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たんこぶちん interview
- SPECIAL -

たんこぶちん interview

たんこぶちん10代完結盤となる『TANCOBUCHIN vol.4』が2/10にリリースされた。
“面白いバンドになってきた。”というのが今作を聴いた私の率直な感想である。
様々な挑戦が詰まった今作からは彼女たちの大きな成長を感じずにはいられない。ここからのたんこぶちんはどんな成長曲線を描くのだろうか。
自身最大規模の渋谷CLUB QUATTROを直前に控えた彼女たちに話を伺った。

インタビュアー:ブッキングマネージャー窪田

-今作『TANCOBUCHIN vol.4』を聴かせていただいて、より女の子っぽさを感じる部分だったり、ただ女の子とはいえ10代前半とかの少女ではない、今のたんこぶちんだからこそできた1枚なのかなという印象を持ったのですが、完成してみての今のお気持ちを聞かせてもらえますか。

MADOKA(Vo,Gt 写真中央 以下…M):今回は女の子目線というものを特に意識して書いたのでそう言ってもらえて嬉しいですね。今作は2/10リリースということで、春に向けてというものをテーマに制作をして、出会いだったり別れだったり春に訪れる感情という物を表現しました。別れがテーマの曲が2曲収録されていて、進学や就職、上京など春から新しい生活を迎える方々にはぴったりの1枚になったかなと思います。さらに私たちも先日全員成人式を迎えて、3月にはメンバー全員が20歳になるので、大人に向けてどう変わっていきたいか、どう成長していきたいかというような決意や気持ちを込めた1枚にもなっているので、そこを是非聴いてほしいです。

-そんな気持ちが表れてか、前作のインタビュー時よりビジュアルも含めて大人っぽくなって成長しているんだなというのを感じます。

M:上京してからはライブが増えたというのもあって、ほとんどの時間をメンバーと過ごしていて、時間の長さだけじゃなく濃密さもどんどん増していて、バンドとして同じ方向を見て進んでいけている感覚が強まっているのでそういった意味でも成長しているかなと思いますね。

HONOKA(Dr 写真中央左 以下…H):私のドラムって今まで元気いっぱい!みたいな表現が多かったんですけど、今作は女性らしさや細かいニュアンスなどが必要だったので、そういった部分では成長したって少しは自信もっていえるかなって思います。

NODOKA(Ba 写真右端 以下…N):少しは成長したよね。前作に比べたら確実に。MADOKAからのデモを数曲聞いた段階で絶対良い作品になるって自信もあったし、私たちの成長や自信を聴いてもらえたら嬉しいです。

-前作は上京とライブラッシュの中での制作で非常にタイトだったということでしたが、今回も前作から半年という短いスパンだったのでタイトだったのかなと思いましたがどうでしたか?

M:あの時は本当に大変でした(笑)。みんなヒーヒー言ってました(笑)。11月初旬からの制作でそんなに期間は長くなかったんですけど、前作に比べたらだいぶ余裕がありましたね。

-そこの部分も成長したんですね(笑)。

YURI(Gt 写真左端 以下…Y):それもありますが、前作はリハして、ライブして、その間にレコーディングしてとかだったのですが、今回は短い期間ながらもレコーディングに集中する時間が長かったので。

-そんな今作の収録曲について伺っていきたいのですが1曲目の「Bye Bye ~君といた春~」はMVにもなっている今作のリード曲ですね。前作に収録されていた「花火」から続いて、たんこぶちんの大人への成長を感じる曲だなと思いました。

M:今お話しにでた「花火」を書いてくださった大久保友裕さんに曲を書いていただいたんですが、実は曲のワンコーラスのデモは「花火」の完成と同時期くらいに聞かせてもらっていて、その時からすごく好きな曲だなと心に残っていたんです。今作の制作タイミングであの曲をやりたいです!って言って、そこから完成させていった曲ですね。ただ悲しいとか切ない別れの部分だけじゃなく、思い出をこれからの未来への糧として前を向いて進む気持ちも入れて、しっかり芯の通った強い曲に仕上がったなと思います。

N:別れって生きていく中で大人になっていく過程で絶対誰しもが体感するもので、聴く人によってそれぞれの物語になる曲だと思うので、たくさんの人に聴いてもらいたいですね。

-演奏面も大人な感じですよね

Y:今までガムシャラにギターを弾くような曲が多かった中で、この曲はアルペジオが多く、切ないフレーズが多いので表現に悩みましたね。でもこの曲によってバンドとして新たな表現も手に入れることができたと思います。

H:今までやってきた曲の中ではかなりテンポがゆっくりで、最初は苦労しましたね。強弱の付け方などすごく勉強になりました。

CHIHARU(key 写真中央右 以下…C):私はデモを聴いた段階で、MADOKAの声にすごく合う曲だなって思って、演奏でもMADOKAの声が映えるような表情にしたいという意識で挑みました。

-MV撮影ではCHIHARUさんHONOKAさんのハプニング起こしそうなペアは大丈夫でしたか?(笑)。

C:私たちですか!?いたって真面目でしたよ!(笑)。

H:あっ!でも一個事件ありました!

Y:私とHONOKAが音を聴く用のスピーカーが故障して途中で急に音が聴こえなくなったんです!そのあとの撮影は大変でしたがなんとか乗り切りました(笑)。

-それは大変でしたね。マネージャーさんも知らなかったようで(笑)。

Y:今初めて話しました(笑)。

-そんな楽曲に続く2、3曲目の「Love Me」、「You」はたんこぶちんらしさを感じる曲で1曲目からガラッと雰囲気が変わりますね。

M:歌の部分でもだいぶ変わりますね。先ほどの「Bye Bye ~君といた春~」であれば少し背伸びをして、透き通るようなイメージで歌うんですけど、この2曲はデビュー当時の私のままみたいなイメージで歌っていますね。パキーンッ!って感じです(笑)。

Y:今のめっちゃ輝いた表情!(笑)。

-文章だけでは伝わらないのが非常に悔しいくらい良い顔しましたね(笑)。

M:パキーンッ!(笑)。

Y:さらにキラリッって感じですね!

-演奏面でもその元気な感じでハジけてますよね。

Y:私たちらしさと言われるのはすごく嬉しくて、大人な楽曲をやれるようになっても、明るい・元気なたんこぶちんって言うのは私たちの大事にしている部分でもあるので、変わらずにやっていきたいですね。

-ライブではかなり盛り上がりそうですしね。

M:「You」はコールアンドレスポンスもあるし、ワーって騒げる曲で、そういうのをライブの楽しさにすべて凝縮したいです。まだライブでやっていないので、早くやりたいですね!今から楽しみです。

-4曲目の「偶然と運命」は今までのたんこぶちんにない感じの曲ですよね。

M:この曲も大久保友裕さんに書いてもらったんですが、すごい広い景色が想像できる壮大な曲で、野外とかフェスとかでやれたらこの曲の雰囲気が最大限活きるのかなって思っています。

-先日のeggmanでのライブで初披露だったと思いますがその時はどうでした?

M:気持ちよかったですね。良い景色でした。この前披露した時はみんなで歌うコーラス部分をやっていなかったですけど、この部分をお客さんに歌ってもらいたいです。先ほど話した野外やフェスなどの大きな場所やワンマンでそのコーラスが響き渡ったらその景色はすごいだろーなって想像が膨らみました。

Y:ねっ!すごいだろうね!

N:私もこのコーラスすごい好き。早くみんなで歌いたい。

C:マーチングみたいな、こういう雰囲気での一体感がある曲って今までなかったもんね。ライブでどんどん成長していきそうなイメージ。

H:曲中に入っている笛の音は私が担当したのでそこも聴いてほしいです!(笑)。ライブだとできないけど(笑)。

-ドラムスティック離したら可能かもですね(笑)。5曲目の「monster」はこれまた雰囲気が全然違う曲ですね。相当なチャレンジ作じゃないですか?

M:これはチャレンジでしたねー。こういうちょっと変わった曲が作りたかったっていうのもあるんですけど、1番のこだわりは歌詞なんです。女の子って弱いのか強いのか、1人になりたいけど1人じゃ寂しいし、とかよくわからない部分がすごくあると思うんですよ。

-それは男性が1番悩んでると思いますよ(笑)。

~一同大爆笑~

M:ホント女の子の感情って矛盾してるなって思うんです(笑)。私自身もそういうところがあるし、結局どっちなの!?っていうのを少し皮肉った表現が入っているのですが、実はこれは私なりの応援歌ではあるんです。女の子って最悪なことがあって精神的にボコボコになっても立ち上がる強さや芯の太さがあると信じているので、そんな強さも表現したくて。タイトルはそんな二面性だったり含めて女の子はモンスターっていう比喩ですね。

-その曲を女の子5人が演奏するっていうのがなんかすごいパワーを生み出しそうですね。

Y:この曲もライブではまだやっていないんですが、すごく面白いことになりそうだなって思ってます。

C:楽しみにしてほしいですね!

-そして作品のラストを飾るのは「さよならbaby」。1曲目の「Bye Bye ~君といた春~」とはまた違った別れの歌ですね。前向きな気持ちとか強さを感じました。

M:「Bye Bye ~君といた春~」は誰か他者との別れの曲ですが、この「さよならbaby」は自分自身の弱さや嫌な部分から脱却して、新たな一歩を踏み出そうという曲なので、もうすぐ20歳になる私の”妥協したりとか甘えたりとかを無くしてしっかり自信を持って発信をしていけるボーカリストになりたい”という決意の曲でもありますね。

Y:この「さよならbaby」の自分と決別して前を向いて進んでいくというMADOKAが書いた歌詞の内容を見て、20歳の誕生日を迎えた時に決意した自分の気持ちとすごくリンクして、すごくグッときましたね。

C:私もこの曲にグッときたんだよね!去年の春に上京して、その後20歳になって、子供のままじゃいけないっていう気持ちが強くなっていく中でMADOKAの歌詞にすごく共感しました。

-今のタイミングにぴったりの楽曲ですね。収録曲について伺ってきましたが、メンバー1人ずつお気に入りの曲を教えてほしいです。

Y:私は「さよならbaby」ですね。先ほどもお話ししたことと重なってしまいますが、色々悩むことともあったりする中で、この曲で奮い立つというかすごく勇気をもらえます。同じようになにか悩んでいる人には聴いてほしいですし、届けー!って気持ちでギターソロなどの演奏にも力が入ります。

C:全部好きなんですけど、昨日リハーサルをしていてこの曲好きだなーって思ったのは「You」ですね。みんなでワイワイできるしガムシャラ感があってとにかく楽しいですね。リハであれだけ楽しいってことは、もうライブだとどうなっちゃうんだろうって思います(笑)。

M:ホント楽しいよね。

C:特にコールアンドレスポンスの最後の部分の”あー!!”って叫ぶが楽しすぎる(笑)。早くライブで騒ぎたい!

H:私もこの曲が一番お気に入りです。私を一番表現できる曲だなって思うんです。私のドラムプレイに1番合ってるという感じですごくしっくりきますね。マジ好きです(笑)。

-ほとんどの曲の作詞作曲に携わっているMADOKAさんはどうですか?

M:そうですね。悩みますが「Bye Bye ~君といた春~」ですかね。こういう楽曲を表現できるようになったことが純粋に嬉しいですし、たくさんの人に響いてほしい楽曲だなと思います。

N:私は全部です。本当にどれも自信作なので1曲に限らず、全部聴いてほしいです。

-今作のテーマである別れですが、お別れしたい自分の癖などはありますか?

Y:今までの自分とお別れして新しい自分になりたいですね。20歳になったときって1番良いタイミングだと思うので。

C:日々ためらうこととか怖がって一歩踏み出せない事とか、それを捨てていろいろなことにチャレンジしていきたいなって思っています。

M:私は部屋が片づけられない自分とお別れしたいです。

H:私もそれに近いけど、物が捨てられないのでそんな自分とお別れしたいな。

N:私はないかなー。

-おー!すごい!

M:さすがだ!

N:いぇい!(笑)。いまのところはないですけど、これから出てくるかもです(笑)。

-先日成人式を迎えたみなさんの抱負を1人ずつ聞かせてください。

M:3月のワンマンツアーを成功させて、新しいことにいろいろ挑戦していきたいです。あとはとにかく創作意欲がどんどん湧いているので曲をもっともっと書きたいですね。

Y:ライブパフォーマンスもカッコいいだけじゃなく技術面をもっと伸ばしていきたいし、今のMADOKAとも被ってしまうんですが新しいことに挑戦したいですね。きっとそれが過去の自分から脱却することになると思うし、挑戦し続けることで新しい自分に気付くことができると思うので。そしてMADOKAが作ってくれる曲に自分が得たものを加えて良い物にできたらと思っています。

H:良い意味でたんこぶちんを支配できるようなドラマーになりたいなって思っています。ドラムってバンドの土台だし、私がしっかりしないとバンドが崩れてしまうので。メンバーもお客さんも巻き込んで私のドラムで支配したいですね。あとは東京が似合う女になりたい!

M&N&C&Y:おー!よく言った!(笑)。

H:バンドマンとしても1人の女の子としても魅力のある人間になりたいんで、頑張りやす!

-その語尾の時点でまだまだ東京は似合わないですね(笑)。

H:頑張ります!(笑)。

Y:言い直した(笑)。

N:私は今をしっかりと突っ走りたいですね。まずは目の前にあることを精一杯取り組んで少しずつでも成長していきたいなって思っています。

C:この前結成9年目を迎えたんですが、振り返ってみて、私たちって飛び級するようなバンドではなくて、地道に少しずつでもしっかり進んで、目の前にあることをクリアしていくバンドだなって思ったんです。今NODOKAが言ったようにこれからも目の前にあることにしっかりと取り組んで成長していきたいなと思っています。今だったら3月のワンマンツアーですね。

-今お話しにもでてきましたが、レコ発となる東名阪福のワンマンツアーがもうすぐ開催となりますが、意気込みを教えてください。

Y:新しいたんこぶちんが詰まった今作を引っ提げてのワンマンツアーなので、今までに見せたことのないたんこぶちんを見せたいなと思っています。ギタリストとしてもチャレンジしていきたいなと思っているので楽しみにしていてください!

H:初日の渋谷CLUB QUATTROはたんこぶちん史上1番大きな会場でのワンマンで、不安もあるし、きっと緊張もするけど、私たちの魅力である元気さだったり明るさだったりを忘れずみんなと一緒に最大限楽しんで、さらに今回の新曲たちをしっかり魅せることができたらと思っています。一緒に盛り上がりましょう!!

C:今回のワンマンのセトリは今までの自分達とは違うものになりそうで、新しいたんこぶちんというものに自分達自身も楽しみなので、本当にワクワクですね。こうご期待です!

N:とにかくたくさんの人に遊びにきてほしいです。絶対楽しませます!来てよかったと思える1日にしたいですね。

M:渋谷CLUB QUATTROは特に大きい場所ですがソールドアウト目指したいです!満員の東京でツアーをスタートさせてアクセル全開でツアーを突っ走りたいです。自信を持ってみなさんにたんこぶちんの音楽を発信していくので、みなさんも全力で受け止めて下さい!


『TANCOBUCHIN vol.4』
発売中
TYPE-A CD + DVD
¥1,852(本体)+税
YCCW-10269/B
DVD収録内容
「Bye Bye ~君といた春~」MV
TANCOBUCHIN meets SALON DEL MANGA in BARCELONA (スペイン Live オフショット映像)
==========
TYPE-B CD + Special PhotoBOOK
¥1,852(本体)+税
YCCW-10270
Special PhotoBOOK
スペインロケ写真集
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TYPE-C CDのみ
¥1,389(本体)+税
YCCW-10271
<CD>全6曲 ※全タイプ共通
1.Bye Bye ~君といた春~
2.Love Me
3.You
4.偶然と運命
5.monster
6.さよならbaby
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TANCOBUCHIN vol.4 リリース記念ワンマンライブ
3月13日(日) 渋谷CLUB QUATTRO
3月18日(金) 名古屋 JAMMIN’
3月19日(土)大阪 阿倍野ROCKTOWN
3月21日(月・祝) 福岡 DRUM Be-1