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Brand New Vibe interview
- SPECIAL -

Brand New Vibe interview

Vox.敬太郎のソロとなって約1年。ソロであっても「バンドマン」としてのプライドやバックボーンを一瞬たりとも失わないBrand New Vibeの2020年最初のシングル「オヒトリサマ」がリリースされる。新曲についての思いと、これまでの生き様、これからの生き方を語ってくれました。

Talking Partner : TATSUKI

—まずは「オヒトリサマ」リリースおめでとうございます!

敬太郎(以下:K):ありがとうございます!

—もうライブでも披露してる楽曲ですね!この曲が出来上がったのは夏くらいだったっけ?

K:そうかな。いつもリリースツアーに回るときには別の新しい楽曲を必ず持って回るんですが、前回のツアーの「PRIDE OF LION 2」の時に作った4曲のうちの1曲ですね。

—ツアーで先出ししてリリースするスタイルはどうしてなの?

K:理想は、新曲ができてMVをバンっと出して聴かせていきたいところもあるんですが、僕は早めにお客さんに聴いてもらいたいなと思っているタイプなんですよね。リリースまで待ちきれずに見切り発車してる感じですね(笑)でも結果的にその方がリリースする時にはみんなも愛着や思い出が沸いているだろうしいいんじゃないかなって最近は思えてます。

—確かに作ってからすぐに歌える方が思いもダイレクトに伝えられるもんね。

K:うん。それもだし、みんなの手元にCDが届く時にはその曲がもうみんなのものになっているっていうのも良さがあるなって。

—今回4曲新曲をかいた中で「オヒトリサマ」がリード曲になってますが、これは作った時からそういうイメージはあったの?

K:迷ったかな、正直。毎回曲を作る時にこれがリードだってなることはそんなになくて。客観的に自分の作品を見てもらいたいから、どうですか?って人に聞いてみたら、この曲が一番敬太郎っぽいねって。敬太郎っていうアイコンを人に知ってもらうにあたって人に一番入って行きやすくてややこしくなく、人となりが一番わかりやすいのがこの曲なんじゃないかって話になって。

—歌詞の言い回しがずるいよね(笑)。こんなこと言われたら嬉しいだろうなって言葉が入ってるよなーって。

K:僕は歌詞を書く時って2パターンなんですよ。すごく考えて書くか、スラスラッと書いちゃうか。この曲は後者なんですよね。だからあんまりこだわっていないというか素直に出せた感じですね。こういう曲ってライブでやってて一番気持ちいいんです。Brand New Vibeスイッチを入れなくても何曲目にきても歌えるなって。前作の「Squall」はBrand New Vibeスイッチを入れないと歌うの大変というか気が沈んでる時に歌うには気合いがいる曲で。「オヒトリサマ」はどんな状態でも同じ熱量で歌えるとてもフラットな曲になりましたね。

—ソロになってからそういう曲増えたんですかね?

K:今回はかなりパーソナルなことを書いてるから、6人でやってる時には書けなかったかもしれないですね。ソロになってからは気持ちの浮き沈みがあればそれに沿って素直に書いてるから。最近書いている曲はめちゃめちゃ落ちる曲もあるし、極端にハッピーな曲もあるし、自分の情緒不安定さが出ていて振り切れているから聴いてる人も面白いんじゃないかなって思います。

—「バンドマン」っていうワードとスタンスにものすごくこだわりがあると思うんだけど、トラックのアーティストと自分がトラックスタイルで対バンする時ってどういう心境なの?

K:6人でBrand New Vibeをやっていた時からトラックのアーティストともやってきてたんですが、その時から絶対勝てると思ってきてたんですね。トラックアーティストっぽいこともできるし自分たちにしかできないバンド感も出せるしって。その時とあんまり変わってないんですよ。トラックで出演する時も自分にはそのバンドとしてのバックボーンがあるから他のトラックのアーティストにはできないことができるって自負しているんです。1人でステージに立っているけど、一人で立っている意味を誰よりも考えているので負けてるって思うことがないんですよね。それは過去の栄光ではなくて、確かに刻んできた戦績が刻み込まれているからだと思います。
バンドマンドリームみたいなのに胸震わせてライブハウスに来るお客さんの心に響くストーリーは僕は持ってると思うし、楽曲も持ってると思うので、相手がバンドでもトラックでも本当に変わらないですね。

—2月からはワンマンツアーが始まりますが、全公演バンドスタイルですね!

K:6人での最後のワンマンのDVDのリリースツアーをソロになってから 一人で回ったんですよね。その時にトラックで回ったワンマンツアーに対して、今回は自分の慣れ親しんだバンドサウンドでのツアーはやっぱり回っておかなきゃなっていうのがあるんですよね。実験的でもあり勝負でもあり、バンドで回ることで説得力が失われるのか、バンドの良さを僕が伝えられるのか、いずれにせよ自分にかかってると思うんです。僕次第だなって。自分自身がバンドでやる意味っていうのをしっかり理解してないと、ただ“音も大きくて楽しかった”で終わってしまって勿体無いツアーになってしまうと思うので、そこを感じながらも楽しみたいですね。ただ、やってるうちに良くなっていくのではなくて1本目からしっかりとした熱量で回って毎回更新していけないと、一箇所一箇所のファンがとっても大事なので。

—ファイナルは渋谷WWWXですね。ソロになってからは最大規模ですね。

K:これも一個挑戦ですよね。今の自分を知るためには必要で適切なキャパシティーなのかなって思っています。もちろんもっと上の規模を打って行きたい気持ちもあるけど、小さい規模のライブハウスをロックバンドのライブハウスに変えていけるのかっていうところもありますしね。
試すって言い方をすると平たくなっちゃうんですが、今の自分を知るために通る道だと思うんです。画用紙に文字や絵を描きたいけどそのマジックから何色が出てくるのかまだ自分でもわかってないという状態ではあるので。
大まかには2020年の動き方も決まってはいるんですが、このツアーを皮切りに1年の活動やあるべき姿っていうのも見えてくるのかなって思っています。

—2020年に出会う人たちにメッセージをお願いします!

K:自分のこともしれた2019年の活動を経て、僕は自分一人では何もできないんだなってことを知ることができたんですよね。孤高のライオンにはなれなくて、僕が頂点でみんなを引っ張っていくのではなくて、僕が真ん中にいてみんなで並列になって前に進んでいくようなイメージが自分の望んでいて心地がいいものなんです。いろんなやりたいことが溢れると思うんですが、それを周りの人たちと一緒にやっていけるかどうかは僕の人間的なエネルギーだと思うので、パワースポットになれたらいいなって思ってます。そんな気持ちでライブハウスで待っていますのでいつでもきて欲しいし、仲間になって欲しいですね。

—新年なので、今作を漢字1文字で書き初めするとしたら何ですか?

K:これ文字通りにはなりますけど、漢数字の「一」ですね。ここから何にでも変化できる文字だし、タイトルにちなんでもそうですね。

—ファイナルアンサー?

K:え?(笑)ファイナルアンサーで(笑)

—正解!ありがとうございました!