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Chelsy interview
- SPECIAL -

Chelsy interview

Chelsyから2014年の1stミニアルバムの発売以来、久々のミニアルバム発売の知らせが届いた。ビジュアルも含めてバンドとしての成長著しい彼女たち。デビュー前から出演しているライブハウスであり、デビュー以来リリース毎にインタビューを掲載しているeggmanだからこそ録ることができたインタビューは必見!

インタビュアー:ブッキングマネージャー窪田

-eggmanフリーペーパーでのインタビューはもう5回目ですね。最初のインタビューは2年前でした。

AMI(Dr&Cho 以下A):早いですね。

-今回のアー写で感じましたが、非常に大人になりましたね。

A:大人になりましたよね。年相応になってきました。

-お互いの変化とか感じますか?

SHIZUKA(Ba&Cho 以下S):意外に本人たちはあんまり感じていないかなと思います。

A:性格とかは出会った当初からあんまり変わってないよね。

MIO(Vo&Gt 以下M):ずっと一緒にいると変化に気づかないっていうのもあるかも。

S:確かにね。

A:今回のアー写はすごい評判が良くてツイッターでの反応も良かったし、対バンの方々などや関係者さんなどいろんな方に褒めていただけてすごく嬉しいですね!

-ビジュアル面でも目を引く今作の「ESCAPE ON THE WEEKEND」というタイトルの由来を教えてください。

M:日々の生活の中では解決できないような悩みや苛立ちを、週末くらいはそういったことを忘れて、Chelsyのライブにぜひ遊びに来てほしいという想いからこのタイトルにしました。

-聴かせてもらって一番最初に思ったのが、四種四様という言葉がぴったりなくらい幅が広い1枚だなと感じました。

A:そう言ってもらえると嬉しいですね。多様な音楽性を持ったChelsyの真骨頂的な1枚かなと。

S:1曲目の『It’s a Small World』はこのCDのために作った曲ですが、あとの3曲は最近のライブでずっとやってきている曲たちなので、今のChelsyを知ってもらうにはもってこいの1枚じゃないかなと思います。

M:最近のライブでのメイン曲を収録しているので、タイトルの由来にも込めているライブにぜひ遊びに来てほしいという想いとリンクする部分ですね。

-リリース日がCD発売の通例である水曜日じゃないところにも理由があるそうですね。

A:数年前のこの日にメンバーで集まって、お互いの気持ちとかいろいろなことを話し合ってChelsyをやっていくんだという覚悟を決めたんです。そういったChelsyにとって大事な日に新作をリリースできるというのは嬉しいことですね。

-そんな1枚に収録されている楽曲について1曲ずつ聞いていきたいと思います。まずはCDの始まりとなる『It’s a Small World』。今までのChelsyにない感じの楽曲だなと思いました。

M:今言ってくださったように今までの私たちにはなかった雰囲気の楽曲で、間という物を意識した楽曲ですね。

-MIOさんはこの曲では歌声もかなり意識しているかなと感じました。

M:この曲と歌詞に合うような表現をしたいなと思って、Aメロとかはより可愛らしく、ポップな雰囲気になるように、サビは一気に世界が広がるようなイメージでカッコよく、ということ意識してレコーディングしましたね。

-アレンジとか演奏面も今までにない感じですよね。

S:今話にあったMIOの歌同様に演奏でも間を意識しましたね。バンドを始めたときは自分自身の演奏でいっぱいいっぱいだった部分もあったのですが、経験を重ねていくにつれて最近は少し余裕がでてきて、個人ではなくバンドとしてどういうグルーヴ感を出せるかということを考えられるようになってきたんですよね。みんなでガーっと演奏したり、なんでもかんでも足し算するのではなく、この曲のように間を意識して演奏できるようになったり、引き算ができるようになってきましたね。

-それは大きな成長ですね。

A:一番大きな音と一番小さな音の幅を広げるということを最近意識してライブをやったりしていて、それができると抑揚もつくしサビがより際立ったりして、表現の幅が広がるんですよね。それが音源として具現化できたのがこの楽曲かなと思います。

-Chelsyというバンドの成長を感じるような間を意識しつつも、ラストのほうにはガヤ的なものが入っていたりとか遊び心もあって面白いですよね。

A:コーラスレコーディングの時にプロデューサーの近藤ひさしさんと話している中でなんか面白いこと入れたいねという話になって、なんかやってみなよという無茶ぶりを言われたのがスタートですね(笑)。でもやってみたらすごく面白い感じになってきて、こういうのもアリなんだなって学べました。

-一番最後の笑い声は素のAMIさんですよね?

A:まさかあれが採用されているとは思わなかったですね。当初使わないって言っていたのに!

-でもその素な感じの雰囲気も含めてこの楽曲には合っていますよね。

M:2/17に行ったワンマンが初披露だったので、まだこの曲はほとんどライブではやっていなくて、今後ライブでやっていく中でサビの”A.la.la.la.la”の部分をみんなで歌えるようになって、ほかの3曲同様にライブの定番曲になっていったら嬉しいなと思います。

-そんな1曲目から一転してかなり攻撃的な『escape』。Chelsy最速レベルの楽曲ですよね?

A:最速ですね。BPM200の楽曲なんて今までやったことなかったですからね。最初ヒーヒーでしたよ。

M:無理だよって何回言ったことか。

S:この曲の仮タイトルGOD SPEEDだったからね。
~一同爆笑~

A:そうだった!神の速さ!それほどの衝撃だったよね。

S:スタジオでBPM120とかくらいから徐々に慣れていったね。

A:懐かしい。

M:でも今ライブでやるときはBPM200超えてるよね。

A:ライブだとより攻撃性が増す感じですね。お客さんもすごくテンション上がってくれるのが見てわかるのでテンション上がっちゃいます。

-最近のChelsyライブには欠かせない感じの曲ですもんね。

A:演奏していて楽しいですよ。後ろから二人の本気を見れるというか。

S:ここまでガーっと演奏する曲ってないもんね。

-その楽曲の攻撃性に負けないくらいメッセージ性の強い楽曲でもありますよね。

A:”escape=逃げる”という単語だけ聞くとネガティブなイメージに捉えそうですが、この曲はネガティブな側面ではなくて、逃げる気持ちから逃げるというか、それを逆にチャンスに捉えるくらいの視点で、覚悟決めて進んでいくぞ!という強い気持ちを込めた楽曲ですね。

-そんな気持ちが入っているからか、この曲のMIOさんは攻めている感じのボーカルですよね。

M:そこは意識していますね。負けるかー!って思いながら歌っています。あとは作家さんからオケをいただいて、私がメロディをつけていったんですが、この曲の速さに合わせて言葉数が多いと伝わりにくくなってしまうなと思ったので、サビの言葉数はあまり多くないメロディにしました。
-そしてそんな楽曲からまたガラリと変わってバラード曲『Rain』に繋がっていきます。この曲はAMIさん作詞作曲ですね。

A:ここまでのバラードは久々で、Chelsyとしては珍しく、切ない別れの部分を切り取った楽曲ですね。雨の日に家に一人でいたときにできた曲で、雨の日って切ない気持ちにもなるし、ほかの雨の日に起きた出来事が雨の匂いでフラッシュバックするイメージが私の中にはあったので、そんな世界観で雨と悲しい別れというものを題材に曲を書いていきました。

M:情景が浮かびやすい具体的な歌詞で、メロディもアレンジもすごく切ない雰囲気になっているので、この曲を歌うときは自分が泣きそうになるくらい感情がウワっと動きますね。

-確かにすごく具体的な歌詞で雨の日の情景が目に浮かぶようなイメージがあります。

A:物語のような歌詞が好きなので、この曲も一つの映画を見ているような感覚になってほしいなと思ったのでそう言ってもらえると嬉しいですね。

-バラードではありますが、サウンド面ではすごく力強さもありますよね。

S:そうですね。ベースの部分で言うと、ジャズベでレコーディングしようと思っていたのですが、実際に録ってみたらプレベのほうがしっくりきたので、壮大なバラードながらもロック色の強い演奏になっているので、そこがこの曲の力強さに繋がっているかなと思います。

A:そういった演奏面も含めて、ライブではより雰囲気が伝わると思うので、ライブ映えする曲かなとも思います。

-そしてラストを飾るのは『YOU MAKE ME』。これもライブの定番曲ですね。作詞MIOさん、作曲SHIZUKAさんというペアは珍しい印象です。

S:初めてですね。今まで作詞作曲をメンバー内で別れて担当したことはなかったので。

-新しい試みですね。制作の経緯を教えてもらえますか?

S:まずは曲をどんどん作って、それに歌詞をあてていくという形で楽曲制作をしているんですが、この曲ができたタイミングで、ふとMIOに歌詞を書いてもらいたいなと思って、MIOに作詞をお願いしたところがスタートですね。

M:SHIZUKAからライブで盛り上がりそうな曲ということも聞いていて、すごくポップな曲だったので、基本的にはそれに合わせた雰囲気の歌詞なんですが、ただポップなだけじゃなく、少し影があるというかほんの少しの毒気は入れたいなと思って歌詞を書きました。

-この曲の主人公は確かに少しだけ毒気のある、小悪魔感的な雰囲気もありますよね。

M:そういうイメージはありますね。すごくモテる女の子で、いつもは男の子を振り回しているのに、この相手だけは一筋縄ではいかなくて困惑している感じだったりとか、今まで感じたことのない予想外の感情で、毎日の景色が違って見えちゃったりして。

-ライブでの振り付けがありますが、こういったのものは普段どうやって考えてるんですか?

A:こういうのはいつもSHIZUKAがメインになって考えてますね。

S:ライブの構成とかも私が発案することが多いので、いかにシンプルでみんながやりやすく、わかりやすいかどうかを考えます。曲作りの段階でライブでこういうのやったらいいかもとか思いながらの時もあるので。

-先日このCDのリリースを発表した2/17のワンマンライブはどうでしたか?

S:まずはソールドアウトしたことが本当に嬉しかったですね。

A:WWWはみなさんの顔がすごく見やすい会場で、しかもソールドアウトで満員だったので、みんなの笑顔や手を挙げる姿を見ることができて本当に嬉しかったですね。アコースティックコーナーがあったりとか、自分たちがやりたいことを詰め込んで、ワンマンでしかできないことがやれたかなと。

M:メリハリのあるワンマンらしいワンマンだったかなと思います。その分課題も見えたし、次に繋がる重要な1日でしたね。

A:あとは私が編集を担当した映像でもみんな笑ってくれたりして楽しい1日を過ごせました。

M:顔の白塗りとかやってよかったよね。

A:ガールズバンドってあういうことやるイメージがあんまりないと思うんですけど、結果的にみなさんに楽しんでもらえてよかった!

S:NGたくさん出してごめんね。

A:本当だよ!。SHIZUKAは当日流したNG集の何倍もNG出してますからね。

-4/20にeggmanで行うリリースパーティーも楽しい日になりそうですね。

A:まだ構想段階なんですが、とにかくみんなに楽しんでもらえるような日にしたいですね。

S:今月号の連載でeggmanスタッフ体験をやらせてもらったのを活かして、もしかしたら私たちがスタッフやるかもしれないし。

A:ワクワクしてこの日を迎えてほしいなと思います。

S:ツアーもしたいね!

A:したいねー。東京だけでなくいろんな土地でライブしたい!

M:今後のライブにこうご期待ください!!

-楽しみですね。これからも応援させてください!

~~~~曲名や歌詞に基づいてトークしてみようのコーナー!!~~~~
-特別企画として曲名や歌詞などに基づいてトークしてみたいと思います。まずは『It’s a Small World』のタイトルにちなんで、自分が小さいなと思った瞬間を教えてください。
S:自分としては気にして注意していたこととかに対して指摘されたりすると、自分的には気にしてるつもりだったのになってションボリしたりしちゃうことが多くて、そういう時にションボリしちゃう自分が小さいなと思います。
A:私は家に帰るまでの乗り換えが多いんですけど、乗り換え案内のアプリにイラッとしちゃう自分が小さいなと思ってしまいます。2分とか、走ったら間に合うくらいの乗り換え時間だとアプリが表示してくれないんですよ!私はいつもそれでも乗り換えられるように階段の近くの車両に乗ったり、電車を降りたあと走ったりして頑張って間に合わせようとしているのにその乗り換えはアプリでは表示されないんです!(笑)。あのアプリは私を見くびってますね(笑)。
M:私はすごく几帳面なので、色合いとかが揃っていないときとかにイラッとしてしまう自分が小さいなと思います。例えば家族全員のお茶碗の色が揃っていないとか。なんでそうなの!ってイラッとしてしまうんですけど、そういうときに小さいなと思います。
A:一緒に暮らしたら怒られそう(笑)。
M:すごい怒ると思う(笑)。
-お次は『YOU MAKE ME』にちなんで、自分を作り上げている3つの要素について教えてください。※音楽や担当楽器はナシで!
A:豆乳、チーズ、甘いもの!この3つですね。
S:全部飲食物だね(笑)。
-しかも3分の2は乳製品ですよ(笑)。
A:朝起きて冷蔵庫を開けて豆乳を飲んだ時にあー幸せだな、今日も頑張れる!って感じて、そのあとにチーズを1ピース食べるというのが習慣になってますね。あと甘いものは大好きで我慢できなくて困ってます。
M:私は睡眠、白米、携帯かな。まず睡眠をとらないとしっかり活動できないですね。もちろん歌を歌う前にも睡眠は大事ですしね。そして白米はすごく大好きで、1日1回食べないとなんか違和感があるんですよね。そして最後の携帯は完全に依存症です(笑)。ないと無理!(笑)。
S:フワフワした肌触りの良い物、マーチンのブーツ、アイラインですね。
A:女子!(笑)。
M:私たち二人と全然違う!(笑)。
S:フワフワした肌触りの良い物がすごく好きで、そういう類の服も多いし、寝るときのタオルとかもこだわってますね。マーチンのブーツはライブとかリハの時はほぼほぼ履いていて、それに合う服を買ったりするようになっていてもう習慣みたいになってますね。最後のアイラインはすっぴんに帽子とかの日でもそこだけはしっかりやりますね。
-『It’s a Small World』の歌詞にちなんで、最近”もういいや”と思ったことを教えてください。
A:家を出た後に鍵をかけたかどうか気になったんですけど、電車の時間もあったし”もういいや”と思ってそのまま出かけたら、鍵がかかっていなかったらしく、すごい怒られました(笑)。
M:最近温かくなってきたから秋、冬服を整理して、毛玉取りを買って服の毛玉をとっていたんですけど、多すぎて”もういいや”ってなりました(笑)。
S:この前髪型が全然決まらなかったときに”もういいや”と思って帽子を被ってお出かけしちゃいました。
-最後は『Rain』の歌詞にちなんで、最近失って初めて気づいたことを教えてください。
A:学生を卒業に伴って学生定期がなくなってしまうので、都内にでるのに電車賃がすごくかかってしまうので、学生定期の大事さを知って、私の家の遠さに改めて気づきました。
M:最近機材を運ぶキャリーを車に置き忘れてしまったことがあって、渋谷を歩くのが本当に大変だったのでキャリーの大切さを知りました。
S:私はないかな。
A:SHIZUKAっぽい!(笑)。
~~~以上!曲名や歌詞に基づいてトークしてみようのコーナー!!でした!~~~

 


4月20日(水)
ESCAPE ON THE WEEKENDレコ発イベント
4月21日(木)タワーレコード渋谷店 4Fイベントスペース
時間:1回目公演16:00~/2回目公演20:00~

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■2nd Mini Album『ESCAPE ON THE WEEKEND』
4月21日発売
HCB-004 1,296(+TAX)
M1. It’s a Small World
M2. escape
M3. Rain
M4. You Make Me
※タワーレコード渋谷店とChelsyのライブ会場限定での販売になります。