このサイトはJavaScriptがオンになっていないと正常に表示されません

Rhythmic Toy World interview
- SPECIAL -

Rhythmic Toy World interview

キャッチーなサウンドとは裏腹に、強く真っ直ぐに言葉を歌う”Rhythmic Toy World”のニューシングル『輝きだす』
全ての人の中にあるドラマに”リズミック”らしくスポットライトを当てるよう照らしてゆく言葉と歌に、大きな感動と勇気をもらった

interviewer:森村俊夫

L→R   須藤 憲太郎(Ba)/岸  明平(Gt)/内田 直孝(Vo/Gt)/磯村 貴宏(Dr)

1人の人の気持ちがキッカケで生まれた楽曲。

 

–今年の1月にシングル、4月にはフルアルバム、そして夏には”MAGIC OF LiFE”とともにスプリップアルバムもリリースした中、怒涛の様に今作をリリースする経緯を聞かせて下さい。

内田 直孝(Vo.Gt. 以下、内田):次作のリリースに向けて制作はしていたのですが、正直この時期にシングルをリリースする事は考えていませんでした。
でも、僕達の音楽にビビッと来てくれて、愛して応援してくれている方から、CMのタイアップのお話を頂き、それがキッカケで今回のリリースが決まりました。
今回のタイアップが決まるまでに、僕達には決して見せないところで誰かが誰かに頭を下げてお願いして決まった事なんだという事を、ヒシヒシと感じていました。その人がもしかしたら、いろいろなしがらみの中を掻い潜りながら、精神的に怪我をしながらも進んでくれているのかもしれないなって感じた時、僕らができる事は、その人がキッカケで生まれたこの曲がその人にとって大切で大好きな楽曲になってくれたら本望だなという一心で書いた楽曲です。
その先の結果として、このCMを観てくれた人に何かが届いてくれて、僕達の音楽を気になってくれるところへ繋がっていけば良いなと思います。人と人との繋がりを信じたが故に生まれた曲なので、また人と繋げてくれるような気がすごくしています。

–そんな気持ちがとても込められていて、すごくメッセージ性を感じました。

内田:今回のCMの絵コンテも読ませて頂いた中で、主役の”水原希子さん”だけではなく、その周りに歩いている不特定多数の人にあるドラマを感じました。
作品と同じような、夕暮れの会社帰りの人が行き交う街の中に自分を置いた時に、仕事が終わって会社から疲れた顔をして帰っている人がいて、その道路の反対側には飲み屋からサラリーマンが楽しそうな顔をして出て来るって風景があって。その時、”もしかしたら明日は”、”もしかしたら昨日は、”この立場は逆だったかもしれないって思ったんですよね。今日楽しい顔をして出てきた人も昨日は疲れた顔をしていたかも知れないし、今日疲れた顔をしている人も明日は楽しい顔をしているかもしれないって事にすごくヒントを感じました。
仕事が上手くいかなくて怒られてばかりで自分自身では”今日は駄目だった”と落ち込む1日も、別の人から見たらその1日はすごくカッコいい瞬間があったかもしれないし、そこから明日に繋がっていくと思うんです。
今までは”悩んでいる人”に対して無骨に男らしく”行ってこいよ!”って背中をバンッと押していくようなメッセージを込めていた曲が多かったんですが、この曲では不特定多数の人の輝きの可能性を見出だす事のできるようなものを提示したくて、物理的じゃなく精神的に背中を押す事のできるような、ただ明るいだけじゃなくて”悲しみ”や”切なさ”や”哀愁”も隠さず込めず書いた曲になっています。

「大人の青春」

内田:今回CMという場でこの楽曲がたくさんの人に届いてくれるという事は曲のメッセージとも合致しているなと感じました。
この曲で僕達に出会う人もたくさんいると思うんですが、そんな人達にも届くように、誰が聞いても元気が出るような曲にしたかったという気持ちがあります。
“たった1人の”人が僕達にコンタクトを取ってくれた事も、その”1つの気持ち”に僕達が応えたという事も、その気持ちが音楽を通してたくさんの人に繋がっていく事も、とても青春だなと感じました。

移り行くムーブメントと、この先の”Rhythmic Toy World”

内田:言葉の強さというか、メッセージを明確に吐ける人がこの先求められるんじゃないかなと思っています。流行りみたいなものは常にありますが、流行りだけを追い求めた音楽が誰かにとって、何十年も残る思い出の曲になるのかなという疑問はあります。なので、”言葉で妥協はしたくない”という気持ちはあります。でも、僕の持論として、流行りが悪いものなんて思っていなくて、アーティストたるものは、流行っているものを自分なりに解釈して、それをより良いものにして出せる人がアーティストだと思うんですよね。流行りに乗っかるという考え自体がおかしいなと思っています。ファッションだって毎年のように流行りがあって、流行っているものをみんな手に入れて着ると思うんですよね。その中で、それをカッコよく着ることができている人がカッコいいと思うんですよね。それは、音楽も同じだと思うんです。

「輝きだす」で”Rhythmic Toy World”を知った人が”ライブハウスに辿り着く動線。

 

–「輝きだす」はしっかりと言葉を切なく歌い。「ステレオタイパー」はキャッチーな音とは裏腹に偏見や先入観をぶっ壊す楽曲になっていて、「ライブハウス」はお客さんの歓声込みで成り立つライブハウスのお客さんに対する仲間意識に溢れる楽曲ですね。テーマの違う3曲をこの1枚に収めた意味はありますでしょうか。

内田:初めて僕達を知った人は「輝きだす」から、「ステレオタイパー」の圧倒的なギャップにハッとすると思います。
このシングルの3曲には自分自身の中でストーリーがあって、「輝きだす」から「ステレオタイパー」という両極端な楽曲は、どちらも今までもやってきた音楽で、どちらもが”Rhythmic Toy World”です。そのギャップに魅力を感じてもらえたり、面白いと思ってもらえた人に、そんな僕達を育ててくれた「ライブハウス」まで来て欲しいと思っています。

 


2nd single
『輝きだす』
01. 輝きだす (PUSH&MV)
02. ステレオタイパー
03. ライブハウス
STR-1039
全 3 曲 ¥1,000(tax out)
発売元:STROKE RECORDS
販売元:JAPAN MUSIC SYSTEM
===============
2nd Single「輝きだす」リリースツアー
【俺らに触れたら溶けちゃうぜツアー】
※全会場2マンライブ。詳細はオフィシャルHPで
1 月 5 日 福岡Queblick
1 月 7 日 心斎橋Music Club JANUS
1 月 8 日 名古屋CLUB QUATTRO
1 月 22 日 渋谷CLUB QUATTRO
1 月 30 日 郡山CLUB#9
1 月 31 日 仙台PARK SQUARE