-Muvidatとしては初のインタビューになりますね。よろしくお願いします。
Uqui & MAH:ありがとうございます。よろしくお願いします。
-SHAKALABBITSの活動休止のライブから早くも1年近くが経ちますね。
Uqui:早いね。でもずっと準備してましたね。ひたすら準備準備。
HAH:ずっとなんかしらやってたよね。対外的には動きは少なく見えたかもですが、一切止まることなく、むしろいつもより早いスピードで動いていたくらい。
Uqui:活動休止から1年でライブ復活するって決めてたから。そこから逆算していろいろ動いてって感じでしたね。
-新しいプロジェクトの準備をしていくというのはワクワクしつつも不安や大変なこともあったんじゃないですか?
Uqui:大変なのはわかっていたんだけど、新しいものが生まれていく瞬間にいちいち感動があって、しかも一緒にこのプロジェクトを作ろうって言ってくれる人がたくさんいて。本当に温かく助けてくれて、それにも感動して。
MAH:ツイてるってよく二人で言ってるよね(笑)。
Uqui:本当に。
MAH:出会いと人の優しさに感謝しかないよね。二人だけだったら絶対に無理だった。
Uqui:それはそうだね。なにか壁にぶつかったら誰かに相談って感じで進めてたもんね(笑)。
MAH:仲間たちの助けがなかったら1年でライブ復帰ってのも厳しかったよね。5倍くらいかかってたかも。諦めたくなくて、早くライブハウスに帰ってきてっていうファンの方の声もあったりして、ようやく戻ってこれるってのが本当に嬉しいです。
Uqui:本当にできるのかな?って思うことはたくさんあったけど、やるんだ、やるしかないって思って進めてきました。11/23にスタートすることが決まっていたからそれに向けてお互いを鼓舞し合って。いろんな人を巻き込んでいるし、待ってくれている人がいるし、その中で間に合いませんでしたなんて最高にカッコ悪いからそんな想像は一切せず、ひたすら進めていくのみって感じでしたね。
MAH:元々俺たちってすごく速度が遅くて。だから強制的にでも速度を速めることをしないとっていうのも大きかったですね。
-そんな中スタートする“Muvidat”ですが、名前の由来から聞かせてもらえますか?
Uqui:相当悩みました。たくさんたくさん候補を出して。バンド名を考えるってことがそれこそ18年ぶりだったし(笑)。
MAH:めっちゃ長い時間かけて悩んでたよね。
Uqui:私が愛用している分厚い類語辞典があって、それを隅から隅まで読んで、気になる単語をメモして。架空のバンド名をつけて二人で「どうも〇〇〇ってバンドです。」って挨拶をしてみたり、グッズのデザインに落とし込んで考えてみたり。たくさん候補の単語はあったんだけど、“夢寐”と“脱兎”という言葉が最初の頃から気になっていて。いろいろ考えたけど結局この二つの単語がなんか忘れられなくて。なのでこの二つの単語を合わせて作った造語にしました。“夢寐”は眠って夢を見る間、“脱兎”は非常に速いことのたとえで。夢の中、物語や音楽やライブの世界などに即効入れるイメージ。いつだって夢中になれるんだってことかバンドのテーマみたいなものですね。
MAH:脱兎って言葉でSHAKALABBITSから脱却するみたいな印象を持たれちゃうんじゃないかなって心配もあったんだけどね。そういう意味じゃないってきっとみんなはわかってくれるってUquiさんが自信もって言ってくれて踏み切れたね(笑)。
Uqui:脱兎って一つの単語だし、そこに変な意味はないからね。兎から脱却するって意味の言葉じゃないからきっと大丈夫!って。自分の中でのコンセプトを考えたらこの言葉しかないなって思っています。だからバンド名つけるまではすごくなやんだけど今はめちゃくちゃシックリきてますね。
MAH:どうもMuvidatです(笑)。
-シックリきますね(笑)。言いやすいですし。
Uqui:なんて略されるんだろうね。やっぱムビかな。
MAH:ムビだろうね。
-そして今初ライブで発売する音源制作に向けてレコーディングの真っ最中とのことですね。
Uqui:SHAKALABBITSと違うことをやろうという気持ちは微塵もなくて。そのままやりたいことをやろうって思っています。
MAH:SHAKALABBITSをやっていた時に、あーしたかったとかこうしたかったとはそういう不満は一切なかったからね。とても自由にやっていたし、いまだにSHAKALABBITSの曲は大好きだし、ただそのバンドができなくなったのであれば、今音楽をできる形を作るしかないっていうだけです。
Uqui:もちろん新しいアプローチや表現は模索していきたいなと思っているけど、それは別にSHAKALABBITSの時もずっとやってきたことだから変わらないですしね。だからMuvidatの音楽を聴いてSHAKALABBITSじゃん!って思うのは全然大正解で。
-MAHさんが曲を書いて、Uquiさんが歌詞を書いて歌うというのは変わらないわけだからそうなるのも必然ですよね。
Uqui:でもギターとベースが違うからSHAKALABBITSとは違うって思うのももちろん大正解なんですよね。実際にそうだから。やっぱりGt.Yasutaka Nakajima / Ba.REI MASTROGIOVANNIの二人の音と混ざることでの化学反応ってすごくて。
MAH:このバンドに関してはある程度任せる部分を作ってみるっていう試みをしていてそこは変化ではあるよね。そうしたら思いっきり二人の個性がでていてすごく面白い。だから変わらない部分と変わった部分が混在していて、改めて音楽作るのって楽しいなって思ってますね。
Uqui:本当に面白いよね。すごくワクワクする。
MAH:俺には思いつかないなっていうフレーズとかもあったりして、もっともっと音楽作りたいなって気にどんどんなる。次はドラムと歌だけ決めてベースとギターに関しては二人にすべて任せてみるっていうのもアリかななんて思っていて。きっとそれはそれですごく面白いものができると思うんだよね。
-今はゲストミュージシャンが二人という形ですが今後もゲストが増えていくような展望もあるのですか?
MAH:もちろん。管楽器が入るのとかは確実にあると思う。
Uqui:10人とかの規模になることもあり得そうだよね。
MAH:自分たちが信頼しているメンバーと楽しいことをやるためにもっとMuvidatの規模を大きくしていきたいという気持ちはありますね。趣味でやっているわけじゃないから。みんなで面白いものを作り上げていきたいですね。
-先も含めてすごく楽しみです。初ライブまであと1か月ですが今のお気持ちはどうですか?
Uqui:グッズとかも含めてすごく良い物が出来上がってきていて、今も準備準備の毎日です。CD自体もまだ完成していないしね。
MAH:今回はバンドの原点というか、ライブハウスでライブをやってそこでCDを売ってということを大事にしたいなという想いがあって。
Uqui:CD屋さんで売るというのも考えたけど、今のいろいろな状況を考えたら今作に関してはライブハウスでCDを売るっていうのが一番合っているかなって思ったんだよね。MAH:デモテープみたいな感覚でね。
Uqi:でもクオリティはデモなんかのレベルじゃなく。
MAH:CDも従来の形じゃない梱包にしようと思っていて。
Uqui:それこそ会場限定だから出来る形だよね。
MAH:そこはこだわりたかったからね。自分たちで作り上げていく感覚、自分たちで進めていく感覚っていうのがすごく楽しいよね。
Uqui:当たり前のことを言っているようだけどね。やっぱそういうのって大事だなって。
-ゼロから作り上げていく楽しさですね。
MAH:ゼロからっていうのももちろんあるんだけど、ゼロじゃない部分もあって。今まで応援してくれていて、今も応援してくれるファンのみんな、協力してくれる仲間たちの存在ってすごく大きくて。それってSHAKALABBITSを始めた時には当然なかったものだから。
Uqui:ゼロだけどゼロじゃないんだよね。ステージに立った時に見るみんなの顔が浮かぶもんね。それがあるからMuvidatの音楽を生み出せている部分もすごくある。みんなを笑顔にしたいし、私たちも笑顔になりたい。っていうシンプルな気持ち。
MAH:本当にありがたいことだよ。
-個人的には初ライブがeggmanというのが本当に嬉しくて。
MAH:満場一致だったよ。初ライブはeggmanでしょって。新人バンドにしてはちょっとキャパ大きいけど。
-新人バンドですか(笑)。
Uqui:ド新人だよ(笑)。
MAH:すごくフレッシュな気持ちで挑めるなって思ってる。
Uqui:どんなライブになるかなってドキドキしてるもんね。これから曲を増やしていって、それをみんなで成長させていって、ライブを作っていって。
-それのスタートがeggmanというのがライブハウス冥利に尽きるなって思っています。
MAH:そういう風に言ってくれる人たちがいるから頑張れるよ。
Uqui:今回もファンクラブの人たちはもちろん、たくさんの人が楽しみにしてくれて。いろいろ頭の中でシミュレーションするんだけど結局やってみなきゃわかんないなって今思っていて、なにしろ初ライブって18年ぶりなわけだからね(笑)。
MAH:久々の初ライブだね(笑)。
Uqui:オリジナルドリンクとかも作りたい。
MAH:ちょっと強めがいいな(笑)。
Uqui:危なくない程度にね(笑)。
-ライブハウスだからできるアナログな雰囲気を楽しみたいですね。東京の後には京都・名古屋・大阪でのライブもありますね。
Uqui:みんなにCDと共にまた頑張るよって挨拶しにいくツアーですね。
MAH:ゲストミュージシャン二人のスケジュールの兼ね合いとかもあって、この先のライブがまだ決められていなくて。初ツアーにしてこの4本は貴重なライブの場になるからたくさんの人に来てほしいし、楽しんでほしいなって思っています。
-楽しみにしています!