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Northern19
- SPECIAL -

Northern19

冬の名作誕生。10年間がむしゃらに走り続けてきた北国出身の「Northern19」が
コンセプトシングル最終章を世に放つ。

interviewer:YUMA

―「WINTER,WINTER」発売おめでとうございます! 前回のツアーが終わって間もない中のリリースですね。

馬場豊心[Dr/Cho]:そうですね。9月頭にRECをしたんですけど、リリースを発表する時期がだいぶ先だったので、REC中の色々な面白エピソードを黙っていないといけなかったのはもどかしかったです。

―四季をテーマにしてきたコンセプトシングルの最終章ということですが約3年かけて最後の”冬”の作品のリリースを迎えてみてどうですか?

笠原健太郎[Gt/Vo]:2009年夏に完全会場限定で作った『SUMMER CHILDREN』から始まったんですが、季節ものシングルとしてシリーズ化させていこうっていう発想は最初はなかったんです。夏にツアーやるからってことで、たまたま『SUMMER CHILDREN』というタイトルを付けたんですけど、「これシリーズ化したら面白いかも!」ということに後々気が付きまして。そんな感じで始まった季節シングルシリーズですが、やってみると様々なメリットがあったし、毎回のツアーも凄く楽しかったです。最後の冬盤ができて感慨深いところもありつつ、楽しみにしてたものが今回で終わっちゃう寂しさみたいなものもあります。

―北国出身のNorthern19だからこその説得力のある作品だなと思いました。1曲目の”SNOWBLIND”の冒頭の鈴の音からワクワクしました。冬が来たなと!

井村知治[Ba/Vo ]:たしかにそうですね。あれは入れて大正解だったなと思います。

笠原:そう!まさにそのワクワク感!僕が漠然とイメージする冬って、ちょっとワクワク感とか暖かみとか、わりとポジティブな感じなんです。人によっては逆で、寒い、木枯らし、辛い、みたいな、わりとエモいイメージがある人もいると思うんですけどね。特にSNOWBLINDはそういう僕の冬に対するイメージがだいぶ反映されている曲です。

―2曲目の”YES,I CAN FLY”はNorthern19らしい作品というかライブで聞きたいと思いました。でもメロディはどこか冬らしいというか…。すごく背中を押される歌詞だなと思ったのですが、この曲について教えてください。

笠原:凄く嬉しいです!この曲は、凄くざっくりなんですけど、スノボのでっかい大会的な、そんな風景をイメージして作りました。スノボやったことないし、そういう大会を観に行ったこともないんですけど(笑)。なんかこう、冬なんだけど、熱狂、歓声、ドキドキ、感動みたいな、そんな感じをイメージできるような曲を作りたくて、曲も歌詞も作りました。

井村:ノーザン節全開ですね。この曲は作ってる段階からライブを意識できたし、現に今ライブでやってるんですけど、やっぱり元気な曲だからライブ向きだなと思います。

―そして3曲目はまさかのNe-Yoのカバーですね。

笠原:元々は違う曲をやろうと思ってたんですけど、その曲のチョイスはベタ過ぎるんじゃないかという意見が出て、そんな時に思い出したのがこの曲なんです。原曲のPVも雪景色の中でNe-Yoが歌ってるし、今回のシングルにはぴったりな曲だと思います。原曲のイメージとは違うゴリゴリの2ビートなんですが、不思議と違和感無く聴いてもらえるんじゃないかと思います!

―ラストの”ITSUKA”はいろんな情景が見えました。バンドをやることで応援してくれた家族、ツアーでNorthern19を待ってくれているお客さんの顔。この曲が完成した経緯というか、どんな気持ちで作ったか教えてくれますか?

笠原:この曲はSNOWBLINDとは真逆の、枯れたイメージの冬ですね。地元新潟の真冬の厳しい寒さとか。反抗期の頃に親とケンカして、めちゃくちゃ寒いから駅まで車で迎えに来てほしいとこなんだけどそんなわけにもいかず、意地になって歩いて家まで帰ってる途中の、あの寂しさ虚しさと寒さ。あの時の感情を思い出して書きました。親の言うことを聞かず、意気揚々と実家を飛び出して都会で頑張ってみたものの上手くいかず、何年もの月日が流れてもう実家に帰りたくて、親に許してもらいたくて、そして今さらかもしれないけど親孝行がしたくて仕方がないんだ。そんなどん底の男をイメージしてみたりとか(笑)。実際僕も近いような境遇で上京してきた感もあるので、そういう気持ち、そして地元の殺風景な雪景色がこの曲の核にあると思います。でも春は必ずくるんだと信じて頑張る、そういう希望が一番込められた歌です。

馬場:これはバンド史上最も遅い曲ですね。こういう曲におけるドラムって、リズムやフィル一つで雰囲気がガラッと変わるし、凄く重要なパートだと思うんですよ。メロディとの絡みも考えつつ、曲が進んでいくにつれてより壮大な雰囲気になるように意識しました。

―今回のシングル購入者特典でeggmanでアウトストアライブもありますね!初のeggmanだと思いますが何か特別な気持ちなどありますか?

笠原:eggmanには何度もライブを観に行っていて、いつかここでやってみたいなと思っていたので本当に楽しみです!それになんか、なんとなく僕的には凄く冬のイメージに合うライブハウスなので(笑)。とにかく楽しみです!

―そしてNorthern19は来年で10周年なんですね!最後に10周年を迎えるNorthern19の目標などあれば教えてください!

笠原:10年間って、感覚的には本当に早かったです。その時その時をがむしゃらにやってきたんですが、きっとそれはこれからも変わらないと思います。自分達が面白いと思ったことを、自分達なりのやり方で、今まで以上に前のめりな勢いでやっていきたい!そんな気持ちがここ最近は特に強いです。これからも変わらずに、良い意味ではどんどん変わって成長していって、そんな感じでずっとずっとバンドが続けていけたらそれが一番最高だと思います。

井村:最高のシングル発売からスタートする10周年なのでいい予感しかしないです。目標はとりあえずツアーを成功させることです。

馬場:なんだかんだで10年間やれてますけど、バンドを長く続けていく事って簡単な様で凄く難しい事だと思います。だからこその、10年選手としての説得力をもっと出していきたいですね。

―お忙しい中ありがとうございました!