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ステレオポニー interview
- SPECIAL -

ステレオポニー interview

5/30に2012年最初のシングルとなる『stand by me』をリリースしたステレオポニー。
様々な色を見せることができる彼女たちが敢えてロックで直球勝負した今作に込められた想いを制作秘話と共にたっぷりと語っていただきました。

interviewer:ブッキングマネージャー窪田

窪田:今作”stand by me”はロック色が強いな、という印象を受けました。コンセプトを教えてください。

AIMI(以下…A):今作のコンセプトは私自身がよく聴くものだったり音楽の趣味がこういったアレンジのものが多いというのが大きい理由です。今までリリースしてきた作品もそうなんですけど、今自分たちがやりたいことをすぐにやりたい性分なんです。むしろやりたいことがやれないと嫌というか(笑)。飽き性なんですよね(笑)。前作のアルバムで多種多様なことをやった結果、最終的に今やりたいのはこういったロックな感じだなというところに辿り着いてディレクターさんにクセのあるロック色が強い重めのサウンドをやりたいということを伝えて制作を進めました。

窪田:制作はいつごろ行ったんですか?

A:実は、楽曲自体は1年くらい前に作ってあったんです。当時のアレンジはこういったクセのある感じではなかったですけどね。たくさんの曲を作っていた時に出来た曲で、その中でもお気に入りの楽曲だったんですがメロディとかコードも結構複雑なのでシングルには向かない曲だなとは思っていたら案の定その時はリリースという流れにはならなかったんですよ(笑)。バンドとして色々な事を経験した今だからこそこの曲をシングルとして発表できますね。

窪田:僕が抱いているステレオポニーのイメージはもう少しポップな感じだったので、ギャップを感じました。そこは狙いで攻めた感じですかね?

A:窪田さんのようにポップなイメージを持っている方々からすると確かにギャップを感じるとは思いますが、先ほども話したように元々好きな感じのアレンジですし、今ステレオポニーとしてやりたいこと・表現したいものを良い意味で自由にやったので私自身の感覚としては特別そういったことを意識したという訳でもないんです。

窪田:なるほど。SHIHOさんはどうですか?

SHIHO(以下…S):初めてこの曲を聴いた時にすごくかっこいいなと思って、このロックな感じをガッツリ表現したいなと思いました。レコーディングでは初めて3人一緒にブースに入って録音したんですけど、そのおかけですごく自然体で挑めましたし、ライブ感はすごく出せたと思います。やってやったぜ感がありますね。

A:この曲のイメージがライブをすごく意識したものなのでそういう部分がレコーディングでも出せて良かったです。

NOHANA(以下…N):この楽曲のイメージ通り、ライブでやっていても純粋に楽しいですね。さっきSHIHOも言ってましたが、自然体で表現できていると思います。

窪田:3人とも良い意味で自由に自然体でこの曲と向き合っていけているんですね。タイトルの由来は?

A:強く生きていたいという気持ちを込めた楽曲なので、それにあったタイトルをつけようとみんなで考えました。

窪田:楽曲が完成してからですか?

A:そうですね。アルバムの時もそうだったんですけど、最近はそういった形でタイトルをつけることが多いですね。

窪田:最終的に「stand by me」という言葉をチョイスしたのはAIMIさんですか?

S:実は誰発案かわからないんです(笑)。

N:みんなでメールのやりとりをしていて色々な案が飛び交っている時に、自然にこの言葉が誰からか出てきて、その後もメールでの話し合いが続いていたんですけど、最終的にこの言葉がみんなしっくりきていて、決定になりました。

窪田:3人それぞれにお聞きしたいのですが、聴きどころ・苦労したところなど教えてください。

A:レコーディングでは別々に録るのであまり意識していなかったのですが、ライブでギターを弾きながら歌うのがすごく難しいです。

窪田:先日ライブでこの曲を演奏しているのを拝見しましたが、堂々としたパフォーマンスでしたよね。

A:かなり練習しましたから(笑)。あとこの曲は相当ライブで演奏しているので慣れた部分はあります。リリース前にこれだけライブで演奏するのは恐らく初めてです。私たちの中で新曲という感覚が実は全くなくなってますからね(笑)。

N:あっこの曲ってまだリリースしてないんだって感じですよ(笑)。※インタビューは5月中旬※

A:この曲に対する慣れがお客さんと違いすぎて温度差感じますもん(笑)。

一同爆笑

窪田:ドラム的に聴きどころなどありますか?

S:サビ中のフレーズだったり、休符の一瞬抜けたグルーヴ感とかを聴いてもらいたいですね。

窪田:その部分ってドラマーそれぞれだとは思いますが、今作のSHIHOさんのグルーヴ感すごく好きです。特に今話してくれたサビ中のところかっこいいですよね。

S:ありがとうございます!でも、もしこの曲をコピーしてくれる子たちがいたら私の完コピではなく自分らしさを自信持って出してもらいたいですね。

窪田:ベースラインも特徴的でかっこいいですよね。

N:間奏とかイントロでギターが結構目立って音が動いているんですが、実は同じくらいベースラインも動いていてすごくかっこいいので、そこに注目して聴いてもらえると嬉しいです。

S:この曲って色々な箇所にキメがあるんで、そこも聴いてほしいですね。バチッっと決まるとすごい気持ちいいんですよ。

窪田:そこも含めてやはりライブ向きというかライブをイメージした楽曲なんですね。照明もピッタリ合うと相当気持ちよくないですか?

S:もうヤバイですね。でもそういう時って気持ち良すぎて目つぶっちゃってるんで見えてないです(笑)。

N:そういう時ってSHIHOがテンション上がってドラムが走るんで合いにくくなるんですけどね(笑)。

窪田:公開ダメ出しじゃないですか!(笑)。

N:まぁそれもライブならではですし。

A:でもSHIHOが走り始めると、大体二人ともドラムの方振り向きますね。

S:そうなるとバレた!?って思います(笑)。 でもこのままでいいだろう!ってなりますけどね(笑)。マジでヤバイときはNOHANAが本気の顔で振り向いてくるんでその時は素直にすぐ直してます(笑)。

N:だって一度走り始めると次の曲でも走るから大変なんだもん!

S:気をつけます。。。

一同爆笑

窪田:この話聞いた後だと、ライブでそこにも注目してしまいそうですね(笑)。MVもライブ感があってすごくクールでかっこいい仕上がりになっていますよね。円形でグルグルとカメラが周囲を回って撮った画がこのMVにはすごく合っている気がします。

A:実はこういった画のMVを2年前くらいからずっと撮ってみたかったので遂に夢が叶ったんです!!そのおかげで120%のパフォーマンスで撮影に挑めましたね。

窪田:撮影の裏話的なものがあれば聞かせてください。

A:撮影がアメリカに行く前日だったんですよね。しかも2本撮りというハードスケジュールでもう逆にテンション上がってフッー!!って感じでしたよ(笑)。

窪田:超強行スケジュールですね。

N:あとはテイクが多くて大変でした。

S:ほとんど通しで撮っていたのでかなりきつかったです。

N:次の日のアメリカのこともあるし、もう1本のMVのこともあるし、全力でやりつつも無駄な体力は使わないようにペース配分しちゃいました(笑)。

A:でも監督さんからはライブと同じようにパフォーマンスして動き回ってくださいって言われていたので、その後二日間くらいは筋肉痛ですよ。最終的にマイクから外れて歌ったりしてましたもん(笑)。

窪田:2本撮りは相当ハードですよね。

S:でも”狼”は”stand by me”とは打って変わって定点のハンドカメラみたいなもので2~3テイクぐらいの少ないテイクで作ったMVなんですよ。

窪田:その撮影手法だからライブ感というか臨場感が高いMVなんですね。

S:”stand by me”のセットの横に組んで撮影したので、隣ではバタバタと撤収作業してましたけどね(笑)。カップリングの曲でMVを撮ったのも初めてだったのでなかなか貴重な経験でした。

窪田:先ほどMV話が出てきたカップリングの”狼”についても聞いていきたいのですがカバーをやるというのは難しかったですか?

A:ボーカルの性別が違うので、私が歌えば全く違う物になるかなという自信はあったんですけど、歌詞の世界観の違いはちょっと苦労しましたね。普段私が使わない言葉や煽りの言葉だったので、それをどういうテンションでAIMI風に表現するかは少し悩みました。テンション負けだけはしたくなかったんで(笑)。

N:serial TV dramaの曲を自分が演奏できるというだけ嬉しくてテンション上がってましたね。こうしようとかはなにも考えずひたすら楽しむということを心がけました。ライブでも一緒に演奏していて本当にすごく楽しいです。憧れの方たちと一緒にステージに立っているのがすごく不思議に感じますね。

S:私も特に意識したこととかはなく、100%全力で楽しむということだけでしたね。この曲が単純に楽しくてしょうがないんですよ。新井さんのギターってAIMIとは全然タイプが違ってグイグイ引っ張ってくれるのですごく新鮮な経験ができました。

窪田:この曲はギターを持たずにハンドマイクで歌いますよね。最初は違和感ありましたか?

A:違和感はなかったのですが、一気に素人になるんだなとは思いました(笑)。ずっとギターボーカルで貫いてきたので、この曲でハンドマイクに挑戦できたことで良い経験ができました。見えてくる世界が全然違うんですよ。自由に動けるし歌とパフォーマンスだけに集中できますから。

窪田:ライブでの立ち位置もAIMIさんとNOHANAさんが入れ替わりましたがこれはどういった狙いがあったんですか?

A:これも今回のシングルのコンセプトと一緒で、自分たちが今ライブをこうやってみたいなと思って始めてみたんです。ライブでの生音で、よりCDに近いものを届けたいと思ったので最近サポートギターも入れました。やっぱり私たちはやりたいことをすぐにやりたい性分なんですよ。良い意味でわがままに自分の感性にはこだわっていきたいです。

窪田:最後に読者の方々に一人ずつメッセージをお願いします。

S:久しぶりのシングルなので、たっぷり聴きこんでライブで自分が思うがままに自由に楽しんでもらいたいです。その分私たちも自由にがっつり楽しむので!

N:そろそろ夏が近づいてくるので、夏バテには気をつけて『stand by me』を聴いて元気出してください!

A:私たちはジャンルレスなことをやってはいますが、ライブに来てもらえれば今私たちがやりたいこと・表現したいことなど全て感じてもらえると思うので、是非ライブに来て”stand by me”ライブバージョンを見てもらいたいです。夏に向けて色々ライブも決まってきているので、お近くの会場に足を運んでもらえたら最高に嬉しいです!

窪田:是非僕もライブ会場に行きたいと思います。引き続きeggmanでも応援させてください!余談ですがこのeggmanフリーペーパーで、3回表紙を飾っているのはステレオポニーだけなんですよ。

A:マジですか!!是非この勢いで連載とかやりたいです!(笑)。

窪田:編集部に交渉しますね!(笑)。今日もありがとうございました!

A&S&N:ありがとうございました!!