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BACKLIFT interivew
- SPECIAL -

BACKLIFT interivew

「僕らは今こんなことを感じてこんな音楽をやっています」(KICHIKU)
届け。全国の音楽好きの人々に…。心からそう思えるアルバムを彼等は作りました。そしてきっとツアーで全国を回って戻ってきた時、想像以上に大きくなってるんだろうな。もちろんインタビューも読んで欲しいけれど、彼等の作品を手に取ってみてください。

interviewef:YUMA

–まずは、2nd Full Album「Heartful world」発売おめでとうございます!

KICHIKU(以下K):ありがとうございます!!無事今年も予定していたタイミングでリリースすることが出来て嬉しいです!

–先に言わせてください!めちゃめちゃかっこよかったです。

K:YUMA君がそう言ってくれるってことは相当良かったやろうなって思います(笑)。あ、いや調子乗りましたすいません(笑)。でもほんまに良いアルバムが出来たなって思ってます!

–まず率直に今回の「Heartful world」ですが、どんなアルバムになっているんですか?

YAKITORI(以下Y):前回のアルバムやシングルのツアーでの経験や、関わってくれた人たちの優しさがモロに反映された、僕たちのリアルが詰め込まれたアルバムになったと思います

HEAVIN(以下H):BACK LIFTの「今」が詰まっている作品になったと思っています。前作「FOR YOU,FOR US」を出してツアーして、そのすぐ後にシングル「Tender Song」を出して、常にツアーしてきて磨かれた感性だったり、技術だったり、表現力っていうのがそっくりそのまま作品に現われていると思います。一曲一曲個性があって、それでいて全く飽きさせない。アルバム通して何十周でも何百周でも聴ける最高傑作ができたと思います。

–3曲目の「Heartful world」というタイトルがアルバムタイトルになっていますが、この意味についても教えてください。

K:和製英語ではあるんですが、心温かい場面や言葉、人たちでこの世が溢れかえって欲しいなと思ってます。音楽や曲で世界が変わるのかどうかはわからないんですけど、それでも望まないと変わるものも変わらないと思うので、そう願って付けました。

–その流れで曲についても聞かせてください。”Heartful world”は世界が音楽で平和になれとBACKLIFTが心から訴えていますが、この曲はどんな気持ちで作りどんな意味をもっているのですか?

K:やっぱりこうバンドをやっていたら色んな町に行くことが出来て、ほんとたくさんの人たちと触れ合う機会が多いと思ってます。そうしたら心優しい場面とか心無い場面に幾度となく遭遇してきて、やっぱり心優しい場面が多い方が良いじゃないですか。なのでそうあれば良いなって思ってます。それに同じ人間同士が嫌いあって排除し合うのは寂しいし、お互いが解りあって歩んでいけるのが一番幸せやと僕は思ってるので、そう願って作りました。

–日本詞を読んで本当に共感しました。こういう歌を歌ってくれて本当にありがとう!

K:いえいえ(笑)! 僕は本当に弱っちくて音楽に救われまくってきたので、僕もそうありたいし、僕みたいな人間に”自信を持って大丈夫!”って伝えていきたいので(笑)。 でも本当に日本詞にも気持ちを込めているのでぜひ見てもらいたいですね。

–1曲目「MY PRECIOUS LIFE」の爆発力は半端ないですね。これは出来た時から1曲目って思いました?

K:この曲が今回のアルバムで一番初めに出来たんですけど、この曲が思い浮かんだとき”よし!次のアルバムの1曲目にしよう!”って思いました。このアルバムの1曲目はこの曲しかハマらないと思ってます。

–からの「HUNGRY」はちょっと違うテイストでノリノリというかライブで聞くのが楽しみな楽曲だなって思いました。

Y:この曲は自分ら的にもライブでやるのが楽しみですね。セットリストの中でも良いアクセントになってくれると思います。

H:そうですね。単純に楽しいことを詰め込んだ曲みたいになっています。疾走感あるドラムフィルから始まり、ブラストビート使ったり、裏打ち使ったり。シンガロングも盛り沢山でライブでやるのを想像しただけで楽しみです。

–4曲目の「Tender song」は全国のライブハウスを回ってきたからこそ書ける曲だなって思いました。エピソード的なことがあれば教えてください!!

K:前作のツアー中に僕たち3人の不注意で長崎に向かう途中高速道路上で単独事故を起こしてしまったんですよ。その日の出発する直前は皆で名古屋のライブハウスにいたんですけど、仲の良いバンドマンがたくさんいて皆に”事故には絶対気を付けろよ!”って言われてて、僕の家族もいつも以上に念を押して事故には気を付けろって言ってきてたんですけど、事故ってしまって。車は即廃車で、でも僕たちの身体は無傷やったので神様にも車にも守ってもらったんやなって思いました。事故した直後ほんまにたくさんの人たちから優しい言葉をいっぱいもらって、僕はほんまに救われました。生きててよかったって、心から思いました。僕もそんな優しい心を持ちたいし、そんな人間になって守りたいって思いました。やからたくさんの人たちに恩返しの気持ちを込めて作りました。

–5曲目の「ONE BRIGHT DAY」と6曲目「MY SWEET COUNTRY」を聞いていて思いました!3人のコーラスワークというか掛け合いがライブで見ていて最高に楽しいだろうなと…。これはBACKLIFT的にずっと大事にしているんですか?

K:聴いてくれる人たちがスカっとした気分になれたり、思いっきり拳を突き上げれたりしたら最高やなって思って、それの僕たちなりの表現方法が掛け合いやったり3人でのコーラスワークやったりします。僕自身も大好きやし大事にしてることなので、一緒に思いっきり歌えたら最高ですね。ライブでは音痴とか歌詞がデタラメだったりとかは関係無いと思うので気持ちを乗せて歌ってもらえたら嬉しいです!

–7曲目「DON’T TRUST FAKE」は、他とはまったく違った雰囲気ですね。攻撃的なリフでした。

K:人間誰にだって怒りの表情や気持ちってあると思んですよ。まさに怒りの表情としてこの曲は書きました。でも怒り散らかしてそのまま見捨てたりとかは違うなって思っているので歌詞もそういう気持ちで書いています。批判や評価はなかなか無くならないかもしれないですけど、汚いやり方とかただの鋭利な言葉使いは無くなって欲しいなって思ってます。

Y:曲のアタマのベースがかっこ良いですよね!!

H:この曲はアルバムの中で一番攻撃的な曲だと思います。以前からこういう感じの曲を作りたいってKICHIKUに言ってて、ようやく実現しました。後半のリズムテンポが一気にダウンするところとかモロにハードコアの影響を受けています。

–8曲目は、入りが夏っぽいというか、面白いリズム感でした。テーマは夏?って感じですか?

K:これはテーマとしては何も無い暇な休日を思い浮かべて作りました。予定に追われる日々も充実してて楽しいんですけど、やっぱり何の予定もないのんびりとした日も大好きやしすごく大事やなって思ったんですよ。忙しく生きる中でたまにはのんびりしようよって伝えたいですね!

–アルバムの後半もそれぞれの個性が面白かったです。「GO OVER」に関しては結構ショートチューンですね。

K:BACK LIFT史上一番短い曲ですね!(結成時に作ってボツになった曲を除いて笑) 疾走感があって突き抜けるような曲を作りたいと思ったのでショートチューンで駆け抜けるイメージで作りました。日本詞もテンポ良く読めて内容も駆け抜けるような歌詞なので、全てを越えて行こうって意味でGO OVERって曲になりました。

–そして最後の曲「ALL FOR FRIENDS」は、すごく大きなテーマを持った楽曲ですね。歌詞にも感動しました。この曲について教えてください。

K:僕はかなり自然が大好きなんですけど、この曲は、たくさんの私利私欲が重なりに重なって、取り返しのつかない事が起こっている世の中に対して言葉をかけたかったんです。僕は世界にとってちっぽけな存在やし、僕が歌っただけで守れるわけではないと思うんですけど、大好きな自然とか無力な子供たちが苦しんでいくのは辛いので、少しづつでも一緒に守っていけたらなと思います。曲調も重くなりすぎないようにシリアスに、よりリアルに伝わるようにセリフなどを入れたりしました。ALL FOR FRIENDS、友達はみんなのために、みんなは友達のために。大人の人たちも子供たちもみんな仲間でいて、互いが力になっていけば。そう思って作りました。

H:この曲をKICHIKUがスタジオに持って来た時ビビビっときましたね。すごくいい曲だなって。この曲は、静と動の強弱というか、ダイナミクスには特に気を使ってレコーディングに挑みました。

–BACKLIFT的に今回のリリースを迎える事で心境の変化などはありますか?

Y:この1年は、世の中にはほんまに当たり前なんて無いんやなって心から思える1年やったんで、ツアーも1本1本噛みしめながら回りたいと思います。

H:もちろんありますね。沢山の人の力を借りて出来た作品です。早くこの作品が色んな人の手に届いて欲しいし、僕らなりの形でライブで恩返しできたらいいなと思います。

–前回のツアーでは、ファイナル東名阪をSOLD OUTしていますし、今後期待大のバンドだという事は証明されてますが今回もツアーもすごく楽しみです。またツアーを回って何か感じれそうですか?

K:絶対感じれると思います!今までのツアーはどれを取ってもほんまに良い経験でしかなかったし、人が持つパワーにいつも驚かされてライブって、バンドって良いなって改めて実感します。

Y:めいっぱい吸収して何倍も大きく成長できるツアーにしたいですね。

–eggman主催イベント[NOID]-2012 FINAL-にも出演してもらいますが意気込みなどはありますか?

K:大好きなYUMAの企画なので笑、僕らも含めNOIDに来てくれたお客さんが今年一年幸せでした!って思えるようなライブがしたいですね!それに僕らはeggmanにもまだ今年の夏に1回出さしてもらっただけで、今回の大事なイベントに呼んでもらえたのでほんまに嬉しいです!YUMAとは同い年やし立つステージが違っても、ほんまに高め合っていきたいし大事な仲間で居続けたいですね!あんな変態なYUMAですけど…(笑)。[NOID]めちゃくちゃ楽しみです!

Y:たくさん良いバンドが出るんで誰より楽しんで帰ろうと思います!!
それからライブも頑張ります!!(笑)

H:個人的に12月28日は誕生日なんでやる気しかないです。打ち上げハイパー頑張ります!(笑)

–そろそろまとめに入ります!正に最高傑作だなって思っているんですが、このアルバムをどんな人に聞いて欲しいですか?

K:もちろん今まで僕たちに触れて来てくれた人、最近は触れていない人たちに、僕らは今こんなことを感じてこんな音楽をやっているってのを聴いて欲しいし感謝を伝えたいです。それに自分に自信が無かったり弱気な人に自信を持ってもらえるような、強い人たちには弱い人たちを守ってもらえるような音楽をしているつもりなので、どちらの人にもぜひ聴いて感じて欲しいですね。普段僕らの音楽を聴かない人でも聴きやすいアルバムになっていると思うので、幅広く聴いてもらえたらすごく幸せです。

–最後に今後の目標と言うか、BACKLIFTの今後について教えてください!

K:今後はツアーを全力で回ってまたたくさんの人たちと出会って繋がって、ツアーを終えた時には出発前よりも遥か多くの仲間が出来ているように、一日一日大事に生きてたくさんの人を救えるようになっていきたいなと思います!

H:ツアーで全国各地行くので、また沢山の新たな出会いがあると思うと楽しみで仕方が無いです!対バン、ライブハウス関係者、お客さん。色んな人と繋がって今ある輪をドンドン拡げていきたい!そんで来年は色んなフェスとかにも出てみたいです!