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MIHIRO〜マイロ〜 interview
- SPECIAL -

MIHIRO〜マイロ〜 interview

メインとなる音楽活動のほか、数々のテレビのバラエティ番組にも出演し、ますます支持層を拡大しつつあるR&Bシンガー:MIHIRO ~マイロ~。彼が今春リリースする6thアルバム「innerBOY」は、躍動感あふれる”TAIYO”をはじめ、持ち前の純真無垢な魅力がたっぷり詰まった意欲作に仕上がっている。またリリース後には、恒例となっている全国ツアーもスタンバイ。ワンパク心を引っさげた彼の新たなステージがいま、幕を開けようとしている。

Interviewer & Text:白原ケンイチ

―アルバム・タイトル「innerBOY」にはどのような意図が込められているのですか?

MIHIRO ~マイロ~(以下M):自分ではまったく自覚がなかったのですが、実は僕、「子どもっぽいね」と指摘されることがかなり多くて(笑)。初めは冗談かなと思っていたんですけど、言われる回数が増えるにつれて「いい大人だし、ちゃんとしなきゃいけないな」と自分でも意識し始めるようになって。でも客観的に見てみると、少年的なキャラクターって僕を表現する上での特徴というか、根っからの個性のひとつなんですよね。そういう部分を本作でしっかりと見つめたいと思ったときに、このアルバム・タイトルにするのが一番ふさわしいと感じました。

-MIHIROさんと言えば、以前からやんちゃで活発な音楽を貫いている印象があったのですが、今のお話しを聞く限り、それらは決して意図的に生み出されたものではなかったのだと感じました。

M:そうですね。まずは自分に対して正直に曲を作りたい気持ちがあるので、興味のあるものに対して素直に熱くなった結果、本当に自然な内に曲に表れているのだと思います。

-「大人の仮面なんか脱ぎ去るのさ」というフレーズも登場する”Kiss Kiss”は、まさに本作のテーマを忠実に物語っていますね。内容も甘酸っぱい初恋をモチーフにしていますし。

M:僕の曲ってラヴソングが多いんですけど、失恋を歌った悲しげなものが定着しちゃっていたので、この辺でいくつか明るいテーマも提案しておきたかったんです。この曲では「自分はなぜ人を好きになるのだろう?」「なぜ恋がしたいのだろう?」という人としての原点を、何もかもがドキドキだったファースト・ラヴの思い出を交えて表現してみました。普段の生活の中でメロディが思い浮かぶことはよくあるんですけど、その中でも”Kiss Kiss”のメロディラインは、ふとした拍子に浮かんだきりずっと頭から離れず、まるで「曲にしてくれ」と訴えているようでした。このタイミングでちゃんと曲にできて良かったです(笑)。

-同じくMIHIROさんの少年性を象徴する曲が、リード・トラックの”TAIYO”。こちらもとびきりキャッチーな一曲に仕上がっていますね。

M:この曲の制作作業もラフに行うことができました。楽しいノリに任せて作ったあまり、「変な曲になっていないかな」と当初は少し不安になったんですけど、結果として皆さんには好印象を持ってもらえて、「やっぱり何事も楽しんでやるべきだな」と再認識しました。みんなで騒ぐために作ったので、ライブでは一緒になって盛り上がってもらいたいです。

-外部クリエイターの方が提供した”思い出に変わっても”は、全日本語詞の楽曲。MIHIROさんにしてはかなり珍しい試みのように感じたのですが。

M:意外に思われるかもしれないんですけど、前々から日本語にはとてもこわだりがあるんですよ。今となっては、タイトルから曲まですべて日本語で構成した作品を出すことが、自分にとっての大きな目標になっているぐらいで。表現の手法が幅広い分、日本語って使いどころが難しいのですが、だからこそ今後はどんどんトライしていこうと思っています。

-前々作の「green GO light」に収録されている”Missing You”が、今回リメイク・ヴァージョンとして再びアルバム入りを果たしていますが、これはどういった経緯で?

M:昨年初めてビルボードでライブを行ったのですが、そのときに”Missing You”のアコースティック・ヴァージョンを一夜限りで披露したら、チームのみんなに褒めてもらえて。普段は辛口な人たちなので、「あれよかった!」って言ってもらえたことが本当に嬉しかったし、とても大きな意味があると思ったんです。それで、今回のアルバムでもあえてチャレンジしてみようと。

-昨年のフィーチャリング・ベストで好評だったEXILE SHOKICHIとのタッグ作”+a”も、リミックスという形で収録されています。そもそも「EXILE SHOKICHIとコラボを行う」という時点で、かなりのトピックでしたよね。

M:SHOKICHIとはあるタイミングで初めて挨拶させてもらったんですけど、以前からFull Of Harmonyとしてのライブをお客さんとして観に来てくれていた話とか、僕に対して人一倍の思い入れを伝えてくれて、すごく胸を打たれたんです。僕自身、そういう繋がりを大切にしたいという思いがありましたし、何より彼の歌声が僕とは真逆の性質だったので、二人で歌うことでどんな化学反応が起きるのか、想像しただけでワクワクが止まらなかったんですよね。そういう理由もあって、こちらからフィーチャリングのオファーをさせて頂きました。レコーディングではより深い話も出来て、楽しい作業でした。

-ハーモニー以上にユニゾンのパートを重視しているあたり、コラボレーションとしてとても新鮮でした。

M:一般的に、二人で楽曲のコラボレーションを行うと、大体が積極的にハモろうとするじゃないですか。別にそれが悪いとは思わないんですけど、もっと自由に歌ってもいいんじゃないかな、という気が前々からしていて。この曲にもハモりのパートはもちろんありますけど、ちゃんとバランスを取りつつ、あくまで自由な発想で歌うことを優先させています。曲の内容的にも、そうするべきだと思ったので。

-本作リリースの翌日からはいよいよ全国ツアーがスタートしますが、現段階で何か特別な準備を行ったりしていますか?

M:やっぱり体力作りは欠かせません。SHOKICHIと絡むようになってからは特に(笑)。最近またジムに通い始めて、基礎トレーニングから行うようになりました。ジャッキー・チェン世代だからか、昔から筋トレが好きなんです(笑)。

-今回のツアーで行おうとしている試みについても聞かせて下さい。

M:「innerBOY」というツアー・タイトルのとおり、童心に返ってありのままに弾けたいですね。演出や選曲を通して、遊びに来てくださる皆さんそれぞれの”あの日”が蘇ればいいなと思っています。

-今年でめでたく35周年を迎えるeggmanに向けて、メッセージをお願いします。

M:自分の尊敬するアーティスト経由でeggmanの存在を知って以来、「いつかここでライブをやりたい」とずっと思い続けていました。なので、以前32周年のイベントにFull Of Harmonyとして出演させてもらったときは本当に感慨無量で。何より、eggmanにはFull Of HarmonyのLive DJであり、大切なスタッフでもあるDJ FUNKがいますからね!(笑)少年時代からの憧れの場所が、今なおこうして自分の身近に感じられると思うと興奮します!いつまでもお元気で、ずっと僕のそばに居てください。改めて35歳の誕生日、おめでとうございます!

-では最後に、この「eggman」をご覧の皆さんにメッセージをお願いします。

M:自分の胸の中でいつも輝き続けている少年の瞳を借り、今の自分の世界を表現したい。このアルバムは、そんな思いから生まれました。このアルバムを聴いてくださった方が自分の少年時代を思い出し、温かい気持ちになってくれたらとても嬉しいです。そしてやはり、音楽の醍醐味はライブだと思うので、アルバム・リリース後の全国ツアーにもぜひ遊びにきてください。生の「innerBOY」をどうぞお楽しみに!


LIVE TOUR 2015「マイロクラブ~ innerBOY~」
2015-03-05(木)大阪 梅田CLUB QUATTRO
2015-03-06(金)名古屋 E. L. L.
2015-03-08(日)福岡 Zepp Fukuoka
2015-03-27(金)新潟LOTS
2015-03-29(日)東京Zepp Diver City
2015-04-03(金)札幌 cube garden