠いなーって(笑)。

–九州とかに行き始めたらもう(笑)。

丸茂:そうですね、大変なことになりますね(笑)。

–そういった地方のライブで印象に残ったことなどありますか?

丸茂:移動がまじで大変だなって。体がバキバキになる。

–そういうのもこれから増えていきますね。

丸茂:そうですね、多分。

片岡:まだそれぞれの土地の色とかを見られるほどガッツリ行ってないんで。名古屋っぽいとか、大阪っぽいとか、京都っぽいとか、そういうのをまだ実感出来てないんですよね。

–ライブのためだけに行くっていう感じなんですね?

片岡:そうですね。行って、ライブやって、すぐ帰るっていう。これからツアーとかで、そういうのも感じられたらいいなーと思います。

–そういう機会がどんどん増えていくといいですね。それでは、この12月に発売されるシングルについてお聞きしたいのですが、このシングルが3曲入りワンコイン、タワーレコード限定ということで、そのような形での販売にしようと思った理由は?

丸茂:タワーレコード限定っていうのは、indies issueにレビューが載ってて、それを読んで初めて知りました(笑)。

–メンバーさんは知らなかったんですね(笑)?

丸茂:雑誌で知りました(笑)。

–前回のアルバムでタワレコメンにも選ばれてますしね。タワーレコードでどんどんプッシュしていくっていう作戦ですね。

岩崎:ほう!

–限定って聞くだけで特別感もありますし、ワンコインだから他のCDを買いに行ったついでにでも手に取りやすいですよね。

片岡:12/5にちょうどシャムキャッツも新譜出すんですよ。だから、そういうのと抱き合わせでも良いから買ってほしいです。

–今回シングルを発売するにあたって、前回のフルアルバムを制作したときと違ったことなどありますか?意識して変えた部分など。

片岡:演奏で言うなら、クリックを使ったっていうのがありますね。

丸茂:まあ、初めての試みですね。なんだろうな。前回も自分たちでレコーディングして、今回も自分たちでやって、だから特別これが変わったっていうのは無いんですが。

片岡:みんなの意識的にシフトアップしました。

–なるほど。アルバムと比べたら曲数もだいぶ少ないと思うんですが、だからこそ苦労したこと、意識したことなどありますか?

片岡:最後まで曲順がぼんやりしてたかな。頭1曲は決まってたんですけど、あと2曲をどう並べた方がより良くなるのかっていう。

–短いからこそ、そういうのってかなり大事になってきますよね。では、シングルの中身についてお聞きしたいんですが、AVALONっていうタイトルにはどんな意味が込められているんですか?

岩崎:特に意味は無いです。

片岡:そういうフェスの名前があるんだよね?

丸茂:BECKっていう漫画の中にAVALON FESTIVALっていうフェスがあって、家での作業中にみんなでそれを読んでて、「このフェス出たいね」っていう話をしてたんです。

岩崎:隠そうとしました、すいません(笑)。

–そこから取ったんですね(笑)。そういうのに影響されやすいんですかね?

岩崎:すぐ影響されちゃうんですかね?

–逆に聞かれちゃった(笑)。さっき曲順の話で、1曲目はもう決まっていたと仰ってましたが、このAVALONという曲をシングルにしようと思った理由は何ですか?そもそも、元々あった曲をシングルにしたのか、それともシングルのために書き下ろした曲なのかも気になります。

丸茂:元々あったはあったんですけど、作ったのは1年くらい前で、なんとなく放置してたんです。そんなときにシングルの話が出て、あの曲いいな!って。

–隠れた名曲的な存在だったんですね。

丸茂:そうですね、いつかやりたいなーとは思ってました。ちゃんと音源にしたいなって。あと、1曲だけ浮いちゃいそうだからアルバムに入らなそうっていうのもありましたね。だったら聴きやすい曲でもあるし、勢いもあるし、シングルで良いんじゃないかなと思って。

–良い意味で浮いてる曲だったってことですね。

丸茂:そうですね、多分(笑)。

–この歌詞を見ていて、最初は切ない感じなのかなーと思ってたのですが、でも最後にはハッピーというか、突き抜けた印象を受けました。恋の曲にも聴こえるし、もっと多くの人を相手にしているようにも聴こえる。この曲を通して伝えたいメッセージや、この曲全体のイメージなどありますか?

岩崎:こういうの言うなって言われてるんで!

一同:(笑)。

岩崎:丸茂先輩にそう言われてます。

丸茂:聴く人が受け取ったことが全てなんで。

岩崎:でもそれは両方ハズレです(笑)。

–ハズレちゃいました(笑)?

丸茂:でもそう聴こえたなら当たりでもあります。

–聴く人の精神状態とかにもよるのかもしれないですね。相手の受け取り方次第ってことですね。

岩崎:私は言いたいんですけどね。禁止されてるんで。

丸茂:いや、言っていいよ(笑)。

岩崎:いやいや、エグイんで。

–エグイ?

岩崎:エグイというか、現実的すぎて、確かに説明するもんじゃないですね(笑)。

–なるほど。ピュアなイメージで聴いときたいんでやめときますね(笑)。2、3曲目は1曲目よりポップさが落ち着いてる感じがしたんですが、全体的に作るときにイメージがあったりするんですか?

丸茂:そういうのは特に無かったです。2、3曲目も今まであったけど音源になってなかった曲で、それもアルバムに入れるとなると浮きそうだなって。

–では、今回のシングルはアルバムには入らないであろう隠れた名曲たちが詰まった1枚ってことですね。それぞれ印象が違う3曲ですが、でも全体を通して聴くと、とてもまとまりのあるというか、バランスのとれた1枚だなと思うんですが、皆さんのイメージ通りの作品になりましたか?

丸茂:なったと思います!奇跡のバランスが。だよね?

岩崎:わかりません。

一同:(笑)。

片岡:実はもうその次を作ってたんですよ。次のアルバム。

丸茂:そうなんです。で、その曲たちを並べた時に、この3曲は次のアルバムからちょっと浮きそうだなって。でも音源にしたい気持ちはあった。

片岡:アルバムには浮きそうだけど、シングルには映えそうっていう。

–ではシングルになるべくしてなった3曲なわけですね。

丸茂:そうですね、奇跡のシングル。

–やはり奇跡だと(笑)。これはもう絶対手に入れるべきシングルですね。

丸茂:間違いないです。

–音でこだわった部分はありますか?

丸茂:そうですね、今まではオルガンとかを割と使ってたんですが、今回からはシンセを立たせるというか、初めてシンセの音メインでやりました。前回の作品より浮遊感というか、そういうところが出ているような気がします。

–今回のシングルを聴いた後に、前回のフルアルバムも通して聴いたんですが、やっぱり少し雰囲気が違いますよね?聴きどころなどありますか?

片岡:曲によりけりなんですけど、ツインボーカルの曲もあるので、そういう部分の雰囲気の違いとかを楽しんでもらえたらと思います。

–3曲目は諸井さんが結構メインで歌ってますもんね。

片岡:そうですね。しかも丸茂さんもちょろっと歌ってます。

岩崎:ボーカルデビュー。

丸茂:念願の(笑)。主旋律を初めて歌わせてもらいました。

岩崎:ボーカル志望なんです、この人。すんごい声量です。

–前回のインタビューでも、特に誰が何をやるっていう担当は決まってないってお話ししてましたよね。

丸茂:そうです。今も実はパートが変わってて。島くんがギターからキーボードになって、片岡くんがギターになりました。

–昔からけっこういろいろと変わってるんですもんね?

丸茂:特にレコーディングとかは、弾ける人が弾くっていう形でやってますしね。

–今回はPVもなかなか面白い出来になってるとのことですが。

丸茂:そうですね、初めて自分たちが出演してるんですよ。前回のPVと同じディレクターさんに作ってもらったんですが。

岩崎:そう、騙されたんですよ。

–騙された?

岩崎:顔のアップは使わないし、使ったとしてもコラージュでわかんなくなってるって言ってたのに、思いっきり使われてました。後から、嘘に決まってるだろ!って言ってました(笑)。

丸茂:ああ、あったね(笑)。

–なるほど(笑)。PVも自分たちでこういう感じにしようって決めたんですか?

丸茂:いや、ディレクターさんにお任せです。

–では、世界観も自分たちの思うものとだいぶ違いました?

岩崎:全く違いました。あ、そう見えるんだって。

–逆に新しい発見にもなりますよね?

岩崎:そうですね。楽しいな〜って思いました。

–そういった違いも楽しめるってことですね。

丸茂:まあ、聴く人によってそのPVの世界観が合ってると思う人も居るだろうし、違うって思う人も居るだろうし。委ねます(笑)。

–PVも合わせて楽しんでもらえるシングルになったんですね。では、読者の皆さんにAVALONをオススメしてください!

丸茂:前作とは打って変わって、勢いのある曲になってます。ゆるいだけじゃねーぞ!ちゃんと牙あるぞ!と。

片岡:500円なんで。とにかく買いやすいので、少しでも気になったら買ってくれっていうのはありますね。

岩崎:よろしくお願いします。このシングルでしか聴けない曲なので!・・・多分。

–あはは(笑)。では、読者の皆さんに一言お願いします!

丸茂:とにかく手に取って是非聴いてみてほしいです。タワーレコードに行って、何かのついでにでも、まず聴いていただいて、気に入ったらライブにも来ていただきたい。

–CDを聴くのとライブで観るのとではまた印象も違ってきますしね。

丸茂:そうですね。とりあえずまずタワーレコードに行けと。そして聴けと。気持ち悪い犬のジャケットなんで(笑)。目立つと思います。

–けっこう独特な雰囲気の犬がね(笑)。これは誰が?

(全員が岩崎を指差す)

–あ、そうなんですね!絵描くのが好きなんですか?

岩崎:油絵を始めようと思ったんですけど、乾くのが待てなくてこの1枚目で挫折しました。3年くらい前。油塗る前の下絵のまんまです。部屋に転がってたのを、ジャケこれでいいんじゃない?って諸井が拾ってくれました。

–じゃあこの犬はAVALONのイメージで描かれたわけじゃないんですね。

岩崎:全然違います。すいません。

–もしかしたら「あ、AVALONぽい」って思う人も居るかもですからね。実際、最初にジャケット見たときに「これ、AVALONっていう犬なのかな」って思いましたもん。

岩崎:AVALONってなに?あれ?鳥の神様だっけ?島だっけ?

–すごく力の抜けた神様ですね(笑)。実際のところは、神話に出てくる島の名前だそうですよ。そういうのも含めて楽しめるシングルってことですね。

丸茂:そうです、奇跡の1枚です。

–では、岩崎さんから最後に一言お願いします。

岩崎:初心を貫きたい!以上!!

一同:(笑)。

–ありがとうございました!

◉OTOTOI GROUP “AVALON”