―本誌初登場のオモイメグラスですが、結成の経緯から教えてください。

祐（Vo.Gt）：元々私とナンリ（Gt.Cho）が福岡でアコースティックユニットとして活動していて3年ほど前に上京したんですが、一昨年ふと思う事あって、ロックバンドやりたいねという話になった事です。結成が2012年5月で、1年後の2013年5月にインディーズデビューというものをさせていただきました。

－今作は、前作から８ヶ月ぶりという早いタイミングでのリリースですが、完成してみてどうですか？

祐：早いですかね？本当はもっと早くリリースがしたかったんですけどね。

ナンリ：前作はドラムがまだ正式に決まっていなかったので、ウチのレーベルの代表でもあるテディさん（空想委員会）にレコーディングも叩いてもらったんですが、今作は、ドラムのさとうさんが加入したので、また新しい気持ちで出来たアルバムですね。

－初めてメンバー全員がそろったレコーディングはどうでしたか？

祐：エンジニアさんも初めて一緒にやる方だったんですが、こんなに厳しく見て下さる方とやるのは初めてで、毎日が勉強、勉強でした。とても良い経験ができたと思っていますし、それが作品に表れていると思います。

－亮祐（Ba.Cho）さんはどうですか？

亮祐：えっと…まああの…△□×○※△□×○※….

一同：なんて言ってるか全くわかんない（笑）。

さとうけいた：おそらくとても楽しかったと言っています（笑）。

－キャラもとても個性的だ（笑）。

祐：オモイメグラスはこんなバンドです（笑）。

－あはは！そして、今作のタイトル「コラージュとして切り取られ、残された側」というのは斬新だなと思ったんですが、どんな意味が込められているんですか？

祐：私がデザイン系の学校出身で、コラージュっていうのが、良いところだけ切り取って貼り合わせるっていう意味なんですね。でも、その切り取られた部分って言うのは、大抵捨てられてしまうんです。そんな切り捨てられてしまう部分に着目しました。

－どの曲もオモイメグラスありのままだなと思ったんですが、歌詞を書く時に意識しているとこはありますか？

祐：絶対にノンフィクション。これは全曲に共通して意識していることです。

－歌詞は全部祐さんが作っているんですか？

祐：そうです。曲はナンリが作ったのを聴いて皆で作るっていう感じですね。

－1曲目の〈サヨナラ△〉は【サヨナラに続く三角、疑ったのはこの視覚】という歌詞がとても頭に残るのですが、元々は言葉遊びから作った楽曲なんですよね？

祐：そうです。【サヨナラ三角、また来て四角】ていう言葉がずっと残ってて。なんの言葉かは忘れてしまったんですけど。そこから曲を作りたいなと思って作りました。

ナンリ：その話を聴いたときにこの曲は僕の中で無機質なイメージだったので、無機質で幾何学的なものをイメージしました。
さとうけいた：最初デモであがってきた時、とても斬新だなという印象でしたね。

－３曲目の〈パロー音のパレード〉のパロー音は造語ですか？

祐：とあるバンド名から拝借したんです。パローネというワードのあるバンドとパレードというワードのあるバンド名をくっつけました。

－それはどうしてですか？

祐：単純にそのバンドが好きだっていうリスペクトの意味もあるんですけど、やりたいことやっていて、かっこいいのに対して敵対心を持っているていうのもあります。

－4曲目〈ReS-03〉はインストですね。

ナンリ：毎回タイトルをインストで表現しています。曲名の〈ReS-03〉はReSoundという言葉の略称なのですが、共鳴という意味があって、音が跳ね返ったり、広がったりという意味があります。今回のタイトル「コラージュとして切り取られ、残された側」から僕がイメージした音を組み上げて出来た1曲ですね。

－8曲目〈今夜、決めた事〉はメンバーが病気になったことで色々な感情がわいてきた曲かと思うのですが、心境はどうでしたか？

祐：何かしなくちゃなという気持ちでしたね。今まではナンリに曲作りを任せてたんですが、初めて私が曲を書きました。短い歌ですが、色々な感情が詰まっている1曲です。

－メンバー 一人一曲自分の思い出の深い曲を教えてください。

さとうけいた：僕は、3曲目〈パロー音のパレード〉ですね。僕はドラムをレコーディングするときに、音楽を聴いただけで、ドラムを叩いている姿が想像出来るドラマーになれるように心掛けているんですが、全然イメージしたように叩けず、本当に苦戦しました。

－どれくらい苦戦したんですか？

さとうけいた：そりゃもう叩けなさすぎて途中で外に出てしまうくらいです（笑）

ナンリ：僕は6曲目の〈雨だれ弾く爪〉ですね。このアルバムでは一見陰に隠れた存在ですが、是非聴いてほしいです。

祐：私はやっぱり1曲目の〈サヨナラ△〉かな。オモイメグラスと言えばすこし暗い歌詞っていう想像が有るかと思うんですけど、この曲は本当に楽しくお客さんに聴いてもらえたらと思ってつくったので、新しい面を出せたと思います。

－亮祐さんはどうでしょう？

亮祐：7曲目〈再生〉….です….イントロのベース…..△□×○※△□×○※….
さとうけいた：イントロのベースのフィードバック的なところがとても気に入ってるそうです。

祐：今回、ベースは全曲かなりこだわりましたよね？

亮祐：多分そうです（笑）。

－最後まで亮祐さんはちゃんと喋ってるところを確認できませんでしたね（笑）　それでは、読者の皆様に一言お願いします。

祐：リリース後のツアー・ライブも続々決まってきていますので、是非音源聴いて来て頂ければと思います。ベースの彼はこんな感じですが、ライブだと凄いんで（笑）　ライブ1回でTwitterのフォロワーが100人くらい増えた事もあるくらいです。まだまだ新人の私共ですが、2014年は皆様に覚えていただける年にしたいです。そしてTwitterで以前、オモイメグラスのキャッチコピーを皆様につけていただくという企画をやったんですが、現実世界では人見知りな分、Twitterで交流してます。明るいです（笑）。是非今回のアルバムの感想などもリプいただければ幸いです。

－本日はありがとうございました！